やっぱし舞台が好き!

芝居、ミュージカル、バレエ、ダンス、クラシック、コンサートなどの舞台観賞が大好きです。 観劇の個人的な感想をつらつらと書いてます。 たまに、ちょっとした体験談や気になったことも・・・。

生越千晴

【観劇】ビューティフルワールド(モダンスイマーズ結成20周年記念公演)

ビューティフルワールド

ビューティフルワールド ビューティフルワールド

作・演出: 蓬莱竜太
出演: 津村知与支、小椋毅、生越千晴、古山憲太郎、西條義将、吉岡あきこ、成田亜佑美、菅原大吉
観劇日: 2019年6月13日(木) 19:00
上演時間: 第1部(1時間5分) / 休憩(10分) / 第2部(1時間)
劇場: 東京芸術劇場 シアターイースト
チケット代: 3,000円(D列) [パンフレットなし]


【感想】

テーマは「純愛」で、タイトルは『ビューティフルワールド』。
なんてベタなんだろうと思いましたが(笑)、やはり蓬莱竜太さん、ありふれたラブストーリーになるわけもなく……。

40を過ぎて引きこもっている夏彦(津村知与支さん)。
ある日、実家が火事になり、銚子にある親戚の家(カフェを経営)の離れへ引っ越すことになります。
そこで、夫(菅原大吉さん)や娘(生越千晴さん)から邪険に扱われている依子(吉岡あきこさん)に出会い……。

前半は、夏彦と依子の視点で物語が進みます。
虐げられた者同士が想いを寄せ合うまでは、二人の苦しい心情が描かれ、観ているこちらも胸が詰まる場面も。

でも、そのまま単純に話は運びません。
引きこもり、いじめ、モラハラ、不倫など、様々な要素が絡み合って、それまでの主従関係が逆転したり……
登場人物の誰かにどっぷりと共感することはできませんでしたが、逆に、誰にでも少しずつ共感できるところもあって、「ああ何かわかる」とか「そんな言い方しなくても」とか「そりゃそう思うわな」とか、時々、自分と照らし合わせて、いたたまれなくなることもありました。

菅原大吉さんのモラハラっぷりもかなりのものでしたが、吉岡あきこさんの本当に普通の主婦感が、とてもハマっていて、だからこそリアルに感情移入することができたと思います。

ただ、息苦しい場面だけではなく、かなり笑えるシーンも。
終盤、不器用な男・ケンさん(西條義将さん)の思わぬ本性に爆笑でした。

諸手をあげてハッピーエンドというわけではなかったですが(特に依子一家にとっては)、決して重くない終わり方で少し救われました。

※ 序盤に「エヴァンゲリオン」ネタがありましたが、知らない人には全くわからないかもしれません。
ちなみに「エーティーフィールド(ATフィールド)」というのは、いわゆる「バリア」みたいなもので、アニメでは「ATフィールド全開!」といった使われ方をします。

【観劇】まほろば

まほろば

作:
 蓬莱竜太
演出: 日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)
出演: 高橋恵子、早霧せいな、中村ゆり、生越千晴、安生悠璃菜、三田和代
観劇日: 2019年4月10日(水) 14:00
上演時間: 1時間50分(休憩なし)
劇場: シアターイースト
チケット代: 6,800円(I列) [パンフレット代:1,200円]


【感想】

2008年に初演、2009年に岸田國士戯曲賞受賞で、今回は再再演(2012年にも再演)とのこと。

登場人物は女性6人。5人は家族で、1人は近所の子。
長崎の田舎にある旧家が舞台です。
最近の蓬莱竜太作品とは少し違った、ちょっとドタバタ的な要素もあるファミリーコメディ色が強い会話劇でした。

長女・ミドリ(早霧せいなさん)は、東京でキャリアウーマンをしていますが、40を過ぎて未だ独身です。
次女・キョウコ(中村ゆりさん)は、若くしてユリア(生越千晴さん)を産み、シングルマザーのまま実家暮らし(ユリアは東京で働いています)。
母親のヒロコ(高橋恵子さん)は、このままでは家を継ぐものがいないとヤキモキしています。
そんなある日、ミドリとユリアが立て続けに帰ってきて……。

ステージには、シアターイーストには珍しく、旧家の客間ががっしりと作り込まれていて(屋根裏の梁なんかも)、それだけで、この家がどんな家か分かる気がします。

6人の女性たちも、それぞれ魅力的ですが、何と言っても素晴らしかったのは、高橋恵子さん
娘たちに、相手は誰でもいいから跡取りを産めと言ったり、近所の子・マオ(安生悠璃菜さん)をいくぶん差別的に扱ったり……今、こんなことTVやSNSで言ったら、間違いなく炎上ですが(笑)……でも、その口さがない様が全然嫌味じゃなく、却って、必死に家を守ろうとする姿が可哀想にも思えてきます。

早霧せいなさんも、元タカラジェンヌとは思えないボサボサ頭のだらしない格好で、なかなかのコメディエンヌぶりでした。

また、家族が大騒ぎする中で、ひとり達観しているかのような姑・タマエ(三田和代さん)と、一番冷静で随所に鋭い指摘をするマオ(安生悠璃菜さん)が、要所要所で熱くなった場面をクールダウンさせていました。

果たして、この6人にとって、ここが「まほろば」(素晴らしい場所、住みやすい場所)になるのか?

最後、マオに訪れた出来事が、この物語全体を象徴するかのようで、とても印象的な終わり方でした。

【観劇】悲しみよ、消えないでくれ

悲しみよ、消えないでくれ

嗚呼いま、だから愛。

作・演出: 蓬莱竜太
出演: 古山憲太郎、でんでん、小椋毅、西條義将、生越千晴、今藤洋子、伊東沙保、岩瀬亮
観劇日: 2018年6月12日(火) 19:00
上演時間: 2時間( 休憩なし)
劇場: シアターイースト
チケット代: 3,000円(LA列) [パンフレットなし]


【感想】

モダンスイマーズ「句読点三部作連続上演」の第二弾。
蓬莱竜太さんが好きで、第一弾の『嗚呼いま、だから愛。』(感想はこちら)も面白かったので、観ることにしました。

「三部作」となっていますが、話は全然別物です。
今回は、ある山小屋に集まった人々の人間模様を描いています。

冒頭、忠男(古山憲太郎さん)が、小さな写真立て(遺影のようです)を祭壇のようなところに置いています。
そこへ山小屋の主人・寛治(でんでんさん)が入って来て、二人の会話から、今日、亡くなった人の三回忌(亡くなって二年)であることや、誰かの送別会が行われることがわかります。
徐々に山小屋に集まってくる人々。
それぞれの関係性が明らかになってくるとともに、亡くなったのは誰か、何故・どのように亡くなったのかもわかってきます。
その中で、様々な騒動が繰り広げられますが……。

繰り広げられる騒動は、当事者にとっては深刻なものですが、どこかピント外れなやり取りが笑いを誘います

そして、そのほとんどの騒動の火種となっているのは、忠男です。
はたから見ると、かなりのクズ男に見えてしまいますが、彼が土下座して謝りながらも「本当に俺のせいなんでしょうか?本当に、本当に、本当に、本当に・・・わかんないんです・・・本当に、本当に、本当に・・・」と開き直る(?)シーンでは、確かに自分で自分の気持ちがわからないこともあるかもなと思えてきたりもします。

特に、亡くなって二年も経つと、その人に対して抱いていた想いとかが薄れていくのも仕方ないかもしれません。
「二年も」と思うのか「二年しか」と思うのかも、人それぞれですが……。

だから『悲しみよ、消えないでくれ』なのかなと思いました。

第一弾の『嗚呼いま、だから愛。』もそうでしたが、3000円で、このクオリティの舞台が観られるというのは、嬉しい限りです。


※ 客席入り口には、珍しい注意書きがありました。

悲しみよ、消えないでくれ

どんな演出効果が(単に雪の山小屋を体感するだけ)?と思っていましたが、舞台上をよく見ると、ストーブの上の薬缶や演者の飲み物から、ほんのりと湯気が……。このため?

【観劇】嗚呼いま、だから愛。

嗚呼いま、だから愛。

嗚呼いま、だから愛。

作・演出: 蓬莱竜太
出演: 川上友里、古山憲太郎、奥貫薫、太田緑ロランス、小林竜樹、西條義将、津村知与支、生越千晴
観劇日: 2018年4月26日(木) 19:00
上演時間: 1時間45分( 休憩なし)
劇場: シアターイースト
チケット代: 3,000円(LA列) [パンフレットなし]


【感想】

蓬莱竜太さんの作品が好きです。
でも、「モダンスイマーズ」は観たことがありませんでした。

主人公は、多喜子(川上友里さん)。
お笑い芸人を志し、相方で今は旦那の一貴(古山憲太郎さん)と上京しましたが、現在は、漫画を描いて暮らしています(旦那は、電車の整備士)。
二人は、もう2年もセックスレスの状態で、多喜子は、そのことが常に心にひっかかっています。
そんな折、親友夫婦(太田緑ロランスさん&小林竜樹さん)がパリに移住することになり、お別れ会を開くことになりました。
姉で女優をしている慎子(奥貫薫さん)や担当編集者(西條義将さん)たちも、多喜子の家に集まりますが、酒が進むにつれ、それぞれの心の中でわだかまっていた感情が、次第に溢れ始め……。

やっぱり蓬莱竜太さんの話は面白いです。
何か大きな事件が起きるという訳ではないのですが、じっと惹きつけられるような磁力があります。

姉とは違って、自分の容姿にコンプレックスをもっている多喜子のモヤモヤとかイライラとかが、とてもよく伝わってきました。
ときどき、そこまでこじらせなくても……と思う場面もありましたが。

終盤に姉から言われる「あんたはブスだけど、それはあんたのせいじゃない!」というセリフ……言葉は結構、残酷ですが、奥貫薫さんがビシッと言うと、どこか救いのようにも感じます

最後まで観終わって、『嗚呼いま、だから愛。』というタイトルがストンとおちた舞台でした。

【観劇】星回帰線

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作・演出: 蓬莱竜太
出演: 向井理、奥貫薫、野波麻帆、高橋努、岩瀬亮、生越千晴、平田満
観劇日: 2016年10月19日(水) 14:00
劇場: 東京芸術劇場シアターウエスト
チケット代: 7,500円(G列[C列が最前列]) [パンフレット代:1,500円]


【感想 (あくまでも個人的なものです)】

緊張と緩和、笑いと涙のバランスが見事な素晴らしい舞台でした。

イケメン産婦人科医(向井理さん)があるコミュニティに訪れることで、次第にそこに住む人々の関係性が崩れていく様が、各人の抱えてる背景や過去と共に丁寧に描かれていました。
冒頭のシーンでの平田満さんと向井理さんのちょっとズレたやり取りが、これから起きることを予兆しているかのようでした。

このような人間関係は、どこでも起こり得ることで、それだけにとてもリアルで怖くなりました。
でも最後には「救い」があり、思わずグッときてしまいました。

相変わらず高橋努さんがいい味を出していて、「イケメンの傲慢だ」というセリフには妙に納得しました。




※昨年から、私の観劇記録は「レビューぴあ」にも投稿しています。よければ、合わせてご覧ください。
https://r.pia.jp/review/pia/list/reviewr/20832/insert_date/1

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