2012年05月

2012年05月27日

利根町・龍ケ崎・取手の「文化ポタ」を皆さんと楽しみました

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 昨日の土曜日、茨城県の利根町-龍ケ崎-取手を巡る「文化ポタ」を行いました。xiaoxiongさんたすけさんワンチャンさんらと「柳田國男記念公苑に行きましょう!」と話したことからスタートした企画ですが、かなりスケールアップする形で楽しいポタになりました。

 手賀沼を出発し訪ねたのは、利根町の赤松宗旦旧居跡、柳田國男記念公苑、龍ケ崎市の竜ヶ崎駅、歴史民俗資料館、多宝塔、取手市の旧取手本陣。ご一緒したのは、xiaoxiongさん、たすけさん、ワンチャンさんのほか、断腸亭さん、IWAさん、dadashinさん、ジャズの紳さん、鉄ポタさん、NOBさんpacketさん、takezawaさんです。

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 まず訪ねたのは、赤松宗旦旧居跡。赤松宗旦は幕末、利根川にまつわる歴史や伝説、地理などをまとめた『利根川図志』を著した人です。赤松宗旦旧居跡は、その生家を復元したものだそうです。

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  『利根川図志』と言えば、東葛地域などの郷土史研究のバイブル的存在です。講演会などで、何度その名前を聞いたか分からないほどです。でも、この赤松宗旦旧居跡の存在は、ごく最近まで知りませんでした。うーん、不覚です。

 赤松宗旦旧居跡は小さな建物ですから、見るのにそんなに時間はかかりません。ただ、ふすまに貼ってある『利根川図志』の地図の拡大コピーを見ながら、皆さんとあれやこれやの談義で結構盛り上がりました。

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 で、柳田國男記念公苑です。柳田國男が少年時代を過ごした旧小川家の建物が、文化施設として使われています。

 ここでは、柳田國男が神秘体験をした祠や、土蔵に保管されている資料を見ることができますが、その話は長くなるので割愛しますが、柳田國男はここで『利根川図志』を読み大きな影響を受けたそうです。言うなれば、この利根町布川の地が、日本の民俗学発祥の地なわけです。

 でも実は私、柳田國男の民俗学よりも、彼が切り捨てた領域にまで踏み込んだ宮本常一の著作の方がはるかに面白いと思っています。では、なぜ、ここに来たかったのか。それは柳田國男の『遠野物語』にまつわる若き日の思い出があるからです。あっ、これナイショ(笑)

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 ところで、この柳田國男記念公苑、会議や講座に使えるほか、宿泊もできるそうです。いいですねぇ。朝まで飲み会をやったら・・・おっと、文化的でない催しはNGですね(苦笑)

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 ちょっとした行き違いで(笑)、布川神社にも寄りました。そうしたら、この神社が予想外に素晴らしい。拝殿に掛けられた天岩戸などの絵や、本殿の透かし彫りが見事でした。いやぁ、もうけです。

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 さて、龍ケ崎に向かい昼食です。実は、食事処がこのポタの隠し玉です(笑)。xiaoxiongさんお薦めの蕎麦屋の「薬師寺そば」です。蕎麦屋さんですが、カレーうどんが最高に美味いとのこと。地元でも超有名店のようで、かなり期待しておりました。

 そんなわけですから、カレーを食べると活動停止に陥るというワンチャンさんを除いて、皆さん、カレーうどんをチョイス。カレーうどんにもバリエーションがあって、私はモチ入りを注文しました。

 で、食べてみるとスパイシーで美味い! もう、ひたすら食します。食べても食べても、なかなか減らない。量も素晴らしいですね。大満足で完食でした。となりを見ると、IWAさんがモチ入りだけでは足りなくて、ライスを注文して食べてるし。どんな胃袋をしているのでしょう、この人(笑)

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 食事の後は、関東鉄道竜ヶ崎線の竜ヶ崎駅。鉄ポタさんが是非見てもらいたいものがあるとのことで、訪れました。ちなみに市の名称は「龍ケ崎」ですが、駅名は「竜ヶ崎」とのこと。ややこしいですね。

 案内されたのは、このみすぼらしい建物。「なんじゃ、こりゃ」と思ったのですが、鉄ポタさんによると、これは50年くらい前に建てられた機関庫だそうです。なるほど、この手の建物は、教えてもらわないと価値が分かりませんね。

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 この機関庫には、これから行く龍ケ崎市歴史民俗資料館に展示されているSLも納まっていたそうですが、機関庫は今でも現役です。

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 そして、機関庫の脇の物置(?)が、実は明治時代に造られた貨車を再利用したものだそうです。いやぁ、ビックリです。いやぁ、こんな話はなかなか聞けません。鉄ポタさん、「鉄」な話(笑)、ありがとうございます。文化ポタに厚みがでました。

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 で、龍ケ崎市歴史民俗資料館です。かなり立派な建物です。これだけ立派だと、バブリーな時代の産物と思ってしまいますが、実際はどうなのでしょう。

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 まずは野外に展示されているSL。こいつが竜ヶ崎駅の機関庫に納まっていたのです。大正14年に製造された「C形タンク機関車」で、昭和40年まで現役だったそうです。私は「鉄」ではありませんが、やはりSLの機関室はそそられますね。

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 さて歴史民俗資料館の内部ですが、予想以上の充実ぶりでした。龍ケ崎の歴史が一覧できて、とても勉強になりました。

 ところで、龍ケ崎はかつて、ある有名な藩の領地でした。さて、その藩とは。ポタの最初に皆さんに聞いてみましたが、誰もご存じないようです。へっへっ、ちょっと優越感です。その答えは、もちろん歴史民俗資料館の展示物にあります。

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 この柱には「仙台領」と掘られています。そうなんです。旧龍ケ崎村とその周辺は伊達家仙台藩の飛び地だったのです。なんでも伊達政宗が徳川家康から拝領したそうです。

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 この後、歴史民俗資料館の裏山を越えて、多宝塔へ。この裏山、「馴馬(なれうま)城趾」という城跡です。この小道はxiaoxiongさんのお薦めの道。いやぁ、ここが通れるとは、思いも寄りませんでした。脱帽です。

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 そして、これが多宝塔です。来迎院という寺にある国の重要文化財で、室町時代後期の1556年に建築されたそうです。多宝塔とは仏塔の建築様式で、面白い形をしています。

 この後は小貝川に向かい、東京芸術大学取手キャンパス下の利根川の河川敷を走って、大利根橋を渡って手賀沼を目指しました。そうして大利根橋に着くと、まだ3時前。当初は予定指定していなかったのですが、今なら旧取手本陣はまだ入れます。行ったことがない方も大勢いらっしゃったので、訪ねることにしました。

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 私にとっても久しぶりの旧取手本陣です。本陣は大名などが宿泊する施設ですが、水戸街道でこれだけ完璧な姿で残っているのは、ここだけです。初めて来た方にはビッグサプライズでしたでしょうが、何度訪れても感動しますね。

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 ところで、旧取手本陣の近くには、立派なカラスの巣があります。その巣の素材は、全て旧取手本陣の茅葺からちょろまかしたもののようです。にっくきカラスと言いたいところですが、この前のてがたんでカラスの子育ての話を聞いてしまっているので、ちょっと複雑ですねぇ。

 この後、大利根橋を渡り岡発戸ルートを通って、出発点の手賀沼に戻りました。そう言えば、行きはtakezawaさんが、帰りはdadashinさんがパンク大魔王の餌食に。どうやら、大魔王もテンションが上がっていたようです(笑)。それでは、ご参加の皆さん、お疲れさまでした。

toukatsujin at 23:21|PermalinkComments(24)TrackBack(0) ポタリング 

2012年05月24日

ようやく会えたオオヨシキリのバーゲンセールでした(苦笑)

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 この前の土曜日に、新川耕地で初めてオオヨシキリを見て感動した、という話を書きました。ところが、翌日の日曜日、手賀沼で写真のごとくオオヨシキリに出会いまくりでした。撮影は当然、サイクルボーグ(笑、=デジボーグです)

 これまで、声はすれど姿は見えずだったオオヨシキリですが、こんなに簡単に見つけられるものだったのですね。そう言えば、カワセミやチョウゲンボウもそうでした。一度見つけるコツが分かってしまうと、発見が容易になるようです。

 ただねぇ、こんだけ見つけて、トビモノの写真まで撮れてしまうと、一気に有り難味が無くなりますね。探し続けて、ようやく買った商品が翌日、大バーゲンになっている、そんな気分です(笑)

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 この前、初めて見たセッカも、今回のポタで簡単に出会えてしまいました。手賀沼CRを走っていると「ヒッ、ヒッ、ヒッ」という鳴き声。セッカが飛んでいるなと思っていたら、「チッ、チッ、チッ」という鳴き声に変わりました。間違いなくセッカです。

 この鳥、空高く飛んでいるときは「ヒッ、ヒッ、ヒッ」で、降下し始めると「チッ、チッ、チッ」と鳴きます。その「チッ、チッ、チッ」が近くにとまりました。それを撮ったのが、これらの写真です。セッカって、本当にかわいい鳥ですね。かなり癒されました。

toukatsujin at 23:39|PermalinkComments(8)TrackBack(0)

2012年05月21日

諦めかけていた金環食、“ベイリービーズ”も撮れました!

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 今日の金環食、素晴らしかったですね。もう感動モノでした。昨日の天気予報では曇りということで絶望的な気持ちだったのですが、観ることができて、本当によかったです!

 雲は多かったのですが、今思えば金環食がより趣のあるものになりました。晴天だと日食グラスやカメラを通して、単に光のリングが見えるだけですが、今回は雲がちょうどよい近景になり、味わい深い情景となりました。

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 朝、目を覚ましたら、空が明るい。「おっおっ!」ということで、空を見てみると雲が多いですが、晴れているではありませんか。喜び勇んで、デジボーグをセット----。東葛人的日食観測は、こんなふうに始まりました。

 で、部分日食が始まったときに撮った写真がこれ。予定通り太陽撮影用の減光フィルターを、デジボーグに付けて撮影しました。雲を通して、太陽黒点も写っています。

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 ところが、どんどん雲が多くなってきました。欠けた太陽は見えるのですが、光量を10万分の1に減光するフィルターを通すと、雲を通した太陽は暗すぎて、ほとんど写りません。

 で、減光フィルターを外して、すっぴん状態で撮ってみました。この2枚の写真がそれですが、なかなか良い感じです。ちょうど肉眼で見たときと、同じようなイメージに写りました。

 しかし、金環食が近づくにつれ、今度は雲が薄くなり始めて、フィルターを付けないと露出オーバーになる事態に。これはまずいということで、減光フィルターを付けてみると暗すぎて、やはり上手く撮れませんでした。

 つまり、すっぴんだと明るすぎるし、フィルター付きだと暗すぎるわけです。「うーん、どうしよう」と焦りましたが、妙案が浮かびました。デジボーグに取り付けた絞りを使えばよいのです。「そうだ!」ということで、減光フィルターを外して絞ってみると、見事に適正露出になりました(喜)

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 で、撮ったのがこれらの写真です。特にお気に入りは2枚目の写真で、月表面の凹凸の地形によって日光がビーズ状に見える“ベイリービーズ”を写すことができました。デジボーグの絞りを買っておいて、本当に良かったです。

 いやぁ、感動的でした。仕事に行くのを遅くして眺めた甲斐があったというものです。この金環食を見て、別に死ぬまで見なくていいや、と思っていた皆既日食も見てみたいと思うようになりました。それはともかく、次は6月6日の金星日面通過ですね。楽しみです!


toukatsujin at 23:06|PermalinkComments(27)TrackBack(0) 東葛人的写楽 

2012年05月20日

久しぶりにMTBで新川耕地、念願の野鳥に出会えました(喜)

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 昨日の土曜日は気持ちの良い快晴の天気でした。この前、ようやく直したMTBのAttitudeVに乗り、久しぶりの新川耕地この道を走っていました。

 もちろん、お供はデジボーグです。新川耕地の野鳥を撮影してみようというのが、一番の目的でした。新川耕地で野鳥を探したことがありませんので、初めて観る野鳥はいないか期待して行きました。ちなみに最近、私はこのデジボーグのことを「サイクルボーグ」と称しています(笑)。

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 そうすると、いました! ついにオオヨシキリをゲットです(喜)。アシ原に潜むオオヨシキリは、声はすれど姿をなかなか見ることができない鳥です。私もこれまで見つけられずにいました。

 この日も新川耕地のあちらこちらで、オオヨシキリが「ギョギョシ、ギョギョシ」と独特の声で鳴いていました。でも、姿が見えず。「今日もダメか」と諦めかけた時、こいつを見つけました。もう感激です。これで、実際に肉眼で見て種類も分かった野鳥は55種類目となりました。

 ちなみに、てがたんのときに教えてもらったのですが、オオヨシキリは一夫多妻の鳥だそうです。「ギョギョシ、ギョギョシ」と鳴くのはオスで、メスを囲い込むため必至だそうです。強いオスだけが子孫を残せるわけで、なんと“第一夫人”が生むのはオスだけだそうです。

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 そして、ある意味こちらも念願だった、チュウサギも識別できました。目で見て種類も分かった野鳥は、これで56種類目です。

 このチュウサギは夏鳥ですが、ダイサギとの区別がとても難しいのです。私も今まで分からなかったのですが、利根運河自然体験散策会やてがたんで見分け方を聞き、ようやくチュウサギを確認できた次第です。

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 この写真はてがたんのときに撮ったダイサギですが、チュウサギとの違いが分かりますでしょうか。いろんな見分け方があるようですが、一番分かりやすいのは“口裂け度合い”でしょう。

 チュウサギは目の下で口裂けが止まっていますが、ダイサギは口裂けが目のはるか後にまで続いています。あとチュウサギはダイサギに比べ、首やクチバシがずんぐりしています。

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 そのチュウサギの横にコサギもいました。コサギは頭の後ろの飾り羽で容易に区別できます。これで、大中小のシラサギ(大鷺、中鷺、小鷺)がそろいました。

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 ところで、この日もキジに出会いました。相変らず美しく写りましたが、こんなにいると私的にはあまり価値を感じません(苦笑)。むしろ今回見つけたオオヨシキリの方が、はるかに愛おしいですね(笑)

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 そう言えば、MTBで出かける前に、月曜日の金環食に備えた撮影の最終チェック。また太陽を撮りましたが、黒点も簡単に写せるようになりました。

 これで準備万端です。でも・・・天気が微妙じゃないですか。今日になって予報が悪い方に転んだし(哀)。なんとか、太陽が顔を出してくれればよいのですが。でも、こればっかりは文字通り天に運を任せるしかありませんね。

toukatsujin at 00:10|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 東葛地域ネタ | 自転車&デジイチ

2012年05月18日

BOSOツーリングに参加、遂に山に登ってしまいました(笑)

 「人生は上り坂、自転車は下り坂」と公言して憚らない私が、1500mもロードバイクで坂道を登ってしまいました。この前の日曜日に「BOSOツーリング ステージ2」に参加したのです。


 これは当日、実際に走ったルートですが、走行距離は160kmで、いわゆるセンチュリーライドです。このルートのメインイベントは、富津岬を走った後、鹿野山を一気に300m以上も登る箇所ですが、本当の難所はその後でした・・・。

 で、何で私がそんなイベントに参加したのかと言いますと、まっちさんやはんぞうさんに言葉巧みに誘われて(笑)、「東葛地域にひきこもってばかりいないで、たまには知らない処を走ってみるか」と思ったからです。

 風光明媚な場所を走ることにも心惹かれたのですが、山のあるところで風光明媚なルートと言えば山道しかないという現実を、参加申し込みをしたときには全く考慮していませんでした(苦笑)。もう、行ってビックリ、玉手箱でした。

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 当日は、市原市役所の駐車場に集合して、8時にスタートでした。今回ご一緒したのは、まっちさん、はんぞうさんのほか、アンディさん、E-ponさんでした。まっちさんに車で4時半にピックアップしてもらい、同乗のアンディさんと3人で会場に向かいました。

 で、E-ponさんやはんぞうさんと合流。ルートについて、皆さんから話を聞くにつれ、事の重大性を認識(苦笑)。「えっ、坂道!坂道!坂道じゃん!」。ただ、参加者の剛脚度合いに応じて4つのグループに分けるそうで、第4グループなら鹿野山を登らないとのこと。

 一瞬、第4グループに行こうかと思いましたが、ここまで来てメインイベントをスルーするのは・・・と思い直し、皆さんと同じ第3グループで走ることにしました。なんせ途中で挫折しても、回収車に拾われてワープできるとのことでもありますし(笑)

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 で、スタート。ツーリングの前半はとにかく気持ちがよかったです。よく晴れていましたが、体感温度はとても涼しい。おまけに、広がる景色は、私の大好きな里山の風情。「いやぁ、楽しいなぁ」と一時、後半戦の地獄の予感が心から消え去っていました。

 途中、最初のエイドステーション、かずさアカデミアパークでは可愛い少女からスポーツドリンクをもらい、二番目のエイドステーションの富津公園で、おにぎり弁当で昼食。そして、富津岬の先端に向かってから、いよいよ鹿野山を目指します。

 富津公園をスタートする直前に、スタッフの方から「これから鹿野山に登ります。第4グループに移りたいならどうぞ」とのアナウンス。ちょっと心が揺れましたが、第3グループに居残りしました。

 「では出発します」・・・これで、もう引き返せません。ちょうど、遊園地の絶叫系マシンに迷いながら乗り、マシンが動き始めたときのような心境です(笑)。ちなみに、若いアメリカ人のアンディさんは第2グループにアップグレード。うーん、単に若いだけでなく、鍛え方が私とまるっきり違う・・・。

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 鹿野山、登れました。なんでも比較的登りやすいルートだそうですが、「やればできるじゃん、私」というプチ達成感あり。やはり第4グループにいかなくてよかった、そんなふうに思っていました・・・ここまでは。

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 ガーミンで高度を見ると312m、うんっ、ちょっと低い。鹿野山ってもっと高かったんじゃないの(実際は379m)。そしてガイドの方の説明「これからちょっと登って下りです」。えっ、まだ登るのですか。

 で、再びスタートすると、まもなく壁のような坂が現れました。私は公私共々、心が折れない人なのですが、この時は「バキッ」と折れる音が聞こえましたよ、ホントに(涙)。結局、標高360mまで登り、そこから一気の下りです。この最後の登りで、脚は売り切れ、在庫一掃セールです。

 ちなみに鹿野山からの下りは、とてつもない急斜面。「自転車は下り坂」」の私ですから、本来は楽しいのですが、恐怖すら感じる斜面です。この坂を登るルートでなくてよかったと思っていたら、E-ponさんが「以前、この坂を登りました」とのこと。どんな脚をしているんですか(驚)

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 で、一気に標高40mまで下って、そこから少し登って、第三のエイドステーションである三島湖に到着です。素晴らしい景観の人造湖(ダム)を眺めながら、バナナで糖分などを補給。標高40mまで下りきってからの登りが結構きつかったです。もう脚は全く残っていません。

 でも、これからばらく山道が続くとのこと。ガイドの方に聞いてみると、「これからは、しみじみと辛いですよ」とのこと。「えっ、しみじみって何ですか」なのですが、実際の辛さはしみじみどころではありませんでした。アップダウンを繰り返しながら、再び標高230m辺りまで登ったりしましたので、もうキツイなんてものじゃありません。

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 ホント、脚が残っていないのですよ。途中二度ばかり脚が動かなくなって、挫折→回収車によるワープへの誘惑も頭をよぎりました。でも根性で、何とか難所をしのぎ、皆さんの足を引っ張ることもなく、付いていくことができました。

 で、途中休憩した際、お店で板チョコを購入。もう貪るように食べました(笑)。これまで食べたチョコレートの中で、一番美味いと思いました。板チョコを食べた後は脚が少し復活しましたので、どうやらハンガーノック寸前だったようです。

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 そして最後のエイドステーション、高滝湖に到着。ここではアンパンをもらい、一息つきました。それにしても、こんなきついツーリングに、皆さん、毎年参加しているのかと感心していたら、口々に「これまで参加したBOSOツーリングの中で一番辛かった」と言うではありませんか。

 私は「えっ!」です。でもまあ、そんな辛い山道を走り切れたわけですから、思いっきり達成感がありますね(笑)。この後はゴールに向かい、ひたすら平地を走るだけです。そしてスタート地点でもあった市原市役所の駐車場に到着。既に第2グループとしてフィニッシュしているアンディさんのにこやかな出迎えを受けました。

 結局、この日登った標高は累計で1500mほどです。いやぁ、いろんな意味でよい経験ができました。ご一緒した皆さん、お疲れさまでした。まっちさん、車に同乗させていただき、ありがとうございました。

toukatsujin at 07:42|PermalinkComments(12)TrackBack(0)

2012年05月12日

「てがたん」に初参加、鳥たちの子育ては壮絶ですね

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 今日の土曜日、初めて「てがたん」に参加してきました。「てがたん」というのは手賀沼北岸の鳥の博物館で、毎月第2土曜日に実施している「手賀沼定例探鳥会」です。要は、手賀沼の野鳥を観る会です。

 以前から参加しようと思っていたのですが、なかなか行く機会がなく、今回念願の初参加です。この「てがたん」では毎回テーマが決まっており、今回は「鳥の子育て」でした。今回、初めて見る野鳥には出会えなかったのですが、解説員の皆さんの話が面白く、予想以上に楽しかったです。

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 これは、今回初めて見ました。カラスの巣です。日本でカラスと言えば、ハシブトガラスとハシボソガラスが二大勢力ですが、この巣はハシボソガラスの巣だそうです。この巣は、鳥の博物館の近くの香取神社の境内にありますが、ここはちょうどハシボソガラスとハシブトガラスの勢力圏の境だそうで、毎日のようにこの巣の近くで、両者のバトルが続いているそうです。

 で、このカラスたち、ほかの鳥のヒナを容赦なく襲うそうで、獲物となる巣を見つけるために、野鳥を観察している人を“観察”しているそうです。バードウォッチャーが鳥の巣を見つけて近づくと、カラスはそれを目印に巣を見つけ、ヒナを襲って食べてしまうそうです。ですから、鳥の巣を見つけても近づくのはNGとか。

 もうビックリです。カラスって、やはり凄まじく頭が良いですね。それに獰猛だし。獰猛と言えば、ツミなど小型のタカもカラスに襲われるそうです。恐るべし、カラス。

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 手賀沼の鳥で子育てと言えば、今はやはりコブハクチョウの家族が目立ちます。ただ、このコブハクチョウの子育てでも、凄まじい話を聞きました。

 一番下の写真はコブハクチョウの巣ですが、生まれたヒナたちのうち、虚弱でなかなか巣から水に降りられないヒナは、親鳥が嫌って、クチバシで突いて殺してしまうそうです。やはり、コブハクチョウも厳しい野生を生きているんですね。

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 このハクセキレイは、どこに巣を作るかというと、結構、人家の近くだそうです。へぇ、知らなかった。鳥の博物館の近くでは、店舗の看板の裏側に巣作りをしているそうです。

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 このダイサギについては子育ての話ではありませんが、ひたすらドジョウを食べまくっているのには驚きました。食い意地の張ったダイサギに驚いたというよりも、手賀沼の周辺の田んぼにドジョウがたくさんいることが驚きでした。

 このほか、スズメ数十羽が巣作りをしている「スズメのお宿」の民家や、もの凄い数のヒキガエルのオタマジャクシがいる池などを見学。また、ハーレムを作るオオヨシキリや、鳰の浮き巣(カイツブリの巣)など興味深い話もいろいろと聞くことができました。いやぁ、楽しかったです。

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 で、てがたんの終了後、鳥の博物館を久しぶりに見学。博物館は有料ですが、てがたんに参加すると無料になります。

 実は、鳥の博物館の裏山にはフクロウが住んでいるそうで、博物館が架けた巣箱で今フクロウが抱卵をしています。それをテレビカメラでリアルタイムに見ることができました。これは、かなり感動でした。

toukatsujin at 23:39|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 自転車とちゃいます | 東葛地域ネタ

2012年05月06日

かなり充実の連休、新たな発見もあったし良い写真も撮れたし

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 9連休も今日が最後。いやぁ、良い休暇になりました。連休の私的コンセプトは「何かをしようと思わないこと」でしたが、その甲斐あって十分リラックスができました。

 何もしないと言っても、ポタはそれなりにしっかり。こうした東葛地域の水田の風情を堪能しました。いやぁ何度も書きますが、私、今の季節の水田が大好きです。見ているだけで癒されます。

 雨に祟られた連休でしたが、晴れ間を見つけてのポタには、マッドガード標準装備のママチャリが大活躍でした。そのお陰で、イエローゾーンに振れていた体重も、許容範囲に戻りました(笑)

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 さて、連休中のポタ納めは、昨日でした。素晴らしい天気でしたので、茨城方面をロードレーサーで走ってきました。この写真は手賀沼に戻ってきたときに撮ったものですが、コブハクチョウがうまく夕日の光柱の先にやって来てくれました。

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 ところで、この日、久しぶりにロードバイクのタイヤを取り替えました。これまでのタイヤはミシュランの「PRO2 Race」でしたが、これを同じくミシュランの「PRO3 Race」に替えたのです。

 そう言えば、このPRO3 Race、随分昔に買った気がする。長い間、部屋の片隅で眠っていました。そう言えば、ミシュランからは既にPRO4が出ているのですね(苦笑)。まあ、何はともあれ、新しいタイヤです。久しぶりの赤で、ちょっと新鮮な気分です。

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 で、ニュータイヤを履いて向かったのは、栄橋で利根川を渡った利根町、龍ケ崎市方面。実は、xiaoxiongさんたちと「柳田國男記念公苑ポタ」を企画しており、軽い下見を兼ねて走ってきました。

 私にとって利根町、龍ケ崎市方面は、これまで新利根川周辺しか走ったことがなく、どちらかというと苦手方面だったのです。でも、走ってみるとなかなか良いですねぇ。企画中のポタは間もなくBBSにアップしますので、興味のある方はぜひどうぞ。

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 その帰り道、小貝川沿いを走ったのですが、依然として大増水中でした。やはり連休中の雨の量はもの凄かったようですね。

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 で、東京芸術大学取手キャンパス下の河川敷の道は、この辺りがまだ水がひかず走れませんでした。ちょっと残念でしたが、なかなかシュールな光景でした。

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 もちろん、この日もデジボーグを腰に取り付けて走っていました。で、野鳥を狙いましたが、この日もお馴染みのホオジロやカワラヒワなどに出会うばかりで、新たな野鳥を見つけれらず・・・。

 諦めかけていたら、日没近くの手賀沼の枯れた葦原で「チッ、チッ、チッ」と鳴く小鳥を見つけました。「おっお、セッカだ」と思い、撮ったのがこれ。この写真でははっきりしませんが、お腹の毛は白いので、やはりセッカでしょう。これで目で見て種類も分かった野鳥は54種類目。やはりいろんな野鳥に会うなら、手賀沼ですね。

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 ところで、この日も見かけたのですが、たまに見かけるこの鳥は何者でしょう。アヒル、それともアイガモ、なんか違うような? カルガモのような青い風切羽もあるようだし・・・。分かる方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

toukatsujin at 19:14|PermalinkComments(8)TrackBack(0)

2012年05月03日

土砂降りの「送り大師」、東葛・印旛の素晴らしさを再認識です

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 今日、土砂降りの雨の中、「送り大師」のご一行に、少しの距離ですが同行させていただきました。送り大師というのは「東葛印旛大師講」のことで、東葛・印旛地域の各地区が回り持ちで世話係(結願区)となって、毎年5月にお遍路巡礼を行っているものです。

 なんで、その送り大師に同行したのかというと、東京に住む友人とその友人が送り大師をぜひ見てみたいと希望したからです。送り大師は毎年5月1日から5日にかけて行われ、最終日5日の結願の日がメインイベントです。ただ二人は今日3日しか来られないということで、雨の中、友人の車で出かけました。

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 同行したのは柏市藤ヶ谷の熊野神社から柏市高柳の善龍寺の区間。今日は思いっきり雨が降りましたが、この巡拝の間もすごい雨。それでも送り大師のご一行は200人以上の集団でした。途中、オジサンに「イロダイシ」など面白い話を教わりましたが、話が長くなるので割愛します。

 で、東京の友人たち、どんな感想を持ったかというと、いたく感激して「来年はぜひ結願の日に来たい」とのこと。この二人は熊野や出雲を何度も訪ねていますから、喜んでもらえるか少し心配だったのですが、ものすごく楽しんでもらえたようです。やはり200年以上の伝統は、多くの人を惹きつけるのですね。

 さて、送り大師のご一行とお別れした後、東葛・印旛のディープスポット(笑)を案内しました。訪ねたのは、藤ヶ谷十三塚平塚の鳥見神社平塚分校八幡大神宮光堂こと宝珠院観音堂旧手賀教会堂パキスタン料理のアルヌール、です。

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 今回、写真をほとんど撮っていなかったので、これまで訪れたときの写真で紹介しておきます。友人たちには特に平塚分校と旧手賀教会堂、アルヌール、そして谷津と里山の風景がバカ受けでした。

 旧手賀教会堂の場合は、茅葺のロシア正教の教会であることが、かなりのインパクトだったみたいです。そして、アルヌールは日本人のいない店内や美味しいランチもさることながら、隣の「白井モスク」の存在が強烈な印象を与えたようです。

 考えてみると、今回は仏教、神道、キリスト教(ロシア正教)、イスラム教のゆかりの地を全て回ったことになりますね(笑)。そんわけで、友人たちを案内して、東葛・印旛の文化の奥深さと自然の素晴らしさを再認識しました。ぜひ、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。

toukatsujin at 23:08|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 東葛地域ネタ | 自転車とちゃいます

2012年05月02日

1年2カ月ぶりにMTBを復活させました

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 MTBのクラインAttitude Vを1年2カ月ぶりに復活させました。実はブレーキのトラブルで、これまでずっと休眠状態だったのです。

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 Attitude Vのブレーキには、こんなマニアックなVブレーキを使っていました。ケーンクリークの「Direct Curve 5」というやつで、ディスクブレーキにあえて背を向けるの価値のある逸品でした。そのこだわりについては、こちらをご覧ください。

 ところが、です・・・。

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 昨年の3月、いつものようにAttitude Vで走っていると、突然、フロントブレーキのテンションが無くなったのです。つまりスカスカの状態になったのです。

 「おかしいな」と思い、チェックしてみると、なんとブレーキのテンションを作り出すスプリングが根元から破断しているではありませんか。

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 そのスプリングっていうのは、この写真に写っている棒状のやつです。Vブレーキには普通に備わっているパーツで、これまで、破断するなんぞは、聞いたこともありません。

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 このスプリングはブレーキを引いた後で、元に戻すためのもの。ですから、ブレーキは引けるのですが、テンションが全くかかりませんから、少しの衝撃で、こんなふうにワイヤーが簡単にブレーキ本体から外れてしまいます。

 これでは危なくて、使えません。もう衝撃でした。せっかく気に入っていたのに。高かったんだぞ、Direct Curve 5。このブレーキのために、ディスクブレーキを諦めたのだぞ、ケーンクリーク!!! 有り得ないトラブルに、茫然自失でした。

 そして、Attitude Vを放置して1年2カ月。えっと、なぜ放置したかと言いますと、モチベーションが大きく下がったということもありますが・・・要は単なる怠慢ですね(苦笑)。で、このゴールデンウィークに修理しなければ、さすがにマズイと思い、ようやく修理しました。

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 で、このたび、フロントブレーキを完全復活させました。実は、リアブレーキの方のパーツをフロントブレーキに移植したのです。

 このDirect Curve 5は、二度と買う気にならないくらいメチャメチャなお値段。それで、「うーんどうしよう」と思ったことも、長く放置したことの理由の一つです。そんなわけで今回、リアブレーキを犠牲にしてフロントブレーキを復活させることにしました。

 で、リアには、在庫していたシマノのVブレーキ(DEOREグレード)を取り付けました。

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 実は、リアにはVブレーキブースター(このパーツはもはや化石ですね)を取り付けていたので、普通のVブレーキであろうと、Direct Curve 5であろうと、ほとんど見た目に変化がありません。ちなみに上の写真がVブレーキ、下がDirect Curve 5です。

 まあ、そんなこんなで、ようやくAttitude Vに再び乗れるようになりました。

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 で、今日の午前中、まだ雨が降りそうもなかったので、手賀沼方面の谷津の道を走ってみました。いやぁ、久しぶりに乗るハードテールのMTBの感触です。記憶にある以上に固い印象でしたが、楽しゅうございました。

 こんなことなら、もっと早く修理すればよかった、としばし遊んでいたら、かなり予定時間をオーバー。当然雨が降り始めて、住処へ戻ったときには濡れ鼠状態でした(苦笑)。


toukatsujin at 18:44|PermalinkComments(8)TrackBack(0)