下総航空基地の航空祭を初めて見学しました鎌ケ谷と白井の市境、野馬土手訪問記

2009年10月18日

野馬土手ベスト10の四つを訪ねるつもりでしたが・・・

 土曜日、ロードレーサーで下野牧の野馬土手を目指しました。江戸幕府の牧場である小金牧の土手中でも、下野牧のものは住処から遠いため、なかなか訪れる機会がありませんでした。

 ただ、野馬土手研究家の青木更吉先生が選ぶ野馬土手ベスト10には下野牧の土手が三つも入っています。二和三咲、薬円台、船橋日大前駅の野馬土手でいずれも船橋市内にあります。

 このうち二和三咲の土手は、今年の正月にIKAWAさんと見に行きました。あとの二つは遠い印象だったのですが、地図をよく見ると二和三咲の土手からそんなに遠くありません。「それなら」と思い出掛けてみました。そうしたら・・・衝撃の結末でした。

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 当然、ルートは二和三咲の土手経由です。二和三咲に行く前に、少し脱線して鎌ケ谷市の初富の捕込に立ち寄りました。ここは小金牧のうち中野牧の遺構で、野馬を捕まえるための施設です。いつもながら素晴らしい眺めです。

 初富の捕込は野馬土手ベスト10の1位です。ここに立ち寄って、5位の二和三咲の土手経由で、8位の薬円台、10位の船橋日大前駅の土手に行けば、ベスト10のうち四つの土手を制覇することになります(笑)

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 そして、あっという間に二和三咲の野馬土手に到着。「あれっ、こんなに近かったっけ」と思ったほどでした。正月に来た時はもっと遠かったような気がしたのですが、やはり初めての場所遠く、二度目以降は近く感じるんでしょう。

 それにしても、この野馬土手もやはり立派です。写真はしょぼく写っていますが(苦笑)、本物は相当なものです。道のど真ん中を堂々と占拠していますので、この土手を残す決断をした人たちに拍手です。

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 二和三咲の土手から、最初は船橋日大前駅の土手を目指したのですが、途中こんなアイスクリーム屋さんがありました。この日は暑くもないのに大繁盛しているようです。駐車場に車がいっぱいです。私はアイスクリームにはあまり関心が無いので、先を急ぎます。

 で、船橋日大前駅に着いたのですが・・・。

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 野馬土手が無い! 何にもありません(涙)。青木先生の著書「野馬土手は泣いている」によると、日大の東に林があって、その間の遊歩道に沿って野馬土手がくねくねと320mにわたって伸びているとのこと。

 でも目の前には、宅地造成地が広がるばかり。野馬土手どころか林もありません。おそらく大開発で土手もろとも林が切り開かれてしまったのでしょう。

 土手のかけらでも残っていないかと探しましたが、結局見つけられませんでした。ひょっとしたら探しそこなっただけかもしれませんが、この状況だと望みはあんまりなさそうです。

 以前、野馬土手ベスト10で7位の十太夫の土手(流山市)が開発でほとんど消滅しましたが、船橋日大前駅の土手も同じ運命を辿ったようです。

 うーん、残念。でも、気を取り直して、薬円台の土手を目指しました。

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 途中、陸上自衛隊の習志野演習場の脇を通過。習志野演習場って、すごく遠いイメージがありましたが、結構近い。ちなみに「野馬土手は泣いている」によると、演習場の中にも野馬土手があるそうです。

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 で、お目当ての薬円台の野馬土手に到着しました。船橋市郷土資料館の南側の正面と、資料館の東側の道路に沿って土手が残っており、写真は資料館正面のもの。こちらはごく小規模な土手で、本命は東側の土手です。

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 げっ、無いじゃん! 船橋日大前駅の土手と同じで、影も形もありません。もう涙目です。

 私はてっきり、写真のような宅地造成で野馬土手が消滅したのだと思ったのですが、住処へ帰って「野馬土手は泣いている」を再度読んでみると、土手の本体はもっと南側、写真で言うと、中央の木立の辺りです。

 でも、そこも何度も行ったり来たりしましたが、立派な歩道があるだけで、何もありませんでした。「野馬土手は泣いている」に薬円台の土手の写真が載っていましたので、記憶と比べてみると土手の会った場所に、その立派な歩道が重なりました。

 ガーン、どうやら野馬土手は壊され、歩道になってしまったようです。そうすると野馬土手ベスト10のうち、三つの土手が消えたことになります(涙)。いずれにしろ、わざわざ船橋に遠征して、見れた野馬土手は郷土資料館正面の小さな土手だけでした。

 もう、ガックリ来て、夕暮れが迫る中、帰路に着きました。そうしたら・・・。

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 また、あのアイスクリーム屋さんの横を通ったんですよ。普通ならそのまま通過なんですが、もう傷心、甘いものが食べたくなりました(苦笑)。それに、随分客も少なくなって、そんなに並ばなくても買えそうだったもので・・・。

 このアイスクリーム屋さんは佐久間アイスクリーム工房というお店です。ジェラートとソフトクリームがありますが、多くの皆さんがジェラートをチョイス。では、私もということで、バニラのシングルのジェラートを購入しました。

 で、食べてみると、おそろしく美味いです。コクがあって、それでいて爽やかです。私はアイスクリームをあまり食べないので、アイスクリームに対する免疫がないだけかもしれませんが(笑)、それにしても美味い。すっかり元気になってしまいました(苦笑)

 住処に帰って、こちらも調べてみると佐久間牧場が経営する店とのこと。しかも、なんと店の裏側が牧場とのこと。しまった。牧場を見てくればよかったです。それにしても江戸時代の牧場の“残光”が消える中、現代の牧場が市街化が進む船橋に残っているのも、ちょっと驚きです。

 今回は残念な結果でしたが、本当に二つの野馬土手は消えてしまったのか。短時間の訪問でしたので、見逃した可能性も否定できません(そうだと良いのですが)。いずれまた再度確認したいと思います。

toukatsujin at 21:23│Comments(18)TrackBack(0) ポタリング | 東葛地域ネタ

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この記事へのコメント

1. Posted by    2009年10月18日 23:55
東葛人さん どーも♪。
先週、アラフィフ連合で白井市郷土資料館の企画展「印西牧場之真景図の世界」に行って来ました。
正直、今まで「野馬土手ってなーに?」と思っていたのですが、よーく理解できました(笑)。
そちら方面のポタも楽しみになりましたよ
2. Posted by いく   2009年10月19日 17:06
東葛人様 こんにちは、いくです。

佐久間牧場 18日の11時頃アイス・ポタをしてお
りました。
もちろん牧場も見てきましたよ。
牧場というより、畑とコスモス畑が広がってお
り、こんな駅のそばの街中で!!!が驚きの場所です。親子連れ向きですね。
何年かぶりのアイスを食し、帰りは大穴から桑納
川沿いの田舎道を走り、「ここも船橋市か」とノンビリ行っていたのですが、アンデルセン公園付
近で急にお腹が・・・。
慣れないものを食したためか?チャリの震動か?
アンデルセン公園のゲートのお姉さんにお願いしてトイレをお貸し頂き事なきを得ました。
しかし、焦っていたため、鍵はしてないは、財布
が入ったバックは自転車に付けたままだったこと
を思い出し、中でまた別の大汗をかいてしまいま
した。
金堀あたりの古い木造の床屋さん。
客が一人いて床屋と気付いたのですが、なかなか
風情があります。
この辺もまだまだ楽しめそうなところです。
3. Posted by 東葛人   2009年10月19日 23:42
樽さん、どうもです
野馬土手の価値に気付いていただき、ありがとうございます。
印西牧場之真景図、いい仕事をしましたね(爆)
野馬土手を巡っていると、小金牧の全貌が見えてきて面白いですよ。
それに、自転車で走る目標が出来るので、ポタルートも開拓できます。
野馬土手を探して、私は船橋や鎌ケ谷を極めつつあります(笑)
では、来週末のそちら方面のポタでお会いしましょう!
4. Posted by 東葛人   2009年10月19日 23:53
いくさん、こんばんわ
わぁ、奇遇ですね。
佐久間牧場は素晴らしいみたいですね。
ジェラートに気をとられて裏手を見なかったのは、残念無念です。
ところで、大穴は以前から気になっていたのですが(なんせ野馬土手がありますから、笑)、桑納川は知りませんでした。
桑納川沿いの田舎道を地図で確認しましたが、良さげですね。
これは行かなきゃ、です。
情報ありがとうございます。
桑納川から新川、神崎川へ抜けるルートが魅力的です。
それにしても大事に至らず良かったですね。
私も何回か経験がありますが、鍵も財布もそれどころではないというのは、よく分かります(苦笑)
5. Posted by IKAWA   2009年10月20日 23:44
東葛人さん、こんばんは。

これは衝撃ですねぇ。野馬土手がどんどん崩されています(涙)。江戸時代からずっとそこにあったものが、無くなっていくのは本当に惜しいです。船橋日大前の航空写真を見ると、驚くばかりの宅地造成です。

近いうちに十太夫や野々下の野馬土手がどうなったかを確認しに行こうと考えていました。十太夫は望むべくもありませんが、野々下はせめてカマボコ状で残っていてくれれば良いのですが。

と沈みがちになったところを、ジェラートで癒されました(笑)。
6. Posted by メタ男   2009年10月21日 17:42
東葛人さん、今晩は。
お疲れ様でした。落胆が伝わって伝染しました。
南柏の野馬土手も30年前に見た時は、勢子土手と完全につながって堀が見えなかったと記憶しています。
ところで、柏の厚生病院の駐車場で数年前に土手を見たんですが、違うでしょうねえ。場所もばっちりではありますが。
7. Posted by roadrunner   2009年10月21日 18:29
私は10月18日に佐倉にある国立歴史民俗博物館の企画展(縄文はいつから!? −1万5千年前になにがおこったのか−)を見に行きました。

歴史博物館自体初めての見学だったのですが、とても1日で見学できるような規模ではなかったのでお目当ての企画展以外は流すように見学しました。

企画展の中でかつて寒冷で霞ヶ浦が草原だった頃に、草原から狭い谷津(現在の桜川など)へ動物を追い立てて狩りを行っていたとありました。谷津からは大型動物の化石が見つかる事があるそうです。

ひょっとしたら東葛地域にも同様の化石が出てくるところがあるのかもしれませんね。
「東アジア」という言葉にプロパガンダ臭を感じましたが、
その部分を無視してみても、実際には弓矢を作れるほどの石器の加工技術を持っていた様子等が分かり充実したレキポタでした。

--国立民俗歴史博物館 企画展--
http://www.rekihaku.ac.jp/events/now.html
8. Posted by いく   2009年10月21日 18:55
東葛人様 またまた、こんばんは。

ジェラートも良いですが、本命はここでした。
オッサン一人では辛いですが、
体調整えてトライします。

http://r.tabelog.com/chiba/A1202/A120201/12005366/

蔵六三三〇

9. Posted by ワンチャン   2009年10月21日 22:31
野馬土手って、歴史的建造物ですよね?
短い間にどんどん無くなってしまうのは残念です。
みなさんが紹介されている場所をブログだけでなく、
この目で確かめておかないと後悔しそうですね。
今年の冬のポタは野馬土手を探しに行ってみます。
10. Posted by 東葛人   2009年10月21日 23:51
IKAWAさん、こんばんわ
まさか、こんな結末になるとは思いも寄りませんでした。
短期間に二つとも無くなっているなると、他の野馬土手の運命も心配になってきます。
文化遺産を残して街の付加価値を高める、といった発想をどうして持てないのかと悲しくなりますよね。
ジェラートは本当に癒しになりましたが(笑)、やはり気持ちは重いです。
11. Posted by 東葛人   2009年10月22日 00:01
メタ男さん、こんばんわ
もうガックリでした。
それに、価値あるものが消えても、ほとんどの人が気づきもしていないのが悲しいですね。
勢子土手と完全につながって堀も見えない野馬土手は、きっと素晴らしいものだったでしょうね。
もう多くは取り返しがつかないでしょうが、野馬土手が少しでも残るように、情報発信していきたいと思います。
今後ともいろいろと情報交換させてください。
12. Posted by 東葛人   2009年10月22日 00:12
roadrunnerさん、こんばんわ
国立歴史民俗博物館は憧れの場所ですが、まだ訪れたことがありません。
自転車で行くには、ちょっと遠いので逡巡しておりました。
企画展は面白そうですね。
これを目指して博物館に行くレキポタを、私もやってみようという気になりました。
情報ありがとうございます。
13. Posted by 東葛人   2009年10月22日 00:19
いくさん、こんばんわ
蔵六三三〇の情報ありがとうございます。
とても魅力的なカフェですね。
船橋を巡るルートを開拓する意欲がさらに湧いてきました。
オッサン一人で辛いなら(笑)、ぜひご一緒しましょうよ。
機会があれば、よろしくお願いします。
14. Posted by 東葛人   2009年10月22日 00:21
ワンチャンさん、こんばんわ
おっしゃる通り、正真正銘の歴史的建造物です。
ぜひ訪れて、ご自身の目でご覧になってください。
いにしえの野馬の姿だけでなく、当時の人々の思いも感じ取れますよ。
こんなに貴重なものはないと思うのですが、どんどん消えていくのは本当に残念です。
15. Posted by いく   2009年10月23日 15:03
東葛人 様

ありがとうございます。
ヘタレですが、よろしくお願いします。

16. Posted by 東葛人   2009年10月24日 12:46
いくさん、こんにちわ
こちらこそ、よろしくお願いします!
17. Posted by 鉄&ポタ   2009年10月25日 22:19
5 東葛人さん、はじめまして。

いつも興味深く読ませてもらっています。
私も歴史が好きで、いろいろなところを見たり調べたりしています。
以前はいわゆるメジャーな部分(信長とか秀吉とか)でしたが、最近は地元の文化財(城跡や塚等)や人物(平将門等)に魅かれています。
5年前に柏に引越してきたのですが、その前は船橋の郷土資料館の近くに住んでいました。
で、問題の現場ですが、5年前はまだ手つかずの状態でした。しかし、側の道路は交通量が多くその割りに歩道が狭かったので拡張されたと思われます。
しかしそれにしても博物館の側にあった文化財をなくしてしまうとは・・・
最近は文化財への関心も高まってきて、以前であれば破壊されていたような物も何らかの形で残されているようですが、部分的に残しても意味のないものもあり、残し方や活用の方法をもっと考えてほしいものです。
18. Posted by 東葛人   2009年10月25日 23:49
鉄&ポタさん、はじめまして
私の拙いブログをお読みいただき、ありがとうございます。
コメントいただき嬉しいです。
私も以前は、メジャーな歴史ばかりに気をとられていましたが、自転車で走り始めてから、東葛地域の歴史に夢中になっております。
船橋の郷土資料館の野馬土手は、やはりあの場所にあったのですね。
歩行者の安全のためとはいえ、とても残念ですね。
土手を残して、公園側に歩道をつけることは出来なかったのだろうかと思ってしまいます。
残された野馬土手も、多くがヤバイ状態ですので、出来るだけ多くの人に文化遺産として認知してもらうことが大切ですね。
では、今後ともよろしくお願いします。

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