洞泉寺住職の日常

長野県伊那市美篶の曹洞宗 洞泉寺のブログです。

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前回、今年の「こども禅のつどい」が中止になったことを書きました。

運営する側の立場としては、苦渋の決断でした。
しかし、この決断が参加を予定していた子供たちや親御さんたちが、どのように受け止めていただけたのだろうか・・・
これが私の心に引っかかっていました。

この度の災害で200人を超える方がお亡くなりになりました。
死者200人が201人となった時、私たちは何を感じることが出来るでしょうか。

もしかしたら私たちにとっては、たった一人増えただけ・・・
それが本音なのかもしれない。
しかし、その一人は誰かにとってかけがえのない一人だったはずです。

これは私たちの想像力の欠如なのか・・・
それとも心の未熟さなのだろうか・・・

一通の封筒が届きました。

その中には「こども禅のつどい」に参加予定だった女の子と男の子、そしてお母さんからのお手紙が入っていました。

男の子からはこんなメッセージをもらいました。

「ぼくはねぶくろをかってよろこんでいたのですが、雨のため中止になってしまいざんねんでした。だけどぼくたちのために中止にしてくれてありがとうございます。」

ごめん・・・
寝袋買ったんだね。

女の子はこんな思いを書いてくれました。

「楽しみにしていたけれど中止になって残念でした。三回目で友達とも一年ぶりで会いたいし・・・(中略)・・・レクリエーションで何をやるのか楽しみです。」

今年のレクリエーションも楽しいやつを考えていたんだけどね・・・

開催予定だった当日は、次第に天候が回復していました。
幸いに近隣では人命に関わるような被害はなかったようです。

子供たちは、きっとやりたかったと思います。
お家の方はなだめるのに苦労したのではないでしょうか。

お母さんからは、こんなお言葉を頂きました。

「・・・中止の連絡を頂きとても残念でしたが、子供達の安全を考えて下さった上でのご判断、大変嬉しく思いました。ブログを拝見させて頂いて、このイベントに対する皆様の思いも知ることが出来まました。・・・(中略)・・・今回の件を通じて、子供達を毎年参加させていて良かったと改めて感じました。」

とても嬉しく思います。
スタッフ全員で、これらのお言葉を共有させて頂きました。
スタッフを代表して改めて御礼を申し上げます。
ありがとうございました。

私は、誰一人として不幸になってはいけないのだと思っています。
そんな非現実的なことを言うなと思われるかもしれません。

私は自分でお米を作るわけでもなく、野菜すら育てたことがありません。
工場で人に役に立つものを組み立てているわけでもない。

生物として生きる人間に対して、何一つ役に立つことをしていないのです。

私が育て、組み立てるものは目に見えないものです。
いや、目に見える以前のものと言った方がいいのかもしれません。

「いのち」だって目に見えないのです。

心臓の動きは目に見える。
でも、その心臓を動かしている力の本質はどこから来るのか・・・

私たちが、仮に不幸であるのならば、その不幸の源泉はどこにあるのか・・・
災害は、どこからやってくるのか・・・

今回もマスコミを通じて多くの方の涙を見てきました。
そんな涙の無い世界を作りたいのです。

絵空事でしょうか?
夢でしょうか?
大人の発言としてはあまりにも幼稚でしょうか?

でも、今この文章を書いているPCだって、誰かの願いから生まれたのです。

お手紙を頂いて、私は勇気をもらいました。
ご縁がありましたら、これからもどうぞ一緒に歩んでください。
悲しみの無い世界へ・・・





このところの連日の雨、そして風・・・

私たちの「第33回こども禅のつどい」も着々と準備が進んでいました。
しかし、近隣で予定されていた各種のイベントは次々と中止になっていきました。

昨日の朝より、開催するか中止にするか、私たちは協議を続けていました。
結論はなかなか出ませんでした。

相手は自然です。
天気予報も100%当たるわけではありません。

当初は楽観視していた私のもとに、次々と心配な情報が入ってきました。

中央道が通行止めになっている・・・
駒ヶ根市の一部地域には避難勧告が出ている・・・
会場寺院がある宮田村でも避難準備が出ている地域もある・・・

決断するなら早い方がいい・・・

そうは思うものの、頭の中は様々な思いが交錯します。

子供たちは楽しみにしてるだろうな・・・
できればこのまま開催したい・・・

この状況の中、何らかのトラブルが起こらないとは言えないのではないか・・・
大切な子供たちを預かるのだから、少しでも危険があるのなら中止すべきだ・・・

しかし・・・
楽しみにしている子供たちの顔が思い浮かびます。

逡巡している私のもとに、心配だから参加をキャンセルしたという電話が入りました。
その気持ちわかります。
そして他のお寺にもキャンセルの電話が入ったという情報が来ました。

これらの状況を総合的に判断し、私たちは中止を決定いたしました。
残念です。
皆さんのご期待に応えられなかったこと、心よりお詫び申し上げます。

たぶん決行しても問題なかったと思います。
事故もなく、みんなで楽しむことが出来たと思います。

でも、それでは駄目なのだと思います。
「たぶん」じゃ駄目なのです。

安全が「確信」できてこそ、大切な子供たちを預かることが出来るのです。
今回は安全を確信できませんでした。
だから中止にしたのです。

大切な子供たちを送り出して下さる予定だったお家の方々・・・

私たちはプロのイベント屋さんではありません。
運営上の不備は沢山あると思います。

しかし、私たちは人が幸せに生きるためのお手伝いに関してはプロだと思っています。
いや、そうありたいと思っています。
「こども禅のつどい」に参加してくれる子供たちには全員幸せになってもらいたい。
絶対危険な目には合わせたくないのです。

参加予定だった子供たち・・・

きっとガッカリしてるよね。
お家で坐禅の練習をしていた子もいたそうだね。
寝袋抱いて楽しみにしていた子もいたって聞いたよ。
「なんだよ、やれるじゃん!」って怒った子もいるよね。

ごめんね。
和尚さん達もとても残念です。
だって、「こども禅のつどい」を一番楽しみにしているのは和尚さん達なんだから。
それが証拠に、昨日まではあれだけ活発に話し合っていたのに、今日はみんな無口です。

さて、次はいつかな?
来年かな?
それだと6年生はもう会えないよね。
予定はまだ何も決まっていません。
何か要望がありましたら、お知らせください。
皆様のお声を聞かせていただきながら、私たちも成長していきたいと思います。




「こども禅のつどい」が目前となり、急ピッチで準備にいそしんでいます。
ほぼ最終的なスケジュールも固まり、先ほど関係する各寺院宛に郵送いたしました。

当初は先週の集まりの時に手渡しする予定で、寺院名を印刷した封筒まで用意済みでした。
しかし、色々のことが立て込み、結局間に合わず・・・
ようやく本日郵送する運びとなったのです。

梅雨が明け、じりじりとする太陽の下、封筒を抱えバタバタと郵便局に駆け込んだ私。
窓口の女性に渡してほっとひと安心。

計量に時間がかかりそうだったので、椅子に座って待ちました。
次は参加者の名札を作らなきゃ・・・
それから、受付用の名簿も・・・

頭の中は次の作業内容が駆け巡ります。
雨なら代替スケジュールも必要になるな・・・

そんなことを考えていたら名前を呼ばれました。
支払いをしようと思って財布を出す私に窓口の女性は・・・

「このままでいいんですか?」

なにが?
そう思いながら差し出された封筒を見る私。

○○寺様、そう書かれた封筒・・・
何かおかしなことでも?

んあああ・・・

住所書いてないし・・・

「私なら届けられますけど、ちょっとこれでは・・・」
と、窓口の女性。

いえいえ、これはあなたに寺院めぐりをしてもらおうという企画ではないのです。

なぜこのようなことに・・・
そうか、手渡しするつもりだったから住所印刷しなかったんだ・・・

・・・

暑いぜ・・・
今日は一段と暑い・・・

先月末、「伊那火葬場霊位供養祭」がありました。

これは、伊那葬祭業組合からの依頼で、伊那仏教会会長の立場で勤めてきました。
伊那葬祭業組合各社の皆様や火葬場の職員の皆様、そして行政の関係部署の皆様とともに、火葬場にて荼毘に付された御霊位の供養をさせて頂きました。

とても意義深いご供養だと感じました。
そして、葬祭業の皆様が真摯にそのお仕事に取り組んでおられることを感じ、有難く思いました。

ある意味、葬祭業の方々は私ども以上に「現場の人間」です。
ご遺体の搬送から、葬儀の打合せ、そして葬儀の執行・・・
常に気を遣い、ご遺族のそばにいる。

私どもは、ある程度お膳立てをして頂いてから出かけていきます。
そんな私どもからは見えないものを見ているのが、葬祭業の方々だと思うのです。

私は、そんな皆さんとざっくばらんにお話をしてみたいなぁ、と以前から思っていました。
もちろん、日頃からお付き合いもあるわけで、立ち話程度はします。
けれども、ちゃんと話をしたことが無かったので・・・

ということで、「伊那火葬場霊位供養祭」の法要後のお話の中で、「ちょっとお茶飲み話をする機会を設けませんか?」と提案してみました。
すると、早々に反応をして下さった業者さんがおられました。

で、昨日、部長さんを頭に20代の若手スタッフまでの5名がお寺に来てくださいました。
折角来ていただいたのだからと、私も今までしたことがないようなことも話しました。

ここだけの話ですけど・・・
そういう前置きをしなければ差し支えるようなオフレコ前提の内容もありました。

私たちは、製造業ではありません。
目に見えるものを扱っているわけではありません。

それ故に、誤魔化そうとすれば誤魔化せる余地があります。
いや、誤魔化せた気になることが出来る、と言った方が正確でしょう。

しかし、それはとても罪深いことです。
その悪影響は計り知れません。

なぜ供養が必要なのか?
そんなことすら、誤解なく正確に伝えるのは難しいのです。

恐怖や不安を煽り、ご供養の必要性を語る時代ではありません。
しかし、蔑ろにできない世界が、そこにあるのも事実なのです。

ちゃんと説明しなくちゃいけない・・・
という思いがある反面・・・
縁のある人だけに伝えればいいのかな・・・
という思いまあります。

いずれにしても、こういう座談会は時々やりたいな、と思いました。




あんなに小さな虫なのに・・・
ホントに蚊というやつは・・・

冬嫌いの私は、気温の上昇は歓迎なのです。
なんだか気持ちも伸び伸びするじゃないですか。

しかし、気温の上昇は虫たちにとっても大歓迎だったのです。

痒みで起こされる私・・・
いや、完全には起きていない

くーくーと寝ていると、なんだか腕が痒い・・・
ボケる頭で痒みを感知

なんだ? 痒いなあ・・・
そう思いながらも眠りに落ちる
くーくー・・・

ん~やっぱり痒い・・・
夢うつつで掻きむしる
ポリポリ・・・

くーくー・・・
睡魔の勝ち
ここのところ忙しかったから・・・

んがぁー痒い!
睡魔敗北
明日も忙しいんですけど!!

たった一匹の蚊に安眠を妨害される私・・・

たった一匹・・・

たった一匹の蚊なのに・・・

でもまあ、人間というものは、そういうものです。
小さな虫にも心を乱されるのです。

蚊は2mgくらい血を吸うと満腹になるそうです。
たった2mgかい・・・
それならそう言ってくれればいいのに・・・

しかも、血を吸うのは産卵の時に必要な栄養分を補給するときだけだそうです。
なんだよ、そんな事情なら相談してくれよ・・・
私だって鬼じゃないんだから、というか一応仏に近いことになってるんだから・・・

まったくもう・・・
そういうことなら、ちゃんと筋を通してくれれば悪いようにはしないのに・・・

ああ、痒い・・・
蚊と分かり合える日は来るのだろうか・・・

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