糖鎖ブログ

脂肪の「錆び」が癌化を促進することを発見!

私たちの体内にある脂肪が「錆びる」つまり酸化されることで、様々な病気を発症することが明らかになりつつあります。

これらの脂肪の酸化過程には「脂質ラジカル」と呼ばれる極めて高い反応性を示す中間体が生成され、連鎖的かつ爆発的にその傷害を拡散・増進させます。しかし、これら中間体は、その高い反応性のために検出や解析が困難とされてきました。

今度、九州大学大学院薬学研究院の山田健一教授らの研究グループは、体内の脂肪が酸化される際に生じる「脂質ラジカル」を検出する技術(蛍光プローブ)を開発し、脂質ラジカルが実際に肝細胞癌発症に極めて重要な役割を担っていることを明らかにしました(2016年6月14日リリース)。

同研究グループは、今回、脂質ラジカルと選択的に反応することで発光する蛍光プローブの開発に成功しました。さらに、脂質ラジカルが肝細胞癌モデル動物の癌発症初期段階に発生しており、その後の癌形成過程においても極めて重要な役割を果たしていることを初めて明らかにしました。

今回の知見により「脂肪の錆び」を標的とした、病気の予防・治療法開発の基盤研究となることが期待されます。


ブログランキングに参加中。応援よろしくお願い致します!
糖鎖ブログ応援お願いします!


糖鎖ブログまるふくは、糖鎖ショップ糖鎖サプリメント「ダイナトーサ」を販売中!
糖鎖とは何?と思った方は「糖鎖早わかり」をどうぞ。

詳しい糖鎖情報は糖鎖ラボをご参照下さい。
糖鎖ショップ店長まるふくtousashop  at 09:05  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 癌/がん/ガン  

近視の子供が将来病的近視により失明するリスクの有無を眼底検査で診断できる

病的近視では、眼球がいびつに変形することにより、網膜や視神経が障害され失明を来します。日本の疫学研究(多治見スタデイ)でも、病的近視は失明原因の20%を占め最多です。

近年、世界的に、特にわが国を含む東アジア諸国で学童及び若年の近視の頻度が急激に増加し、社会問題となっています。しかし、学童や若年において近視の程度が進むと、将来、失明原因となる病的近視に至るのか、それともメガネなどを装用すれば、一生良好な矯正視力を維持できるかは不明でした。

今度、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の大野京子教授と横井多恵助教の研究グループは、主要な失明原因である病的近視を発症した患者では、小児期において、通常の学童近視と異なる特徴的な所見を示すことをつきとめました(2016年6月8日リリース)。

東京医科歯科大学眼科には、登録患者約4,000名を擁する世界最大の強度近視専門外来がありますが、強度近視外来通院中の病的近視による視覚障害患者のうち(1)初診時年齢15歳以下 (2)経過観察期間20年以上、を満たす35眼について調べたところ、成人以降に病的近視を発生した患者の83%では、小児期にすでに神経周囲にびまん性萎縮病変がみられ、眼底所見が通常の学童近視と異なることを突き止めました。

本研究成果により、将来病的近視による失明を起こしうるハイリスク小児と、眼鏡矯正などを行えば良好な視力を維持できる通常の学童近視とを、早期に鑑別することが可能となります。


ブログランキングに参加中。応援よろしくお願い致します!
糖鎖ブログ応援お願いします!


糖鎖ブログまるふくは、糖鎖ショップ糖鎖サプリメント「ダイナトーサ」を販売中!
糖鎖とは何?と思った方は「糖鎖早わかり」をどうぞ。

詳しい糖鎖情報は糖鎖ラボをご参照下さい。
糖鎖ショップ店長まるふくtousashop  at 09:10  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! その他  

睡眠不足でも脳への刺激で記憶力がアップ

〜記憶の定着に重要な神経回路を特定〜


睡眠には、起きている間の知覚体験を記憶として定着させる機能があります。感覚情報などの外部からの入力が少ない睡眠時の脳内において、内因的な情報により知覚記憶が定着すると考えられています。しかし、具体的にどの脳回路が知覚記憶の定着に関与するかは不明です。

今度、理化学研究所の村山正宣チームリーダー、名古屋大学環境医学研究所の山中章弘教授、東京大学大学院薬学系研究科の松本則夫教授(研究当時)らの共同研究グループは、睡眠不足でも大脳新皮質を再活性化することで記憶力が向上することを発見しました(2016年5月27日リリース)。

ヒトや実験動物において、長時間にわたって眠らせない「断眠」を行うと、記憶の定着が阻害させることが知られています。

ところが、学習後のマウスを断眠させながら大脳新皮質内の第二運動野(M2)と第一体性感覚野(S1)を同期して刺激した場合では、通常の睡眠をとったマウスと比べても、より長い間知覚記憶を保持しました。

同共同研究グループは、学習直後の断眠時に大脳新皮質を再活性化することで、睡眠不足でも知覚記憶を向上できることを証明しました。知覚記憶の定着は睡眠に特有な機能ではなく、睡眠不足による記憶力の低下は脳刺激によって補えることが分かりました。


ブログランキングに参加中。応援よろしくお願い致します!
糖鎖ブログ応援お願いします!


糖鎖ブログまるふくは、糖鎖ショップ糖鎖サプリメント「ダイナトーサ」を販売中!
糖鎖とは何?と思った方は「糖鎖早わかり」をどうぞ。

詳しい糖鎖情報は糖鎖ラボをご参照下さい。
糖鎖ショップ店長まるふくtousashop  at 09:08  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 睡眠  

軽度認知機能障害の新たな早期診断バイオマーカーの発見!

日本では超高齢化の進展に伴い、2025年には高齢者の約5人に1人は認知症になると推定されており、軽度認知機能障害(MCI)の早期診断・介入が喫緊の課題です。

早期診断バイオマーカーとして、脳脊髄液検査やアルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドが脳にたまっているかを検査するアミロイドイメージングが報告されていますが、侵襲性やコストの問題が指摘されており、理想的なバイオマーカーは未だ確立されていません。

2012年に九州大学医学研究院の山崎貴男学術研究員と飛松省三教授らは、誘発脳波を用いて、MCI患者では、放射状方向の運動刺激(オプテック・フロー<OF>)に対する脳反応が特異的に低下していることを報告していました。

今度、その研究をされに発展させ、新たな患者群でOF刺激は高い特異度、高い感度をもって、MCI患者と健常老年者を区別できることを発見しました(2016年5月25日リリース)。

今回の研究成果から、誘導性脳波検査は身体に害を及ぼさない上、安価かつ信頼性のあるMCIの早期診断バイオマーカーとなることが期待されます。

また、認知症患者の迷子、危険運転が社会問題となっていますが、これらはOF知覚の障害と関連があることから、本手法は迷子や危険運転の起こしやすさの判定にも利用できると期待されます。


ブログランキングに参加中。応援よろしくお願い致します!
糖鎖ブログ応援お願いします!


糖鎖ブログまるふくは、糖鎖ショップ糖鎖サプリメント「ダイナトーサ」を販売中!
糖鎖とは何?と思った方は「糖鎖早わかり」をどうぞ。

詳しい糖鎖情報は糖鎖ラボをご参照下さい。
糖鎖ショップ店長まるふくtousashop  at 09:13  |  この記事をクリップ! 認知症  

脳の発達におけるダイオキシン受容体の役割を解明

妊娠・授乳期に微量のダイオキシンを体内に取り込んだ仔マウスは、おとなになってから記憶・学習や情動、社会性行動といった高次脳機能に異常が生じていることが数多く報告されています。

しかし、この時期に体内に取り込まれたダイオキシンは、おとなになるまでに体外に排泄されてしまい、母体や胎児には顕著な影響は観察されません。そのため、いつ、どのようなメカニズムで高次脳機能異常が生じるかは不明でした。

今度、筑波大学医学医療系の遠山千春客員教授・木村栄輝研究員らの研究グループは、以下の事実を発見しました(2016年5月20日リリース)。

(1)ダイオキシン受容体を過剰に活性化しているマウスで、神経細胞の成長阻害が引き起こされる。

(2)生理的役割が不明であったダイオキシン受容体が、毒性のみならず、脳の正常な発生・発達にも関わる。

(3)ダイオキシンへの胎児期ばく露によって、おとなになって観察される高次脳機能異常に、発達期の脳における神経細胞の成長阻害が関係している可能性がある。

今後、ダイオキシンばく露をうけた動物で、これらの変化がおこるかを調べることにより、ばく露影響のメカニズムの解明が進展することが期待されます。


ブログランキングに参加中。応援よろしくお願い致します!
糖鎖ブログ応援お願いします!


糖鎖ブログまるふくは、糖鎖ショップ糖鎖サプリメント「ダイナトーサ」を販売中!
糖鎖とは何?と思った方は「糖鎖早わかり」をどうぞ。

詳しい糖鎖情報は糖鎖ラボをご参照下さい。
糖鎖ショップ店長まるふくtousashop  at 09:10  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 糖鎖  

季節性インフルエンザウィルスの抗原変異を予測する新規技術を開発

季節性インフルエンザに対するワクチンは、その発症や重症化を防ぐ効果がありますが、ワクチン製造で使われるウィルス(ワクチン株)と実際に流行したウィルスとの間で、ウィルスの主要抗原であるヘマグルチニン(HA)の抗原性が一致しないと、ワクチンの予防効果が弱まります。

そのため、頻繁に抗原変異が起こる季節性ウィルスに対しては、毎年のようにワクチン株を見直す必要があります。しかし、現行の技術では、抗原変異の予測を誤ることがあり、ワクチンの予防効果が十分に発揮されないことがあります。

今度、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らの研究グループは、季節性インフルエンザウィルスの抗原変異を高い精度で予測する技術の開発に成功しました(2016年5月24日リリース)。

本研究では、季節性ウィルスに対する抗血清を用いて、多様な抗原性を持つ季節性ウィルス株の集団(ウィルスライブラリー)からさまざまな抗原変異株を単離し、それらの遺伝性状および抗原性状を分析することにより、将来起こる季節性ウィルスの抗原変異を、従来よりも高い精度で予測できる技術を開発しました。

今後は、本研究成果により、実際の流行株とワクチン株の抗原性が一致しないリスクが低減され、より有効なワクチンの製造が可能になります。


ブログランキングに参加中。応援よろしくお願い致します!
糖鎖ブログ応援お願いします!


糖鎖ブログまるふくは、糖鎖ショップ糖鎖サプリメント「ダイナトーサ」を販売中!
糖鎖とは何?と思った方は「糖鎖早わかり」をどうぞ。

詳しい糖鎖情報は糖鎖ラボをご参照下さい。
糖鎖ショップ店長まるふくtousashop  at 09:07  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! インフルエンザ  

異常な細胞の除去を誘導する新たな仕組みの解明に成功

〜がんの予防的治療法の開発に期待 〜


生体系を構成する多様な生物個体が、限られた生息域内で互いに生存を賭けて争い、その結果「競合による適者生存」が起こることは広く知られています。

同様に、生物個体を構成する細胞社会においても、異なる性質を持った細胞間で多彩な「競合」現象が生じることが近年の研究によって明らかになってきました。

「細胞共合」と名付けられたこの現象は、個体発生における組織構築過程、優良な幹細胞の選別、前がん細胞の排除やがん細胞による正常細胞の排除など、多様な生命過程に関わっています。しかしながら、細胞競合の分子機構についてはほとんど未解明の状況です。

今度、東京医科歯科大学の仁科博史教授の研究グループは、同大学院の小川佳宏教授、神戸大学医学系研究科の鈴木聡教授、北海道大学の藤田恭之教授のグループとの共同研究で、哺乳動物の組織や器官に出現する異常な細胞を排除する現象の新たな仕組みの解明に成功しました(2016年6月21日リリース)。

本研究では、器官サイズを制御するYAP分子が異常な細胞を除去する細胞競合現象に従来とは異なる仕組みで関与することを明らかにしました。

本研究成果は「異常な細胞を早期に除去することでがんを予防する」という新規治療法の前段階として重要な示唆を与え、今後の開発的研究が期待されます。



ブログランキングに参加中。応援よろしくお願い致します!
糖鎖ブログ応援お願いします!


糖鎖ブログまるふくは、糖鎖ショップ糖鎖サプリメント「ダイナトーサ」を販売中!
糖鎖とは何?と思った方は「糖鎖早わかり」をどうぞ。

詳しい糖鎖情報は糖鎖ラボをご参照下さい。
糖鎖ショップ店長まるふくtousashop  at 09:08  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 癌/がん/ガン  

腸内細菌の大腸組織侵入を防ぐメカニズムを解明

〜潰瘍性大腸炎の新たな治療薬開発に期待 〜


近年患者数が増加の一途をたどる潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の原因の1つとして、腸管上皮によって主に形成される腸管粘膜バリアの破綻が考えられています。

おびただしい数の腸内細菌が存在する大腸においては粘膜バリアの1つである粘膜層が厚く表面を覆っており、腸内細菌が容易に大腸組織に侵入できないことがわかっていますが、どのように細菌の侵入を抑えているかはよくわかっていません。

今度、大阪大学大学院医学系研究科の奥村龍特任研究員、竹田潔教授らのグループは、腸管上皮細胞に発現するLypd8というタンパク質が鞭毛を持つ腸内細菌(有鞭毛細菌)の侵入を抑制し、腸管炎症を抑えるメカニズムを突き止めました(2016年3月31日リリース)。

本研究で、野生型マウスは腸管の内粘液層はほぼ無菌状態に保たれていますが、Lypd8遺伝子欠損マウスでは、内粘液層に腸内細菌が多数侵入し、腸炎の実験モデルにおいては野生型マウスと比較して重篤な腸炎を発症することを見い出しました。

また、Lypd8は高度に糖鎖で修飾されるGPIアンカー型タンパク質で、大腸管腔に分泌され特に鞭毛を持つ腸内細菌に結合し、運動性を抑えることで細菌の侵入を防止していることが明らかになりました。

潰瘍性大腸炎は、現在根潘的治療がなく、今後、Lypd8タンパク質の補充療法などの粘膜バリア増強による潰瘍性大腸炎への新たな治療法の開発が期待されます。


ブログランキングに参加中。応援よろしくお願い致します!
糖鎖ブログ応援お願いします!


糖鎖ブログまるふくは、糖鎖ショップ糖鎖サプリメント「ダイナトーサ」を販売中!
糖鎖とは何?と思った方は「糖鎖早わかり」をどうぞ。

詳しい糖鎖情報は糖鎖ラボをご参照下さい。
糖鎖ショップ店長まるふくtousashop  at 09:05  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 糖鎖