終わりのない

終わりのない

原典: ホメロス『オデュッセイア』
監修: 野村萬斎
脚本・演出: 前川知大
出演: 山田裕貴、仲村トオル、村岡希美、奈緒、安井順平、浜田信也、大窪人衛、清水葉月、盛隆二、森下創
観劇日: 2019年10月29日(火) 19:00 ※初日
上演時間: 2時間(休憩なし)
劇場: 世田谷パブリックシアター
チケット代: S席 7,500円(2階B列) [パンフレット代:1,300円]


【感想】

古代ギリシアの叙事詩『オデュッセイア』をヒントに作られたとのこと。
事前に勉強しとかないと難しいかなと思いましたが、それは杞憂に終わりました。

主人公・悠理(山田裕貴さん)は、9才の時、溺れて死にそうになった経験があります。
ある日(2020年8月21日)、両親(仲村トオルさん、村岡希美さん)と幼馴染(大窪人衛さん、清水葉月さん)と一緒にキャンプにやってきますが、そこで再び溺れた悠理が目を覚ましたのは……。

円形の八百屋舞台というシンプルなセットで展開する時空を超えた物語です。
パラレルワールドとかタイムリープとか惑星移住とかクローンとか、まあよくあるっちゃあよくある題材ですが、それが一人の青年の人生にリンクし、融合していく辺りは、さすがに前川知大さんだと感じ入りました。
途中、村岡希美さんが説明してくれる「量子論」も面白く、ストーリーに説得性を持たせてくれてます。

山田裕貴さんが、自身に起きたことに戸惑いを感じながらも、最後は力強く立ち直っていく(立ち向かっていく)様を好演。
また、仲村トオルさんと村岡希美さんの、ちょっとトボけたやり取りが、ちょうどいい緩和剤になって、場を和ませてくれました。

そのおかげか、「人類を救えるのは人類だけ」「自分を変えられるのは自分だけ」みたいなベタなメッセージも、素直に受け取ることができました。