2016年12月27日(火)~31(土)
三重/熊野古道「三瀬坂峠」「始神峠」「二木島・逢神坂峠」「波田須・大吹峠」
「松本峠」の旅
~青春18きっぷで行く熊野古道と岐阜のラーメン店・大垣の名水訪問~

1:東京→岐阜<人気ラーメン店>→大垣<平成の名水百選>→亀山(泊)
2:亀山→三瀬谷~<古道歩き>~大内山→熊野市(泊)
3:熊野市→二木島~<2コース古道歩き+α>~熊野市(泊)
4:熊野市→大泊~<古道歩き>~有井→三野瀬~<古道歩き>~相賀→亀山(泊)
5:亀山→栃原~<古道歩き>~三瀬谷→東京

<4日目>
熊野市8:24<JR>→大泊8:27
「熊野古道 松本峠コース・世界遺産 獅子岩、花の窟(いわや)」

有井11:26<JR>→三野瀬12:48
「熊野古道 始神峠コース」

相賀17:03<JR>→亀山19:40(泊)


4日目-①~JRで熊野市から大泊の「松本峠登り口」へ~
昨日同様、同じホテルで朝6時半に起床。
昨日は石畳道や峠越えの風情ある古道歩きを堪能しました。
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アスファルトの道ではありませんでしたが、それでも峠越えだけでなく
鬼ケ城に立ち寄ったりと、結局約20kmも歩きました。

今日も天気は晴れ。
足の痛みも思ったより回復し、4日目に臨みます。

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今日もホテルで7時過ぎに朝食をしっかり食べて、4日目のスタートです。
昨日と同じく、8時過ぎに熊野市駅へ向かいます。

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今日は熊野市駅から1駅だけ列車に乗り、大泊駅へ向かいます。
昨日時間が余ったので「観音道」と今日観光予定だった鬼ケ城へ向かいました。

そういうわけで、今日の午前中は熊野古道(伊勢路)の中でも人気かつ、
初心者コースでもある「松本峠コース」を歩く事になりました。
(※熊野市駅方面から歩いてもいいのですが、
「伊勢方面から歩く」事にしているので・・・。)

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熊野市駅から1駅、乗車時間わずか3分で大泊駅に到着。

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昨日も撮影した駅前の案内看板。
松本峠の登り口は駅から約10分です。

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<くまどこネットの地図より抜粋>
この松本峠コースが人気なのは、主要駅の熊野市駅からも程近く、
標高の低い峠と石畳道、さらに周辺にも観光地があるからだと思います。

今日の午前中は大泊駅から松本峠~熊野市街地~獅子岩~花の窟(いわや)
~有井(ありい)駅・・・までの約4.5km歩きます。

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(AM8:40)昨日は通過した、松本峠・大泊側の登り口に到着。

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人気コースらしく、登り口付近も新しい石畳が敷かれ整備されています。

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登り口には数多くの杖も用意され、整備された初心者コースといった感じです。


4日目-②~熊野古道「松本峠コース」(登り口~松本峠)
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(AM8:45)初心者コースとは言え、上り坂はなかなかの急坂です。

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しかし広々としたキレイな石畳が整備され、歩きやすい!!
脇には水が流れる沢もあり、熊野古道ムード満点です。(笑)

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ここで反対側(熊野市方面)から歩いてきた人と早速すれ違います。
他のコースでは、ほとんど人とすれ違わないので人気コースだけあります。

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楽な道のせいか、石畳に生える苔を撮影する余裕もありました。(笑)

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10分ほど上っていくと、途中で石畳が無くなりますが、
太い木の根っこの道になります。
このあたりの道の特徴かもしれません。

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このまま峠まで石畳がないのかと思っていたら、
復元されたと思われる石畳道が急に現れます。

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もしかすると人気コースなので、石畳の張り替えをしたのかもしれません。

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(AM8:55)案の上、あっという間に松本峠に到着。
峠も広く、ベンチもあり、過去に歩いたコースの中でも一番整備された峠でした。

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峠では大きなお地蔵さまが目立ちます。
このお地蔵さまは、建てられた日に妖怪と間違えられ鉄砲で撃たれたそうです。
(確認しませんでしたが、鉄砲の傷が残っているようです。)

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ここ松本峠では注目するスポットがあり、この先の「七里御浜」と呼ばれる
長い砂浜の海岸線が眺められる展望台があるとの事です。

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とりあえず、ここにもあったスタンプを押して、展望台へ向かいます。
人気コースの為、来訪者が多いせいかインクが薄くて分かりづらい。(笑)


4日目-③~熊野古道「松本峠コース」(峠の展望台)
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(AM9:00)まっすぐ進むと峠を下りますが、道しるべの左側
「鬼ケ城跡」方面へ向かいます。

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石垣の積まれた細い道を進みますが・・、

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途中からは道幅も広くなり、ここでも観光客とすれ違いました。

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(AM9:05)5分ほどで「あずまや」のある展望台に到着。

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ここから更に10分ほど進むと、鬼ケ城の展望台へ至るようですが、
またの機会にしたいと思います。

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今日も天気がいいので古道歩きだけでなく、撮影日和です。

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あずまやには景色の案内もありました。
熊野市から新宮市方面まで続く、七里御浜をメインに
遠くは太地町まで眺められるそうです。

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早速眺めてみると、天気がいいので「なかなかの絶景!」

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ズームすると、昨日訪問した獅子岩も見えます。

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そのままズームして七里御浜の南へ下ってみると・・・、

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新宮市の熊野川河口付近が確認できました。
はじめて熊野古道・伊勢路を訪問した際に立ち寄りましたが、
数年がかりで次回あたりに再訪できそうです。

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さらにズームして南側を見てみると、太地町付近?も
何とか確認できました。(・・・ちょっと無理やりかも)


4日目-④~熊野古道「松本峠コース」(松本峠~獅子岩~花の窟)
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(AM9:25)峠から15分ほど下ると石碑を見つけました。

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熊野市街地側の登り口に到着。
つまり、あっけなく峠越えは終わりです。

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脇道に案内看板があったので立ち寄ります。
ここにも展望台があるようで・・・、

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峠の展望台より標高は低いですが、こちらもビュースポットでした。

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さらに10分ほど下ると、昨日も歩いた市街地の道に出ました。
ここからは平坦な道のりになります。

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昨日はここから獅子岩まで歩きましたが、今日は寄り道しながら
花の窟まで向かいます。

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(AM9:40)木本(きのもと)神社前に到着。
熊野古道沿いにある神社ですが、それほど大きくありませんでした。

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しかし境内は土の道ではなく、足元が全て砂利で覆われているのが特徴です。
ズブズブと足が沈んで、ものすごく歩きにくい・・・。(苦!)

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市街地を歩きながら、進みます。
民家の軒先に歓迎されているような旗があり、いい雰囲気です。

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石畳道もいいですが、朝日を浴びた古民家も美しい。

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古民家の塀には熊野市の年間行事の写真が飾られています。
ここでは熊野大花火大会の写真がありました。

古道歩きの人に熊野市の観光PRも兼ねた「おもてなし」です。
ただし花火大会の日は大混雑するそうで・・・。(笑)

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(AM10:05)市街地を抜けて、昨日も訪問した「獅子岩」を通過。

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ここから先は海岸沿いの国道を歩くと・・・、

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(AM10:15)花の窟神社に到着。
国道沿いに建つとは思えない、なかなか立派な神社です。


4日目-⑤~世界遺産「花の窟(はなのいわや)」参拝
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さっそく整備された、キレイな参道を歩いていきます。

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数分で手水舎に到着。
観光客も多いせいか、キレイに整備されています。

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そして目の前には石垣で囲われた鳥居がありました。
石垣があるところが、海沿いの神社らしい。

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鳥居をくぐると普通は拝殿があるのですが、ここにはありません。
神社なのに建物が無い?・・・と思ったら、

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この巨大な岩というか、窟(いわや)がご神体のようです。
「イザナミノミコト」を祀ったそうです。

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上空を見上げると、何やらロープが・・・

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「お綱かけ」と呼ばれる神事だそうで、7本の縄を束ねたそうですが、
7つの自然神=イザナミノミコトの子どもの数だそうです。

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海沿いのせいか、昨日訪問した「鬼ケ城」を思い出す「大きな穴」。
海から少し離れて国道を挟んだ場所にありますが、
過去に波の浸食を受けたのでしょう。

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振り返ると「イザナミノミコト」の子どもの一人、
「火の神・カグツチノミコト」が祀られていました。
・・・なぜか子ども7人のうち、一人だけ??
他の6人は祀られていませんでしたが
あくまで神話なので凡人は深く考えないようにします。(笑)

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世界遺産の神社らしく 参拝客が後を絶ちません。
ここでは自然が造った地形の偉大さを知りました。


4日目-⑥~熊野古道「松本峠コース」(お綱茶屋にて休憩)
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(AM10:35)花の窟神社参拝の後、少し南に進むと
「花のいわや亭」という食事処を見つけました。

しかし11時半前の列車に乗る予定だったので、あきらめます。

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そういうわけで時間を気にしつつも、花の窟方面に戻ります。
ここには最近リニューアルした道の駅「熊野・花の窟(お綱茶屋)」があります。

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(AM10:40)<駐車場のある南側から撮影>
お綱茶屋へ戻ってきました。
花の窟に隣接した施設で和風の造りになっています。

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<花の窟方面(北側)から撮影>
敷地内は広々としており、コンセプトの違う3つの店がありました。

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こちらは「つばき庵」という地元の工芸品の店。
那智黒石で造られた工芸品のようです

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書道で使う硯(ずずり)や文鎮が売られてましたが、
ものすごく高級品!(もちろんケースに入れられて触ることができません)

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同じ那智黒石の工芸品でも、こちらはヤタガラスやフクロウの置物。
500円くらいからと、これくらいなら記念のお土産にも最適です。

買いませんでしたが・・・。

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団子屋「ひとやすみ」、ここでは古代米を使用した団子や餅、
地元で上がった魚とかを売ってました。

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店先の魚が気になります。
年末でしたが、地元で水揚げされた魚介類が並んでいました。
キントキ、赤イカ・・・、

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他に夜釣りで釣れるムツ。
いずれも1パック、300円とお手頃価格です。

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生の魚は旅先なので購入しても「どうしようもない」ので
名物のめはり寿司、いなり寿司、さんま寿司を買おうと思いましたが
・・・・まだ売られていない。

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ここでの特産品として「いざなみ米」という古代米を使用した
みたらし団子、あられ、うどん、ポン菓子などがありました。
いざなみ米の「お綱もち」が1個110円と手軽に食べれれるので購入します。


4日目-⑦~熊野古道「松本峠コース」(お綱茶屋~有井駅)
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食事処「つやぶき(つわぶき)亭」。
ここでは食事ができましたが、訪問時は準備中で
店員のおねーさんは、団子屋の「めはり寿司」を頑張って造っていました。

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ちなみにめはり寿司はここでもメニューにありましたが、他にも名物の
地鶏うどん、地鶏親子丼や古代米のいざなみおにぎりが頂けるようです。
・・・食べたかった。(残念!)

そうこうしているうちに、時間が無くなってきたので出発しますが、
この先、昼食が取れるところが無いので・・・、

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「いざなみ米のお綱もち」:110円と・・・、

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「熊野揚げ:4枚入り」:270円を昼食代わりにします。(笑)

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「熊野牛すねかじり」:600円くらい。
これは会社の阪神ファンTAさんへのお土産に・・・と、
珍しく色々と購入しました。(笑)

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花の窟・お綱茶屋を後にして、有井駅へ向かいます。
約1km、10分程度歩きます。

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道しるべもありましたが、ここで曲がると踏切に出ます。
踏切手前の脇道を進むと・・・、

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(AM11:10)お綱茶屋から10分ほどで有井駅に到着。
もちろん無人駅です。

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11時26分発の多気行きに乗ります。

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有井駅前の民家前には飼い猫がいました。
残念ながら「ひも」で結ばれていて、遠くまで行けないようですが
熊野地方の温暖な冬の日差しを浴びて、気持ちよさそうでした。(笑)


→4日目・後編へ続く。