やっぱし舞台が好き!

芝居、ミュージカル、バレエ、ダンス、クラシック、コンサートなどの舞台観賞が大好きです。 観劇の個人的な感想をつらつらと書いてます。 たまに、ちょっとした体験談や気になったことも・・・。

千葉雅子

【観劇】掬う

掬う

脚本・演出: 山田佳奈
出演: 佐津川愛美、山下リオ、馬渕英里何、日高ボブ美、水野駿太朗、大竹ココ、東野絢香、大村わたる、古山憲太郎、中田春介、千葉雅子
観劇日: 2019年11月15日(金) 19:00
上演時間: 約2時間10分(休憩なし)
劇場: シアタートラム
チケット代: 5,800円(B列) [パンフレット代:1,800円]


【感想】

"救う"ではなく"掬う"。
でもこれは、家族の「救い」の話でもありました。

主人公は脚本家の瑞江(佐津川愛美さん)。
父親が膵臓癌で入院しているため、雨漏りのする実家で一人暮らしをしています。
そんな瑞江のもとには、昔離婚して家を出て行った母親からひっきりなしにLINEや電話がかかってきたり、父親の看護を巡り、兄夫婦(古山憲太郎さん、馬渕英里何さん)や叔母さん親子(千葉雅子さん、日高ボブ美さん)が頻繁に出入りしています。
ある日、見知らぬ女子高生(東野絢香さん)と高校時代の友人(山下リオさん)もやってきて……。

周りに対して気を遣い、言いたいことを我慢する瑞江が、その状況に辟易し、次第に感情を曝け出していきます。
それでも本当の本音は言えない……そんな難しい役どころを佐津川愛美さんが迫真の演技で魅せてくれました。
基本、地味な女性の役なので、パソコンで原稿を書いているときに、猫背で前屈みになるところなんか、細かいところまでとてもリアル。

話としては、かなり息苦しくなるところも多いですが、家族・親戚の揉め事って、側から見てみると笑えてくる部分もあります。
そんな雰囲気を千葉雅子さんが作ってくれるので、ところどころで息継ぎすることができました。
そこに、見知らぬ女子高生(以前、父親が家に泊めたことがあった)や友人も交えることで、家族以外への視点も加わり、流れに変化ができたのも良かったかも。

ポタポタと滴り落ちる雨漏りが、瑞江の感情とリンクして、とても印象的。
その想いを掬ってくれるのは誰なのか……。

家族・親戚・夫婦の難しさ、面倒臭さ、そして暖かさを感じることのできた舞台でした。

【観劇】死ンデ、イル。

死ンデ、イル。

死ンデ、イル。

嗚呼いま、だから愛。

作・演出: 蓬莱竜太
出演: 片山友希、古山憲太郎、成田亜佑美、津村知与支、千葉雅子、西條義将、小椋毅、松尾潤、野口卓磨
観劇日: 2018年7月20日(金) 19:00 ※初日
上演時間: 1時間55分(休憩なし)
劇場: 東京芸術劇場 シアターイースト
チケット代: 3,000円(D列) [パンフレットなし]


【感想】

最近、東京芸術劇場(プレイハウス、シアターイースト、シアターウエスト)での観劇率が、とても高いです(笑)。
それはさておき、句読点三部作のラストです。

開演前、ステージのセットを見ると、第一弾『嗚呼いま、だから愛。』、第二弾『悲しみよ、消えないでくれ』とは趣きが違います。
9脚の椅子(机が1つ)がステージの縁に沿って配置され、中央には三脚に置かれたビデオカメラがあるだけです。

話は、ルポライターの古賀(古山憲太郎さん)が、二週間前に失踪した女子高生・七海(片山友希さん)の関係者に話を聞くところから始まります(インタビューをビデオカメラで撮影し、それが背景の壁に大写しになります)。
母親を5年前に亡くした(父親は18年前に事故死)七海と姉夫婦(成田亜佑美さん、津村知与支さん)は、浪江町から、二本松に住んでいる叔母・ユウコ(千葉雅子さん)の家に避難してきます。
迷惑そうなユウコ、慣れない環境、義兄からのアプローチ……徐々に七海の居場所が無くなってきて……。

七海の感じる閉塞感とか孤独感とか無力感なんかが、ひしひしと伝わってきて、こちらも苦しくなってきます。

七海はどこへ行ったのか、ルポライターが何故そのことを追っているのか、ラストでその謎も一気に解けます。
ユウコの家を飛び出して、母親に会いたくて、やっと安らげる場所に戻ってきたと思ったのに、そこには……二本松で遭遇した浮浪者・ビーマン(野口卓磨さん)の伏線も、憎いほど効いていました。

個人的には、三部作の中で一番、心を揺さぶられました。


また、この日は、終演後にアフターイベントがありました。
蓬莱竜太さんと生越千晴さんによる、絵本『まじょのルマニオさん』と『くぎのスープ』の朗読です。

これが実に良かった!

単なる朗読ではなく、語りに沿って、本編のキャストが登場し、ユウコの視点で先ほどの物語がなぞられます(言い方が軽いかもしれませんが、スピンオフみたいな感じ)。
もちろん、絵本のストーリーと本編とは全然違うものですが、それが見事にシンクロし、ユウコの寂しさを物語っていて、また違った角度で本編を思い返すことができました。

15分という短い時間でしたが、本編にも劣らない、内容の濃いアフターイベントでした(毎回やってくれたらいいのに)。

【観劇】図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

作・演出: 前川知大
出演: 浜田信也、安井順平、盛隆二、森下創、大窪人衛、小野ゆり子、清水葉月、田村健太郎、千葉雅子
観劇日: 2018年5月25日(金) 19:00
上演時間: 2時間5分(休憩なし)
劇場: 東京芸術劇場 シアターイースト
チケット代: 5,000円(M列) [パンフレットなし]


【感想】

「図書館的人生」を観るのは初めてです。
久しぶりにオムニバスの舞台を観ました。

3つの物語から構成されており、チラシを見ると、
   意識の中の魔物、「感情、衝動、思い出」についての短編集
とあります。

1つめは2036年を舞台にした『箱詰めの男』
かなり笑いどころも多く、ちょっとシュールな話です。

2つめは2006年が設定の『ミッション』
最初の話とは違って、不穏な内容です。
大窪人衛さんの醸し出す独特の雰囲気が、とっても不気味です。

最後は、2001年の話で『あやつり人間』
SFやオカルト色が少なく、ちょっとしんみりしてしまいました。

3つの話は、それぞれ独立していますが、リレーのバトンを渡すように、エピソードが少しずつオーバーラップして、ゆるやかに繋がっていきます

「笑い」、「ドキドキ」、「しんみり」とこちらの感情が揺さぶられる舞台でした。

【観劇】関数ドミノ

関数ドミノ

関数ドミノ

作: 前川知大
演出: 寺十吾
出演: 瀬戸康史、柄本時生、小島藤子、鈴木裕樹、山田悠介、池岡亮介、八幡みゆき、千葉雅子、勝村政信
観劇日: 2017年10月4日(水) 19:00 ※初日
上演時間: 2時間(休憩なし)
劇場: 本多劇場
チケット代: 7,500円(I列) [パンフレット代:1,800円]


【感想 (あくまでも個人的なものです)】

実に、実に、面白い舞台でした。
少なくとも、私が今年観た舞台の中では、Top5に入るくらい。
ストーリーも面白いし、キャストの演技も素晴らしかったです。

ある不思議な交通事故が発生します。
車が歩行者にぶつかる瞬間、透明な壁のようなものが出現し、歩行者はそれに守られ無傷で済みますが、助手席に乗っていた運転手の妻が重傷を負ってしまいます。
何故、そんなことが起きたのか。
目撃者の一人・真壁(瀬戸康史さん)は、ある仮説を立て、それを証明しようとします。
初めは、半信半疑だった事故の関係者たちも、仮説を裏付けるようなことが次々と起き、次第にその仮説を信じ始めます。

あまり書くとネタバレになってしまいますが……。
ドミノは本当にあるのか?どうすればドミノは起きるのか?ドミノは誰なのか?
単なるオカルトではなく、サスペンス的な要素もあって、終盤にいけばいくほど、スリリングな展開にドキドキします。

クライマックスで、狂気を爆発させる瀬戸康史さん混乱と恐怖にかられる柄本時生さん柄本さんに詰めよる鈴木拡樹さん、それを取り囲む他のキャストの方々……劇場全体が息をのんで観ていました

「本気で、本心から願わなければ実現しない」「実現しないのは、どこかで諦めているからだ」といった、ドミノが起きる条件にも考えさせられるものがありました。

『関数ドミノ』は、今回で4回目の上演で、その度に少しずつ変わってきているそうです。
私は、今回が初見なので、過去の上演分も是非観てみたくなりました。



※昨年から、私の観劇記録は「レビューぴあ」にも投稿しています。よければ、合わせてご覧ください。
https://r.pia.jp/review/pia/list/reviewr/20832/insert_date/1

【観劇】お勢登場

stage20170222

作・演出: 倉持裕
出演: 黒木華、片桐はいり、水田航生、川口覚、粕谷吉洋、千葉雅子、寺十吾、梶原善
観劇日: 2017年2月21日(火) 14:00
上演時間: 2時間30分(休憩なし)
劇場: シアタートラム
チケット代:  6,800円(K列) [パンフレット代:1,200円]


【感想 (あくまでも個人的なものです)】

夢かうつつか…嘘か真か…江戸川乱歩の妖しい世界が魅力的に表現された舞台でした。

黒木華さんが、謎めいた悪女「お勢」を演じていましたが、怖ろしいというイメージではなく、チャーミングで、どこか儚げで、でも時折ゾッとさせられる演技は、物語の雰囲気にぴったりでした。

そして、片桐はいりさんが素晴らしい。
暗くなりがちな話に、要所要所でコミカルに場を和ませてくれました。

江戸川乱歩の複数の作品をモチーフにしているので、冒頭の列車内のシーンから、その後繰り広げられる話が、どのように関連していくのか、最初は見えにくい部分もありましたが、最後はキッチリとすべてが繋がって、お見事でした(最後のオチも江戸川乱歩らしく、昔読んだ本を思い出して、懐かしく感じました)。

※ただ、休憩なしの2時間半(しかもシアタートラムの座席で)は、体力的にちょっときつかったです。



※昨年から、私の観劇記録は「レビューぴあ」にも投稿しています。よければ、合わせてご覧ください。
https://r.pia.jp/review/pia/list/reviewr/20832/insert_date/1

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