島民の旅行記

「島民の旅行記」のバックナンバーをホームページからブログへ移行させています。 国内旅行の一人旅がメインです。飛行機、鉄道、バス、船、レンタカー、レンタサイクル 色々な交通手段を使いますが、最近は自分の足で歩く事が増えています。

2015年12月

2015年12月27日(日)~30(水)
三重/熊野古道「一石・平方峠」、「三浦峠(熊谷道)」と
「三木峠・羽後峠」、「曽根次郎太郎坂」の旅
~青春18きっぷで行く熊野古道+なばなの里イルミネーション~

1:東京→桑名(長島)<なばなの里イルミネーション>→亀山(泊)
2:亀山→紀伊長島~<古道歩き>~三野瀬→相賀<古道歩き(一部)>→熊野市(泊)
3:熊野市→三木里~<古道歩き>~二木島→尾鷲→亀山(泊)
4:亀山→山北<名水百選・洒水の滝>→東京


<4日目>
亀山8:07<JR>→四日市8:33
四日市8:47<JR・快速みえ>→名古屋9:21
名古屋9:32<JR・新快速>→豊橋10:24
豊橋10:42<JR>→浜松11:16
浜松11:29<JR>→島田12:13
島田12:24<JR>→山北15:15

山北15:30<循環バス>→平山(洒水の滝入口)15:45
「名水百選・洒水の滝」

洒水の滝16:20頃(徒歩)~田中屋~山北駅16:55頃

山北17:12<JR>→国府津17:35
国府津17:56<JR・快速>→新宿19:16


4日目-①~三重県「亀山」から神奈川県「山北」へ~
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4日目の朝は、6時半に起床。
昨日は結構歩きましたが、足の痛みもそれほどなく
最終日を迎えました。

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今日の予定は、電車を乗り継いで神奈川県まで一気に戻ります。
目的地は「山北」という御殿場線の駅です。

亀山から何と!、7時間移動し続けます。

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ホテルの朝食をしっかり食べて、亀山から出発です。

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(AM8:35)四日市駅が近づいてくると、大きな工場地帯が見えてきます。
煙突からはモクモクと煙が・・・。

年末なのに仕事、お疲れ様です。m(_ _)m

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四日市で快速みえに乗り換えて、名古屋へ。

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(AM10:35)名古屋からは新快速で豊橋へ、豊橋からは浜松へ。

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(PM12:20)浜松からは島田で途中下車し、始発電車に再び乗り換え。
ここまでで昼を過ぎてしまいましたが、まだまだ乗り続けます。

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(PM14:30)東海道線からローカル線の御殿場線に入り、
富士山の脇を通りますが、残念ながら、雲に覆われて見えませんでした。

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反対側の御殿場の観光地は天気が良さそうでしたが・・・、

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足柄駅を過ぎ、東名高速下を通過するあたりから曇ってきます。

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(PM15:15)静岡県と神奈川県の県境を超えると、山北駅に到着です。
一応、天気は大丈夫でしたが、真冬の山の中なので寒すぎます。

熊野古道がある地域は海沿いなので温暖でしたが、対極の環境です。(笑)


4日目-②~山北駅から循環バスで平山(洒水の滝入口)へ~
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今回なぜここに来たのかというと、環境省が選定した「名水」があるからです。

普段の土日に日帰りで来てもいいくらいの距離ですが、
今回の帰り道での「ネタ」がなかったので・・・。(笑)

※愛知県や静岡県内の名水で行きやすい場所がなく、ここくらいでした。
(三島市近辺に名水が2か所ありますが、既に2度訪問済。)

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観光客も年末で誰もいないせいか、観光案内所も閉まっていました。
仕方なく、地図を見て場所を確認します。

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駅から南東の方向に「名水百選」の洒水(しゃすい)の滝の案内がありました。
「滝百選」にも選ばれているようなので、それなりに有名な観光地のようです。

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歩いても距離的には2Kmちょっと。
大したことはありませんでしたが、平地と違い山の中の起伏がある地形だと
結構足に来ますし、時間もかかります。

熊野古道歩きで足の痛みが少し残っていたので、
行きだけでもバスを利用しようと思い、時刻表を確認します。

ちょうど15時30分発のバスが2系統ありましたので、
有名な観光地であれば、どちらかは行くだろうと・・・・。

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駅前にバスが停まっていたので、運転手さんに確認すると
循環バス(向かって左側)が「洒水の滝 最寄りバス停」に向かうとの事。

なかなかの良いタイミングでした。
もしかしたらJR御殿場線の到着時刻に合わせて
いるのかもしれません。

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バスに乗りますが、ガラガラ・・・というか、「恒例の」貸切状態で向かいます。(笑)

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西へ向かったので、そのまま洒水の滝へ向かうのかな?と思いましたが、
再び東へ向かい、役場や市街地を回りながら向かうようです。

高台に上ったので、山北の集落と東名高速がよく見えました。

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途中からは循環バスならではの細い道を通行します。

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洒水の滝の最寄りは「平山」というバス停だそうです。
運転手さんにも確認されました。

山北駅からの料金は200円でした。

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下流の小田原付近でしか見たことがありませんでしたが、
酒匂川(さかわがわ)の中流を渡ります。

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(PM15:45)洒水の滝の最寄りバス停、平山に到着。

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念のため、バスの時刻表を撮影。
おおむね1時間に1本あるので、使い勝手は良さそうです。


4日目-③~名水百選「洒水の滝」へ(前編)~
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バス停から少し歩くと、入口→の看板がありました。

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坂道を上っていくと・・・、

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道が二股に分かれるので、ここにも看板がありました。

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(PM15:55)洒水の滝の入口に到着。
夕方のせいか観光客もおらず、少し寂しい感じでした。

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小さな橋を渡ると、澄んだきれいな水が流れていました。

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滝へ向かう道の途中には旅館が2軒ありましたが、
東京からも近いので泊りがけで来る人は少ないでしょう。

お忍びで来られる方には最適かもしれません。

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少し進むと、最勝寺という寺がありました。
石階段を上った先にあり、眺めが期待できそうなので
帰りに立ち寄ることにします。

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ここまでの道は舗装されており、車で来れるようです。
と言っても、大した道のりではありませんが・・・。

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木彫りの龍がお出迎えです。

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石垣が続く道に入ると雰囲気がガラッと変わり、少しだけ神聖な感じです。

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入口から5分ほどで滝が見えてきました。


4日目-④~名水百選「洒水の滝」へ(後編)~
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(PM16:00)日本の滝百選「洒水の滝」です。
ただし真冬なので水量は少なく、迫力に欠けます。

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かつては橋を2つ渡り、もう少し奥まで向かえたようでしたが
落石の影響で立入禁止でした。

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ちょっと消化不良でしたが、島民の目的はこちらです。
滝百選でもありますが、「名水百選」でもあります。

こちらの湧水の方は思ったより水量が多く、給水するには申し分ありません。

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もちろんお約束の「注意書き」もありますので、自己責任です。

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名水百選の認定書とともに、「名水ゲット!」の撮影。
真冬なので冷たかったですが、まろやかな味でおいしい水でした。

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これで目的は達成。
あとは帰るだけ(笑)・・・なので、寺に寄り道します。
滝側からは坂道で上れました。

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やたらと広い境内なので、建物が小さく見えます。(笑)
気になったのが、石階段を挟んで300体ほどある地蔵です。

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近くで見ると、なかなか迫力があります。
「かざくるま」が風に吹かれて回る光景は、何とも言えない無常感・・・。

この姿を見ていると、日々健康でいられるだけ、ありがたいと思いました。

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寺の境内からは丹沢の山々と東名高速が見えました。


4日目-⑤~山北から帰京~
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洒水の滝を後にして、山北駅へ戻ります。
帰りは約2km、20分ほど歩きました。

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酒匂川を渡り・・・、

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国道246号線を越えて、脇道を歩きます。

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のんびり歩いて、20分ほどで山北駅が見えてきました。

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駅へ向かう道の商店街で「田中屋」さんという店の前を通り過ぎた時、
「手作りのコロッケ、メンチカツ」の看板を見つけました。

考えてみれば移動に次ぐ移動で、今日は昼ごはんを食べていません。

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電車の時間まで30分ほどあったので、テイクアウトで購入することに。
揚げたてを提供してくれるとの事で、10分弱店内で待ちます。

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(PM16:55)山北駅に戻ってきました。
真冬なので日没の時刻は過ぎていますが、何とか暗くなる前に戻ってこれました。

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左:「お肉やさんのコロッケ」80円+税。
右:「メンチカツ(人気№1)」120円+税。
駅のベンチで早速できたて、アツアツを頂きます。

コロッケは特別な感じはしませんでしたが、
ジャガイモの味がおいしかったです。

メンチは少しコショウがきいた味付け。
驚いたのは、「肉汁がジューシー過ぎ!」ウマイ!!

食べてる最中に肉汁が大量にこぼれて、ジャンパーコートに
油をこぼして「シミ」にしてしまいました。(笑)

個人的には人気№1のメンチをお勧めします。(熱いのでヤケドに注意です)

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小腹を満たして、暗くなった山北駅から東京へ再出発です。

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この御殿場線はJR東海の管轄のようで、今朝出発した亀山から
この先の乗換駅、国府津(こうづ)までの路線図も車内にありました。

端から端まで移動した感じです。

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国府津駅で乗り換え。たまたま湘南新宿ラインの快速電車が
始発であったので、座って戻ります。

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出発は東京駅でしたが、帰りは新宿に戻ってきました。


~あとがき~
昨年に続いて年末に青春18きっぷを利用して熊野古道に
訪問しましたが、今回は3コース歩けたので満足しています。

また、「なばなの里のイルミネーション」、「紀伊長島の港市」、
「尾鷲のお魚いちばおとと」、最後に神奈川の名水「洒水の滝」と
それなりの食事と観光も楽しみました。

4日間の交通費+宿泊+食事代等で3万円ちょっと。
通常往復の交通費だけでこのくらいかかるので、
安上がりではあります。

片道の移動だけでほぼ一日かかるのがネックですが、
時間に余裕のある方と、道中を楽しむのが好きな方には
おすすめです。(ただし青春18きっぷの利用期間に限られますが・・・)

これで今回の旅は終わりです。

<3日目午前からの続き>

3日目-⑪~賀田駅から「曽根次郎坂太郎坂」登り口へ~
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<くまどこネットのHPより>
そういうわけで約5km・2時間半の「曽根次郎坂太郎坂コース」へ向かいます。

午前中の「三木峠・羽後峠コース」が約6km・3時間のコースでしたが、
写真を撮りながらでも、約2時間半でいけました。
次のコースは地図を持参していませんでしたが、同程度の距離・時間、
そして難易度も同じくらいと言う事だけは予習していましたので・・・、

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現在11時40分過ぎなので、頑張れば?!14時頃には、
二木島駅に到着するだろうとの想定です。

順調に行くと、14時14分発の列車に乗れます。
しかし間にあわないと、その次は2時間後の16時過ぎの
列車になるので気合いを入れます!(笑)

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このあたりも魚の養殖が盛んな様で、養殖用のイカダが見えます。
都会に住んでいると、本当に珍しい光景が広がります。

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少し歩くと、小さな川沿いの道が「熊野古道」の様ですので寄り道?します。

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しかし結局、元の国道に戻ってきました。(笑)
ここにはリゾートホテルの「尾鷲シーサイドビュー」もあり、
車で来られる方には熊野古道沿いにあるので、使い勝手が良いかもしれません。
(宿泊代はリゾートホテル価格なので、少々お高いですが・・・。)

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少し進むと、飛鳥神社という名前の神社がありました。
そう言えば、今回の旅が始まってから「旅の無事を祈願」していません。

しかし、ここまで来たら「自分の足」を信じるしかありませんので
スルーしました。
※ちなみに三重県内で第三位の巨大な木が境内にあるようです。

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民家の間にポツンと建つ石碑と案内板。
細かい事は気にせず、進め!進め!

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(PM12:00)登り口手前で公園がありました。

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ここでちょっとだけ、コーヒーブレイク。(缶コーヒーですが・・・)
足のストレッチをしながら、今から一気に次のコースを歩く準備を整えます。

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先ほどの公園で5分ほど休憩し、登り口付近に来ました。
ここにはトイレもありましたので、ここで「用」は済ませました。


3日目-⑫~熊野古道「曽根次郎坂太郎坂」(前編・登り口→一里塚)~
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(PM12:10)いよいよ「曽根次郎坂太郎坂」コースへ向かいますが、
いきなりの急階段・・・・。

看板は立派でしたが、墓地内を通って行く事に、少しためらいます。

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墓地を過ぎると案内看板がありました。
脇道を上って行くと、五輪塔があるようです。

ここの五輪塔は行き倒れした巡礼者の供養塔ではなく・・・、

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戦国時代にこの地を治めた、曽根弾正さんご夫妻と、ご長男の墓みたいです。
今回はここで「旅の無事」を祈願しました。

旅の無事の祈願も目的にありましたが・・・、

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振り返ると、賀田の港町が一望できる風景が見れたのも理由です。
これで賀田の町とはお別れです。

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(PM12:15)五輪塔から戻り、いよいよ歩きはじめます。
このコースは先ほどの三木・羽後峠コースと同じくらいの距離ですが、
峠の標高は300m程度と先ほどより高いので、上りは若干キツそうです。

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甫母峠(ほぼとうげ)までは、1300m・約60分との事です。

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ここから世界遺産区間になります。
ここで驚いたのは、世界遺産区間が39分割・・・。

地図を持参していなかったので、思ったより長めのコースな事に驚きます。

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とりあえず最初からなかなかの急な石階段が続くので、
写真撮影は「ほどほど」にして、一気に峠を目指す作戦で向かいます。

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(PM12:30)登り口から15分ほどで「曽根の一里塚」を通過。
峠までの中間地点になりますが、案内看板の時間より半分くらいの
時間で上っていますので、かなりハイペースです。(笑)


3日目-⑬~熊野古道「曽根次郎坂太郎坂」(中編・一里塚→甫母峠)~
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上りは石畳の急階段が続き、このあたりからは更にキツくなります。

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一里塚から5分ほどすると、大きな岩が見えてきます。

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振り返ると「鯨石」との事。
たしかに大きさと言い、形と言いクジラに似ている様な・・・・。

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ただでさえ急な上り坂なのに、ここではペアピンカーブ・・・。(笑)

ここに「秋風の 男らしさよ 曽根の山」という句碑がありました。
以前歩いた馬越峠コースで知った、可涼園桃乙(かりょうえんとういつ)です。

せっかくなので下の句を使って返歌・・・
「曽根の山 年末なのに 汗だくだ(笑)」島民。

余りにも急な道である事を2人の俳句で感じて下さい。

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さらに10分ほどガンガン上って行くと、休憩所のあずまやがありました。

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(PM12:40)どうやら甫母峠に到着したようです。
ほうじ茶屋という、かつては茶屋があった場所のようでした。

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こちらにはスタンプ台もあったので・・・、

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先ほどのコースの地図の端っこに押しておきました。

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峠まで60分かかる案内でしたが、25分で来てしまいました。
早い事はいい事ですが、体力が持つか心配です・・・。


3日目-⑭~熊野古道「曽根次郎坂太郎坂」(後編・甫母峠→二木島側登り口)~
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峠は越えましたが、まだまだ急坂が続きます。
しかも太い木の根が石畳を覆うように這っているので・・・、

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ますます歩きにくい事、この上なし!(笑)
根っこを踏まないように歩こうとしても無理です。

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(PM12:50)峠から約10分、眺望場所の「楯見ヶ丘」に到着。
ここで撮影を兼ねて休憩します。

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とりあえずハイペースでガンガン上ったせいか、汗だくで暑い!ので
ベンチにジャンパーコートや重ね着しているウインドブレイカー等を脱ぎすてます。

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そして眺めてみると・・・、何か?裸になった木が邪魔なような・・・。
葉や枝は落とされていましたが、眺めは今ひとつ。

世界遺産区間なので、木を安易に伐採できないので仕方ありません。

でも海には養殖のいけす、前方にはこのあたりの観光名所
「楯ヶ崎」もきれいに見えました。

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5分ほど体を冷まして、汗が引いたら上着類を再び着直して出発します。
このへんの服装と体温調節が風邪をひかない為のコツです。

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朽ちた木に覆ったコケを見つけました。
この美しい緑色も自然が造りだした芸術品です。

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峠は越えましたが、少し長めに下っては、上って行く道が続きます。

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山の起伏にあわせて、上りもあわせながら少しずつ下って行くという知恵です。
(下りの際は一辺倒でも楽ですが、逆の上りの際に、この智恵が活かされます)

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たいぶ下ってきました。
このあたりは石畳区間が余りなく・・・、

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(PM13:25)逆に石垣区間が続きます。
かつての猪垣(ししがき)がここでも見られました。
・・・このあたりは崩れていましたが。

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この猪垣があるという事は、里山というか集落が近い事を感じさせます。
つまりゴールは「そろそろ」です。

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(PM13:35)二木島側の登り口に到着。
ハイペースで疲れましたが、14時17分の列車に間に合う事が
出来そうなので「強行して」良かったです。


3日目-⑮~二木島側登り口→二木島駅前へ~
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二木島駅へは道路を挟むので、階段を下りて行きます。
かつてはそのまま山道を歩くコースだったと思いますが、
道路を通す際に山を削った為か・・・?

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そういうわけで急階段を下りて行きます。
下りはそれほど大した事はありませんが・・・、

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上りは、やはりキツかったです。(笑)

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階段を上り進んでいくと、小さな港が見えてきます。
二木島の漁港のようです。

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進んでいくと金網で見えづらいですが、集落が見えてきます。

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金網のすき間から覗いてみると・・・、
JRの線路と二木島駅(赤点線)が見えました。

ゴールまで、あともう少しです。

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再び石階段を下って行くと・・・、

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二木島漁港前に出ました。
駅もすぐ近くにあります。

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(PM13:45)駅と漁港そばにある「あずまや」に到着。
ここにはトイレもあり、休憩スポットになります。

予定では「頑張れば14時頃」でしたが、「かなり頑張った(笑)」ようで
15分ほど早めに到着しました。

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ここにも曽根次郎坂太郎坂の案内MAPがありました。
歩く前は初心者コースだと思っていましたが、このコースの坂は
極めて急なことから「荒坂」とも言われたそうです。

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列車の時間まで30分ほど余裕があったので、ここで休憩します。

今回で4度目の熊野古道伊勢路の訪問なので、たいぶ土地柄に詳しくなり、
「第2の故郷」みたいに馴染んできました。(笑)


3日目-⑯~JRで二木島から尾鷲へ~
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休憩後は「いつかここへ来た時の為」に、次のコースの入口を撮影。
駐車場の脇道を進んでいく事を確認して、駅へ向かいます。

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駅は坂を上った、土手にあるようです。

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(PM14:00)二木島駅に到着。
ここも小さな駅ですが、一応、トイレもあります。

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そして無人駅ですが、それなりの広さがあり、過去は賑わった駅の様です。

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何とか予定通り、14時14分発の列車に間に合いました。
日中は2~3時間に1本の運行なので、余裕をもった計画をお勧めします。

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今日も天気が良く、最高の古道歩き日和でした。

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ホームと線路は1つしかありませんが、過去は反対側(海側)にも
あったような痕跡とスペースがあります。

しばらくボーッと二木島の港を眺めて、列車に乗り込みます。

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二木島からは今朝降りた三木里を通り過ぎ、尾鷲で下車します。

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(PM14:40)尾鷲に到着。
尾鷲には4回の訪問中、これで3回目となりますので
かなり慣れ親しんだ土地です。


3日目-⑰~お魚いちば「おとと」の<おわせ魚食堂>で遅い昼食~

今日は一番最初に訪問した際にも立ち寄った場所へ向かいます。
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駅から約1km、10分程度歩きます。

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(PM14:55)お魚いちば「おとと」に到着。
営業時間は朝10時~夕方6時ですが、お目当ての「魚食堂」は朝11時~昼2時まで。

以前は夕方に訪問したので、「とっくに終わってますよ!」と店の若いおねーさんに
怒られた(笑)というイヤな記憶があります。
今回も午後3時なので1時間ほど過ぎていますので、ダメ元で向かいますが、
その場合は前回同様、テイクアウトの弁当系を買う事にしようと思いました。

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今回は違うおねーさんでしたが、少し応対が悪いながらも「OK」を頂きました。(笑)

ここの特徴は定食もありますが、関西方面に多い「一膳めし屋」タイプです。
(※オシャレにいうと「カフェテリア」方式ですが、・・・)

複数のおかずを選んで、最後にご飯と汁ものを頼んで、
自分好みの定食を作れる事です。

そういうわけで、魚食堂なので刺身や煮つけも良かったのですが、
それは毎回食べているので、「三重県産」の珍しいものを選んでみました。

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「三重県の地産地消(ちさんちしょう)定食」<島民・作>:1,000円
※島民が勝手に付けた名前なので、「実際にはありません」のであしからず。

地産地消とは「その地域で作られたり採られた農作物や海産物を
その地域で消費(食べる)」事です。
県外の加工品や外国からの輸入品で安い食材もありますが、
流通経路が近いので「新鮮な安心した食材」、さらに地元の物を食べて、
「地元を活性化しよう」という目的があります。

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「三木里のこんにゃく刺身」:150円
こんにゃくなので、味自体はありませんが、添付の味噌が
金山寺味噌っぽくて美味。

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「松阪ハムのサラダ」:150円
松阪ハムという会社の生ハムとサラダ。

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「答志島しらすのサラダ」:100円
答志島(とうしじま)は鳥羽沖の島です。

昨年伊勢湾フェリーに乗った際に見た島ですが、
その時の光景を思い出しながら、頂きました。

と、ここまでは「あっさり系」ばかりなので・・・、

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「ガスエビの唐揚げ」:300円
メインはこれにしました。
茶色い殻をしていて見た目が悪い事と鮮度が落ちるのが早いため
地元でないと食べられないエビです。

唐揚げのせいか、エビらしいプリプリ感が強く、味も濃厚でウマし!!
次回訪問する際は、刺身の状態で食べたいと思いました。

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それと普通のみそ汁もありましたが、グレードアップ?して
「魚のみそ汁(魚のアラ入り)」:150円。

そして、もちろんごはんもグレードアップ?!
「ごはん(大盛り)」:150円

これで計1,000円。
今回は魚の刺身はチョイスしませんでしたが、
いずれ食べに来ようと思います。

結構、お腹一杯で大満足、旅先では地元の物を食べるのが最高です!!


3日目-⑱~JRで尾鷲から亀山へ~
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食後、テーブルを見ると2種類の一味唐辛子がありました。
「やきやまふぁーむ」というところで作られたようです。
「やきやま=八鬼山」昨年歩いた場所です。

お土産に・・・と思いましたが、唐辛子は余り使わないので。

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食堂のテーブルを撮影。
午後3時を過ぎていましたので、食堂にはあまりお客がいませんでしたが
売店の方には次から次へお客が来ていました。

ちなみに売店で購入した弁当系をこちらで食べることもできます。

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ここのお魚市場は「市場」というだけあって、大きな1本ものの魚も揃えていました。

ここで気になったのが、下側2匹は「ビンチョウマグロ」だと分かったのですが、
上の1匹が何かわかりませんでした。
体表が赤みがかっているので深海魚かも?・・・と現地では思いましたが、

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戻ってから調べてみると「メカジキ」だとわかりました。
長いツノやヒレは邪魔なので切り落とされたようです。

他のカジキ達と比較すると、胸ヒレが下側にあるのが特徴のようです。
大きな尾びれは畳まれているので、カジキ類には見えませんでした。

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大きな魚を見ることはなかなか出来ないので、貴重な体験でした。
食後は1時間ほどのんびり過ごし、尾鷲から列車に乗ります。

尾鷲発16時38分発の列車で亀山まで今日は戻ります。
今回の熊野古道歩きはこれで終わり、明日は東京へ帰るだけの行程です。

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尾鷲から亀山までは、途中待ち合わせ等も多く、約3時間かかります。
距離もありますが、この交通の不便さはどうしようもありません。

それだけ辺境の地ということで、「ミステリアス感」があっていいのですが・・・。

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(PM19:40)亀山に到着。
足のクールダウンを兼ねて初日に立ち寄ったスーパーを経由して
初日と同じホテルまで歩きました。

→4日目へ続く

2015年12月27日(日)~30(水)
三重/熊野古道「一石・平方峠」、「三浦峠(熊谷道)」と
「三木峠・羽後峠」、「曽根次郎太郎坂」の旅
~青春18きっぷで行く熊野古道+なばなの里イルミネーション~

1:東京→桑名(長島)<なばなの里イルミネーション>→亀山(泊)
2:亀山→紀伊長島~<古道歩き>~三野瀬→相賀<古道歩き(一部)>→熊野市(泊)
3:熊野市→三木里~<古道歩き>~二木島→尾鷲→亀山(泊)
4:亀山→山北<名水百選・洒水の滝>→東京


<3日目>
熊野市8:21<JR>→三木里8:49

「熊野古道 三木峠・羽後峠」
三木里駅~ヨコネ道~三木峠~羽後峠~賀田駅

「熊野古道 曽根次郎坂太郎坂」
賀田駅~甫母峠~二木島駅

二木島14:13<JR>→尾鷲14:40
「お魚いちば おとと」で昼食

尾鷲16:38<JR>→亀山19:40(泊)


3日目-①~JRで熊野市から三木里へ~
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朝6時半起床、恒例となっている天気の確認です。
昨日も確認しましたが、熊野古道エリア(南紀地方)は晴れの予報。
旅に出て、雨予報が一番イヤですが、晴れ男ぶりを発揮?しています。
※昨日も書きましたが、太平洋側の冬場は晴れやすい気候なので・・・。(笑)

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7時過ぎに朝食を食べに食堂へ。
昨年も食べましたが撮影しなかったので、改めて??です。

内容は「さんまの干物」がメインで、温卵、イカと大根の煮物、漬物系。
もちろんみそ汁は、島民の好きな赤だしです。

基本的に地元の食材を使用しているので、どれも美味しいです。

さらに「ごはん」大好きな島民にとって、嬉しいのがおひとり様でも
「おひつ」で提供されるので、遠慮なく全部頂きました。(笑)

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(AM8:05)朝食後は身支度を済ませ、熊野市駅に到着。
昨年撮影した方向と「逆方向」で撮影しましたが、何となく今ひとつ・・・。

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<昨年の2014年12月に撮影した熊野市駅>
このアングルの方が、写真映えがいいと戻ってから思いました。
昨年とほぼ同じ日・時間・天気なのに・・・。

そういうわけで古道歩きの写真も「数打ちゃ当たる」作戦で
結構な枚数になってしまいました。(笑)

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昨年と同じ8時21分発の列車で出発します。
ホームにあるのは、昨年も撮影した「那智黒石」ですが・・・、

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<昨年の2014年12月に撮影した熊野市駅の那智黒石>
こちらも昨年撮影した写真の方が見栄えがいいように感じます。

ちなみに腕が無いので、基本的にはデジカメ任せの
「プレミアムオート」モードが撮影の基本ですから仕方ありません。(笑)

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昨年と同じ時間の列車に乗りますが、今年は誰もいません。(笑)

ここでも驚いたのは、昨年乗った列車と違い、新しい列車になったため
トンネルに入ると休日は乗客が少ない、朝の東京メトロの車内みたいでした。

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熊野市駅から30分ほどで三木里駅に到着、下りた客は島民1人・・・。
年末とは言え、熊野古道を歩く人はいないのか??

世界遺産登録されて10年以上たちましたが、ちょっと落ち着いてきた
今が歩き頃かもしれません。(※人気コースを除いて・・・・。)


3日目-②~三木里駅から「三木・羽後峠」入口へ~
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(AM8:50)三木里駅に到着後、すぐに出発します。

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ここで恒例のセルフタイマーで、今日の古道歩きをするであろう山々を撮影。

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ちょうど1年前に八鬼山越えを終えた場所からスタートです。

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本日は「三木・羽後(はご)峠」コースを歩きます。
三木里駅から賀田(かた)駅までで、距離は約6km、3時間程度の初心者コースです。

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<電柱で太陽を隠して撮影。>
まずは駅が高台にあるため、坂を下って行きます。
昨年は最後に上りだったので、キツかった記憶があります。

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坂を下りきった場所を振り返ると、昔の石碑があります。
「ひだり くまのみち」だそうです。

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ちょっと見づらいですが、国道311号線に出ると
左側が八鬼山方面、右側側が三木峠方面の案内があります。

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<2014年12月、昨年八鬼山越えの際に撮影>
この時はかなりクタクタな状態でしたが、次のコースの撮影だけしていました。

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今日はこれからスタートなので、元気一杯?!です。(笑)

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国道が少しスロープ上に上って行く道を歩きます。
ここにも案内看板がありました。

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国道なのですが、歩道がないので車が横を通り過ぎる時は
ちょっと怖かったです。

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(AM9:10)三木里駅から20分ほど歩くと、前哨戦となる
「ヨコネ道」入口に到着。
このあたりの道は地元の人によって発掘された古道だそうです。


3日目-③~熊野古道「三木・羽後峠」/ヨコネ道(前編)~
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早速ヨコネ道に入って行きます。
入口には古道歩きでよく見かける、お手製の杖置き場もありました。
・・・初心者コースのようですが、そんなに急坂があるのか???

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進んでいくと、最初からなかなかの急な階段。
・・・でも、これは最初だけだろうと思っていました。(笑)

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急な階段を上ると、これぞ熊野古道といった
苔に覆われた石を見つけました。

木漏れ日の当たった姿は幻想的で、毎度の事ながら感動します。

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少し進むと、シダ植物に覆われた様なコケ石や・・・、

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こちらは柳の木のような、モフモフ感のあるコケに覆われた石も見れました。
同じ場所でも色々なコケが見れるもの特徴の様です。

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ヨコネ道入口から歩いて10分ほどすると、少し拓けた場所に出ました。
天気がいいので気持ちの良い風景です。

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昨年歩いた八鬼山方向を撮影。
キツかった思い出しか残っていないので、余り回想しないようにします。(笑)

ただし最難所を先に済ませたので、古道歩きの際に少々キツイ急坂があっても
「私は最難所の八鬼山を越えたのだ!」とへこたれずに歩くことが出来ます。

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ヨコネ道の風景でのハイライトを過ぎると、今度は別な意味でのハイライト・・・。
崖崩れを起こしたせいか、補強されている区間を通過しました。

熊野古道の各コースでも一部通行止の場所があります。
年間を通して雨が多い地方なので、今後通行止になるかもと思いました。


3日目-④~熊野古道「三木・羽後峠」/ヨコネ道(後編)~
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ここからは下りになります。
上り一辺倒ではキツいので、下りも交えながらの道は先人の知恵です。
これが山登りと違う、古道歩きの醍醐味なのです。

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炭焼き窯跡の看板がありました。
かつては陶器の焼き入れをこんな山の中で行っていたのでしょうか?

現代は山火事の恐れがあるので、こんな所では「もってのほか」です!

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下ったと思ったら、再び上り道です。
このあたりは石畳が残っているようです。

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ヨコネ道は前哨戦=余裕だと思っていましたが、このあたりは
なかなかキツい急坂と石畳が続きます。

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このコースは全体を通すと初心者コースですが、
この区間だけはなかなかキツイ・・・。

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石畳が無くなると、八鬼山頂上付近の様な風景にドキッ!とします。
大きなゴツゴツした岩を足を滑らせないように歩いていきます。

朝ごはんをしっかり食べてきたからよかったものの、かなりキツイ!!

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そして、再び下りになります。
ここにも補強用のワイヤーがありました。

海に面した場所は特に潮風にやられるので、仕方ないでしょう。

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このあたりで眼下に「キレイな海」と国道311号線が見えました。
※ヨコネ道がキツイ場合は国道311号線を歩いて回避する方法もあります。

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(AM9:35)入口から25分程度で、ヨコネ道の出口に到着。
前哨戦だったので10分ほどの道かと思いましたが、ナメ過ぎました。
眺めは良かったけど、いきなり疲れました。


3日目-⑤~熊野古道「三木・羽後峠」/三木峠(前編)~
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国道を歩き、1分もしない場所に再び入口がありました。
ここからが世界遺産区間の三木峠コースになります。

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色々書かれていましたが、概略すると「標高122mの三木峠」を越えて
再び舗装された農道へ至るまでが世界遺産登録されているようです。

※八鬼山越えコースの頂上付近にも、同じ名前の「三木峠」がありましたが、
それとは違います。

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峠までは600mと思ったより短いコースです。

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「国史跡 熊野参詣道 三木峠道」の石碑がありました。
この石碑がある場所は、世界遺産区間の目印にもなります。

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(AM9:40)そして「木の道しるべ」もありました。
「01/08」の八分割なので、三木峠単体だとかなり短いコースです。
※コース全体としては、後半の羽後(はご)峠とセットになっているので、
それなりの距離があります。

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坂を上って行くと、すぐに尾根沿いの拓けた場所に出ました。
ここで海側(左側)を見てみると・・・、

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なかなか「風光明媚な熊野灘の風景」が見れました。
天気の良い日の風景は最高で、時間が止まったような感覚があります。

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ズームしてみてみると、養殖で使われている生簀(いけす)も見えました。
やっぱり石畳道もいいけど、海の風景の方が好きだな・・・。

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また少し歩くと、大きなイカダのような橋がありました。
このあたりは世界遺産区間だけに景観に配慮した木の橋にしているようです。

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この先は急坂になり、比較的大き目の石畳が続きます。

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歩く人も少ないせいか、コケが多くて若干スベりやすいですが、
このくらいは経験済みでガンガン上っていきます。

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(AM9:50)入口からわずか10分ほどで「三木峠」に到着。
ベンチもありましたが、先ほどのヨコネ道の方が若干キツかったぶんだけ
「ここで休むほどの距離では無い」感じでした。


3日目-⑥~熊野古道「三木・羽後峠」/三木峠(後編)~
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・・・とは言うものの、ただ単にガンガン歩いても面白くない。
せっかくの旅行なので、しんどい思いばかりしても仕方ありません。

ここで脇道へ向かうと「展望台あり」と書かれていましたので、そちらへ寄り道します。

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手入れが行きとどいた林の中の階段を上って行きます。

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2~3分ほどで「三木峠 展望所」に到着。
大きな石とベンチがあり、峠よりもこちらの方が休憩場所としてはベターかもしれません。

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先ほどより少し高い位置にあるせいか、こちらからの眺めも素晴らしい!
少し先へ進んだせいか、目の前には「三木浦の港と集落」が見えました。

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左手(北側)には三木里の集落が見えました。
昨年の八鬼山越えのラストに訪問した海水浴場の砂浜も見えます。

こうやって何度か訪問すると、ただ単に眺めがイイだけでなく
「具体的な場所が分かるようになる」ので、感動が倍増します。

・・・ここで三木里の集落とはお別れです。

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ここからは下り一辺倒、石畳もそれなりに残った道を下って行きます。

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下りでの見どころは、こちらの「魚が口を開いている様な大きな岩石」と・・・、

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「名前の分からない」キノコ類が棲みついてしまった木・・・です。
こうやって見ると、キノコ類に浸食されている感じもしますが、
一概には言えず、乾燥からキノコ類が守ってくれる場合もあるそうです。

ただし「毒キノコ」の場合もあるので、素人が書くのは危険なので
ここでは名前は書きません。

※また熊野古道ルートは世界遺産登録された区間でも、
「地権者(土地の所有者)」がいますので、勝手に持ち帰ったりしてはいけません。

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(AM10:10)舗装された道まで下ってきたと思い、振り返ると・・・、
「←羽後峠1600m」の看板がありました。

つまり三木峠はこれで終わりです。(・・・意外とあっけなかった)


3日目-⑦~熊野古道「三木・羽後峠」/羽後峠登り口へ(前編)~
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三木峠の次は羽後(はご)峠へ向かいますが・・・、

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足元には農作業用と思われるパイプがありました。
地元の人の敷地内を歩いて行くようです。

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再び舗装された道に出て、案内看板どおりにしばらく進むと・・・、

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向かって左手に海、正面には集落も見えてきますが・・・、

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すぐ右側に登り口の案内看板を見つけます。

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石階段を上り、進んでいくとコケむしてはいましたが
再び人工的なコンクリ製の橋があります。

この橋を渡るのかな?と思いましたが、ここにも案内看板があり、
橋を渡らずに「真っすぐ進む」との事です。

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真っすぐ進むと、石垣と階段が見えます。
・・・何となく城跡のような区間を歩くようです。

沖縄の中城(なかぐすく)城跡を思い出しました。

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このあたりは猪垣(ししがき)と言われる、石垣が見事に残っています。
イノシシやシカ等の獣が住居や田畑に侵入しないように造ったものです。

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曲がりカド・・・というか、案内看板が無ければ迷路の様です。
古道歩きは何度かしていますが、初めてこういう場所を歩きます。


3日目-⑧~熊野古道「三木・羽後峠」/羽後峠登り口へ(後編)~
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(AM10:20)歩いていると少し崩れた石階段。
両脇の石垣の上には、小さな家が一軒建てられそうな広さの区画が続きます。

・・・ひょっとして、この雰囲気はかつて人が住んでいた廃墟かも?と思いました。

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とある区画をのぞいてみると、大きな石でできた穴ボコ。
島民も田舎暮らしを少し体験しただけに、「これ、昔の井戸っぽい?!」と思いました。

確かな事は分かりませんが、区画整理もされていたので、
熊野古道全盛期頃の集落のようでした。

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先ほどの区画を抜けると橋を渡り、上り坂になります。

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ここの水は冬場だけに透明度がバツグンで、とてもキレイでした。
かつて熊野古道全盛期時代に住んでいた人々が
ここで水をくんだり、洗濯をしたりしていたのかも??

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そんな過去の情景を思いながら、石垣が続く坂道を上って行きます。
古道歩きは昔の人の暮らしを感じる場所もあり、独特の醍醐味があります。

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歩いていると谷間側に何やら??
現代的な真新しい鉄製の設備が見えました。

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歩いて行くと、ちょうど正面側に出ました。
余り気分いいものでは無さそうですが・・・(笑)
出入口が開いていました。

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ズームして確認すると・・・、
ご想像通り、クマなどの大型有害動物を捕獲する為の
檻(おり)のようです。(驚き!)

・・・というか古道歩きルートのすぐ近くに設置しないで欲しいと思いました。(笑)

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このあたりもアップダウンしながら進む道です。
上り坂はキツいですが石畳も少し残っていて、なかなか気持ちの良い場所です。

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(AM10:35)アサギマダラ休憩所を通過。
地元の方の敷地内?と思われる場所の様です。

ちなみにアサギマダラとは昆虫のチョウ(蝶)の一種で、
秋から冬にかけて、南西諸島や台湾方面の暖かい方へ、
春から夏にかけては日本方面へ移動する蝶の様です。

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そういうわけで寒い冬には、このあたりが日本の中では
比較的温暖な地域でありますが、いないようです。

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再び長めの急階段を上ります。
ここは世界遺産登録区域になっていませんが、見事な石畳が残っていました。

上るのはキツイですけど・・・。

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上りきると「羽後峠登り口」の標識がありました。
舗装された道を挟んで向かい側に階段が見えます。


3日目-⑨~熊野古道「三木・羽後峠」/羽後峠~
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(AM10:50)特にベンチとかはありませんでしたが、
先ほどの急階段がキツかったので、ここで5分ほど休憩。

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休憩を兼ねて、案内看板を撮影したり、道のりを確認したりします。

書いてある内容を概略すると、羽後(はご)峠も標高150mと比較的緩やかなルートで、
峠を下ると約500mほど続く、猪垣(ししがき)が見どころのようです。

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休憩後、羽後峠へ向けて出発します。
ここから先ほどの三木峠と同様に世界遺産登録区間になります。

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(AM10:55)・・・あっけなく、5分ほどで羽後(はご)峠に到着。
ベンチもありましたが登り口で休憩したので、ここでは不要。

ただしここにはスタンプ台(向かって左)が設置されていたので・・・、

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持参した地図に押してみます。
・・・余り特徴の無いスタンプでした。(笑)

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峠を下ると左手側に猪垣(ししがき)が見えてきます。
しかしながら、先ほど峠間を結ぶ道の立派な石垣を見ているので
余り感動はありませんでした。

世界遺産区間なので、道から外れて近づくのも「ご法度」なので、
遠目に眺めるだけです。

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少し下ると、昔の通行手形と現代訳の案内看板がありました。
何ヶ所かありましたが、ここのは寺の僧侶2人組みのものです。

「往来一札之事」と言う題名で書かれたものが、通行手形のようです。
寺で発行したようですが、現代で言う「身分証明書」の様なものです。

先日訪問した群馬県碓氷峠の関所跡の資料館にも似たようなものが
あったので、すぐに手形だとわかりました。

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このあたりで湧水を見つけました。
チョロチョロとしか出ていなかった事と、冬場はそれほど水分を
必要としない為、ここでは撮影のみです。

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さらに先ほどより近くに猪垣が見えてきました。
この石垣も江戸時代、安政の大地震(1854年)でかなり損壊したようです。
その際には津波も襲来したそうで、今も昔も海辺の町は風光明媚ですが、
津波との関係を断ち切る事は出来ないようです。

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正面に「ひだり くまのみち」の小さな石碑がありました。
まもなく峠道のゴールです。

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このコースの特徴は石畳よりも「石垣」の多さです。

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(AM11:15)登り口から、わずか25分で歩き終えました。
この先は舗装された道を歩き、JR賀田(かた)駅へ向かいます。


3日目-⑩~熊野古道「三木・羽後峠」/賀田駅へ~
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舗装された道に出ます。
このあたりも案内標識がありましたが、向かって左側の石垣の階段?を
上りましたが行き止まり。

そういうわけで舗装路を右側に歩きます。

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こちらが正解ルートでした。
階段を上って進んでいきます。

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数分歩くと、広場のような場所に出ます。
向かって左側「賀田駅」方面へ。

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すぐ近くに「五輪塔」を見つけました。
形や大きさは様々なようですが、5種類の石を積み上げたものを
五輪塔と呼ぶそうです。

五輪塔は簡単に言うと巡礼者の供養塔です。

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この先は急な下り坂で落ち葉で滑らないように気をつけます。

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坂を下ると階段がありました。
一応、熊野古道と書かれた看板がありましたので階段を下りて行きます。

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海辺の町を眼下に見下ろしながら、市街地へ下りて行きます。

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賀田の町まで下ると、このあたりは国道311号線を歩きます。
この付近には、ようやくトイレもありました。

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トイレで用を済ませて・・・(笑)
案内看板を見ると、賀田駅まではあと少しです。

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国道沿いを歩き、何やら高台へ続く道を見つけました。
案内看板はありませんでしたが、たぶん駅があるのだろうと・・・。

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(AM11:40)賀田駅に到着です。
8時50分に三木里駅を出発して、約3時間弱で完歩しました。

予定では11時59分発の尾鷲方面行きの列車に乗る予定だったので
20分前なので良いタイミングです。

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駅舎は無人駅ですが、ベンチも多く、かつては比較的大きな駅だったのかも・・・。

ちょうど昼時だったので、今回の旅の目的の一つに、
今回こそ!尾鷲のお魚いちば「おとと」で昼ごはんを食べたいと思っていました。

kataeki-jikokuhyou
<JR東海のホームページより>
ここで時刻表を確認します。
現在11時40分。11時59分発の尾鷲方面への列車の
約20分前なので、完璧なくらい予定通り。

・・・しかし本当は今日の午後に相賀駅から馬越峠入口までの
やり残した短距離区間を歩こうと思っていましたが、
昨日時間があったので歩いてしまいました。

尾鷲に行っても、午後の時間が空いてしまう事に気づきます。
そこで急でしたが、その次の尾鷲方面の列車が約2時間後にあるので・・・、

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そういうわけで、次のコースを今から約2時間くらいで歩けば、
その列車で尾鷲に行ける・・・と思い、予定変更!

ちょっと無茶でしたが、次のコースへ向かいます。
ただし、昼食は食いっぱぐれる可能性が高まりましたが・・・。(笑)

→3日目午後へ続く

<2日目午前からの続き>

2日目-⑧~古里地区から佐甫(サボ)道へ~
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(PM13:00)古里(ふるさと)地区の民宿街を歩きます。

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少し歩いて、再び寄り道??
海水浴場方面へ向かいます。

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なぜ、こちらへ来たかというと「トイレ」があるからです。
トイレは↑方向先、すぐの場所にありました。

古道歩きをしていると、「一番困るのはトイレ」です。
そのあたりも考えて歩かないといけません。

島民は男なので、いざという時は何とかできますが、
さすがに世界遺産の場所では自粛すべきなので・・・。(笑)

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古里海水浴場の監視塔にのぼって撮影。
このあたりはリアス式海岸なので、砂浜が余りないせいか、
砂浜の海水浴場は貴重なようです。

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日帰り温泉とトイレを確認して、古里地区を後にし、
三浦峠経由で三野瀬駅へ向かうルートへ。

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国道と集落を結ぶ道には大きな看板がありました。
意外と最近造られたようなキレイな看板だったので驚きましたが、
温泉や海水浴場があるので観光客もそれなりに来るのかもしれません。

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先ほど立ち寄った古里海水浴場を横目に、線路沿いの国道を歩きます。
意外と大きな海水浴場でした。

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(PM13:20)しばらく国道を歩くとトンネルになります。
熊野古道はここから左側の・・・、

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海沿いというか、崖沿いの佐甫道(サボみち)になります。
何かロープやら黄色いコーンなどが置かれていましたが、
通行できるようなので気にせず進みます。

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坂を上って行くと、左側には廃業したリゾートホテル跡地がありますが、
鉄板で囲われているので中は見えません。

バブル時代に建てられたものと思いますが、古道ルートの一部に
廃墟のように放置された建物があるのは、景観を損ねるので
とても残念です。


2日目-⑨~佐甫道のあずまやで昼食~
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気を取り直して、歩いて行くとあずまやが見えてきました。
ここが今日の昼食ポイントです。

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そして、ここでもう一つ残念なことが・・・・。
この先は斜面が崩落して、通行止でした。

いつか復旧したら、古里地区の再訪とあわせて歩いてみたいと思います。

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(PM13:25)とりあえずここで昼食にします。
ビューポイントの情報通り、なかなかいい眺めです。

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沖には小さな島がいくつか見えます。
このあたりは「紀伊の松島」と呼ばれるビュースポットだそうです。

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昼食は「深海魚」の海鮮丼です。
先ほど年末港市で珍しいものがあったので買いました。

中身は色々かつ、その時々の食材で、漁師さんのまかないメシの感じです。
※表示ラベルは共通のもので、中身は異なるようです。

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島民が選んだのは、こちらの「深海魚の海鮮丼」:1,000円。
「オオコシオリエビ」という深海の小さなエビ+刺身は「クロムツ」との事。

オオコシオリエビは現地でないと食べられないものです。
(島民も初めて見ました)

さらに、この丼には入っていませんでしたが、
高級魚「ノドグロ」が入ると、1,500円になります。

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さっそく紀伊長島の美しい海を眺めながら頂きます。
・・・しかし番人のように長い手を使って、ガードしている感じです。

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マイナーな深海のエビのくせに、生意気な!
こうしてやる!!・・・とばかりに頭を分解してみました。(笑)

オオコシオリエビの頭は「カニみそ」の様においしいので
食べてみて下さいと購入時に聞いていたのです。

この「カニみその様な部分」ですが、量も少なかったので
何とも言えませんが「まずまず」というか・・・、

正直、普通に食べるとクセがあり、酒のつまみならOKレベルでした。

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食後、佐甫道が通行できないので、古里海水浴場を見ながら国道へ戻ります。
道に迷って右往左往する事はありましたが、通行止で引き返すのは初めてです。


2日目-⑩~古里トンネルを抜けて、道瀬(どうぜ)地区へ~
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佐甫道の入口まで戻ってきました。
よく見ると、通行止めの案内があり、トンネルを通行するようにとの事。

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古里トンネルへ向かいます。
ここには歩行者用の専用トンネルもあるので安心です。

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しかも佐甫道が通行止めのせいか、最近改修された感じのトンネルでした。

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いつ頃造られたのかは書かれていませんでしたが、
「有形文化財」の登録もされていました。

レンガ造りのトンネルの様ですが、表面はコンクリートで補強されているので
当時の雰囲気は全くありません。
1年半前の京都・舞鶴訪問時に歩いた「北吸トンネル」を思い出しました。

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トンネルを抜けると「道瀬(どうぜ)地区」になります。
このあたりには案内看板が無いのですが、海側の矢印の方向へ進み、
古道ルートへリカバリーを試みます。

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道瀬交差点から5分もかからずして堤防に到着。
ここも案内看板はありませんでしたが、佐甫道側を確認の為撮影。
たぶんあちら側(写真奥)から堤防沿いを歩いてくる感じです。

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そして振り返り、堤防の道を歩いていきます。

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持参した地図によると、「堤防から右手の広い舗装路に入る」との事なので
坂道を上って行きます。

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もう少し要所要所で案内看板が欲しいところではありますが、
それほど複雑な地形ではないので、大丈夫だろうと思いながら歩きます。

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このあたりの山も12月末なのに、まだ紅葉している木々が見れました。
冬も温暖な地域とは言え、いかがなものか・・・???


2日目-⑪~熊野古道「三浦峠(熊谷道)」(前編)~
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(PM14:05)舗装された坂道を上って行くと、急に雰囲気が変わり、
三浦峠の入口がありました。

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ここには案内看板もありました。

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三浦峠は標高113mと大した事がありません。
また2km弱のコースなので、楽勝です。

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久しぶりに見る「熊野参詣道」の大きな石碑です。
つまり「世界遺産登録」されているコースと言う事です。

熊野古道は全コースが世界遺産登録されているわけではありませんが、
この石碑が入口にある峠は世界遺産に登録されたコースです。

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早速歩きますが、峠まで312mと短いコースです。

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上り口方面には石畳はありませんでしたが、道の両側を
シダ系の植物に覆われて、往時の雰囲気を残しています。

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世界遺産登録されているルートには、「これ=木の道しるべ」もあります。
「○/18(18分割)」なので、ツヅラト峠と距離的には同じくらいのようです。

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(PM14:15)・・・とは言え、標高が低いのであっという間に峠に到着。
前回歩いた女鬼峠と同じく、三浦峠も切り通しの様な感じです。

しかし昨年歩いた最難所の「八鬼山越え」がキツ過ぎただけに、
他のコースは感動が薄いというか、物足りなく感じます。(笑)


2日目-⑫~熊野古道「三浦峠(熊谷道)」(後編)~
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峠を越えると、「熊谷道と呼ばれる世界遺産ゾーンのハイライト」になります。

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道的には下りなので歩きやすく、ゴツゴツした石や・・・、

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木の根っこが張った道でしたが、とても歩きやすかったです。

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(PM14:25)峠から10分ほど下ると、わずかな区間だけですが
石畳道の面影がありました。

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石畳道は下り方向より、振り返って上り方向で撮影した方が写真映えします。
この区間があったので、世界遺産登録されたのかもしれません。

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この先は間伐された林を横目に見ながら下って行き・・・、

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ゴール地点、熊谷橋が見えてきました。

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(PM14:35)峠入口からわずか30分ほどでゴールです。
あとはJRの三野瀬駅まで列車の時間に間に合うように歩きます。


2日目-⑬~三野瀬(みのせ)から相賀(あいが)へ~
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三浦峠を後にして、三野瀬地区へ入って行きます。

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このあたりは案内標識がしっかりあるので助かります。

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ここで紀伊長島駅から三野瀬駅まで歩いたので、本日の古道歩きは一旦終了。
このコースの次は始神(はじかみ)峠コースになりますが、
いつの日か歩く事になります。

DSC08367
(PM14:45)JR三野瀬駅に到着。
本数の少ない列車の時間に合わせた行程なので、毎回ドキドキしますが、
今回も時間通りにたどり着けました。

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三野瀬駅も無人駅です。
待合室しかない、元々から小さな無人駅のようです。

DSC08369
駅自体はホームが2つあり、比較的大きな?駅ですが、
このあたりは単線なので、上下の列車が行き違いする為のようです。

minoseeki-jikokuhyou
<JR東海のHP、三野瀬駅の時刻表より>
熊野古道を歩く計画段階では、列車の時刻と歩く距離・時間を「にらめっこ」します。

15時09分発の列車が夕方の便であったので、これに合わせて
紀伊長島から歩きました。今日はこの列車で宿泊先の熊野市へ
向かおうと思いましたが、たまたま1時間半ほど後にも列車があったので、
途中で寄り道することにしました。

map_minose-aiga
日没まで、時間もあるので2つ先の相賀(あいが)へ向かいます。
相賀は石畳道が多く残っている人気コース、馬越(まごせ)峠入口の駅です。

DSC08370
15時09分発の列車でしたが、15分前に到着。
長い停車時間ですが、単線区間なので待ち合わせをするようです。

しかもこの列車、次の船津駅でも15分停まるので
たかだか2駅先に行くだけでも、ものすごく効率の悪い列車です。

DSC08372
料金は240円です。青春18きっぷを使用しているので
整理券を取ったり、小銭を用意しなくてもいいので楽です。

DSC08373
15時36分に相賀に到着。
こちらも無人駅ですが、馬越峠の玄関口になります。


2日目-⑭~相賀駅から道の駅「海山(みやま)」へ~
map_aigaeki-mitinoekimiyama
馬越峠コースは既に歩いていますが、過去に紀伊長島の「おとーさん」に
車で送ってもらった道の駅「海山(みやま)」まで歩きます。

これにより今日歩いた次のコースの終わりが相賀駅になるので、
駅から駅への古道ルートで完結でき便利なのです。
※片道約2km、20分。

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国道42号線の比較的大きな川、銚子川を渡ります。

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冬の渇水時期なので水量は少ないですが、水は濁っていませんので・・・、

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透明度が高く、川底の石までキレイに見えます。
・・・本当に美しい。

DSC08377
橋を渡り、駅からちょうど中間地点付近に
三重交通の高速バス乗り場「三交海山」があります。

東京からの高速バスもあり、朝6時17分到着との事なので、
真冬以外は日も上っているので、馬越峠訪問には便利かもしれません。

DSC08378
この先に道の駅があるので、便利かと思います。
ただし道の駅の営業時間が原則朝9時~なので、
食事での利用はできませんが、自動販売機(飲み物)や
トイレくらいは利用できます。

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国道沿いを進んでいくと「ごんべ洞門」と書かれた場所に出ます。
洞門(どうもん)と書かれていましたが、トンネルではなく
現在は道が拡幅されて山側の一部を補強した感じでした。

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民謡で有名なゴンベ賛歌の案内がありました。
ゴンベさんこと、上村権兵衛はこのあたりの人だそうです。

ただし、こんなところに作っても大半は車で勢いよく通り過ぎるので
見ないだろう・・・と思いましたが、古道歩きをする人が
いるので設置したのかもしれません。

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こちらの洞門には壁画もあり、四季に合わせた4枚がありました。
こちらは春の種まきのシーン。

ゴンベが種まきゃ、それをカラスがほじくる~♪

(夏と秋は省略します)

DSC08384
こちらは冬、ストーリーの都合上、最後になります。
馬越峠に大蛇が棲みついたとの事で、村人からの頼みを受けて
大蛇と戦うゴンベさん。

種まきした畑のカラスを追っ払う事もしなかった心優しき人でしたが、
勇敢な人でもあったようです。

残念ながらその際に、蛇の毒にあたって命を落としたそうです。

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(PM16:00)道の駅「海山」に到着。
以前、ツヅラト峠の出口からここまで紀伊長島の地元の
おとーさんの車で送ってもらった場所です。

今日は相賀駅からここまで歩き、以前歩いた馬越峠コースは完歩した事になりました。

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以前に訪問した際は昼時だったのでここで昼食にしました。
その際は、大勢の観光客もいました。

今日も道の駅の売店、レストランともにまだ営業していましたが、
夕方のせいか、お客さんもいなくて寂しい雰囲気です。

さすがに人気の馬越峠でも、この時間から向かう人はいないでしょう。


2日目-⑮~相賀から宿泊地の熊野市へ~
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(PM16:30)日が暮れる前に、相賀駅に戻ってきました。
先ほどの三野瀬駅に比べると集落も多い地区ですが、
現在は無人駅で待合室も小さな駅でした。

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以前歩けなかったやり残し区間を、列車の時間の合間で歩けて良かったです。
予定より遅くなりましたが、1時間半後の列車(16時58分発)で
本日の宿泊地、熊野市へ向かいます。

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相賀から1時間ちょっと、18時06分に熊野市に到着。
ここでも気づいた事は、昨年4月と12月に乗った列車と同じでした。(笑)

kumanosieki-jikokuhyou
<JR東海のHP、熊野市駅の時刻表より>
参考までに特急列車が停まる、熊野市駅の時刻表ですが、
特急列車も上下線ともに1日に4便主要駅だけプラスされますが
余り大差ありません。
※臨時列車を除く。

そういうわけで、事前の綿密な計画が必要なのです。

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1年ぶりに熊野市駅へ戻ってきました。
昨年も見ましたが、冬の期間限定で今年もイルミネーションが行われていました。

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駅前の道には「ようこそ くまの」のイルミネーション。

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駅の横にある「文化交流センター」前には、色とりどりのイルミネーション。
さすがに主要駅だけあって、駅前のイルミネーション前には「数人だけ」ですがいました。

なかなかきれいでしたので、来年はこのイルミネーションの撮影に来ます。(笑)
(・・・無料ですし)

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昨年と同じホテルへ到着。
ここのいいところは大浴場もあるところですが、ホテル内に
無料のコインランドリー+乾燥機(洗剤は別途有料)があるところです。

旅行日数が増えると、服の着替えも増えて荷物がかさばりますが、
ここで洗濯・乾燥することにより枚数を減らせるので使い勝手がいいです。

昨年は2食付きプランでしたが、今回は朝食のみ付きの格安プランが
あったので、そちらにしました。
夕食が無いので、近所のショッピングセンターで買い物をして
恒例の1人反省会(笑)を行い、2日目を終えます。

<本日の歩行距離>
紀伊長島駅~長島港~一石峠入口:約5km
一石・平方峠~古里地区~三浦峠・熊谷道~三野瀬駅:約8km
相賀駅~道の駅海山~相賀駅:約4km

計:17km(細かい移動や歩行は除く)
距離は長めに感じますが、峠が楽だったので、余り疲れませんでした。

→3日目へ続く

2015年12月27日(日)~30(水)
三重/熊野古道「一石・平方峠」、「三浦峠(熊谷道)」と
「三木峠・羽後峠」、「曽根次郎太郎坂」の旅
~青春18きっぷで行く熊野古道+なばなの里イルミネーション~

1:東京→桑名(長島)<なばなの里イルミネーション>→亀山(泊)
2:亀山→紀伊長島~<古道歩き>~三野瀬→相賀<古道歩き(一部)>→熊野市(泊)
3:熊野市→三木里~<古道歩き>~二木島→尾鷲→亀山(泊)
4:亀山→山北<名水百選・洒水の滝>→東京


<2日目>
亀山8:23<JR>→多気9:36
多気9:43<JR>→紀伊長島11:00

紀伊長島駅~紀伊長島港「年末大港市」~加田教会前

「熊野古道 一石・平方峠」
加田教会前~一石峠・平方峠~古里

「熊野古道 三浦峠(熊谷道)」
古里~佐甫(さぼ)道~三浦峠(熊谷道)~三野瀬駅

三野瀬15:09<JR>→相賀15:36

「熊野古道 馬越峠コースのやり残し区間」
相賀駅~道の駅海山(馬越峠入口)~相賀駅

相賀16:58<JR>→熊野市18:06(泊)


2日目-①~亀山から紀伊長島へ~
DSC08243
朝7時に起床。
今日明日の天気どころか、年始まで晴れの予報です。(笑)

冬に天気が良い日が続くのは「太平洋側の都市」の特徴です。
国内でも指折りの降水量が多い地域である「尾鷲(おわせ)」でも晴れです。

熊野古道を歩く際には天気が一番重要ですので、
冬の訪問がベターだと思います。

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(AM8:15)亀山駅前を撮影。
なかなか大きな鳥居があります。
(昨晩は夜間だったので存在に気づきませんでした。)

※戻ってから調べると、この鳥居の北側直線上に「亀山神社」がありました。
亀山神社の鳥居をイメージした??、駅前の鳥居かと思います。

map_kameyama-kiinagashima
亀山からは紀勢線で紀伊長島まで向かいます。
もちろん今回も、分岐点の多気駅で乗換です。

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亀山からは8時23分発、伊勢市行きの列車に乗ります。
名古屋から亀山までは電車ですが、ここから先はディーゼルカー(列車)です。

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昨年訪問時と同じく、鈴鹿川を撮影。
昨年は逆方向の津方面から亀山に来ましたが、今日は亀山からスタートです。

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亀山から1時間ちょっとで多気に到着。
ここで乗換待ち時間7分と接続に便利な新宮行きに乗り換えます。

3週間前の前回訪問時もここで、全く同じ列車に乗り換えています。
列車本数が極端に少ないので仕方ありません。

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(PM10:20)多気で乗り換えて30分ほどすると、三瀬谷ダムが見えます。
初めて来た時は偶然の撮影とダムの大きさに感動しましたが、
今回で4度目・・・。(笑)

前回の訪問で、このあたりから伊勢市内へ流れる川(宮川)の
上流に当たるダムだという事も知りました。

訪問するたびに少しずつ現地に詳しくなり、気持ちに余裕ができます。

DSC08249
(AM10:55)初回に訪問したツヅラト峠の入口駅、
「梅が谷駅」を過ぎるとトンネルが続きます。

そのトンネル間のわずかなタイミングで紀伊長島の町が見えます。

DSC08250
トンネル区間を過ぎ、山から下って海が見えてくると、まもなく紀伊長島駅です。

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(AM11:00)11時ちょうどに紀伊長島駅に到着です。
亀山で前泊しても、ここまで約3時間かかるので、
もう昼近くになってしまいました。


2日目-②~紀伊長島駅から長島港へ~
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<3週間前の12月頭に紀伊長島駅の待合室で撮影>
今日・明日と熊野古道を歩きますが、どのコースを歩こうか?と考える前に
前回訪問時の最後に「年末大港市」の事を知りました。
結局これが目当てで開催最終日に訪問できるように、今回はスケジュールを組みました。

map_kiinagashiimaeki-nagasimakou
そういうわけで駅から約1.6km、20分ほど歩いて港へ向かいます。
そのあとは「ついで?」に前回の続きのコースを歩く事にしました。

DSC08252
(AM11:05)3週間前は曇り空でしたが、今日は快晴に近い青空の下、
紀伊長島駅から出発します。

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町のイメージキャラクターは「マンボウ」の帽子をかぶった
「きーほくん」だそうです。

前回の旅行記でも書きましたが、紀北町の魚は「マンボウ」です。

DSC08254
こちらは前回訪問時に気づきませんでしたが、道には案内板がありました。
↑魚町(さかなまち)の方へ向かいます。

DSC08255
前回は港から駅へ向かいましたが、今回は逆ルートで駅から港へ向かいます。
同じ道を歩きますが、逆方向からだと見える風景も変わります。

踏切のある場所に昔ながらの店があったのは知っていましたが、
「ふみきりや」というベタな名前!・・・だとは気づきませんでした。

DSC08256
長島橋を渡ると港町の地区に入ります。

DSC08257
天気もいいので、予定通り開催されているようです。

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ここからは県道を歩かずに前回同様、防潮堤沿いを歩きます。

DSC08260
この前は「ここ」の上で、遅い昼ごはんを食べたのでした。

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今日は天気がいいので、風景も美しく見えます。
山もいいけど、海というか入り江の雰囲気が好きです。


2日目-③~紀伊長島港 年末大港市へ~
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(AM11:25)港に到着。
どのあたりでやっているのかな?と思ったら、ループ橋の近くでした。

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店の数は思ったより多かったですが、基本的には海産物の
干物や乾物を売る店が多く、どこも同じような感じでした。

紀伊長島まで来なくても、関東の港でもやっているようなイベントですが・・、

DSC08267
店によっては、生の「びんちょうマグロ」のブロックを売っていたりと、
現地でしか買えないような商品もありました。

DSC08265
海鮮系以外に通常の屋台のメニューである、やきそばや唐揚げもありました。
テイクアウトしたものはテーブル席があり、ここで食べる事も出来ます。

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さらに海鮮系が好きな人は七輪コーナー(無料)もあります。
自宅に持ち帰って調理するのは大変ですが、店で購入した干物やカキを
ここで焼いて食べる事が出来ます。

ちょうど昼時だったので、賑わっていました。

DSC08266
このあたりはカキの養殖も盛んで、七輪で焼ガキを楽しんでいるようです。
家で食べるより、外で食べた方が美味しさも倍増します。

過去に石川県の能登で食べた焼ガキのウマさを思い出しましたが、
今回は古道歩きがメインなので自粛しました。
(お腹を壊すと大変なことになるので)

DSC08268
とりあえず昼ごはんを何にしようかと探していたら、
試食で「サバ」のみりん干しを焼いたものを頂きました。

香ばしくておいしいのですが、ビールが欲しくなり困ってしまいます。(笑)

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こちらも別の店での試食です。
深海魚の小さな魚「メヒカリ」の天日干しを焼いたもの。
「ししゃも」の身のように、ふっくらして美味しかったです。

外で食べると、各段に美味しく感じます!

DSC08271
試食で少し満足してしまい・・・、(笑)
前回同様、古道歩きの休憩時に食べる弁当を購入する事にしました。
(何を買ったかは後ほど・・)

弁当はここで食べても良かったのですが混雑していたのと、
道中にビュースポットがあるようなので、楽しみは取っておきます。

DSC08272
ちなみに紀州名産の「さんますし」、「めはりすし」もありましたが、
今回は買いませんでした。

毎回そればっかりでは面白くないので・・・。

DSC08264
港の道路脇には宅配便の臨時受付もありました。
地方配送も可能なようです。


2日目-④~紀伊長島港から加田交差点へ~
DSC08273
弁当購入後はループ橋の下を歩いていきます。
前回通過した際は、まさか3週間後に来るとは思っていませんでしたが・・・。

DSC08274
今日は天気もいいので、干物を干す光景に出会えました。

DSC08275
さきほど試食で食べた「メヒカリ」のようです。

DSC08276
前回驚いた、人と自転車用の可動橋も見えてきました。
※今回は細かい事は書きません。

DSC08277
テレビ局の撮影でしょうか?
メヒカリの干物の撮影をしていました。

邪魔にならない程度に撮影。

DSC08278
可動橋前を通過します。
昼時だったせいか、今日は通過する船はありませんでした。

DSC08279
国道沿いまで歩くと、これも前回気がつかなかった看板です。
今回は年末なのでロングラン開催でしたが、港市は毎月第2土曜日に
定期開催されているようです。

今後も紀伊長島に時間の都合上、立ち寄る事もありそうなので覚えておきます。

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国道42号線を進むと、旧長島造船の船が見えてきます。
天気がいいと、海沿いのこのあたりは気持ちいいものです。

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(PM12:10)加田交差点に到着。
前回は島地峠経由でここまで歩きましたが、今日はここがスタート地点です。


2日目-⑤~加田交差点から「一石峠・平方峠入口」へ~
map_ikkokutouge-kumagayamiti
ツヅラト峠(or荷坂峠)を歩いた巡礼者は、山側の島地峠(or海側の長島港)を
経由して加田地区で道が合流します。

今日歩くのは、その先の小さな峠を越えて三野瀬駅までに至るコースです。

DSC08282
加田交差点を過ぎると坂を上ります。
右手には紀勢自動車道と前回歩いた島地峠付近が見えます。

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(PM12:15)加田交差点から5分ほどで加田教会前に到着。
峠への入口が近い為、このバス停が推奨スタート地点ですが、
個人的には紀伊長島駅を起点に歩いたほうがいいと思います。
(列車も少ないですが、バスも1日に6本程度と少ない)

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加田教会??です。
ここに来る前は「キリスト教の教会」があるのだろうと
思っていましたが、全く違いました。

普通の仏教の寺の様です。

DSC08285
ここで熊野古道らしい案内看板があり、脇道へ進んでいきます。

DSC08286
JRの線路を踏切で渡り、峠方面へ向かいます。

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(PM12:20)峠の入口へ続く道の右側には、お地蔵様も立っていました。
今回は熊野古道らしいコースを歩きます。

DSC08288
案内看板がありました。
ここが「一石・平方峠」の入口です。

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地図の現在地から向かって上側に向かうのですが、
スタート地点からの距離を考えると、思ったより短い峠越えです。

前回の女鬼峠より楽かも?


2日目-⑥~熊野古道「一石峠・平方峠」(前編)/峠越え~
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最初は普通の山道のような感じですが、林の中は暗いので
古道らしい情緒があります。

DSC08291
しかし林の中に入ると、人工的な土管?があり、驚きました。(笑)
大雨の際はこの土管から大量の雨水が噴出してきそうです。

DSC08292
このあたりは整備されたハイキングコースの様相で、
楽に上って行けます。

DSC08293
この程度の峠越えなら楽勝、楽勝・・・と思っていたら、

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峠の案内看板が、なぜか下側の違う道にありました。
・・・つまり今歩いている場所は熊野古道でもなければ、峠道でもない模様。

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引き返して正解ルートを進むと、上から見た案内看板が道の先に見えました。
既に何度も熊野古道のいくつかのコースを歩いていますが、
油断すると間違った道を進み、引き返すことになるので注意が必要です。

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(PM12:35)お地蔵様の地点から15分ほどで一石峠に到着。

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色々と書かれていますが、この峠を越えると古里(ふるさと)地区に至ります。

DSC08298
一石峠を越えて、数分でなだらかな道が続きます。
実際に歩いていると何も感じませんでしたが、このあたりが「平方峠」のようです。

DSC08299
(PM12:40)そんな感じで、平方峠は良く分からないまま
5分ほどで下りてきました。
何となく立入禁止のような、大きな金属柵がありましたが・・・、

DSC08300
柵の脇に「人が1人通れる道」があったので、すり抜けました。
反対側から見てみると、あくまで車やバイクが立ち入らないような措置で、
歩行者は柵の脇を通っても良いようです。


2日目-⑦~熊野古道「一石峠・平方峠」(後編)/古里地区~
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加田交差点から30分ほど、あっけなく峠を越えました。
しかし今日のコースは峠越えの後、古里地区の集落を歩いて
再び峠越えコースになるルートですので、まだまだ続きます。

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5分ほど舗装された道を下ると、古里地区に入ります。

DSC08304
このあたりは熊野古道と言うより、普通の田舎道を歩く感じです。

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絵で描かれた古里地区の地図です。
このあたりにはJRの駅が無く、微妙な場所ですが、
日帰り温泉施設や海水浴場、旅館も数軒あり、
熊野古道の中でも施設が揃った現代の宿場町のような感じです。

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この交差点付近に「うどん屋さん」もあり、途中でお腹が減ったら
利用できそうなスポットもありました。

・・・年末だったので定休日でしたが、こういう店を探すのも
古道歩きの楽しみの一つです。

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今回のコースでは「古里温泉」が気になっていたので、ここで寄り道します。

DSC08308
車は直進でしたが、歩行者は脇道からショートカットできるようです。

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何となく裏側から進入したようですが、問題ありません。

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(PM12:55)きいながしま「古里温泉」到着。
こじんまりとした日帰り温泉施設ですが、清潔感のある比較的新しい建物でした。

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営業時間はAM10時~PM9時。
値段は大人が510円と気軽に入れそうです。

今回は入りませんでしたが、このコースの中間地点なので
途中で立ち寄るには良いかもしれません。
※ただし、今日中にこのコースを歩いてしまうので、再訪は無いかも?!

DSC08312
温泉へ寄り道しましたが、再び古道歩きに戻ります。
ここから先はさらに2時間弱、三浦峠(熊谷道)経由で三野瀬駅まで歩きます。

→2日目午後へ続く

2015年12月27日(日)~30(水)
三重/熊野古道「一石・平方峠」、「三浦峠(熊谷道)」と
「三木峠・羽後峠」、「曽根次郎太郎坂」の旅
~青春18きっぷで行く熊野古道+なばなの里イルミネーション~

1:東京→桑名(長島)<なばなの里イルミネーション>→亀山(泊)
2:亀山→紀伊長島~<古道歩き>~三野瀬→相賀<古道歩き(一部)>→熊野市(泊)
3:熊野市→三木里~<古道歩き>~二木島→尾鷲→亀山(泊)
4:亀山→山北<名水百選・洒水の滝>→東京

<1日目>
東京9:19<JR・快速アクティ>→熱海10:47
熱海11:16<JR>→興津12:13
興津12:24<JR>→浜松13:51
浜松14:03<JR>→豊橋14:37
豊橋14:51<JR・新快速>→名古屋15:42
名古屋15:44<JR>→長島16:12

近鉄長島駅前16:25頃(なばなの里 直行バス)→なばなの里16:35頃
<なばなの里イルミネーション鑑賞>
なばなの里18:15頃(徒歩)→長島駅18:40頃

長島18:46<JR>→亀山19:41(泊)


~はじめに~
昨年と同じく、今年も年末の冬休みに熊野古道へ訪問しました。
熊野古道のある三重県南部は交通の便が悪く、時間・費用がかかります。

そういうわけで昨年同様、時間に余裕のある冬休みに
青春18きっぷを使って行きました。
3週間前に熊野古道を訪問した(3回目)ばかりですが・・・(笑)、
今回で4回目の訪問を行います。

前回、3週間前の12月頭の訪問時は余り見どころがありませんでしたが、
今回は世界遺産区間を含め、峠道を3コース歩きましたので、
比較的見どころも多かったです。
せっかく熊野古道を訪問したからには、石畳の続く峠道を歩くのが基本です。

さらに青春18きっぷを使用するので道中は、行きは「イルミネーション」、
帰りは「名水めぐり」をしてきました。

DSC08172
「青春18きっぷ」を券売機で当日に購入。
青春18きっぷは1日分だけで換算すると、約2,400円と格安です。
ただし普通電車しか乗れないので、当然時間がかかり、
旅行日数が増える分だけ、宿泊数も多くなり費用もかかります。

ところが「交通の便が悪い地域」へは、現地へ向かうだけでも
時間がかかる為、逆に青春18きっぷで移動して、宿泊しても
時間的にも費用的にも得なのです。

中途半端に値段の高い夜行バスで移動するよりは
日中に移動するので、体力的にも楽ですし安上がりだと思います。

そうは言っても普通電車にしか乗れないので乗換も多く、
効率は悪いので、現地までの単純な往復は正直疲れます。(笑)

DSC08170
そこで今回も現地まで時間がかかる分、道中で楽しむ事にしました。
行きの行程で三重県桑名市にある有名な「ナガシマスパーランド」の
姉妹施設「なばなの里」へ立ち寄る事にしました。

ここの冬場のイルミネーションが大人気の様で、一度見てみたいと思っていました。
(大変混雑するようですが・・・)

しかし営業時間が朝からと言えども、イルミネーションだけを目当ての客に
入場料2,100円はかなり高いなと思っていましたが・・・、

DSC08171
何と!!なばなの里内にあるレストランや屋台で使える金券、
「500円×2枚=1,000円分」が込みのセットの価格のようです。

この金券も含めての合計2,100円となると割安な感じ?!がします。
お金には厳しい関西・東海圏の人々を呼び込むのは大変そうです。

nabananosato-restran
「なばなの里HPより」
イルミネーション観光だけの定価がいくらかは分かりませんが、
それだけで帰ってもらっては、おそらく利益が上がらないので、
1,000円分の金券を付けるので、里内で飲食して欲しい戦略があるようです。

※結果的に「なばなの里」に落としたお金は合計「2,100円」で済まず・・・。
島民も元々は関西人ですが、この戦略にハマった1人です(笑)


1日目-①~JRで三重県の桑名市(長島)へ~
DSC08169
冬休みに入って2日目の朝6時半に起床。
真冬らしい気候で「布団から出るのがキツイ季節」です。

今年も年末に熊野古道へ向かう事にします。
※何回も言いますが、3週間前にも訪問していますが・・・。(笑)

map_tokyo-nabana
今回は一気に三重県(なばなの里)まで向かいます。
もう少し手前の中間付近で立ち寄りスポットを見つけると楽なのですが、
結局東京駅から乗継時間含めて、約7時間電車で移動し続けました。

DSC08173
最初は東京駅から9時09分発の快速アクティーで熱海へ。
早朝に事故がありダイヤが乱れていましたが、・・・、

DSC08174
無事に10分ほどの遅れで熱海に到着。
今日は夕方までずっと電車の乗継なので、駅構内の立ち食いそば屋で
軽めの昼食をして、予定通り11時16分発の静岡行きに乗車。

DSC08175
(PM12:00)乗車して1時間ほどすると、恒例になりつつある
きれいな雪化粧の富士山を撮影。

我ながら言うもの何ですが、本日も晴れ男ぶりが発揮できました。

DSC08176
熱海から乗車した電車は静岡行きでしたが、昨年同様途中の興津で乗換。
浜松方面への始発電車があるので、座って行くならここでの乗換がベターです。
10分ほど時間があったので、トイレ休憩後12:24分発の浜松行きに乗ります。

DSC08177
興津から約1時間半、13時51分に浜松に到着。
次は14時03分発の豊橋行きに乗ります。

DSC08178
(PM14:20)途中の浜名湖付近では、これも恒例となりつつある
サンマリンブリッジも見えました。

DSC08180
浜松からは35分の乗車で、14時37分に豊橋到着。
豊橋からは14時51分発の新快速で名古屋へ。

そして名古屋に15時42分着、わずか2分の乗り換えで
関西本線の15時44分発の普通電車に乗換。
(・・・そういうわけで写真は撮れず)

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16時12分に本日最初の目的地、三重県の長島駅に到着。
先日訪問した熊野古道のある南部に「紀伊長島」という駅がありますが、
今回は「長島」駅です。


1日目-②~三重交通の直行バスで「なばなの里」へ~
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主要駅の桑名の一つ手前にあるのが、JRの長島駅。
隣接して近鉄長島駅もあり、バスはこちらのロータリーから出発します。

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ものの数分で、近鉄長島駅へ。
JRの長島駅は本当に何も無い小さな無人駅ですが、
こちらは駅舎もあり、駅前にはロータリーもありました。

なばなの里のイルミネーションの時間帯(夕方~夜)は
土休日のみ上下線ともに一部の急行電車が臨時停車しますので、
JRよりも近鉄を利用した方が便利かもしれません。

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近鉄長島駅前からは「なばなの里行き」の直行バスがあります。
日中もありますが、イルミネーションの時間帯(夕方から夜にかけて)は
20分置きに増発されます。
なぜか??観光バスタイプの大型車での運行でした。

思ったより利用客が多く、満員で発車します。
(乗り切れない人もいて、次のバスになりました)

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16時25分発のバスに乗車。
観光バスタイプでしたが、路線バスの様に降りる際に支払います。
直行なので、次は「なばなの里」になります。(料金は220円)

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10分ほどの乗車で「なばなの里」に到着。
入口付近から既にイルミネーション用のLEDが飾られていました。

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バスも混雑していましたが、駐車場も混雑・・・。
そして当然、入口付近は大混雑・・・。

名古屋から近いだけでなく、関西からも高速を使えば2~3時間と
日帰りで来れるので、結構人気スポットの様です。

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「なばなの里HPより」
そういうわけで大混雑していましたが、事前調査した際に
ホームページにも記載されていたので学習済みです。

あらかじめコンビニで前売り券を購入しておいて良かったと思いました。

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(PM16:40)入場には手間取りませんでしたが、
既に里内は人であふれかえっていました。(笑)

本日の点灯時間は「17時05分」(時期によって変動)
イルミネーション点灯時間まで30分ほどありましたが、
余りにも混雑していて、「その場で待つ」事ができない状況なので
順路の案内通りに少しずつ進んでいきます。


1日目-③~イルミネーション点灯前に、日本料理「翡翠(かわせみ)」で夕食~
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「なばなの里HPより」
正面ゲートからは向かって右方向へ、最初は「光の雲海」があるようです。

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「光の雲海・光のアーチ」に到着。
・・・まだライトアップは始まっていません。(笑)
それよりも気になったのが、このエリアの紫or青色の花です。

夏の北海道の名物詩「ラベンダー?」かと思いましたが、違います!
パンジーやビオラと呼ばれる寒さに強い花のようです。

※これを調べるのに、夏の旅行並みに色々と調べてしまいました。
花に興味は全く、知識も無いので旅行記を書くときに大変です。(笑)

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少し進むと、先ほどから気になっていた「円盤」が近くに見えました。
実は近鉄長島駅からのバス内でも乗車客が「何だ?あれは!」的な
話をしている乗客もいましたので・・・。

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「アイランド富士:500円」
「アイランド富士」という観光アトラクション(乗り物)です。
詳細は上記画像を参照下さい。

そういえば「金券」が1,000円分あったので
ここで使おうと思ったのですが、ここでは「ご利用頂けません」との事。

・・・全くウマい商売というか、見事な戦略です。(笑)

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地上付近まで下りてきた「アイランド富士」を撮影。
確かにこれで地上45mまで上がると、伊勢湾の夜景が一望できそうです。

そう考えると500円だと安いのですが、追加で支払う料金が
増えていくため、あくまでイルミネーションに絞って観光します。

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(PM16:45)既に3分の1ほど歩いてしまいました。
ライトアップまでに少し時間があるので・・・、

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ここでお腹も空いた事ですし、早めの夕食にします。
日本料理「翡翠(かわせみ)」という、テーマパーク内でも
ちょっとお高い店にしました。(笑)

見た目の店のたたずまい、入口で着物を着た女性のお出迎え!(驚き!)
料亭風の感じで「カジュアルな服はNG」かと思いましたが・・・、
テーマパーク内なので全然問題ありませんでした。

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「なばなの里HPより」:翡翠(かわせみ)店内の様子
そういうわけで、こちらで夕食にします。
やや混雑していましたが、2人掛けテーブルもあったので気兼ねしません。

普通のレストランと料亭を足して2で割ったようなくらいの雰囲気で
落ち着きのある空間でした。

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店内でメニューを撮影します。
事前調査で左上の「蛤(はまぐり)フライ定食」に決めていました。
三重県の桑名と言えば、東海道中膝栗毛で「その手は桑名の焼きハマグリ」と
「その手は(食わな)いという」シャレをかけた、ハマグリの名産地です。

うまいことを言ってもだまされない、・・・つもりでしたが、
ものの見事に1,000円の金券では足りず、
追加で+1,000円を支払って食事にしました。

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「蛤(はまぐり)フライ定食:2000円」
青春18きっぷでの疲れのせいか、店の雰囲気も良かったせいか、
なかなか良く、美味しく感じました!
みそ汁は赤だしで、前回同様、島民好みです。

※「ご飯にグリーンピース」だけ口に合いませんでした。
普通に梅干しか、ゆかり(しそふりかけ)で十分です。

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ハマグリに関しては、さすがに地元産ではないと思いますが大変美味しかったです!!
身が程良くカットされていたので柔らかくて食べやすく、申し分ありませんでした。

テーマパーク内の店でしたが、さすがは「料理店」を名乗るだけあります。
内外装だけ立派だけでは無く、食事も良かったです。
※追加でお金を払った価値はありました。

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食後、日本料理店「翡翠(かわせみ)」までのアプローチを撮影。
なかなかいい雰囲気です。

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最初は翡翠(かわせみ)とは読めませんでした。

夏に長野県の姫川地域を旅した事もあり、翡翠(ひすい)だと思っていました。
旅に出ると色々と知識が増えます。


1日目-④~なばなの里「イルミネーション鑑賞」(前編)~
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(PM17:15)食事中に日も落ちて、ライトアップが始まっていました。
店前の道も大勢の客が列を造り、混雑してきました。

※ライトアップと言えば、昨年2月の金沢の兼六園「冬の段」を思い出します。
あの時と同じくらい、ここでも正月の初もうで並みの混雑です。

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「池のほとりの紅葉」
カエデの紅葉はなかなかキレイでしたが、夜の撮影は難しい・・・。

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続いて「川のほとりの紅葉」
近くに鏡池という池があったので撮影。
忍野八海の鏡池を思い出しましたが、当日は風も無く、
水面に映るカエデの方が美しかったです。
・・・とはいえ、腕が悪いので分かりづらいですが。(泣)

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なばなの里にはチャペルがあり、昼間は実際に結婚式もできるようです。
そこから川のように流れるイルミネーションがあります。

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「水上イルミネーション」です。
チャペル側に滝があり、池の上を流れるような幻想的な光景です。

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少し離れて見てみると、なかなかスケールのあるイルミネーションです。

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※食事前に撮影。
この池のほとりに三角形をしたツリーを先ほど見つけていましたが・・・・、

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「トライアングルツリー」
暗くなるとこんな感じです。これではわかりづらいので・・・、

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ズームすると万華鏡に似た感じのイルミネーションです。
遠くから撮影すると、どうしてもピンボケして、今ひとつ感動がないかも?!

明るい時間帯の方がキレイだったりして・・・??。

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(PM17:30)池の周りのイルミネーションスポットを撮影出来たので、
「光の回廊」経由で、アルプスの少女ハイジのメイン会場へ向かいます。

暗くて、どこを歩いているかさっぱり分からん・・・。


1日目-⑤~なばなの里「イルミネーション鑑賞」(中編)~
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メイン会場への入口は、なばなの里の名物「光の回廊」です
長さ約200mあり、まばゆい光に包まれたアーチのトンネルです。

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こんなところへ一人で来ること自体が間違っていますが・・・(笑)
あくまで旅先のついでなので仕方ありません。

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天井を見上げると、一つ一つは小さな鈴型のライトで、
それを遠くから見るとトンネルの様に見えるようです。

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大勢の観光客が前にも後ろにもいて、立ち止まって撮影する事は
厳しいですが、頑張ってピントをあわせて撮影しました。

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少しだけ列の切れ目が出来たので、端に寄って撮影。
なかなか奥行き感というか、実際に見た感じの絵になって良かったです。

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改めて天井を見上げると、実際は「スカスカ状態(笑)」なのですが、
これだけの小さな電球をトンネル状にしただけでも、
ものすごく大変な労力だと思いました。

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200mの光の回廊を抜けると、メイン会場に到着。
向かって左手には展望台がありましたが、既に大勢の観光客で
埋め尽くされていました。

過去にディズニーランドに1度は行った事がありますが、
それ並に混雑しているんですけど・・・!(驚き!)

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アルプスの少女ハイジのイルミネーションです。
ここのすごいところは「全てが電球(LED)」で動画が進行します。

たいがいのライトアップは「プロジェクションマッピング」
(=建物や物体に映像を当てる技術)ですが、ここのは違うようです。

・・・今思えば、この場所(1階のスロープ)で見てた方が良かったと思います。
このあとは、展望台(2階)へ誘導されたので向かいます。

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・・・というか展望台へ上がる間に、混雑のためクライマックスへ。
展望台の方が大勢の客が2重3重に群がっていたので、全く見えません!!
島民は成年男子より身長が低いので、手を伸ばして撮影。(情けない・・・)

何とか、ハイジとペーターがダンスするシーンだけ撮影出来ました。

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そして余りにも人が多すぎたので、順路通りに1階側に下りて
最後のシーン。(すでに終わっていました・・・。)
これだから、テーマパークは嫌なんです。

ちなみに上映時間は7分との事ですが、何分か置きにループして
上映されるようですので、しっかりと見たい方は
時間に余裕を持って来られる事をお勧めします。


1日目-⑥~なばなの里「イルミネーション鑑賞」(後編)~
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順路に従い進むと、先ほど通った光の回廊の隣を歩きます。

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そしてイルミネーションの順路的には最後になる「青の世界」。
先ほどの光の回廊の半分、約100mの「青いバージョン」です。

4種類の青色LEDが十数秒ごとに微妙に変化していました。

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先ほどの光の回廊よりも混雑していて、立ち止まる事も出来ず
輪をかけて暗いのでピンボケしまくりました。

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天井部分は何とか撮れました。
こちらは葉っぱ(人工的なもの)に小さなLED電球が巻きついている感じです。

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やや暗めでしたが、幻想的な世界へタイムスリップしたかのような感覚でした。

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立ち止まって、もう少し撮影したかったのですが、
後ろからの行列が余りにも多く、あっという間に終わりです。
(完全な流れ作業状態・・・・)

・・・とこの後は順路通り出口へ向かいましたが、
ここで何周しても構わない事を知ります。(笑)
あくまでも混雑する区間だけ一方通行なだけで、
空いていれば自由に動けるようです。

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そういうわけで、撮れなかったイルミネーションを撮影。

こちらは先ほど見た、チャペル脇にある「ツインツリー」
美しさよりも、これだけの大きな木に一体どれだけの電球を巻きつけたのか??
そっちの方が気になりました。

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先ほど明るい時間に撮影した「光の雲海・光のアーチ」ライトアップ時の光景です。
「青の世界」の庭園バージョンな感じです。

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LEDのライトだけでなく、間接照明も使った幻想的な光景でしたが・・・・、
こういうところに「一人で来るものではない」と、この場で再び思い知らされました。(笑)


1日目-⑦~なばなの里から亀山へ~
イルミネーションが美しいので、もう少し長居したかったのですが、
真冬の寒さが体に堪えるので、そろそろ引き上げます。

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光の雲海・光のアーチ付近にあった「ジャンボ鉄板で焼く やきそば」屋。
かなり大きな一枚の鉄板でしたが、一度に「100人前」作れるそうです。

ちょうど鉄板の清掃をしていた為、調理の様子は見れませんでした。(残念!)
※ちなみにこちらでも金券は使えるようです。

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入口正面にあった「ピーターラビット」のモニュメント。
明るい時間帯だけでなく、夜間もここで記念撮影される方がたくさんいました。

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ゲートを外に出て、「ゲート前イルミネーション」。
帰る人とこれから来る人が交錯して、大変な混雑状態でした。

何となく慌ただしい感じのまま、なばなの里を後にします。

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帰りもバスに乗ろうと思いましたが、余りに人が多かったので、
歩いたほうが早いと思い・・・、

あらかじめ地図も用意していたので、長島駅まで歩きます。
約2kmちょっと、約25分でした。

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国道1号線にぶつかり、しばらく沿道を歩きます。
しかし国道沿いとは思えないほど真っ暗で、カルチャーショックを感じます。

・・・というか、歩いて駅へ向かおうと考える方がオカシイのですが。(笑)

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(PM18:40)少し不安はありましたが、予定通り徒歩約25分で
近鉄長島駅に到着。

こちらのロータリーでもイルミネーションが見れました。

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しかし、JRの長島駅は・・・・駅舎が無く、ホームのライトのみ。

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ホームは改装されて真新しい感じでしたが、待合室も無い駅です。
次の電車の発車5分前なのに、誰もいません!(・・・というか寒い!)

なばなの里には、電車の場合は近鉄で来る人がメインみたいです。

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ここからは今日の最後の行程、長島から亀山へ向かいます。
普通電車で約1時間、コトコト揺られて亀山へ。

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19時41分に亀山駅に到着。
この駅はちょうど1年ぶり、昨年末は帰りに乗り換えただけですが、
懐かしさを感じます。

今後も熊野古道歩きをする際には「多気駅」と同様にお世話になるかもしれません。

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そういうわけで初めて亀山駅で下りました。
名古屋からの近郊区間の主要終着駅なので、
それなりのお客さんが駅や周辺にいました。

東京の多摩地区で例えると、高尾や青梅みたいな感じです。

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(PM20:20)近所のスーパーで買い出ししてから、ホテルに到着。
初めて泊まるビジネスホテルでしたが、思ったよりもキレイで快適でした。
※3日目も同じホテルに泊まります。

夕方になばなの里で食べた「蛤フライ定食」から3時間経ったので
お腹が減ってしまいました。

本日もスーパーで購入した肴で「一人反省会」を行い、午後11時頃就寝です。

→2日目へ続く。

2015年12月5日(土)~6日(日)
三重/熊野古道「女鬼峠」と青空フリーパスの旅
~熊野古道歩きの調整(練習)は、熊野古道で行う~

1:東京→豊川→伊勢市~<熊野古道歩き>~栃原→津(泊)
2:津→紀伊長島~<熊野古道歩き>~紀伊長島→豊橋→東京


<2日目>
高茶屋9:12<JR>→多気9:36乗換9:43→紀伊長島11:00

「熊野古道・ツヅラト峠コース末端区間の島地峠」
紀伊長島駅~道の駅マンボウ~志子~島地峠
~加田~長島港~紀伊長島駅

紀伊長島16:13<JR>→多気17:26
乗換18:11<JR・快速みえ>→名古屋19:30
名古屋19:43<JR・新快速>→豊橋20:38
豊橋20:47<東海道新幹線・ひかり>→東京22:10


2日目-①~JRで紀伊長島へ~
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<昨日歩いた熊野古道>
昨日は歩き過ぎて、調整(練習)のつもりが、
熊野古道のコースだけでも25km、全行程を含めると30kmほど歩きました。

今日は「ほどほど」にしないと休み明けの仕事に支障が出そうです。(笑)

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(AM7:25)朝食です。
皿の大きさに対して小さい鮭がメインと、その他の小鉢付きです。
いくらなんでも、この量では昨日の疲労を回復できませんので、
ご飯をお代わりさせてもらいました。
(夕食時は分かりませんが、朝食時はサービスでOKでした)

朝食後、部屋で支度をして2日目に臨みます。
ホテルから高茶屋駅までウオーミングアップ代わりに約2km歩きました。

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(AM8:45)朝の高茶屋駅です。
昨晩撮影した際は、木の駅名看板が灯りに照らされて、
ムードがありましたが、明るい時間に見ると、何とも殺風景な田舎の駅でした。

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2日目も青空フリーパスをフル活用します。
本日分のきっぷは高茶屋駅が無人駅の為購入できないので、
昨日豊川駅で購入済みです。

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今日は比較的ゆっくりの9時過ぎの列車で出発。
紀伊長島駅へ向かいます。

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毎回訪問時に乗換の駅になる多気駅で本日も乗換です。

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途中、こちらも毎回恒例となっている三瀬谷ダムを撮影。
今回の訪問でようやく知ったのですが、昨日眺めた宮川の
上流にあるダムでした。

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そしてダムの更に上流の宮川を並行するように列車は走ります。
これも今回、初めて気づきました。

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高茶屋駅から列車を乗り継ぎ、約2時間弱で紀伊長島の漁港が見えてきました。

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11時ちょうどに紀伊長島駅に到着。
過去に何度も通り過ぎただけでしたが・・・、

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(AM11:05)3度目の訪問で初めて、ようやくこの駅で降りました。
思えば最初の訪問時にツヅラト峠を歩いたあと、ここへ来る予定でした。


2日目-②~道の駅「紀伊長島マンボウ」へ~
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<過去のおさらい>
2014年4月、島民は初めて熊野古道へ訪問しました。
どこから歩こうか思案して、石畳道があり比較的人気のあった
「ツヅラト峠」を梅ヶ谷駅から歩きました。

そのデビュー戦後、紀伊長島駅まで歩く予定が峠付近で出会った
心優しい「地元のおとーさん」のご厚意で、少し先の「馬越峠」の入口まで
車で連れて行ってくれたのでした。

そういうわけで今日は以前の「やり残し区間」を歩きます。
時間もあるので峠を越えた地図ルート左側の「島地峠」ルートをメインに・・・、

map_kiinagashima
紀伊長島の道の駅や港町を歩いて、約15kmくるっと1周してきます。

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最初はこのあたりでは有名な道の駅「紀伊長島マンボウ」へ向かい、昼食にします。

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ちなみに道の駅「紀伊長島マンボウ」はツヅラト峠が旧道に対し
新道にあたる「荷坂峠コース」上にあるため、荷坂峠道の登り口方面へ向かいます。

峠の入口までは約3km、30分ほどかかりますが・・・、

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道の駅は駅と峠入口の中間地点にあるので、
1.5kmほど約15分で建物が見えてきます。

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(AM11:30)道の駅「紀伊長島マンボウ」に到着。
レストランで食事をしようと思ったら、ちょうど昼時のせいか
並びができており時間が相当かかりそうだったので断念します。

代わりに道の駅内の売店で弁当を買いました。
そして弁当購入後・・・、

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レストランよりも外の屋台の方が人気がある様なので、のぞいてみます。

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メニューを見ると、マンボウやサメ、タコの串焼きや唐揚げと
ご当地名物が比較的リーズナブルな価格で販売されていました。

タコは島民のルーツである瀬戸内海の島でも食べられるのでパスし、
サメは昨日、伊勢うどんの店「山口屋」で食べました。
そういうわけで、道の駅の名前にもなった「マンボウ」の串焼きが
一番人気らしいので、これを購入します。

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「マンボウの串焼き:350円」
見た目は焼き鳥というか、焼とん並みの大きさです。

食べた感想は、「塩コショウの味が強すぎる」でした。(泣!)
マンボウは深海魚なので臭みもあるのでしょうが、焼いている時から
かなりの塩コショウをふりかけていたので・・・。

そういうわけでマンボウ自体の味は余り感じられませんでしたが、
淡白な味で、簡単に言うと「かなり弾力のあるカマボコ」だと思いました。

余り良い事が書けませんが、ただし「酒のつまみ」としては、かなりイケると思います。(笑)


2日目-③~ツヅラト峠コースの末端区間へ~
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道の駅を後にして、本日の古道歩きスタート地点へ向かいます。
ツヅラト峠を下ってきた島民が「地元のおとーさん」の車に乗った場所へ向かいます。

約2年ぶりに再訪する事になります。

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このあたりの区間は熊野古道ルートとは外れるので、適当に歩きます。
歩道はありませんでしたが、車通りが少なかったので近道となるトンネルへ向かいます。

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東長島トンネルは250mと短いので、車が来る前に通過できるだろうと
思っていましたが、気づいたら後方から2~3台の車が結構なスピードで、
島民の脇を通過して行きました。(恐怖・・・)

スピード違反ではありませんが、ハッキリ言って歩道がない
トンネルを歩く島民も良くありません。

危険なので、こういう場所は今後できるだけ歩かないようにします。

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トンネルを抜けて、それとなく道を進むと紀勢自動車道の
紀伊長島IC入口へ向かうバイパス線の下を通り・・・・、

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しばらく川沿いを歩くと、反対側(北側)のIC入口に出ました。
この風景は車の中から見た記憶が、かすかにあり、
このICから右側の「無料区間」尾鷲方面へ向かったのです。

高速代くらいは謝礼で渡そうと思っていたら、ちょうどここから南側は
「無料区間」だったので気にしなくていいと言われたのを思い出しました。

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更に5分ほど歩くと、「ツヅラト峠→」の案内看板を見つけました。
反対側から来るのは初めてなので、何となく、このへんかも・・・・。

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(PM12:25)脇道を入り振り返ると、まさしく「ここ!」でした。
ここまで歩いて、車に乗ったのです!
当時、写真は撮りませんでしたが、記憶は確かです。

そういうわけで1年10カ月ぶりに戻ってきました。(笑)
今日はここから右側へ向かい、ツヅラト峠コースの末端区間へ出発です。


2日目-④~ツヅラト峠コースの末端区間「志子から加田へ」(前編)~
map_siko-kata
ちょっと紛らわしいですが、この先は国道422号線(有名な「42号線」ではない)を
経由して途中から地元の道を歩き、島地峠を越えて、加田(かた)地区に出ます。

DSC08117
(PM12:30)5分ほどでチェックポイントの志子小学校前通過。
コンクリートだけでなく、レンガも一部使われ、景観に配慮したような
感じの学校でした。

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ここから少し歩くと集落も減り、完全な田舎道になります。
なぜこの道が「国道に指定」されたのか??と思いました。

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更に10分ほど歩くと赤羽川という川沿いを歩きます。
このへんは国道とは思えないほど、道幅も狭くなります。

崖崩れした道の改修工事も行われていました。

DSC08120
赤羽川沿いをしばらく歩きます。
天気が良ければ、もう少し写真映えもしたのですが・・・、

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(PM12:50)真冬+曇り空なので、イマイチ感動がありません。
でも流れる川の透明度は高く、昨日の宮川と同じく、美しい川でした。

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(PM13:10)チェックポイントの「石碑前?」に到着。
このあたりの次の道が全く分からず、右往左往しつつ、
どれが「石碑」なのか分かりませんでした。

熊野古道を歩く際の「石碑=次へ向かう案内」なのですが、
ここでは三重県知事の道路を建設した記念碑みたいでした。

そういうわけで「あやふや」のまま、今日も少し迷走します。


2日目-⑤~ツヅラト峠コース末端区間「志子から加田へ」(後編)~
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民家群を歩いていたら、「世界遺産 熊野古道」の看板をたまたま見つけました。
正直このあたりは正規ルートも「あってないようなもの」です。

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案内看板がこの先も無いので、勘で↑方向へ・・・・。

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進んでいくと道が分岐します。
ここも案内看板がないので、勘で真っすぐ進みます。

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何となく勘で進んできましたが、案内看板が全くないので
島地峠方向へ向かっているかは手探り状態です。

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(PM13:35)坂道を上って行くと、ここから下りになるようです。
そういうわけで、ここが「島地峠」のようです。

いままで何ヶ所か熊野古道を歩きましたが、世界遺産区間だったので
案内看板等がこまめにありました。
ところが昨日、今日といい、世界遺産区間外では全く案内看板がないので、
事前に道をよく調べてから向かう事をおすすめします。

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たぶん島地峠を越えたのだろう・・・と思っていたら、
高速道路(紀勢自動車道)が見えてきました。
トンネルも見えますので、ズームして確認します。

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<40倍ズームで撮影>
トンネル入口付近を確認すると「加田トンネル」書かれていました。

無事に今日のルートの最終地点加田地区へ向かっているので
安心しました。

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下り道の途中のここで、ケモノの声と林の木が折れる音・・・・。
久しぶりに「大声で叫んでしまいました」が、道には何も出てきませんでした。

昨年、北海道の知床五湖へ訪問した際に、ヒグマと出会わないためには
「こちらの存在を気づかせる」という事を学びました。
(鈴や声で音を出して知らせる)

このあたりもクマが出るということは、一番最初のツヅラト峠訪問時に
案内がありましたので知識として気をつけていました。
今回は何モノかは未確認でしたが、知床で学んだ知識を活かしてみました。

旅をすると本当に色々なトラブルがありますが、そのトラブルを
いかに対処できるかが、人生経験にもつながります。

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坂を下って行くと「NAGASIMA SHIPYARD」と書かれた
大きな建物が見えました。

造船所があるようです。

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坂を下り終えると、JRの踏切を渡ります。
ここから右方向へ向かうのが熊野古道のルートです。

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(PM14:00)国道42号線の「加田(かた)交差点」に到着。
このまま先へ進むと、次のコースの入口「加田教会前」に至ります。

しかしながら、そこまで向かっても今日は引き返すだけなので
ここで古道歩きは終了します。

いつの日か紀伊長島駅からここまで歩いて、次のコースへ向かう事になります。


2日目-⑥~紀伊長島の港へ(前編)~
map_kata-kiinagasimaeki
とりあえず本日の熊野古道歩きは終了です。
紀伊長島駅に戻るだけですが、列車の時間まで2時間以上あるので
港町を経由して戻ります。

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国道42号線沿いの歩道を市街地方面へ歩きます。
このあたりは、潮(海)の匂いを嗅ぎながら歩くので気持ち良く感じます。

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大きな船の横を通り過ぎます。
造船所というより、ドック(船の点検・整備場所)といった感じです。
※戻ってから調べたら、長島造船という会社が過去にあったのですが、
現在は別会社が引き継いで稼働しているようです。

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しばらく歩くとトンネルがありました。
駅へはこのまま真っすぐ進んだルートになります。
ここは先ほど歩いた東長島トンネルと違い、歩行者・自転車用の
専用トンネルもあり安心です。

・・・でしたが時間もあり、海を見ながら昼食(弁当)を食べたかったので
ここで右に曲がって港の方へ向かいます。

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(PM14:20)先ほどの交差点から10分ほど歩くと、
昔のファミコンのような電子音が聞こえてきました。
(曲は「アメイジング グレース」)

何だろうと思い近づいて見ると、橋に遮断棒が下りてきて、
渡れないようになりました。

・・・もしかして、これは過去の旅で何度か目にする「アレ」かもしれません。

nagasimakou-onegai
周辺を見渡すと、どうやらその通りの様です。

DSC08139
しばらくすると橋の中央付近が上昇していきます。
こういう光景は普段見れないので「貴重な体験」であり、旅の醍醐味です。

nagasimakou-hashi
上昇した橋の対岸には自転車で待っている人が見えました。
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漁船が通り過ぎて行きました。
この橋の名前は「江ノ浦橋」、少し先に大きな橋が見えますが
あちらは「江ノ浦大橋」のようです。

車は大橋を走りますが、歩行者や自転車はこちらを利用するそうです。

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そのまま進み、江ノ浦大橋の下まで来ます。
高さがあるせいか、ループ橋のような造りです。

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この江ノ浦大橋があれば、さきほどの橋はいらないのではないか・・・と
思われますが、歩行者や自転車でこの高さまで上るのは大変です。

そういうわけで先ほどの橋も必要なわけです。

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漁船が夜間の漁に出掛けるようです。
みなさま頑張って下さい!!

2日目-⑦~紀伊長島の港へ(後編)~
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海沿いを歩いて行くと、魚市場のような場所に出ました。

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近づいてみると中身は空でしたが、数多くの水槽がありました。
漁で得た魚介類をここに一時保管するのでしょう。

水(海水?)がジャージャーと注ぎこみ、あふれた水が
水槽脇にある小さな穴から流れていました。

誰もいませんでしたが、バルブ閉めた方がいいのでは??と思いました。

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近くの桟橋には大勢のカモメが待機中です。
・・・夜の漁だから、待っててもダメでしょう。

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このまま海沿いを歩いても、行き止まり。
周囲を見渡すと、防潮堤に階段がありました。

駅へはこの上を歩いて向かうようです。

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(PM14:40)そろそろどこかで昼食を・・・と考えていましたが、
漁港付近はベンチがなかったのと、桟橋には大勢のカモメがいたので無理!(笑)

そういうわけで防潮堤に上ると、なかなか良い眺めでしたので・・・、

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「ここ」で昼食にします。
防潮堤はそれなりの高さがあり、高所恐怖症の島民としては
余り好ましい場所ではありませんが、テトラポットもあったので
恐怖感は半減します。

先ほど道の駅「紀伊長島マンボウ」で購入した弁当を食べます。
※注):冬場なのでOKですが、夏場は痛むので購入直後に
食べた方がいいと思います。

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「熊野古道 海鮮ちらし」:620円+税=670円
色々な弁当がありましたが、地元で採れた魚介類満載のこちらにしました。

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付属の醤油をぶっかけて、海を眺めながら頂きます。(気分は最高!)
季節は冬、12月で天気が悪いのですが、風も無く気持ち良い昼食タイムでした。

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<天気が良い日の長島港の写真>
ちなみに天気が良いと、もっと気分は良かったのですが、
それは次回の旅で・・・。(笑)

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昼食後は防潮堤を進み、長島橋を渡って駅方面へ。

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駅が近づいてきましたが、駅の入口は西側にしかないので
踏切を渡り、↑の方向へ向かいます。

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駅へ向かう途中、「ゆうがく邸」と書かれた看板と建物を見つけました。
古民家をリフォームした施設の様ですが、閉まっていました。

※戻ってから調べてみると、NPO法人が管轄して宿泊もできるそうです。
ただし現地で農業体験をしたい方が優先のようなので、島民の様な
旅行+古道歩きだけの人は遠慮した方がいいかもしれません。

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(PM15:10)4時間ほどで、紀伊長島駅に戻ってきました。
朝は気づきませんでしたが、駅舎にもマンボウ?の様な
魚の絵がありました。

今回の歩きはこれで終わりです。


2日目-⑧~紀伊長島から帰京~
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16時13分発の始発列車で多気へ向かいます。
1時間も早く駅に着きすぎたので、本当にヒマでしたが・・・・・、

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主要駅なので待合室があり、暇つぶしに駅構内のポスターを見ていたら、
「年末大港市」というイベントがあるそうです。

ちょうど今日の島地峠の続きを、いつ歩こうか考えていましたが
「年末にもう一度来るか?!」という衝動にとらわれます。(笑)
ネットでの情報収集も去ることながら、現地での情報もバカにできません。

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色々な情報や考えは宿題として、何はともあれ今日は東京へ帰らないと行けません。
とりあえず在来線を乗り継いで名古屋経由で豊橋まで向かいます。

普通の人は名古屋から新幹線ですが、今回は「青空フリーきっぷ」が使える
ギリギリのエリアまで使い、豊橋から新幹線で戻ります。
・・・相変わらずセコい旅ですが、2000円ほど安くなるので・・・。

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まずは紀伊長島から多気へ。
多気では45分ほどの待ち合わせと、ロスも大きいですが・・・、

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(PM19:30)多気からは「快速みえ」で一気に名古屋まで戻ります。
紀伊長島からここまで3時間15分、名古屋からでもやはり遠い場所です。

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しかしながら島民は東京在住なので・・・、
名古屋からは新快速で豊橋へ、関西の新快速並みに主要駅しか
停まらないので、豊橋まで1時間ほどです。

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帰りは豊橋から新幹線に乗りますが、青空フリーパスの東側(東京側)の主要駅です。

先ほども値段の事を書きましたが、(以下は通常期の値段)
名古屋からだと10,360円<乗車券6,260円+新幹線(自由席)4,100円>
豊橋からだと8,420円<乗車券5,080円+新幹線(自由席)3,340円>
約2,000円近く違うので、青空フリーパスでギリギリの豊橋まで向かいます。

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そして浮いたお金で、電車の車内で夜食です。(笑)

実は「道の駅マンボウ」で、もう一つの弁当を買っていました。
熊野古道の弁当と言えば、「さんま寿司」「めはり寿司」でしょう。

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「熊野古道弁当」:570円+税=615円

「さんま寿司」と「めはり寿司」という紀伊山地地方のご当地メシが
ハーフサイズで両方食べられる、ごはん大好きの島民には、もってこいの弁当です。

名古屋で乗車した直後は混雑していましたが、途中の岡崎を過ぎると
空いてきたので、座席で頂きました。

やはり熊野古道を歩く人は、これを食べないといけません。
※注:)冬場なのでOKでしたが、夏場は痛むので
購入直後に食べた方がいいと思います。

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名古屋から1時間ほどで豊橋に到着。
帰りは夜行バスは嫌だったので、新幹線で東京へ。

豊橋には「のぞみ」が停まりませんので時間がかかるイメージもありますが、
約2時間に1本だけ「ひかり」が停まります。
しかも乗車する「ひかり」の次の停車駅は新横浜という
「のぞみ並みの長距離無停車」という速達列車です。

とりあえず乗換時間が「わずか9分!」とタイトだったのと
日曜夜の豊橋発最終の「ひかり」だったので、
自由席は混雑して席には座れないかもと思っていましたが・・・、

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この便は思ったより空いていたので、2人掛け席を1人で座れました。(笑)

自由席の両数で言うと、のぞみは1~3号車までですが、
ひかりは1~5号車までと両数が多い分、分散したのかもしれません。

それなら、ここでゆっくりと「熊野古道弁当」を食べたかった・・・と思いました。

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定刻通り、豊橋から1時間20分ほど、22時10分に東京駅に到着。
N700系の大きなA「アドバンス」仕様の新幹線でした。
(戻ってから調べたら、過去に乗ったのは「改造バージョン」で「A」が小さい)

紀伊長島から東京まで6時間かけて戻ってきました。
(特急+名古屋から新幹線でも紀伊長島から4時間はかかるので
やはり熊野古道は遠い・・・。)

ちなみに足の方は痛いですが、十分に調整(練習)できましたので
年末まで休ませて、再び訪問しようと思います。

これで今回の旅は終わりです。


<今回の旅を振り返って・・・>
秋の行楽シーズンに出かけられなかったこともあり、
12月に入ってから、熊野古道に出かける事にしました。

今回は調整(練習)なので、熊野古道の前半区間を歩きました。
初日に30km、2日目は15kmと計45kmも歩き、十分すぎる練習でした。(笑)

・・・ですが、今回の旅でも感じたのは東京からは時間と旅費が思ったよりかかります。
(普通に1泊2日で往復しても3万円くらい・時間も片道4時間くらい)

今回の旅で知った「青空フリーパス」を使うと、熊野古道歩きの
前半部分だけですが便利で、旅費的には安く行ける事が分かりました。

しかし時間の問題は解決できず、夜行バスを使うと時間も有効に使えますが、
それはそれで「しんどい」ので路線を短めにして、帰りは新幹線を使い、試してみました。

行きは金曜夜の夜行バス、帰りは新幹線。
これが通常期に費用・時間ともにベターな訪問かと思いました。

ベストな方法が見つからないので、次回は年末に再び青春18きっぷを
利用した4日間の旅になりました。

2015年12月5日(土)~6日(日)
三重/熊野古道「女鬼峠」と青空フリーパスの旅
~熊野古道歩きの調整(練習)は、熊野古道で行う~

1:東京→豊川→伊勢市~<熊野古道歩き>~栃原→津(泊)
2:津→紀伊長島~<熊野古道歩き>~紀伊長島→豊橋→東京


<1日目>
新宿23:40<夜行バス・ほの国号>→豊川駅4:59
「早朝の豊川稲荷観光」

豊川6:09<JR>→豊橋6:25
豊橋6:35<JR・特別快速>→名古屋7:27
名古屋7:43<JR・快速みえ>→伊勢市9:28
「伊勢うどん」の朝食兼昼食

「熊野古道・女鬼峠」
伊勢市(外宮)~田丸~女鬼峠~栃原

栃原17:10<JR>→高茶屋18:03(泊)

~はじめに~
8月盆休みの北信州の旅のあと、直後に会社のTAさんと阪神の応援を兼ねた
旅行へ出かけた為、9月・10月は控えめに日帰りで関東近郊へ出かけました。

そして11月は秋の行楽シーズンでしたが、溜まっていた旅行記を
少しでも進めるべく、自粛しました。
(11月はなぜか週末に天候が悪かったせいもあります。)

今年も年末の冬休みに熊野古道へ行こうと考え、
ぼちぼち計画を立てつつ、11月に行けなかった分、
直前にナマった足腰の調整(練習)をしておきたいと思いました。

そんな時に「面白そうなフリーきっぷ」を見つけてしまいました。

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名古屋エリアで土日祝日限定で使える、JRの1日フリーパスの「青空フリーパス」です。
簡単に言うと関東の「週末おでかけパス」の名古屋エリアバージョンなのですが、
熊野古道の前半部分である、伊勢市方面~紀伊長島までも使えます。

このきっぷの利点をもう1つ上げると、昨年利用した「青春18きっぷ」では
四日市~鈴鹿経由~津までのバイパス路線「伊勢鉄道」は別料金なのです。

ところがこのフリーパスは、この区間の片道料金「510円」も込みなのです。
昨年は伊勢鉄道を使えなかったため、行きはフェリーで鳥羽から上陸したり、
帰りは亀山経由で戻ったりしましたが、そういう事を考えなくても良いのです。

ちょうど熊野古道「伊勢路」を全踏破(歩いて)したいと思っていたので、
これがあると「前半部分を歩く際に便利」な事が判明しました。

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そういうわけで世界遺産箇所や石畳の無い、余り面白みに欠ける?!
前半部分を一部歩きます。
3度目の熊野古道方面への訪問になりますが、熊野古道歩きの
調整(練習)は「熊野古道」で行う事にします。(笑)

東京から朝一番の新幹線でも昼頃の到着なので、お金の問題よりも
時間を優先にするという初心を思い出し、行きは夜行バスにしました。

青空フリーパスの東側の入口である主要駅は豊橋駅になりますが、
夜行バスでは近くの「豊川駅」が片道4,400円と一番安くなる為、ここへ向かいます。

更に「往復割引」もあり、かなり安かったので魅力的ではありましたが・・、

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<関東バスのホームページより>
東京⇔豊川・豊橋・三河田原線「ほの国号」車内。

ご覧の通り、夜行バスでも昼間のバスと同じ「2列×2」のシートです。
寝るには隣の人とは近いし、足も余り伸ばせません。

4月に夜行バスの最高ランク「ドリームスリーパー」の個室シートの
「ゼログラビティシート」に乗ってしまったので不安もあります。

そういうわけで乗車時間が「約5時間と短いのでガマンできるかな・・・」と、
「行きだけお試し」で利用します。
※ネタバレになりますが、帰りは新幹線で帰りました。(笑)


1日目-①~高速バス「ほの国号」で豊川へ~
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金曜日の仕事を終えて、出発前に天気を確認します。
5(土)は文句なしの晴れ、6(日)の午後は曇りの予報。
しかし雨の心配はないので、相変わらず「晴れ男」らしい天候です。

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新宿西口のバス停より、23時40分に出発です。

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バスの名称は「ほの国号」ですが、側面の電光掲示には
「豊橋エクスプレス」と書かれていました。

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東京からは東名高速(新東名)」経由で向かいます。

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<2015年4月の旅行時の写真を再掲>
出発して1時間ほどの深夜1時頃、今回も足柄SAで最初の開放休憩。
乗車距離が短いので、以前は15分ほどの休憩時間でしたが、
20分ほどと長めの開放休憩です。

DSC07969
(AM3:50)足柄SAの次の開放休憩、浜松SAで撮影。
トイレに行ったり、座席が窮屈なのでストレッチしたりします。

乗車距離が短い分、開放休憩の時間が20分程度と長めなのは
いい事ですが、結局ほとんど寝れませんでした。

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(AM4:50)定刻より10分ほど早めに、豊川駅前に到着。
写真はJR豊川駅ですが、隣接して名鉄・豊川稲荷駅もあります。

新宿から20分×2回の休憩時間込みで約5時間の行程と、
他の夜行バスに比べると短い乗車時間でしたが、やはりキツかったです。

金曜の夜発の満員状態では厳しかったです。(苦!)
平日の空いている車内であれば、許容できるかもしれません。

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さて愛知県の豊川駅に到着した島民ですが、目的地は熊野古道の三重県です。
先を急ぐ身ではありますが、始発電車で向かっても早過ぎる事を調査済みなので、
有名な観光地「豊川稲荷」へ向かう事にします。

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(AM5:05)駅から歩いて5分ほどで、豊川稲荷前に到着。
事前調査せずに向かいましたが、早朝にも関わらず入れました。
※後ほど境内で尋ねると朝5時に開門との事でラッキーでした。

・・・相変わらずマニアックな旅がスタートします。(笑)


1日目-②~豊川稲荷、「早朝」参拝~
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季節は冬なので、早朝は真っ暗です。
明かりが無いので、フラッシュを焚いて撮影。

いい感じで撮影出来ましたが、夜のライトアップみたいな感じです。

DSC07979
こちらは本堂です。
大晦日や正月は、大勢の参拝客でにぎわうのでしょうが、
12月頭の普段は、誰もいません。

早朝から、こんなところへ来る人は信心深い地元の人だけです。

DSC07978
ものすごく大きい賽銭入れです。(笑)
ここで今回の旅の無事を祈願しました。

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<豊川稲荷のホームページより>
まだ時間があるので早朝で真っ暗ですが、行ける範囲を回ってみます。

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ここは稲荷なので神社だと思っていましたが、寺の様で三重の塔がありました。

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さらに進むと「きつね塚」という場所があるので向かってみます。

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この先は真っ暗でしたが、フラッシュを焚いて撮影。
寺ですが、稲荷神社らしい雰囲気です。

DSC07984
きつね塚前?に到着。
小さな街灯がありましたが、余りにも暗くてよく分かりません。

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近寄ってみると「何しに来たんや、お前は!」という感じで
睨まれてしまいました。(笑)

そして入口から中へ入っても、暗くてよく分からなかったので、
フラッシュを焚いてみると・・・・・・・、

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ヒエ~~~ッ!
気がついたら、数多くのきつねに取り囲まれていました。(驚き!)

早朝と言えど、真っ暗なので観光地とは思えない不気味さもあり、
きつねに祟られないように、その場を後にしました。

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きつね塚のきつねの数に余りにもビックリしましたが、それ以外の
お堂にも小さなきつね達がたくさんいました。

・・・・昼間の明るい時間帯に、お参りされる事をおすすめします。


1日目-③~JRで豊川から伊勢市へ~
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(AM5:40)豊川駅前に戻ってきましたが、まだ真っ暗です。(笑)
見づらいですが、駅前にもきつねの銅像がありました。

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豊川駅のコンコースにもいました。
電車で来られた方の歓迎用でしたが、島民にとっては見送り用です。

ここのきつね達は表情がやさしく「また来てね。」と言われている気がしました。
・・・今度は昼間に来たいと思います。

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さて気を取り直して、豊川駅の窓口で「青空フリーパス」を購入します。
伊勢方面へのバイパス路線「伊勢鉄道」の料金が込みなので、
今回は伊勢へ直行します。

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そういうわけで、豊川~豊橋~名古屋~伊勢市のルートで向かいます。
快速系統の速達列車を利用しましたが、それでも約3時間半かかります。

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まずは6時08分の普通電車に乗り、15分ほどで豊橋へ。

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豊橋からは6時37分発の特別快速で名古屋7:27分着。
この電車内であらかじめ買っておいた「おにぎり」で朝食を済ませます。

名古屋からは7時43分発の快速みえで伊勢市へ。(写真省略)

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(AM9:30)予定通り、伊勢市に到着。
昨年の年末以来、1年も経たずして、また来てしまいました。

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とりあえず7時頃におにぎりを食べましたが、せっかく伊勢へ来たので
「伊勢うどん」を今回も食べる事にします。

ただし開店が10時~なので、近くの「月夜見宮」へ先に立ち寄ります。

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(AM9:45)駅から近かったので地図を持参しておらず、
入口を探すのにウロウロ・・・。
10分かからずして着くところが、15分ほどかかりました。

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中へ入って行くと、ものの数分で月夜見宮に到着。
こちらも左隣に空き地があったため、伊勢神宮が遷宮した際に、
同じく行われたようです。

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そういうわけで真新しい月夜見宮です。
こちらでも旅の無事を祈願しました。

今日は山越えはありませんが、結構な距離を歩くので、
しっかりとお祈りしました。(笑)


1日目-④~伊勢うどん「山口屋」で朝食~
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(AM9:55)月夜見宮の参拝の後は、伊勢うどんの店「山口屋」へ。
10時~開店でしたが、既に暖簾が出ていて、営業しているようです。

・・・というか中に入ると、何と!テレビ局の取材撮影が行われていました。

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邪魔にならないように、店内の撮影は自粛し、
テーブルにあるメニューを適当に撮影。

単品の「伊勢うどんは500円」
これに「あられ」のトッピングがついた「伊勢じまんは620円」

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定食的なメニューの「郷土食膳は1,350円」
1日限定20膳との事。

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他に「ごちゃいせうどん(具材全部載せ?)は1,150円」

・・・と色々ありましたが、実は今日の昼食も兼ねての食事です。
うどんだけだとお腹が減るので、ご飯もの(てこねずし)付きの
「郷土御膳」にします。

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「郷土御膳:1,350円」
伊勢うどん、てこねずし、さめのたれがついた定食です。
限定20膳でしたが、開店直後だったのでOKでした。

伊勢うどんは昨年初めて食べた「つたや」さんと同じく、ゆる~いうどんで
過去のお伊勢参りの方向けに作られた様に、夜行バス遠征の胃袋には
ちょうどよい感じです。
めんつゆは「キリリ」と甘辛い醤油味だったので、個人的には「つたや」さんの
煮干し風味の方が好みかも。

てこねずしは「カツオ」の漬けでした。
過去にこの地方では、船上の漁師さんがマグロやカツオ、さらにはカンパチや
ハマチといった保存の効きづらい魚を甘辛い漬けにして食べたそうです。

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そして「さめのたれ」。
天日干しされた「サメの干物が垂れた状態」を起源するそうです。
なぜサメなのかというと、伊勢神宮にお供えする食材の一つだそうです。

島民的には「あわび」だと思っていましたが、サメもあるようです。
伊勢うどんとは正反対に、こちらは「カチンコチン」の固い身で塩辛い・・・。(笑)

郷土料理は昔の料理を再現していますので、何とも言えませんが、
伊勢では「伊勢うどん」は是非食べる事をお勧めします。

あとは店によって、めんつゆ(スープ)の味等は好みの問題です。
そうです!ラーメンと同じです!!

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(AM10:45)せっかく伊勢まで来たので、外宮くらいは
再訪しようかと思っていたら、信号を渡る前の場所で
何かを配っていました。

どっちでも良かったのですが、近くで写真を撮ろうとすると
案内係のオバちゃんに強引に列に並ばされました。(笑)
時間・期間・数量限定で「お札を配布」している事を知りました。

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心やさしいオバちゃんのおかげで、「参宮」と書かれた木のお札をゲットしました。
色々とキャンペーンをやっているようで、キャンペーン中の店に
立ち寄るとグッズがもらえるそうです。

…先ほど訪問した伊勢うどん「山口屋」さんも対象でしたが、
時すでに遅し・・・。

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どちらが表か裏かは分かりませんが、「参宮」の反対側は「未」の刻印。
今年はひつじ年だったため、この刻印の様です。

・・・という事は、毎年違うのか??
干支の分だけ全部集めようと思ったら12年分、
毎年伊勢に来ないと行けないのか?
・・・とか思いましたが、ここでは考えるのをやめました。(笑)

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(AM10:50)午前11時前、外宮前の様子です。
年末に比べると、まだマシでしたが、相変わらず観光客の多い事・・・。

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外宮にお参りに行こうと思いましたが、昨年訪問しているので
今回はパスします。(・・・そんなんで、ええのか??)

なぜなら時刻は午前11時前。
事前調査では、そろそろ出発しないと今日のゴール地点の
到着時刻が微妙になります。

熊野古道・伊勢路のゴール地点(熊野速玉大社)、
現在の新宮市まで166km地点をスタートします!


1日目-⑤~熊野古道・伊勢市~田丸までを歩く(前編)~
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<くまどこ どっとこむのHPより>
今回は伊勢神宮(内宮)~田丸までの最初の区間のうち、
昨年歩いた内宮~伊勢市まで歩いた「続き」です。

そういうわけで「伊勢市(外宮)~田丸」まで約8kmをまずは歩きます。
久しぶりに歩くので、足の状態と時間をみながら次のコースへ行けたら向かいます。

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地図を見ながら県道22号線を歩いて行くと、10分ほどで
最初のチェックポイント「筋向橋(すじかいばし)」に到着。

現在は市内の旧道の一部の様で面影はありませんが・・・、

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道路沿いに「筋向橋」の案内看板がありました。
かつて関東・中部方面の伊勢街道と、関西からの伊勢本街道と結合していたそうです。

現在は暗渠(あんきょ・地下を流れる川)になっています。
今年8月の松本市の名水めぐりで、暗渠があったので、
仕組みについては「そういう事か!」と理解できました。

旅をすると色々と勉強になります。

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道を進んでいくと「宮川(みやかわ)」にぶつかります。

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(AM11:20)ちょうど外宮前から30分、ここで度会(わたらい)橋を渡ります。
かつてプロ野球のヤクルトに度会選手がいたので、難読地名も軽くクリア。(笑)
ちなみに度会町という町が、この上流にあります。

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宮川を渡ります。
下流なので風が強く、寒かったです。

今日は最後の方でも、宮川の中流域付近を歩きます。

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度会橋を渡り、ここで脇道を歩きます。
尾崎咢堂記念館方向へ向かいます。

明治後期から戦後の政治家「尾崎行雄」の事で青年時代の一時期を
過ごした家が記念館ようです。

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咢堂記念館のそばに案内看板がありました。
このあたりは橋が無く、かつては「渡し」があったそうです。

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対岸を見ると、何となく船着き場の様な感じ?が見られました。


1日目-⑥~熊野古道・伊勢市~田丸までを歩く(後編)~
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さて、ここまで順調に来ていましたが、この先「道を誤り」迷走してしまいました。(笑)
今回歩いたのが青い線ルートです。
※本当は「城田小」前を通る、比較的真っすぐな道が正規のルートです。

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住宅街を歩いて行くと、細い道になります。
今日歩く道は「熊野古道→」といった案内看板が全くないので苦戦します。

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何となく昔の古道を歩くような、情緒のある小さな橋を渡りましたが、間違いです。

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(PM12:00)・・・で結局、地元の人に尋ねてはみたものの、さっぱり分かりません。
再び県道へ出て、歩きはじめます。

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持参した案内地図では、このあたりは「田んぼの中を歩く」と
書いてあったので、何となく南側の方向を撮影。

きっと、あっちの方向が正規ルートなのだろう・・・。

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地元の方に教えてもらったのが、東海地方では有名な「サガミ」の
うどん屋さんを左に曲がると良いとの事。

大阪在住時代に近所にあったので、このあたりは話が通じて助かりました。

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そして線路沿いの道を歩くのですが、いくつもの踏切があります。
田丸方向(西側)へ向かいたいのですが、どこで渡ればいいのか・・・?

何ヶ所かの踏切を過ぎて、そろそろかな?と思い、西へ向かいます。

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そして道を再び誤りました。(笑)
本当に笑うしかありませんが、とりあえずこの道を進んでも
何とか行き止まりでなく、抜けれたのが幸いです。

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(PM12:40)田丸の市街地に入りました。
これで正規ルートに戻ったと確信した時・・・、

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今頃になって、案内看板がありました。
・・・というか、もうすぐゴールです。

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(PM12:50)最初のコースのゴール地点、田丸城跡です。
度会橋から普通に歩いても1時間で着くところ、道に迷ったり
ウロウロしたので、30分ロスして1時間半かかりました。


1日目-⑦~熊野古道・女鬼峠コースを歩く(田丸~女鬼峠)~
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時刻は午後1時前、伊勢市の外宮から田丸まで約8km歩きました。
しかし思ったより平坦な道だったので、久しぶりに歩いた割には
まだまだ足の方は大丈夫そうです。

そういうわけで次のコース「女鬼峠コース」も歩く事にします。
「田丸城跡(玉城町役場)」を出発し、ゴールが栃原駅のロングコースです。
約16km・5時間の道のりですが、この区間も世界遺産登録はなく、
ほとんどが舗装された道を歩く事になります。

ちなみに5時間(栃原駅到着夜6時)だと、本日の宿の夕食時間が遅くなるので
「4時間」を目標に向かいます。

map_tamaru-mekitouge
まずは約7.5km先の「女鬼峠」へ向かいます。
峠越え区間のみハイキングコースのような道になるようなので
少しだけ見どころもあるかと思います。

だいたい昨年一番の難所である「八鬼山(やきやま)越え」をクリアしたので
距離だけなら行けるはずです。

DSC08031
そういうわけで、すぐさま玉城(たまき)町役場を横目に次のコースを歩き始めます。

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新宮(熊野速玉大社)まで158km。
熊野古道らしく案内の石碑もありました。
(・・・ハッキリ言って、分かりづらい場所にこそ欲しいものです)

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踏切を渡ります。
遠くに見えるのが、田丸駅です。

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県道に出ました。
しばらくは県道13号線を多気方面へ向かうようです。

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(PM13:20)特に何て事のない普通の道を30分ほど歩くと
京セラの工場前を通り過ぎます。

ここまでの道中は、余り撮影する様なポイントも無く・・・・、

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(PM13:45)そのままガンガン歩き続けて、田丸から4kmほど歩いたところで
最初のチェックポイント「原の大辻」に到着。

ここまで90分の予定が60分程度で来ましたので、かなり時間を稼いでいます。

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「たくさんの観音像と道しるべ」の案内通りです。
道より一段上の場所に祀られていました。

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このあたりの区間だけ、住宅街を縫うような旧道を歩くようです。
(面倒であれば、県道を真っすぐ進むのもOKです。)

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(PM14:00)近くではありますが、次のチェックポイントは「永昌寺」
道のど真ん中に祭壇があり、道が左へ曲がります。

権威のある寺なのでしょうが、宗教には興味が無いので
過去のいきさつも興味なし。(笑)
とりあえず栃原駅まで日が暮れるまでに到着したいので先へ進みます。

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途中から南側に向かう道になり、別な県道119号線にぶつかります。
何か辺ぴな所に出てしまいました。

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案内看板はありませんが、「女鬼峠」の方へ進む道は1本なので
今度こそ「間違いない」はずです。
しかし誰もいないし、車もほとんど通らないので不安たっぷりです。


1日目-⑧~熊野古道・女鬼峠コースを歩く(女鬼峠・前編)~
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(PM14:15)女鬼峠入口に到着。
ようやく案内看板と旗があり、熊野古道らしい風景になりました。

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女鬼峠は最初の区間のハイライトです。
そのためか道祖神や案内看板もありました。

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世界遺産区間ではありませんが、他の有名なコースと同様に
木の案内看板がありました。

看板が「同じ仕様」なので安心感があります。

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間違わないように、ここにも看板がありました。
上の道を進んでいきます。

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このまま山道を進んでいくのか?と思ったら、高速道路(伊勢自動車道)の
高架をくぐって行くようです。

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(PM14:30)女鬼峠の入口に到着。
ここにも道しるべがあり、伊勢から16kmとの事です。

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案内看板を見ます。
伊勢神宮で参拝を済ませた巡礼者は、先ほどの田丸で
白装束に着替えたそうです。看板にも書かれている通り、
「たいして険しい峠ではありません」ので最初のウオーミングアップの
様な峠です。

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・・・とは言え、入口付近は鬱蒼とした落ち葉と木々に包まれていました。
クマは出ないと思いますが、イノシシや野犬が出てきてもおかしくない光景でした。

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女鬼峠には階段状の石畳はありませんが、一枚岩の様な大きな石が特徴です。

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ゆるやかな坂道を上って行くと、小さなベンチが・・・。
まだ10分も歩いていないので、不要です。

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・・・と歩いていると「切り通し」に到着。
つまり、この場所が峠になります。

余りにもあっけなく峠に到着したので、案内看板通り「展望台」へ向かいます。

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・・・と言うか、展望台へ向かう道の方が「歩きごたえ」がありました。
途中で道を塞ぐような木もありましたが、こういうのは良くある事です。

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(PM14:45)入口からたった15分ほどで展望台に到着。
峠越えだけなら、かなりの初心者コースです。

ここにもベンチがあったので、休憩することにします。


1日目-⑨~熊野古道・女鬼峠コースを歩く(女鬼峠・後編)~
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「宮川ビューポイント」
さきほど下流付近を橋で渡った宮川の中流付近が眺められるそうです。

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ズームしてみると、ほんの少しの区間だけ。(残念!)
この先、更に上流方向へ向かうので、そこでの眺望に期待します。


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ここでは宮川よりも、これから向かう山々が見渡せる光景の方が
ビュースポットに感じました。

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余り有名な方では無さそうですが、鈴木牧之(ぼくし)さんという方の
短歌と山々の案内がありました。

ここから新宮まで約150km。
自分の足で歩くのが唯一の交通手段だった過去を味わう為に
島民も何回かに分けて伊勢から新宮まで歩いてみようとしています。

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女鬼峠には「めきこちゃん」という、ご当地キャラがいます。
かわいい顔をしていますが、頭にはしっかりと「ツノ」がはえています。

ちなみに「ふるさと村」とは多気町の五桂池(ごかつらいけ)にある
ふるさと村の事です。

多気町がふるさと村から熊野古道「女鬼峠」を組み込んだ
ハイキングコースにもなっているので、整備が行き届いているようです。

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(PM14:50)5分ほど休憩して出発します。
展望台の先は急な下り坂になりますが、道を戻らずに先へ進めるようです。

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下りだったので良かったのですが、逆から上ると結構キツイかもしれません。

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急な坂道を下ると、切り通しの反対側に出ました。
写真を撮っていなかったので、少しだけもどって撮影。

細い道ですが、当時手作業でこの岩盤を削ったわけですから
大変な労力だったと思われます。

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少し下ると「如意輪観音像」前を通過。
ここにもベンチがありましたが、余り休み過ぎると峠越えより
峠前後の道が長いので、日が暮れてしまいます。

とりあえず今日はガンガン進む方向で、先を目指します。

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「水汲み場」もありました。
島民的には興味のある場所でしたが、流れる水の量が
「チョロチョロ」だったので撮影だけです。

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あっという間に下ってきましたが、風景は一変して
里山の景色になりました。

このあたりは水もいいのか、茶畑が広がっていました。
昨年末に訪問した、静岡の金谷坂・菊川坂の茶畑を思い出します。

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ここで恒例のセルフタイマーでの撮影。
風が強かったので、手で旗を固定しながらの撮影でした。


1日目-⑩~熊野古道・女鬼峠コースを歩く(女鬼峠→柳原観音)~
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女鬼峠を振り返ります。
12月というのに山々が紅葉せずに青いのが気になりましたが、
このあたりは林業も盛んなため杉が多く、紅葉は余り
見る事が出来ません。(杉は紅葉しない為)

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(PM15:15)相鹿瀬(おうかぜ)集会場前を通過。
ここにトイレがありますので、重要なチェックポイントです。

ちなみに多気駅とここを結ぶ町営バスもありましたが、
朝は相鹿瀬発→多気駅行、夕方は多気駅発→相鹿瀬行きと
各1~2本なので熊野古道歩きには使えませんでした。

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女鬼峠を下ると、伊勢の雰囲気が無くなり、完全な山の中になります。
見上げると紅葉の素晴らしい事、ようやく見れました。

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それでもやっぱり温暖化の影響か?
ズームしてみると、12月でも完全に紅葉していないのが気になります。

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さて、女鬼峠のあとは栃原駅まで、県道709号を歩きます。

過去に数回JRの列車で栃原駅は通り過ぎていますが、
このあたりを歩くのは初めてなので、無事到着できるか
不安たっぷりです。(笑)

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峠を越えて、更に少し下って行くと再び宮川が見えました。
中流域ですが、真冬のせいか川幅の割には水量が少ないため
とても穏やかな川に見えます。

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基本的には県道を歩きますが、所々で脇道を歩き、
チェックポイントの「柳原観音」の案内がありましたので
ここでも脇道へ向かいます。

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(PM15:40)柳原観音に到着。
特に興味はなかったのですが、何も無い県道を歩くだけだと
面白くないのでチョコっと立ち寄ります。

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柳原観音?のようです。
中に観音様が祀られているようですが、外から見ても分かりませんでした。

ちょうど年配のご夫婦がいたので聞いてみましたが、
ご夫婦も観光客の為、分からないとの事。(残念!)

それよりも「もう少し奥へ進むと、なかなか良い景色が見れる」と
教えてくれたので向かってみると・・・、

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裏手が大きな庭になっていて、何と!宮川がキレイに見えます。
これこそが「宮川ビュースポット」です。

2013年2月に訪問した「四万十川」もキレイでしたが、
こちらも負けずと美しい風景です。

真冬の夕日に照らされた美しい川を眺めていると、疲れも吹き飛びます。


1日目-⑪~熊野古道・女鬼峠コースを歩く(柳原観音→栃原駅)~
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(PM15:50)10分ほどの滞在で、すぐに出発します。
時間にも追われていますが、伊勢の外宮から既に5時間ほど歩き続け、
距離も22km歩いています。
そういうわけでかなり足の指先が痛く感じていますので、
休むと動けなくなる心配もありました。

そして、その時!
先ほどのご夫婦が「栃原駅まで車で乗せてあげるよ!」
・・・と「ご厚意の誘惑」が。(笑)

しかし熊野古道を歩いて完歩する目的を伝え、お断りしました。
(※足が痛かったので一瞬迷いましたが、このような交通の便も悪い、
中途半端な場所から次回以降スタートする方が大変なので・・・)

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地元の酒蔵、元坂酒造さん前を通過。
水が豊富でおいしい町には、必ず酒蔵さんがあります。

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柳原の集落を過ぎると、大きなカエデの木があり、
紅葉がとてもキレイでした。

今年は秋の行楽シーズンに出かけられなかった分、
熊野古道歩きとセットで紅葉も楽しみます。

・・・と、楽しかったのは、このへんまでで、

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再び何も無い県道をひたすら歩き・・・、

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柳原の集落から約40分ほどで栃原の町に入りました。
国道42号線とぶつかり、ここで熊野古道のルート的には
左側(南方向)の尾鷲方面になりますので、今回はここまで。

足が痛いのを押して、右方向の栃原駅へ向かいます。

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この交差点の近くには「栃原のバス停」がありました。
松阪方面からの中距離バスや東京・埼玉を結ぶ夜行バスの
バス停もあります。

・・・次回はここまで夜行バスで来たら便利かも?
(金曜の夜出発だと、新宿から9,000~9,500円。
新宿22:10発→栃原4:55着だそうです。)

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しばらく国道を北上し、川添神社の看板の所を入って行くと・・・、

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(PM16:55)JR栃原駅に到着です。
伊勢の外宮前から約25km、6時間かかってゴールです。

そして、めっちゃ足が痛い・・・。
調整(練習)のつもりでしたが、やはり距離が長いと
山登りや階段がなくてもキツイです。

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タイミング良く?(計画通り)、17時10分発の列車で宿へ向かいます。
日中を除けば、1時間に1本程度列車があるので、まだマシな方です。

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(PM17:10)多気行きの普通電車に乗ります。
駅に到着して完全に日没し、暗くなってきました。
予定通りとはいえ、真冬は日が落ちるとかなり冷え込むので
無人駅で待つのは体にこたえます。


1日目-⑫~栃原から高茶屋(津市)のホテルへ~
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多気で乗り換えて、県庁所在地「津」の2つ手前の駅、「高茶屋」へ。

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午後6時過ぎ、栃原から乗換時間込みの小一時間で「高茶屋」に到着。

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この駅は津市内の駅なので待合室もあり比較的立派でしたが、現在は無人駅です。
このあたりではJRの駅よりも近鉄の駅の方が栄えているようです。

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本日最後の締めくくりは、足のクールダウンを兼ねてホテルまで歩きます。
通常は約2kmちょっと程度ですが、諸事情によりショッピングセンターを
経由してホテルへ向かったので、暗い道を3kmほど歩きました。

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(PM18:55)夜7時前、ホテルの部屋に到着。
夜行バスで仮眠後、早朝の豊川稲荷参拝から14時間、
とても長い1日でした。

しかし部屋が思ったより広く、椅子とテーブル付きで
旅の疲れを癒すことができました。

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洗面所とは別にクローゼットの中に冷蔵庫と流し台がありました。
このホテルは研修施設も兼ねているのが、何となく理解できる設備です。

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(PM19:10)部屋で一息ついてから、レストランで夕食です。
今回、なぜこの最寄り駅からも遠いこのホテルを選んだのかというと、
朝食だけでなく、夕食も付いて約6,000円と格安だったからです。

夕食のメニューは、ヒレかつとシュウマイ、口直しがこんにゃく、デザートが柿。
何となくファミレスの日替わり定食な感じでしたが、
ごはんが食べられるだけOKです。

ちなみにみそ汁は東海地区なので「赤だし」です。
これが唯一のご当地らしいものでしたが、疲れた体に効きそうな感じでした。
(島民は関西人ですが、赤だしのみそ汁が好きなのです)

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・・・とは言え、今日は25km+諸々の歩行(豊川、伊勢、宿まで)を
プラスすると約30kmは歩いています。

予想通り、ホテルの夕食だけでは足りるわけがありません!
部屋に戻ってショッピングセンターで購入した
「刺身盛りあわせ」を肴に一人で反省会を行いました。(笑)

熊野古道歩きの調整のつもりでしたが、アスファルトの道で距離を歩いた分
足に血マメが出来てしまいました。(痛)

明日、もう1日予定を組んでいますが、そういう事も想定して軽め?にしています。

→2日目へ続く。

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