やっぱし舞台が好き!

芝居、ミュージカル、バレエ、ダンス、クラシック、コンサートなどの舞台観賞が大好きです。 観劇の個人的な感想をつらつらと書いてます。 たまに、ちょっとした体験談や気になったことも・・・。

松尾スズキ

【観劇】命、ギガ長ス(東京成人演劇部vol.1)

命、ギガ長ス命、ギガ長ス

作・演出: 松尾スズキ
出演: 松尾スズキ、安藤玉恵、(効果音)吹越満
観劇日: 2019年7月4日(木) 19:00 ※初日
上演時間: 100分(休憩なし)
劇場: ザ・スズナリ
チケット代: 自由席 5,000円 [パンフレットなし]


【感想】

この上もなく地味なお二人(笑、すみません)ですが、この上もなく期待感にあふれるお二人でもあります。
その期待を裏切らない、いや期待以上に面白く、噛みごたえのある舞台でした。

認知症気味の母親(安藤玉恵さん)とアルコール依存症で無職の息子(松尾スズキさん)、そして、その生活をドキュメンタリーで追いかける女子大生(安藤玉恵さん)。
いわゆる8050問題を扱った物語です。

テーマだけ聞くと深刻ですが、そこは松尾スズキさん、随所に毒を浴びせかけながらも、笑いにまみれた演出になっていました。

TVでよく見かける「貧困を扱ったドキュメント番組」に対する皮肉も、なかなかスパイスが効いています。
言い方は悪いですが、貧困問題を飯の種にする人、それを逆手にとって視聴者や作り手が望む姿を演じる親子のたくましさ。
人生100年時代になり、「長生きのリスク」なんて変な言葉が生まれた現代の風刺劇のようにも見えました。

それにしても、安藤玉恵さんが、やっぱし良かったですねえ。
老母と女子大生の二役ですが、どちらも微妙にチャーミングで(笑)。
松尾スズキさんとの息もぴったりでした。

今回、旗揚げ公演1回目ということですが、今後も、小規模で、演技派のキャストで、チープなセットで、社会派の問題を重くなく観せてくれる舞台を待っています。

※ 上演前アナウンスはなんと吹越満さん。そのまま効果音(風の音とか、水の音とか、うまい棒を食べる音とか)を担当されますが、たまに耳障りなときも……(笑)。

【観劇】世界は一人

世界は一人

世界は一人 世界は一人

作・演出:
 岩井秀人
音楽: 前野健太
出演: 松尾スズキ、松たか子、瑛太、平田敦子、古川琴音、菅原永二、平原テツ
演奏: 前野健太と世界は一人(前野健太、種石幸也、佐山こうた、小宮山純平)
観劇日: 2019年3月14日(木) 19:00
上演時間: 2時間10分(休憩なし)
劇場: 東京芸術劇場 プレイハウス
チケット代: S席 8,500円(V列:最後列) [パンフレット代:1,500円]


【感想】

すんなりゴクンと飲み込める話ではありませんでしたが、何かとても雰囲気のある舞台でした。

かつて製鉄で栄えた町に暮らしていた幼馴染の吾郎(松尾スズキさん)、美子(松たか子さん)、良平(瑛太さん)。
三人はやがて離れ離れになりますが、大人になった吾郎は美子と再会、結婚して、藍(平田敦子さん)が産まれます。
しかし藍は、外に出ると体が爆発してしまう病気?にかかっており……。

幼馴染3人の物語を藍に聞かせるという感じで進んでいきます。
松たか子さんが吾郎の母親になったり、松尾スズキさんが美子の父親になったりして、時間軸も行ったり来たりしますが、それほど混乱なく観ることができました。

扱っているテーマが、ひきこもりとか家族との軋轢とか、かなり深刻ではあるんですが、基本、笑いを中心に構成されています。
でも時々、胸に刺さるシーンも……そんな時、前野健太さんの歌が印象的に奏でられます。
前野健太さんだけでなく、演者が歌うところもあり、松たか子さんの変わらぬ美声も聴くことができました。

いくつか分かりにくかった場面もありましたが(最後に藍が二人出てくるとことか)、それぞれが抱える悩みとかトラウマなどから、必死に再生しようともがく姿が心に沁みました。

ベテラン揃いの中で、ひとり若い古川琴音さんが、要所要所でポイントとなる役をされており、とても印象に残りました。

【観劇】ニンゲン御破算

ニンゲン御破算

ニンゲン御破算

作・演出: 松尾スズキ
出演 阿部サダヲ、岡田将生、多部未華子、荒川良々、皆川猿時、小松和重、村杉蝉之介、平岩紙、ノゾエ征爾、平田敦子、松尾スズキ、顔田顔彦、少路勇介、田村たがめ、町田水城、山口航太、川上友里、片岡正二郎、家納ジュンコ、菅原永二、前田悟、齋藤桐人、乾直樹、阿部翔平、井上尚、掛札拓郎、笹岡征矢、中村公美、香月彩里、石橋穂乃香、青山祥子、中根百合香
演奏: 幕末どさくさ社中(半田綾子、楡井李花、山内美穂、布施田千郁、安倍真結、福原千鶴、梅屋貴音、望月美都輔、望月輝美輔)、清水直人、磯部舞子、門司肇
観劇日: 2018年6月7日(木) 18:30 ※初日
上演時間: 第1部(1時間55分) / 休憩(15分) / 第2部(1時間)
劇場: シアターコクーン
チケット代: S席 10,500円(E列) [パンフレット代:1,800円]


【感想】

ごちゃごちゃというか、わちゃわちゃというか……捉えどころが難しいんですが(笑)、とても面白い舞台でした。

2003年の『ニンゲン御破産』は観ていないですが、確かに、この演目は、勘三郎さん(当時、勘九郎)で観てみたかったと思いました(阿部サダヲさんも良かったですが)。

あらすじは、ちょっとひと言では言えません。
時は幕末、所は江戸。
大の芝居好きの侍・実之介(阿部サダヲさん)が、自作の戯曲を持って、鶴屋南北(松尾スズキさん)と河竹黙阿弥(ノゾエ征爾さん)のもとへやってきます。
芝居の内容を話し始める実之介に対し、南北と黙阿弥はダメ出しをしますが……。

武士になりたがっているマタギの兄弟(荒川良々さん、岡田将生さん)や、その幼馴染(多部未華子さん)らも登場して、騒動が拡大してきますが、どこまでが戯曲で、どこまでが現実なのか、よく分かりません。

松尾スズキさんによると「初演の時より分かりやすくした」とのことですが、それでも私にはついていくのがやっとでした。
途中(1時間くらい経った頃)、松尾さんとノゾエさんが、それまでの話を簡単にまとめてくれたのが、非常に助かりました。

大人計画の面々は、相変わらず独特の存在感があって大いに楽しませてくれましたが、それに負けじと頑張っていたのが岡田将生さん
時おり、その頑張りをイジられる姿が爆笑ものでした。

多部未華子さんも、ますますチャーミングに。
「甲乙入れ替えの術」のシーンで、何気に軽やかにダンスするのには、ちょっと驚きでした。
多部さんは「舞台での時代劇は、これが初めて」とおっしゃっていたようですが、これは時代劇に入らないんじゃ……(笑)。

そんな松尾スズキワールドな時代劇でした。

【観劇】業音

業音

作・演出: 松尾スズキ
出演: 松尾スズキ、平岩紙、池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公、宮崎吐夢、皆川猿時、村杉蝉之介、康本雅子
観劇日: 2017年8月25日(金) 19:00
上演時間: 2時間(休憩なし)
劇場: 東京芸術劇場 シアターイースト
チケット代: 7,200円(N列:最後列) [パンフレット代:1,500円]


【感想 (あくまでも個人的なものです)】

実は、松尾スズキさんの作品は苦手です。
下品というか、悪趣味というか……。
でも、つい観てしまいます。(笑)

母親の介護をネタにした歌で再起を狙う演歌歌手・土屋みどり(平岩紙さん)が、堂本こういち(松尾スズキさん)の妻・杏子(伊勢志摩さん)を車で轢いてしまいます。
堂本はみどりを責め、「有罪婚」と称し結婚することに……。
みどりのマネージャ(皆川猿時さん)や宇都宮から上京した兄妹(宮崎吐夢さん、池津祥子さん)、堂本の執事?(村杉蝉之介さん)たちも巻き込んで物語は進みます。

話の中には、人間の「業」とか「性(さが)」が、散りばめられています。
介護、浮気、同性愛、売春、自殺願望、子殺し……いろんな問題も孕んでいます。
舞台セットも真っ白なひだひだの壁で、見ようによっては「アレ」にも見えてしまいます。

はっきり言って、すべてを理解するのは困難でした。
いや、ほとんど消化できませんでした。

でも、笑いの中に、時折ゾッとするシーンが織り込まれ、それが切なく見えたりして、分からないなりに、心に残る舞台ではありました。

冒頭のシーンで「大怪我している人に悪い奴はいない。何故なら、大怪我している時に、悪いこと考える余裕はないからだ」という堂本のセリフは、観終わってみれば、結構深いこと言ってるなと思いました。



※昨年から、私の観劇記録は「レビューぴあ」にも投稿しています。よければ、合わせてご覧ください。
https://r.pia.jp/review/pia/list/reviewr/20832/insert_date/1

【観劇】気づかいルーシー

気づかいルーシー

原作: 松尾スズキ
脚本・演出: ノゾエ征爾
出演: 岸井ゆきの、栗原類、山中崇、小野寺修二、川上友里、山口航太、ノゾエ征爾
演奏: 田中馨、森ゆに
観劇日: 2017年7月22日(土) 13:00
上演時間: 1時間30分(休憩なし)
劇場: 東京芸術劇場 シアターイースト
チケット代: 4,000円(自由席) [パンフレットなし]


【感想 (あくまでも個人的なものです)】

小さなお子さんも一緒に観られる舞台です。
この日も、幼稚園くらいの子供たちがたくさんいました。

でも松尾スズキさん原作の絵本。
やはり、ちょっと下品で、ちょっとブラックなお話でした。

おじいさんが死んだことをルーシーに気づかれないように気づかう馬、その気づかいに気づかないように気づかうルーシー、といった気づかいだらけです。

舞台の中央には木製の大きなジェンガがあります。
これって「気づかい」と「木使い」をかけたのでしょうか?

ルーシー役の岸井ゆきのさんは、原作の絵本そっくりで元気いっぱい。
見事な前宙やハイキックもあり、『髑髏城の七人 Season風』の沙霧役も楽しみです。

王子役の栗原類さんも良かったです。
以前、『春のめざめ』でナイーブな少年役が似合ってるなと思っていたのですが、コメディ的な演技も、とてもはまっていました。

最後にみんなでダンスをするのですが、上演前、ロビーにお子さんたちを集めて(大人も参加してもいいと思いますが)、練習する時間があります。
ダンスに参加したいお子さんは、早めの入場をお勧めします。



※昨年から、私の観劇記録は「レビューぴあ」にも投稿しています。よければ、合わせてご覧ください。
https://r.pia.jp/review/pia/list/reviewr/20832/insert_date/1

写真AC
趣味で撮影した写真を「写真AC」というサイトに登録しています。
無料でダウンロードもできますので、よかったら覗いてみてください。

私の作品は、
ここからどうぞ!

記事検索
タグ絞り込み検索
  • ライブドアブログ