1988年02月

1988年02月29日

風の盆歌

「風の盆歌」 高橋治(著)

愛というミステリ-な行為をどの様に眺めるのか?
逃げだしていく部分と安らぎと。

「男と女」やることは同じ-
その一言の中にあらゆるものが重なっている。

「とめ」という女性の持つ一つの伏流が生き生きとしている。
「杏里」のせつない生き方。

清原という男の男としての責任のとりかた。
幾つものドラマが重なっている。

「死」というものを向き合わせている。
老いていく性の中で淡々とものごとを運ぶ。
その中で、日本の風景がとてもいい。

touxia at 18:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 青春・愛・家族 

1988年02月22日

副社長

副社長   清水一行

残酷なスト-リ-
利害という単純明快な衝動に
支配されている。

金を得るか、失うかである。
人間は金を得るために
あらゆる知恵を絞りあう。

「倒産と破産」とは違うことを理解した。


touxia at 18:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0) シゴト術 

1988年02月20日

そして扉は閉ざされた

『そして扉は閉ざされた』岡嶋二人(著)
一人の女性が殺されたらしい。
それに関与した4人の男女が、
その女性の母親に核シェルタ-に閉じ込められてしまう。

そして、そのスト-リ-をロジカルに暴いていく。
さまざまな手法でつきつめていく。
「考えすぎて」「ロジカル」で・・
極限におかれた人間が、
意外にワキアイアイと楽しんでいるところに
緊迫感がない。


touxia at 18:18|PermalinkComments(0) ミステリー