音楽劇 道 Ⅼa Strada

演出: デヴィッド・ルヴォー
脚本: ゲイブ・マッキンリー
翻訳: 阿部のぞみ
出演: 草彅剛、蒔田彩珠、海宝直人、佐藤流司、池田有希子、石井咲、上口耕平、フィリップ・エマール、岡崎大樹、金子大介、鹿野真央、土井ケイト、西川大貴、橋本好弘、春海四方、妃海風、安田カナ
Musician: 江草啓太、坂上領、湯浅佳代子、高良久美子、堀越彰
観劇日: 2018年12月17日(月) 13:00
上演時間: 100分(休憩なし)
劇場: 日生劇場
チケット代: S席 10,000円(J列) [パンフレット代:2,500円]


【感想】

フェデリコ・フェリーニの映画『道』を舞台化した作品です。
とても有名な映画ですが、私は観たことがないので(話の筋は何となく知ってましたが)、あまり先入観を持たずに観劇することができました。

貧困のために、大道芸人のザンパノ(草彅剛さん)に売られるジェルソミーナ(蒔田彩珠さん)。
二人はあるサーカス団の一員になりますが、ザンパノが綱渡り芸人のイル・マット(海宝直人さん)に暴力を振るったため、追い出されてしまいます。
イル・マットからサーカス団に残るよう誘われたジェルソミーナですが、結局、ザンパノと旅を続けることになり……。

ザンパノは、体に巻いた鎖を引き千切るという芸を見せる粗野な男。
草彅剛さん、かなり体を鍛えたと思われ、上腕二頭筋がムッキムキでした。
若干、声音を作りすぎてるきらいがあるものの、粗野だけど、どこかしら孤独を抱えている感じを見事に演じられていました
やっぱし草彅剛さんって、好青年からアウトロー的な役まで、幅広くこなせるいい役者さんです。

もう一人、気になっていたのは、蒔田彩珠さん
蒔田彩珠さんを初めて見たのは、是枝監督のテレビドラマ『ゴーイング マイ ホーム』でした。
阿部寛さんと山口智子さんの娘役で出ていましたが、独特の演技というか、表情というか……演技慣れしていないようにも見えるし、でも、それが却ってリアルにも感じられて、すごく印象に残りました。

この舞台でも、ザンパノから酷い仕打ちを受けながらも、ザンパノを見捨てることができないといった心情・心の機微は、よく伝わってきました
クラウン(フィリップ・エマールさん:本物のクラウン)とのシーンでは、ほっこりしながらも、ちょっと悲しい雰囲気もあり、まさに”クラウン"そのもの(ジェルソミーナ自身もクラウン)を表現しているようにも感じられました。
今後も注目していきたい女優さんです。


※ この舞台、「オンステージシート」というのがあって、舞台上(ステージ後方)にも客席(70席くらい?)が設けられていました。
セットがサーカス小屋なので、サーカスの観客という体のようですが、座るには、ちょっと勇気がいるような席です。途中、トイレに行くこともできない感じですし(笑)。