1998年05月

培養の三つのテーマ

今組織培養の中で大きな問題意識が3つあります。
(1)MS培地にとらわれすぎていないか?
→単純なハイポネックス培地がなぜいいのか?
MS培地の「万能性」は、独占禁止法にもふれるのではないか?
胡蝶蘭では VW培地が使われる。 
(2)大量増殖生産途中で、コンタミする事があるが、それを主として内性バクテリ アの責任にしているが、本当に内性バクテリアなるものはいるのか?
作業上のコンタミミスと内性バクテリアは区別できるのか?
→生産不能になるのは、内性バクテリアが、エクスキューズの原因ですが、もう少し、ビトロ内のマイクロフローラについて研究がいるのではないか?
ホワイトゴースト現象? 
(3)ウイルス・フリ-ということが問題になるが、成長点近傍組織を摘出する方法でウイルス・フリ-となるのか?
→これは、いい母株を選ぶことが最短距離です。
ウイルス汚染されていない母株をメリクロンすれば問題はないのです。
しかし、昨今の状況は、F1の種子から選抜して、メリクロンをかけようと
いうことがでてきています。ペチュニアなど本当に大きな問題です。
ウイルスのかたまりのような植物です。
私は、トワイフォード(当時は、イギリスにあった。現在は、キリンが買い取
り、カルフォルニアにあります。)という世界で一番大きな組織培養会社を視察したときに、成長点組織を摘出し、2~3週間過ぎてから、40℃ 36時間の熱処理をすると、ウイルスが抜けるよという話を聞きました。
植物全体の熱処理においても可能でしょうか?
結局トマトやピーマンのような品種で F1化されたものを選抜して、組織培養する際どうしてもウイルス問題が大きな問題となります。
また、果実を採ったあとの植物ですので、コンタミも激しく、メリクロンがし
にくくなっています。
そのような植物をウイルス・フリ-にする方法は、ないモンでしょうか?
以上が今の問題意識です。

親株の 熱処理 というのもあるのかな? 

培養における3つのテーマについて です。

電照栽培のパッションフルーツ

電照栽培技術を開発パッションフルーツ

県八重山改良普及センターは、近年栽培が盛んになっているパッションフルーツの電照栽培技術と新品種を開発、その普及に努めている。電照栽培技術は通常の自然栽培よりも出荷時期が3カ月程度早まり、パッションフルーツの周年栽培が可能。また新品種は、現在普及されているものよりもやや大きめで、食味も良いなど生果用として大きな期待が寄せられている。

県内でのパッションフルーツの栽培は小規模であるものの、年々増加傾向にある。しかし10アール当たりの収量が1・7トン前後と少ないことや加工用を主体としているため収益が少ない現状にある。出荷期間の延長や生果販売のための独自品種の開発、栽培方法の開発が求められていた。

同センターは、93年度から出荷前進化のため電照栽培に取り組んでおり、現在は八重山地区の4戸の農家、約60アールで行われている。電照栽培は自然栽培に比べ3カ月早い出荷が可能で、普通栽培を組み合わせることでこれまでの5月ごろの出荷開始時期が3月まで前進化。10アール当たり収量も2・2トン程度まで増加した。県では今後、県内各地で普及させ、端境期の出荷や年間安定供給体制の確立を図る考えだ。

また開発された新品種は卵型系とメロン型系の2種類。ブラジルから導入した品種を4年間かけて系統選抜、従来品種よりも大きく食味があり、酸味も少ない。また特徴として両品種ともつやがあり、ルビー色をしている。

卵型系は「南十字星(仮称)」、メロン型系は「キングルビー(仮称)」と呼ばれている。メロン型系は試験的に東京、福岡に契約出荷されており、キロ当たり平均1750円と、従来品種より600円程度高い値で取引されている。年内にも品種登録などを行う予定で、沖縄の独自品種として販売していく構えだ。

県農林水産部の大城喜信部長は「パッションフルーツはこれからの熱帯果樹品目の1つとして注目している」と述べた。今後県では、品種更新による品質改善、栽培法の普及、流通販売体制の確立などマンゴー、パパイアに続く熱帯果実として生産振興を行うとしている。

液体カルシウム肥料

液体カルシウム肥料(転載)

『食料確保は人類永遠のテーマです。植物の正常な 生育には、安全で肥沃な土壌が不可欠です。我が国では地質的に酸性土壌が多いところに加え、 化成肥料の大量施肥、化石燃料の燃焼による酸性雨の影響などにより、土壌の酸性化が促進されています。 そこで、酸性土壌の中和改良材として石灰・ドロマイトが使用されます。

さらに、石灰・ドロマイトの含有するカルシウム・マグネシウムは、 窒素・リン酸・カリとともに植物の5大栄養素の一つに数えられ、 作物の生育に欠かすことのできない栄養分であると同時に、 植物細胞膜の生成・強化、葉緑素の構成に欠くことのできない成分でもあります。

当社では、石灰・ドロマイトの含有するカルシウムとマグネシウムの特性にいちはやく注目し、 実りを高める豊かな土作りをめざし、数々の新商品を開発してきました。 炭酸カルシウム系・生石灰系・消石灰系の全ての石灰質肥料の粒状化や、 無発塵化した消石灰の提供、 ドロマイトとリン酸液を反応させ製造する高成分リン酸肥料やケイ酸カルシウム肥料などはその一例です。 さらに最近では、カルシウム欠乏による作物の生理障害の予防と生育促進を目的とした液体カルシウム肥料を開発し、 ユーザーの皆様のご期待にお応えしています』

地球にやさしい微生物資材の開発

地球にやさしい微生物資材の開発

(転載)『こうした従来の酸性土壌の中和や作物への栄養補給を目的とした肥料に加え、 バイオテクノロジーなどの技術を駆使して、 地球にやさしい高機能製品の開発を行い、高い評価を得ています。

例えばその一つが、連作障害予防の生物土壌活性材です。 これは多くの土壌病害の原因となっているフザリウム菌を微生物で防除する土壌改良材です。 キャリア(担持体)である多孔質高純度炭酸カルシウムに担持させた抗菌微生物がフザリウム菌の細胞壁を分解し、 連作障害を予防するもので、畑作やゴルフ場での農薬使用の低減に役立っています。

一方ゴルフ場向専用材として、リゾクトニア菌によるラージパッチ予防用として「活芝」、 バークホリデリア属微生物を利用した液体タイプの「芝の女王」など上市しています。

当社では、今後さらに新しい機能を持たせた諸資材の開発を進め、 環境保全型農業の発展に寄与して まいります。』

チョウセンアサガオ(1)誤食事件

チョウセンアサガオ誤食事件    

事件の概要 
 1998年5月8日(金)横浜市内でチョウセンアサガオをハーブと誤食し,食中毒が発生しました。これは販売店において「チョウセンアサガオ」の苗を「ハーブ」の苗として販売したためにおこったものです。食中毒の発現状況は次のとおりです。市内在住の2名(夫婦)が,ハーブと誤認したまま葉約30枚をゆでた後,オリーブ油で炒めてゴマあえにして食べました。食後,約30分で脱力感が現れ,平衡感覚がなくなり,言語障害,意識混濁状態となりました。現在は快方に向かっています。今回の事件はまれなケースですが,一般にはチョウセンアサガオの根をゴボウと誤認し食べた結果,食中毒になるケースが報告されています。昭和58年から平成4年まで全国でチョウセンアサガオにより発生した食中毒は,患者数22名で死者は出ていません。 
  
チョウセンアサガオとは 
ナス科の一年生植物で,曼陀羅華(マンダラゲ)とも呼ばれ,アサガオに似た花が咲くことに由来します。草丈は1m以上になり,全体に特異な臭いがあります。 
  
チョウセンアサガオ
中毒するとどんな症状がでるの? 
のどの渇き,おう吐,瞳孔散大,呼吸の乱れ,けいれん,幻覚などで,通常は一過性で回復しますが,大量に摂取すると脱力,けいれん,昏睡を経て死に至ることもあります。 

有毒成分は何? 
アトロピン(ヒヨスチアミン)やスコポラミンなどの有毒アルカロイドで,含有量は一般に葉の部分に多く,季節的変動も大きくなっています。また,アトロピン,スコポラミンの含有量の比はチョウセンアサガオの種類により異なります。なお,人に対する最低中毒量は アトロピン70μg/kg,スコポラミン14μg/kg といわれています。 
検査結果は? 
中毒を起こしたチョウセンアサガオのアトロピン,スコポラミン含有量の検査結果は,次のとおりです。 
                 
     アトロピン濃度 スコポラミン濃度 単位:ppm 
A株の葉     15       54 
B株の葉     nd       98 
C株の葉     31       90 
                                                     nd:10ppm未満 
                                      
例えば,大人(体重50kg)がこのチョウセンアサガオの葉を食べて中毒症状が発現するには,葉1枚2g,スコポラミン濃度80ppm(μg/g)とすると (14×50)÷(80×2)=4.4 となります。従って,葉を約5枚摂取すると症状があらわれると推定されます。 

参考文献 
1)日本薬草全書 新日本法規出版 
2)化学物質毒性データ総覧 
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