やっぱし舞台が好き!

芝居、ミュージカル、バレエ、ダンス、クラシック、コンサートなどの舞台観賞が大好きです。 観劇の個人的な感想をつらつらと書いてます。 たまに、ちょっとした体験談や気になったことも・・・。

吉田羊

【観劇】風博士(日本文学シアターVol.6 坂口安吾)

風博士

風博士

作: 北村想
演出: 寺十吾
音楽: 坂本弘道
出演: 中井貴一、段田安則、吉田羊、趣里、林遣都、渡辺えり、松澤一之、内藤裕志、大久保祥太郎
観劇日: 2019年12月17日(火) 19:00
上演時間: 1時間50分(休憩なし)
劇場: 世田谷パブリックシアター
チケット代: S席 9,000円(A列:最前列) [パンフレット代:1,000円]


【感想】

坂口安吾と言えば、昨年の野田地図でもモチーフになった『桜の森の満開の下』とか『夜長姫と耳男』とか、独特の世界観で、ちょっと分かりにくいのかなとも思いましたが、この舞台は坂口安吾の『風博士』に着想を得て、北村想さんがオリジナルで書いた戯曲とのこと。
原作の方は分かりませんが、この作品は、爽やかで、ほのぼのして、笑いあり、悲しみや怒りややるせなさもある素晴らしい舞台でした。

戦時中の大陸(中国?)。
女郎屋の主人をしているフーさん(中井貴一さん)は、以前は、風船爆弾を研究していた気象学者。
そんなフーさんの周りには、様々な人が集まってきます。
ある日、広瀬大尉(段田安則さん)からサッちゃん(趣里さん)という女の子を預かって欲しいと頼まれ……。

戦争中の話なのに、前半は、それをあまり感じさせない、のんびりした雰囲気で始まります。
随所に演者が歌う音楽劇でもあり、そのせいか、ちょっと井上ひさしさんの舞台にも似た雰囲気を感じました。

演者の皆さんは、それぞれ役柄にぴったりで。
フーさんを演じる中井貴一さんは、いかにもフーさんって佇まいだし(どこがどうって上手く言えないけど)、19歳の初年兵を演じる林遣都さんは、まさしく初年兵って初々しさだし(ほんとに19歳に見えてくる)。
趣里さんの全力の感情表現や、吉田羊さんの気風のいい姉御肌なところにも引きつけられました。

途中、悲しい涙のシーンもありましたが、全体を通じて、フーさんのように、どこか軽やかな風が吹いているかのような舞台でした。


※ 戦局が悪化して大陸から逃げ出そうとするシーンで、渡辺えりさんと趣里さんを連れている中井貴一さんに、段田安則さんが「たぬきとカッパを連れていくのか」と言うんですが、その時、中井貴一さんがボソッと「懐かしいな」と。
一瞬遅れて、ああ、某クレジットカードのCMねと気づきました(笑)。

【観劇】恋のヴェネチア狂騒曲

恋のヴェネチア狂騒曲

恋のヴェネチア狂騒曲

作: カルロ・ゴルドーニ
上演台本・演出: 福田雄一
出演: ムロツヨシ、堤真一、吉田羊、賀来賢人、若月佑美、高橋克実、浅野和之、池谷のぶえ、野間口徹、粕谷吉洋、大津尋葵、春海四方
観劇日: 2019年7月7日(日) 13:30
上演時間: 第1部(1時間22分) / 休憩(15分) / 第2部(55分)
劇場: 新国立劇場 中劇場
チケット代: S席 10,000円(5列) [パンフレット代:1,000円]


【感想】

正直、福田雄一さんのコメディは面白いんですが、どれも同じ味付けで……でも、このキャスト陣なら、やっぱし観に行ってしまいます

物語は、シルヴィオ(賀来賢人さん)とクラリーチェ(若月佑美さん)の婚約式の場面から始まります。
そこへ、決闘で死んだと聞いていたクラリーチェの本来の婚約者・ラスポーニ(吉田羊さん)が、召使い・トゥルファルディーノ(ムロツヨシさん)と現れます。
実はこのラスポーニ、双子の妹のベアトリーチェ(吉田羊さん)が、恋人のフロリンド(堤真一さん)を探すために、成りすましていたのです。
一方、トゥルファルディーノは、ひょんなことからフロリンドの召使いにもなることになり……。

とまあ騒動を起こすための無理くりなシチュエーションになっていますが、ところどころ"堂々と"説明セリフや独白を入れてくれるので、すんなりと理解することはできます。

この劇の最初の仮題は『2人の主人に仕えた男』だったので、そういう意味ではムロツヨシさん演じるトゥルファルディーノが主人公になるんでしょうが、物語は3組のカップル(賀来賢人さんと若月佑美さん、堤真一さんと吉田羊さん、ムロツヨシさんと池谷のぶえさん)の恋の行方が見ものなので、『恋のヴェネチア狂騒曲』になったんでしょう。

どちらにしても、王道のドタバタコメディ。
そこに福田雄一さんの演出が加わります。

冒頭から賀来賢人さんは、"カッコつけポーズ"+"変な間"でエンジン全開
ムロツヨシさんも、体を張った演出を頑張ってこなしていきます。
池谷のぶえさんとの絡みでは、ドラマ『大恋愛』をパロッたネタも。

他のみなさんもベテラン揃いで面白いんですが、まだ3日目だからでしょうか、ちょっと固さがあるというか……そつがなさすぎというか……。
福田雄一さんのコメディって、会話の妙で笑わせるというより、役者の持っている「色」が重要に感じます。
それぞれの「色」は出ていたように思いますが、それらが上手く混じり合うのに、もう少し時間が必要なのかもしれません。
決して面白くなかったわけではなくて(会場も大いに沸いてましたし)、今後、もっともっと面白くなる「のびしろ」を感じたということです。

最後は、ハッピーエンドの大団円。
全キャストが、客席に降りて来てくれました。

【観劇】子供の事情

子供の事情

作・演出: 三谷幸喜
出演: 天海祐希、大泉洋、吉田羊、小池栄子、林遣都、青木さやか、伊藤蘭、浅野和之、春海四方、小手伸也
演奏(ピアノ): 萩野清子
観劇日: 2017年7月8日(土) 18:30 ※初日
上演時間: 第1部(1時間15分) / 休憩(15分) / 第2部(1時間5分)
劇場: 新国立劇場 中劇場
チケット代: A席 8,000円(20列) [パンフレット代:1,000円]


【感想 (あくまでも個人的なものです)】

三谷幸喜さん作・演出で、近年稀に見るこの豪華メンバー
これだけのキャスティングができる三谷さんは、やはり凄いです。

チケット争奪戦は厳しいものになると予想していました。
もちろんいい席で観たいですが、いい席を狙って抽選に外れてしまっては元も子もないので、安全策を取りA席で申し込みました。
狙いは当たって、無事にA席をゲット。そして、待ちに待った初日。
期待以上の最高に面白い舞台でした。

舞台は、世田谷区立楠木小学校4年3組の教室の放課後。
授業が終わっても、用事もないのにダラダラと学校に残っているいつもの8人、人呼んで「スーパーエイト」
そこへ謎の転校生ジョー(大泉洋さん)がやってきて、様々な出来事が繰り広げられます。
みんなのキャラがそれぞれ際立っているあたり、三谷さんの愛を感じます。
終始笑いっぱなしですが、途中からシリアスな展開になりそうになり……これ以上はやめておきます。

三谷幸喜さん自身の小学生時代を語るという体で、林遣都さん(ホジョリン役)の語り中心で話が進みます。
BGMは『コンフィダント・絆』のように生演奏のピアノだけ、そして、なんと歌もありました(これがまた良かったです)。

この芝居の最大の特徴「大人が10歳の子供を演じる」ということについては、変に子供子供した演技だと嫌だなと思っていたのですが、とても自然に観ることができました。
確かに10歳にもなると、身体はまだまだ子供でも、心は結構大人だったりします。
その精神年齢をそのまま演じているという感じでした。
時折、「俺たちは10歳だから」とか「10年分の人生背負って生きている」とか言って、観客に改めて小学4年生だということを認識させ笑いをとっていました。

エンディングは、まるで映画のような終わり方で、私はこんな手法は初めて見ましたが、とてもノスタルジックな気持ちになりました。

そして、カーテンコール。
最近、観客による執拗なカーテンコール問題(?)がありますが、それに一石を投じるもので、少なくともこの日は成功していました。
ここらへんも、アイデアマン・三谷さんだなあと感心しました。



※昨年から、私の観劇記録は「レビューぴあ」にも投稿しています。よければ、合わせてご覧ください。
https://r.pia.jp/review/pia/list/reviewr/20832/insert_date/1

【観劇】エノケソ一代記

stage20161130

作・演出: 三谷幸喜
出演: 市川猿之助、吉田羊、浅野和之、山中崇、水上京香、春海四方、三谷幸喜、山寺宏一(影アナ)
観劇日: 2016年11月29日(火) 14:00
上演時間: 110分(休憩なし)
劇場: 世田谷パブリックシアター
チケット代: S席 9,800円(N列) [パンフレット代:1,000円]


【感想 (あくまでも個人的なものです)】

三谷幸喜さん久々の書き下ろし。

エノケンの歌が随所に散りばめられ、オープニングの「洒落男」とエンディングの「東京節」が、とても楽しかったです。
でも、まだ3日目だからでしょうか、ちょっと笑いが弱かったような気がします。
来月も行く予定ですので、更なるバージョンアップを期待しています。

そんな中、山中崇さんが最高でした!
山中さんだけ一人何役もやっており、そのすべてがいいキャラでした。
最後の方で吉田羊さん演じる希代子から「ご兄弟は?」と突っ込まれるシーンがありましたが、後でチラシやパンフレットの役名をよく見てみると、本当に兄弟だという設定のようで驚きました。
こういう仕掛けは三谷さんらしいと思いました。

仕掛けといえば、途中、医者を探すシーンで、医師免許はないが天才的な外科医に「ハザマさんですか」と電話していましたが(聞き間違いでなければ)、あれはおそらくブラック・ジャック(本名:間黒男)だったのではないかと思っています(自宅を改造して手術室もあると言ってましたし)。



※昨年から、私の観劇記録は「レビューぴあ」にも投稿しています。よければ、合わせてご覧ください。
https://r.pia.jp/review/pia/list/reviewr/20832/insert_date/1

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