光と影の誘惑下町ロケット レビュー

2023年12月12日

奥田昌子

『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」 科学的事実が教える正しいがん・生活習慣病予防』
(ブルーバックス) 新書 – 2016/12/14
奥田 昌子 (著)
日本人には、日本人のための病気予防法がある!同じ人間でも外見や言語が違うように、人種によって「体質」も異なります。そして、体質が違えば、病気のなりやすさや発症のしかたも変わることがわかってきています。欧米人と同じ健康法を取り入れても意味がなく、むしろ逆効果ということさえあるのです。見落とされがちだった「体の人種差」の視点から、日本人が病気にならないための方法を徹底解説!

日本人には、日本人のための病気予防法がある!
同じ人間であっても、外見や言語が違うように、人種によって「体質」も異なります。
そして、体質が違えば、病気のなりやすさや発症のしかたも変わることがわかってきています。
欧米人と同じ健康法を取り入れても意味がなく、むしろ、逆効果ということさえあるのです。
見落とされがちだった「体の人種差」の視点から、日本人が病気にならないための方法を、徹底解説!

・日本人は炭水化物を控えてはいけない
・日本人がオリーブオイルを摂りすぎると生活習慣病に
・筋トレをしても、日本人は“やせ体質”にはなれない
・血圧のために減塩すればいいとは限らない
・生活習慣が同じなら、日本人は欧米人より大腸がんになりやすい
・日本人は、欧米人より乳がんになりやすいタイプの乳房を持つ人が多い
・日本人が感染する東アジア型のピロリ菌は、欧米型のピロリ菌と違って胃がんを起こす力が強い
・日本人は、飲酒によって血圧が上がりやすく、すべてのがんの発症率も上がる
・・・・・・など、知られていなかった「日本人ならではの体質」の新常識が満載!

『日本人の「遺伝子」からみた病気になりにくい体質のつくりかた』 (ブルーバックス) Kindle版
奥田昌子 (著) 形式: Kindle版
¥1,100
「生まれ持った遺伝的な体質」は変えられる!
最新科学が示す「日本人が健康になる秘訣」とは?

・コメが日本人の遺伝子を大きく変えた
・「日本人の体質」に合わない食事が寿命を縮める
・認知症、心筋梗塞、脳梗塞の発症率に影響……「気の持ちよう」が遺伝子の働きを変えるこれだけの根拠
・日本人と中国人でも「遺伝的な体質」はけっこう違う
・日本人は内臓脂肪がつきやすく、一見痩せていても高血圧と糖尿病に注意が必要
・動物性脂肪は、違法薬物よりも強力な依存症を引き起こす
・強力ながん遺伝子を持っていても、運動で発症率を下げられる
・日本人の糖尿病、高コレステロール、肥満に効く「ある穀物」

親から受け継いだ遺伝子は生涯変わらないから、
がん、糖尿病、認知症、高血圧、肥満など、さまざまな病気のリスクや体質は
「遺伝的なものだし仕方ない」と思っていませんか。
しかし、近年のゲノム生物学の進歩によって、
生活習慣や環境で遺伝子の働きが変わり、
「病気のなりやすさ」も変わることが明らかになってきています。
日本人の遺伝子と体質の特徴を捉えていくと、
どうすれば遺伝的なリスクを抑え健康に過ごせるかが見えてきます。

■主な内容
第1章 体の「設計図」が健康と病気をつくる
第2章 日本人の「遺伝子」と「体質」にはどんな特徴があるか
第3章 遺伝子についた小さな傷が病気を引き起こす
第4章 設計図の違いだけで「なる病気」は決まらない

『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」 科学的事実が教える正しいがん・生活習慣病予防』
奥田 昌子 (著) 2016年発刊
 2003年にヒトのゲノムが解読された。ヒトのゲノムは33億塩基あった。サルもクジラも30億塩基。フグが4億塩基。タマネギは150塩基ある。そして、ヒトの遺伝子は2万3000個。それがタンパク質を作っている。ゲノムの1.5%であり、残りはムダとかゴミとか言われている。
 ゲノム解析、遺伝子解析が急速に進み、あらゆる生物の解析が始まり、またヒトも人種によってどう違うかが分析されている。最近は簡単に遺伝子分析されて、がんになりやすいとか、生活習慣病の糖尿病になりやすいとかの診断が出るようになった。生命保険も遺伝子分析をデータとする時代がやってきている。
 遺伝子解析されてきて、日本人がどんな特徴があるかが解明されてきた。

 日本人は長い間、コメを食べることで、現在の日本人の遺伝子が形成されてきた。
日本人は、酒に弱い遺伝子を多く持っているという。つまり、酒に弱い方が生存に有利だったという。
ヒトはお酒を飲むとアルコールが肝臓で分解されて、アセトアルデヒドという有害物質になる。酒に弱い人とは、アセトアルデヒドを分解する酵素を作る力が低いため、アセトアルデヒドが体に長くたまる。そのアセトアルデヒドが体内にあることで防御する。
 水田には、さまざまな病原体がいて、日本住血吸虫の幼虫が人体に入り肝臓障害を起こす。また、ミヤイリガイという小さな貝も侵入する。また、マラリアを媒介するハマダラカも吸血するときに伝染させる。体内にアルデヒドがあれば、その危険性を低減できるという。なるほど、酒飲んで、もしくは二日酔いで、水田作業をすればいいのだ。つまり、酒に弱い方が生き延びたのだ。
 昭和10年ごろには、日本ではマラリアがまだ流行っていて、マラリア5県というのがあった。それは富山県、石川県、福井県、滋賀県、愛知県であり、遺伝子解析するとその県の人は酒に弱い人ーアルデヒド分解酵素が少ない人が多いという。ふーむ。おもしろい。酒に弱い遺伝子を持つ人が日本人は44%、フィリッピンは13%、インドは5%。欧米人はほとんどない。
タバコの煙に含まれる有害物質ニコチンを分解するのも、欧米人、韓国人と比べて、日本人は弱い。
本書には書いていないが、コロナの感染比率がアジア人が低いのは、コメを食べているからだという説もあるようだ。日本人はBCGしていることが大きいと言われている。
 双子は、遺伝子的に同一であるが、指紋は違うというのがすごい。病気も同じように発症しない。
 遺伝子の文字が変異する遺伝子変異と遺伝子のスイッチが切り替わるエピジェネリック変異がある。後者は、蝶の遺伝子は同じであるが、蝶の卵が青虫になり、脱皮を繰り返して、蛹になり、そして蝶になることは、遺伝子のスイッチが変わるという。なるほど。変異のあり方が違う。
 2016年の公表された結果から、遺伝の影響は、前立腺癌が19%、大腸がんが11.3%、乳がんは11.2%、肺がんは9.9%、胃がんは8.3%である。がんの発生は、遺伝より生活習慣が大きな影響を及ぼす。また、がんが多くなっているのは、多くの病気が治療されるようになり、また長生きすることで、がんが増えている。気管支喘息は、遺伝の影響は48.6%、アルツハイマーは32%、偏頭痛は27%。
 日本人は母乳にDHAが豊富に溶けていて、米国人の7倍、中国人の3倍にのぼる。
日本人は牛乳に含まれる乳糖を分解する力が弱いのが90%。日本人はお腹の脂肪、内臓脂肪がつきやすい。筋肉は白筋と赤筋がある。白筋は瞬発力、赤筋は持久力。日本人は白筋が弱い。そのため、内臓を支えるために内臓脂肪がある方がいい。
 東アジアで縄文人の遺伝子を受け継いでいるのは日本人だけ。大多数の日本人は縄文人の15%を受け継いでいる。伝統的な日本食は、エネルギー効率が良く、脂肪がつかない。日本人の90%が特殊な腸内細菌を持っていて、海苔やワカメなどの食物繊維を分解する。その細菌は数千年前に日本人の腸に住み着いた。海藻を食べているグループは、心筋梗塞に代表される虚血性心疾患になりにくい。
 この本を読みながら、日本人は食べることで、体質を作り上げてきたことがわかる。おもしろいなぁ。もっと、ゲノム、遺伝子に関しての分析が進むといいなぁ。奥田昌子の仕事はおもしろい。
#奥田昌子 #ゲノム #遺伝子
 

touxia at 10:49│Comments(0) 日本人 | ブックカバーチャレンジ

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