この菖蒲園は穴場でした、そして茅葺の話また買ってしまいました、でも一番役に立ったのは・・・

2009年05月14日

野田散策、完全無欠のブルジョアの世界を堪能してきました(笑)

 この前の日曜日は、はんぞうさんご企画の「野田散策」に出かけてきました。この企画は、ボランティアのガイドの方に野田の町並みをご案内いただこうというもので、「醤油の町 野田」ですから当然ですが、キッコーマン工場と創業一族ゆかりの家屋敷などを訪ね歩きました。

 ですから、今回は厳密にはポタではありません。自転車は野田までの移動手段で、野田散策は徒歩で行いました。はんぞうさんからは「美術館も行きますので、靴はスニーカーで」との事前のお達しがありました。そうすると自転車のペダルも、フラットペダルに変える必要があります。

野田散策野田散策
 私のスポーツバイクは、すべてSPDペダルを取り付けています。どれをフラットペダル化しようかと思案していたら、思い出しました。以前、自転車かんさんに御前山のMTBツーリングに連れていってもらった時、下りがSPDペダルでは歯が立たず、自転車かんでデカペダルを買ったのでした。

 その後、山に行く機会がなく、すっかり忘却の彼方に。そして今回、ようやく利用する機会が巡ってきたわけです。それにしても、山でなく町で使うことになるとは、思いも寄りませんでした(苦笑)

野田散策野田散策
 さて本題。今回の参加者は、はんぞうさんと奥様、まっちさんspiritさんIKAWAさん、そして東葛人です。この日は利根運河で待ち合わせをして、野田市街地へ。デカペダルは最初、違和感があったのですが、慣れてくるとなかなか良い感じです。あっという間に、最初の目的地のキッコーマン野田工場に到着です。

 spiritさんは東武野田線でいらっしゃったので、ここで合流しました。その後、ガイドの方と顔合わせ。「むらさきの里 野田ガイドの会」の武内さんという方です。よろしくお願いします!

 で、野田散策の第一弾は野田工場内にある「もの知りしょうゆ館」です。先回りして言うと、この日はその後、野田市市民会館(旧・茂木佐平治邸)、興風会館、上花輪歴史館(旧・高梨兵左衛門邸)、煉瓦蔵、茂木本家美術館をご案内いただきました。

 まずは「もの知りしょうゆ館」ですが、私は十数年前に一度訪れたことがあります。でも、醤油の小瓶をおみあげにもらった記憶しかありません(苦笑)。醤油の歴史や製造方法を学べるそうなので、改めて学ばせてただきました。

 醤油は、大豆だけでなく小麦も原料なのですね。知らなかった(覚えていないだけです!)。しかも、麹菌だけでなく乳酸菌や酵母も使うことで、あの複雑な味や香、色が生まれるそうです。いやぁ、知りませんでした(もちろん覚えていないだけです、苦笑)

 そして見学の最後、やはり醤油の小瓶を頂きました。それと今回は、キッコーマン御用蔵で熟成された「御用蔵醤油」を購入しました。御用蔵は江戸川サイクリングロードから見える例のお城のような蔵で、宮内庁御用達の醤油を作っています。凄いコクがある醤油だそうで、ちょっと楽しみです。

野田散策 もの知りしょうゆ館の見学の後、いよいよガイドの武内さんに野田案内をしていただきました。実は私、これから回る野田市市民会館や興風会館、上花輪歴史館、煉瓦蔵を以前訪ねたことがあります。

 その時の印象を、こんなふうに書いていました。「野田市の街並みは一種独特です。キッコーマンの工場は市街地に散らばっていますが、その工場に隣接して古いお屋敷が建っていたりします。江戸時代の醤油醸造家がそのまま醤油工場に発展した感じです。普通、工場街=下町の風情ですが、野田市はそれとは全く違った印象があります」

 こうした建造物の由来を解説していただくと、ナルホドと腑に落ちます。今回訪れたのは、キッコーマンを創業した茂木一族や高梨家など資産家の屋敷が並ぶアップタウンです。そのアップタウンに巨大な工場が林立しているわけで、野田独特の印象を作り出しています。

【野田市市民会館(旧・茂木佐平治邸)】
野田散策野田散策

【興風会館】
野田散策野田散策

【上花輪歴史館(旧・高梨兵左衛門邸)】
野田散策野田散策

【煉瓦蔵】
野田散策野田散策
 放って置くと、このエントリーをいつまでも書き続けていそうなので(苦笑)、少しはしょります。ポイントだけ記すと、まず野田市市民会館ですが、てっきり茂木本家の旧屋敷だと思っていたのですが、茂木分家から野田に寄贈された屋敷だそうです。うーん、茂木一族の財力、恐るべしですね。

 興風会館もキッコーマンゆかりの建造物です。今回初めて中に入りましたが、レトロな大講堂がありました。まっちさん曰く、「いつか、ここでライブをするぞ」だそうです(笑)

 上花輪歴史館は今も、修復工事のため長期休館中でした。もともと高梨本家の屋敷だったところです。高梨家はキッコーマン創業の一家であり、茂木一族より早く醤油醸造を始めたとのこと。当主の方は代々、高梨兵左衛門を名乗っていらっしゃいますが、現在で第30世だそうです(驚)

 そして煉瓦蔵。私のお気に入りの建造物で、キッコーマンの現役の醸造蔵です。ただ取り壊されるとの噂もあるとのことで、それが事実だとしたらもったいない。ぜひ「産業遺産」として保存していただきたいものです。

野田散策野田散策
 で、この日最後の訪問先は、はんぞうさんが以前から行きたいとおっしゃっていた茂木本家美術館です。はんぞうさんは浮世絵がお好きで、この美術館の浮世絵コレクションに関心があるとのことでした。大学では美術史を学び油絵を描いていたこともある私としても、ぜひ訪ねてみたかったところです。

 館内は撮影禁止のため写真はありませんが、この日は浮世絵のうち相撲絵が公開されていました。実は私、相撲も好きでして、相撲絵に描かれた谷風、小野川、稲妻、不知火など江戸時代の名力士に興味津々でした。そして、浮世絵師のデッサン力、デフォルメ力にはもう脱帽。いやぁ、面白かったです。

野田散策野田散策
野田散策野田散策
 さて、美術館には広大な庭園があります。その中に立派な稲荷神社がありました。美術館と茂木本家邸宅、それにキッコーマン野田本社は事実上一体です。この稲荷神社は茂木本家邸宅とキッコーマン本社の間に鎮座していました。絵馬を奉納しているのは当然ですが、茂木本家のみでした。

 いやぁ、今回は完全無欠のブルジョアの世界を見せていただきました(笑)。まさにビッグサプライズでした。ちなみに茂木家の家憲には、「私費を省き 之を各自の分に応じて 社会公共の為に出捐せよ 然れども之が報ひを求め 又は之を誇りとする勿れ」という一節があるそうです。

野田散策 ところで住処に戻った後、購入した御用蔵醤油を刺身で試してみました。そうしたら本当に深い味わいでした。同じキッコーマン製とは言え、量産されている醤油はいったい何なんだろう、そう思わずにはいられない味と香りでした。

 そう言えば、武内さんのお薦めで昼食に立ち寄った店も、とてもクレージーで楽しい処でした。これを書くと、また長くなるので割愛します(苦笑)。ご関心のある方は、他の参加者の皆さんのブログをお読みください。

 ご企画いただいたはんぞうさん、そしてご案内いただいた武内さん、ありがとうございました。ご参加の皆さん、お疲れさまでした。

toukatsujin at 01:15│Comments(18)TrackBack(0) 自転車一般 | 東葛地域ネタ

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この記事へのコメント

1. Posted by はんぞう   2009年05月14日 12:34
自転車だと話が断片的になってしまい、飲み会だと話はすっかり忘れるので、歩きもたまには良い雰囲気でした。
ばか話しながら歩くのも楽しめます。

東葛人さんが、画描きだとは全く知りませんでした。
お見それ致しました。
2. Posted by takezawa   2009年05月14日 13:53
野田散策そしてキッコーマンの見学をしていらしたのですね。
私は、10日は新利根川沿いに潮来まで行ってきました。かなり暑い日になってしまいましたね。

醤油の話なので、ちょっと一言だけさせてください。

醤油を「むらさき」といいますよね。
これ、筑波山からきているといわれているんです。
筑波山の別名は「紫峰」といいます。

醤油のブランド名も「キッコー」が多いですよね。
これは、土浦城からきているんです。土浦城の別名は「亀城」といいます。現在の亀城公園です。

その昔、といっても江戸時代中期1700年頃、土浦藩主土屋政直が、今は日本橋の袂で食料品商社を営む国分商店の先祖国分宗山に土浦で醤油醸造をさせて幕府に納めさせたことに端を発し、土浦が醤油の大生産地となったことからきているんです。
戦前、茨城には醤油醸造業者は400軒近くあり、土浦だけでも50件近くあったそうです。しかし、今、土浦で醤油醸造をしているのは1軒だけ、僕の高校時代の友人の実家だけとなってしまいました。寂しい限りです。

利根運河の建設も茨城経済のためだったため、千葉県側から壮絶な反対運動があったのは、そんなところからも察しがつきますよね。
3. Posted by spirit   2009年05月14日 21:17
東葛人さんこんばんは。
日曜日は楽しかったですね。
私は前に見学してから1年もたってないのに、麦も使っているんだーと感心してました。

えーとこの場をお借りしてtakezawaさんのコメントにコメントです。
そのお醤油やさんは芝沼醤油ではありませんか?
わたし3年前まで土浦に住んでました。
それで芝沼醤油のFAX番号とうち番号が似ていたようで、「醤油○本すぐ送って下さい」などのFAXが間違ってよく届いたんですよ。
それを芝沼醤油に言ったところ、スミマセンとお醤油を送ってきました。
そのときは土浦にお醤油を作っているところがあるんだーなどと感心したものです。
元祖は土浦だったんですね。
住んでいるときに行けなかったのは残念です。
工場見学ポタできませんか?
4. Posted by takezawa   2009年05月14日 23:21
私も、この場をお借りしてspiritさんにお返事です。

確かに、芝沼醤油です。
確か、何年か前にTBSの「はなまるマーケット」で日本一の醤油に選ばれたことがあります。
今は、お兄さんが継いでいるはずです。

中学の学年行事で芝沼醤油を見学して、先日の皆さんのように醤油の小瓶をお土産でもらったことはあるのですが、私的に見学をさせてもらえるのかはわかりません。

芝沼君に連絡できたら聞いてみます。
彼、今現在○○物産の米国駐在員なはずで、連絡先がちょっと分からないんですが、来月、高校の同窓会があるので、そのときに彼のこと聞いてみますね。

しかし、腰痛はつらいですね。僕は、日曜日朝起きたときは大丈夫だと思い、潮来迄往復しちゃったんですが、帰りは腰が痛くなり大変な目に会いました。
お互い、早く直しましょうね。

東葛人さんのブログをお借りして私的な連絡させていただき申し訳ありません。
5. Posted by 東葛人   2009年05月15日 00:01
はんぞうさん、こんばんわ
歩きだと、本当にいろんな話ができますよね。
はんぞうさんの奥様とは、髪の毛の刈り上げ度で会話が弾み、楽しかったです(笑)
そうなんです、恥ずかしながら大学時代には油絵を描いていました。
ただデッサン力が皆無でしたので、50号とか80号のキャンバスにペインティングナイフで色を塗りたくっていました。
あの頃は楽しかったなぁ・・・と遠い目(爆)
6. Posted by 東葛人   2009年05月15日 00:13
takezawaさん、こんばんわ
遠慮なく、私のブログを伝言板としてお使い下さい(笑)

ところで、お詳しいですね。
醤油の「むらさき」が筑波山に由来するとは知りませんでした。
勉強になりました。
「キッコー」が土浦城から来ていることは、歴史オタクなもので知っていました(笑)
土屋政直と言えば、武田勝頼の忠臣、片手千人斬りの土屋昌恒の子孫ですよね。
そのつながりで、キッコーの意味を知りました。
でも、その土浦に醤油醸造業者が1軒しかないとは、衝撃的ですね。
芝沼醤油さんには頑張っていただきたいものです。
7. Posted by 東葛人   2009年05月15日 00:21
spiritさん、こんばんわ
皆さんでワイワイ雑談しながら見て歩くのは楽しいものですね。
やみつきになりそうです(笑)
最近はそんな歳になったのか、自分のもの忘れのひどさに驚愕します。
spiritさんもそうなら、結構ヤバイですよ(爆)

それにしても、spiritさんもtakezawaさんも、土浦の醤油醸造にお詳しいですね。
お二人のやり取りを拝見し、随分勉強になりました。
8. Posted by 黒森乗男   2009年05月15日 07:57
おおっ!!
久々にKLEIN号登場!
新しいペダルがキマッテます。
黒壁やレンガの赤い色に白のフレームが映えそうですね。
9. Posted by takezawa   2009年05月15日 20:31
つい、郷土ネタなもので反応してしまいました。

確かに政直は昌恒の子孫ですが、分家筋にあたります。本家筋で何といっても有名なのは、赤穂浪士の吉良邸討ち入りのとき、そのお隣から赤穂浪士のために提灯を照らして下さった旗本土屋逵直のほうでしょうね。
ちなみに、政直は逵直の次男好直を養子に迎えています。
10. Posted by takezawa   2009年05月15日 22:11
歴史オタクの東葛人さんにとっては、釈迦に説法のコメントを追加してしまったかもしれません。反省です。

しかし、このkleinを見るたびに、おおやまにぶら下がっていたときの光景が思い出されます。
11. Posted by IKAWA   2009年05月15日 22:47
東葛人さん、こんばんは。日曜日はお疲れ様でした。

確かに内容てんこ盛りで、書き出したらどこまでも書き続けてしまいそうなので、はしょって正解です。私もはしょりました(苦笑)。

それにしても「完全無欠のブルジョアの世界」でしたねぇ。あの時代にあのお屋敷だもの。私のような庶民には、想像すらできない生活があるのですねぇ〜。一日だけでも、そんな生活をしてみたい(爆)。

では、またよろしくお願いします。
12. Posted by roadrunner   2009年05月16日 08:12
野田市駅で東武線のドアが開くとどこからともなく、醤油の香りがただよってきます。海外で食事に満足できず「米」が食べたいのかと思い「中華」で米をとりましたが満足できませんでした。帰国してから「醤油」「味噌」であることに気づきました。日本人は何にでも醤油をかけるくらいですから「醤油中毒」とでもいえるかもしれませんね。やっぱり日本人は醤油です。
13. Posted by エール   2009年05月16日 16:15
東葛人さん、ご無沙汰しております。流山の歴史講座の三回目にお会いして以来です。仕事と引っ越しで忙しく自転車に乗る暇がなく、東葛人さんのブログをうらやましく眺めていました。ところで、去年の秋頃から、ロードレーサーでの野馬土手巡りはは立ちごけが怖いので、小径が欲しいな、でも格好いい新しいロードレーサーも欲しいなと思っていたのですが、何と今日柏の葉のららぽーとで開かれたサイクルフェスタの抽選会で小径車が当たっちゃいました。会場でいそいそと前に出ていくのは、何か恥ずかしかったですが、本当にラッキーです。
(東葛人さんのブログを見られている方も会場にいらっしゃったかも)。仕事も落ち着いてきたので、イベントがありましたら参加させてもらおうと思います。
14. Posted by 東葛人   2009年05月17日 23:20
黒森乗男さん、こんばんわ
レスが遅くなり申し訳ありません。
そう言えば、KLEINの画像を出すのは久しぶりです。
つまり最近、改造していないからですね(笑)
デカペダルを気に入ったので、当分はこれで行こうと思っています。
黒壁か赤レンガを探さなきゃ(笑)
15. Posted by 東葛人   2009年05月17日 23:26
takezawaさん、こんばんわ
土浦の土屋家が分家筋だということは知っていましたが、釈迦に説法だなんて、とんでもございません。
こちらこそ地元のtakezawaさんに、釈迦に説法してしまいました。
というか、こういう話は是非、関心がある人同士でワイワイやりたいですね。
興味のない人に話すと、ヘンな人に思われますので(苦笑)
おおやまにぶら下がっていたKLEINは忘れてください(笑)
16. Posted by 東葛人   2009年05月17日 23:31
IKAWAさん、こんばんわ
野田散策お疲れさまでした。
このネタ、はしょらなければ、この2〜3倍は書けたですよね。
でも、そんなに書いたら辛いだけで、きっと皆さんにも迷惑でしょう。
確かに、「想像すらできない生活一日体験」なんてツアーがあったら、楽しいかもしれませんね。
・・・いや、私は肩が凝って、一日ももたないかもしれません(笑)
17. Posted by 東葛人   2009年05月17日 23:40
roadrunnerさん、こんばんわ
おっしゃる通り、日本人には醤油です(笑)
そう言えば、原料となる大豆は醤油のほか、味噌、豆腐、納豆、そして枝豆などなど、日本人に欠かせない食品ですよね。
まさに米と並ぶ日本の主食です。
それなのに、米は自給できますが、大豆は輸入に頼っています。
採れたての枝豆は凄まじく美味いのに、ちょっと残念です。
18. Posted by 東葛人   2009年05月17日 23:48
エールさん、こんばんわ
こちらこそ、ご無沙汰しております。
そう言えば、お引越しの話をされていましたね。
それにしても運が良いですね。
小径車のゲット、おめでとうございます!
きっと、自転車に乗る時間のないエールさんを見ていた女神様が、幸運をもたらしてくれたのでしょう(笑)
私も行けばよかったかもしれませんね。
でも私の場合、物欲まみれなので、きっと抽選は無理でしょう(爆)
そう言えば、教えていただいた野馬土手、ようやく場所が分かりました(汗)
またそのうち東葛ポタを企画しますので、是非ご参加下さい!

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