罪と罰

罪と罰 罪と罰

原作: フョードル・ドストエフスキー
上演台本・演出: フィリップ・ブリーン
翻訳: 木内宏昌
出演: 三浦春馬、大島優子、南沢奈央、松田慎也、山路和弘、立石涼子、勝村政信、麻実れい、真那胡敬二、冨岡弘、塩田朋子、粟野史浩、瑞木健太郎、深見由真、奥田一平、高本晴香、碓井彩音
Musician: 大熊ワタル(クラリネット)、秦コータロー(アコーディオン)、新倉瞳(チェロ)
観劇日: 2019年1月9日(水) 18:30 ※初日
上演時間: 第1部(1時間40分) / 休憩(20分) / 第2部(1時間40分)
劇場: シアターコクーン
チケット代: S席 10,500円(F列) [パンフレット代:1,800円]


【感想】

テーマもストーリーも演技も、そして上演時間も、とてもヘヴィな舞台でした。
今年初の観劇でしたが、新年一発目に観るにしては、かなりの大作でした。

『罪と罰』と言えば、"長くて難しい”という印象(評判?)のため、読まず嫌いの代表のような作品です。
なので、この舞台を観るまでは、あらすじすらも知りませんでした。

頭がいいが貧乏な学生・ラスコリニコフ(三浦春馬さん)は、「多くの人を幸せにできる能力がある”特別な者”は、必要ならば、法を犯してもいい(人を殺してもいい)」という考えのもと、強欲な質屋の老婆(立石凉子さん)を殺し、金を強奪します。
しかし、偶然居合わせた老婆の妹(南沢奈央さん)も手にかけてしまい、罪の意識に苛まれていきますが……。

ちょっとサスペンスっぽくて面白そうですが、文学的要素や宗教的要素なども色濃く取り入れられており、やはり一筋縄では理解できないところも多々ありました。

主人公ラスコリニコフを演じる三浦春馬さんは、私のような正月太りとは無縁の、引き締まった(と言うよりやつれた)、でもどこか狂気を孕んだいでたちで、まさに気迫のこもった演技でした。

ラスコリニコフを疑う捜査官ポルフィーリには、勝村政信さん
刑事コロンボっぽく飄々としながらも、ラスコリニコフを徐々に追い詰めていくシーンは緊張感にあふれていました。

ステージは、階段状になったセットに、多くのガラクタが散乱し、とてもゴチャゴチャしています。
序盤は、そのゴチャゴチャ感に加え、群衆たち(アンサンブル)の演出がうるさく感じ、ちょっと話に集中できない部分がありましたが、中盤からは過剰な演出(演出家の方、すみません)が鳴りを潜め、それに伴いどんどん引き込まれていきました。

休憩入れて3時間40分。
劇団☆新感線並みの長さですが、原作からすると、これでも全然描ききれていないんでしょうね。
でも、原作に挑戦するつもりは無いですが……(笑)。