「灯台下暗し」の返上を目指し、名都借周辺を走りました(笑)日曜日は若草大橋へ、雨に濡れて悲惨な一日(涙)

2007年09月23日

楽しみにしていた野馬土手講座に行ってきました、鉄下駄君も初公開です(笑)

鉄下駄オオタカの森ルート ブログ初登場です。私の4台目の自転車、鉄下駄のように重いママチャリです(笑)。いつも通勤の行き帰り、自宅と南柏駅間で大活躍してもらっています。6段変速でハブダイナモ付きで、なんと1万2000円もしませんでした。自転車文化人の皆さんから非難されるホームセンター仕様の自転車ですが、雨ざらしのなか放置しているにもかかわらず、2年間頑張ってくれている私の大事な相棒です。

 とはいえ、今日のエントリーはこの鉄下駄君の話ではありません。このママチャリでオオタカの森ルートを走って向かった先の話です。それにしても、ママチャリでオオタカの森ルートを走ったのは今回が初めて。スポーツ車ならどうってことない上り坂がかなり辛いです。まさに鉄下駄。脚力を鍛えるには、このママチャリが一番よいかもしれません(爆)

図書館1図書館2 で、向かった先がここ。流山市立図書館です。実はここで、この土曜日から毎週末4回にわたって流山市立博物館(図書館と同じ建物です)主催の「流山今は昔コース」と題する講座が開催されます。この講座の講師の方は青木更吉先生。そうです、『野馬土手は泣いている』『小金牧を歩く』などの著者で、野馬土手研究の第一人者の方です。

 この講座があることを、この前IKAWAさんに教えていただきました。青木先生に直接、流山などに残る文化遺産、江戸時代の馬の放牧場の囲いの話を聞けるのです。本当に楽しみにしていました。7〜8分前に会場に着きましたが、もうビックリです。定員は50名と聞いていましたが、会場はおじいさん、おばあさんたちで埋め尽くされていました。「こんなに多くの方が野馬土手に関心があるんだ」とちょっと感動しました。

 肝心の青木先生に話ですが、とても素晴しい。今も残る野馬土手をお知り合いのプロのカメラマンが撮った写真などで見せていただき、野馬土手の種類、誕生から消滅の歴史などを縦横無尽に語っていただきました。そして興味深かったのは、野馬土手の話は単なる土手の話ではないことです。流山や東葛地域の歴史そのものです。郷土の歴史を知ることは、本当に楽しいですね。

野馬土手6野馬土手7 お話の中で嬉しかったのは、南柏駅の近くに残る野間土手が「日本一の野馬土手」だということです。青木先生は福島や長野、宮崎など日本中に残る野馬土手を見て歩かれたそうですが、これほど見事な土手はほかにないそうです。本当に貴重な文化遺産が、家のすぐそばにあるんですね。

 この野馬土手はちょっとした林になっていて、土手の上を歩けるんですが、今までは歩いてもいいものかどうか、判断がつきませんでした。それが青木先生によると、人が歩くことで土手の土が固められ、崩壊を防ぐ効果があるとのこと。それに人が通ることで、ここにゴミを捨てる人もいなくなるので、二重に土手を守る意味があるとのことでした。ということで、これからは安心して土手の上を散歩できます。

花野井1花野井5 一方、残念だったのは、この前行った「旧花野井家住宅」がなぜ野田市の清水公園近くにあるかという話です。この見事な茅葺の家は国の重要文化財。野馬の世話をした牧士の家で、昭和46年まで流山市の前ヶ崎にありました。それがなぜ、流山で保存されずに野田にあるのか。私は不思議に思っていたのですが、青木先生がその謎解きをしてくださいました。

 なんでも牧士のご子孫の花野井さんが、この家を手放すことを決断した時、文化財として保存してくれるように流山市に相談したそうです。でも、流山市はお金がないと断り、代わりに保存に手を上げた野田市に移築されることになったとのこと。なんともったいないことでしょう。流山市民としたは残念ですね。

 ところで、この話をされた時、青木さんが「あんまりここで悪口を言ってはいけないんだけど」とおっしゃり、会場内が大爆笑になりました。そうです、会場は流山市の施設ですからね(笑)

資料1資料2 さて、これが頂いた資料です。左が流山市の中にあった各村や新田開発された場所を示す地図で、右が現在の地図に牧をマッピングしたものです。とても興味深い地図ですが、特に牧がどこにあったか分かる右の地図が素晴しい。大堀川を挟んで北側にあった「高田台牧」、南にあった「上野牧」の配置がとてもよく分かります。

 ところで今回の講座、1回2時間の全4回です。それで費用はわずか200円です。その200円がこの資料代なのですが、なんてお安いのでしょう。流山の地の果て、名都借に住んでいると流山市民のメリットを感じる機会が全くないのですが、今回は流山市民で本当によかったと思いました(笑)

 さて充実の講座も終わり。さて帰るかと席を立とうとすると、ブログによくコメントをいただき、東葛ポタでもご一緒させていただいた、そっくりもぐらさんに声を掛けられました。なんと、そっくりもぐらさんもこの講座に参加されていたのです。そっくりもぐらさんとは以前、流山の西深井でも偶然ばったりと出会いました。なんかご縁があります。

 それで二人で図書館を後にして、喫茶店でしばし歓談。今日の講座の話や自転車談義など楽しく過ごさせていただきました。それにしても楽しい講座でした。これからは、この手の機会を見逃さないようにチェックして、可能な限り参加したいと思います。皆さんも是非、地元の市民講座をチェックしてみてください。びっくりするぐらい楽しいです。

toukatsujin at 00:39│Comments(8)TrackBack(0) 自転車とちゃいます 

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この記事へのコメント

1. Posted by たすけ   2007年09月23日 08:10
おはようございます、東葛人さん。
早速の講座レポートありがとうございます。
やはり価値ある講義のようですねー。ボタだけでなく、こういう講座でもそのうち同席させて頂く機会があるかもです^^
2. Posted by IKAWA   2007年09月23日 15:53
東葛人さん、こんにちは。

実は先ほど、手賀沼CRの道の駅と蓮群生地の間でantaresに乗って東に向かう東葛人さんとすれ違いました。お伝えしたい事があったので、追いかけたのですが、Uターンでもたつき、お腹も空いていたこともあって引き離されてしまいました。で、道の駅で麻婆豆腐定食を食べました(苦笑)。鉄下駄君に乗った東葛人さんを見つけることはできないでしょうが、「サイト」で紹介されている自転車に乗った東葛人さんを見つけるのは容易です(笑)。

それで、何をお伝えしたかったかというと、もちろん「その資料、コピーさせてください」です(爆)。
3. Posted by そっくりもぐら   2007年09月23日 18:03
東葛人さん、こんばんは。
いやー、実に楽しく素晴らしい講座でした。
江戸時代は牧だった下総台地を、現代の我々は鉄の馬〜アイアンホース(自転車)にまたがって走っているということですね!なにやらロマンを感じずにはいられません。
次回のテーマ「犬落し」も楽しみです。
ではまたお会いしましょう。今度は良い席を取るため早めに行きます。
4. Posted by 東葛人   2007年09月23日 20:54
たすけさん、こんばんわ
この野馬土手の講義は素晴しいです。
流山や東葛地域がどういう経緯で形成されたのか? 地名の由来は? なども知ることができて大満足です。
自分の住んでいるところは四次元(空間プラス時間=歴史)で理解しなきゃいけないと思っていますので、こういう講座はこれからも受講したいと思います。
ご一緒する機会がありましたら、よろしくお願いします。
5. Posted by 東葛人   2007年09月23日 21:01
IKAWAさん、こんばんわ
これは失礼しました!
私は脇目もふらず東を目指し、思いっきり雨に降られて泣きながら帰ってきました(笑)
資料の件は、以前コメントいただいたので、心得ております。
コピーを取った時に見苦しくならないように、資料は大事に持って帰ってきました。
いつでもお渡しできますよ。
そうそう、この講座を教えていただき本当に感謝です!
6. Posted by 東葛人   2007年09月23日 21:03
そっくりもぐらさん、こんばんわ
本当に素晴しい講座だったですね。
来週以降が楽しみです。
自転車はアイアンホースですか(笑)
確かにそうかもしれません。
なかなか言う事を聞いてくれないし(爆)
また週末にお会いしましょう!
7. Posted by さふらん   2007年09月23日 23:01
5 自転車って・・・・自転車のみに限らず関連していろんなことに興味が広がっていくものですね(^^)
最近、古利根を走り古利根自然公園の関連で自然を保つために人の手が必要であり、そのボランティア的な活動とか。。。すごく身近な地域で今まで知らずにいた場所や歴史(私の場合、あまり理解できてませんが(^^;)について関心が出てくるのですから不思議です♪

脇目もふらず東を目指し帰りは雨に降られ…(^^)すみませんっ。でも笑ってしまいました。

明日は、東葛人的サイトのルートを参考にして古利根〜岡発戸〜手賀沼CR〜大津川流域ルート〜手賀農道をトライしてみようと思ってます。
8. Posted by 東葛人   2007年09月24日 09:57
さふらんさん、おはようございます
私も自転車の魅力はそこだと思います。
自転車に乗る前は点(住宅の周り)でしかなか地域への理解が、線(道)としての理解になり、やがて面になる。
そして、人々の様々な活動を知ったり、お知り合いができたりして、“空間”として理解できるようになる。
やがて歴史も見えてくる、そんな感じです。

ところで、東に向かった先は、この前さふらんさんにご紹介いただいた若葉大橋です。
途中で「やばいな」と思ったのですが、強行した結果、悲惨なことになりました(苦笑)

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