2002年01月

安全とおいしい農業

有機栽培とは有機農業は自然環境の保全、人間や食品の安全性にとって大事だが。(転載)
【有機栽培米】・・・化学的な農薬、肥料、土壌改良剤を3年以上使用しない水田で栽培された米。(3年未満6ヶ月以上のものは転換期間中有機栽培米と表示)という位置付けが農水産省により98年に行われた。

JAS法に基づく有機栽培米の表示は20014月より実施。

化学は駄目だということなのだが、「農薬や化学肥料を使わない農業、それが有機農業であるという単純な解釈をしていると、今日の社会のいろいろな矛盾を見逃すことになる」と警告するのは日本有機農業研究会。安全と美味しいは、本当は難しい話なのである。

作家であり栄養士でもある丸元淑生氏は「百姓になりたい今関知良著」の後書きに、無農薬・有機(無科学肥料)農業についてこう書いている。

「有機農業は栄養学の立場からいえば、作物が台地から吸い上げた30近い必須ミネラルを全部大地に戻してあげる農業である。植物にとっての必須ミネラルは動物にとっても必須ミネラルなので、われわれがそれらを過不足なく適量摂るには、有機農業による作物を食べなくてはならない。

しかし、化学肥料は数種類の必須ミネラルを大地に戻すだけなので、その農業による作物は、われわれを養えないだけでなく、作物自体も養うことができない。だから、弱い作物になり、虫に対する抵抗力もなくなるため、科学肥料による農業は、必然的に農薬(殺虫剤)なしではやっていけない農業になる。

無農薬農業は、ただ農薬を使っていないという消極的なものではなく、われわれを養ってくれる十分な栄養を持った強い作物を作り出す農業なのである。」

否定はしないがこんな例もすでに出ていると注意するのは、「美味しさの力」の著者である永田農法の農業者・永田照喜治氏。

「害虫や余分な雑草を除去するために農薬は使われます。しかし、その害は農薬を散布する人にも現れるし、食べ物のなかにも残留し、食べた人にも悪影響を及ぼすので使わないにこしたことはありません。生産する人にとっては難しいでしょうが、農薬はできれば使わずにが原則です。

化学肥料(無機質肥料)を使わないはつまり、有機質肥料を使えということですが、これがまた難しい。確かに有機質は自然界のサイクルにのっとる上で有意義だし、エコシステム(秩序)を保つので、何となく美味しいなと、変に納得させるものを持っているのですが。

しかも有機質肥料は自然のサイクルだから害がないと思うでしょうが、そうはいかない。オーガニック先進国では、未完熟(発酵や分解などがすんでいない)肥料は、発ガン物質である硝酸塩を発生させるなどの理由で使用が禁止されている。また、過剰にやり過ぎた有機肥料は田畑から流失し、河川を汚し藻を大量に繁殖させて魚の生態系に悪影響を与えている国がすでにもうある......とも。

安全は難しいでしょう。単純な質問をひとつ。化学肥料や農薬が使われる前の農業は、有機栽培であったといっていいのでしょうか。それは安全だったのでしょうか』

フルーツクリニック 書評

2002年1月20日
「フルーツ・クリニック」書評
医学博士:外園久芳(ほかぞのひさよし)
永田農法研究所長:永田照喜治(ながたてるきち)
葦書房有限会社 1999年10月20日
(転載)
『健康に関する本でグッとくるフレーズは、(フルーツ、ベジタブル)等の食物系と、(脳、神経、心理)等の身体系です。

今まで、この手の本は沢山読んでいますが、生野菜、生果実にプラスされ、生魚も優先食物に入っていたのには驚きました。ベジタリアンよりと言うより、加工をしないで生で食べる事が大切だと言っています。「生きた食べ物」と言う考えで、「生命力に溢れているおいしくて安全で栄養たっぷりの食べ物」を食べようと唱っています。

私の気功の先生が、これと同じ事を言っていました。
オランダの自給自足の農場で食事をしたスライドを見せてくれて、農薬たっぷりのタマネギの細胞はズブズブなのに、有機農法のは綺麗に細胞が並んでいて核もしっかりしているんです。摂取する事で、身体にも同じ現象が起きるそうなのです。危険な食べ物で世の中いっぱいです。この本は見分け方も載っていました』

ユニクロのトマトはどう違う?

「ユニクロ」のトマトはどう違う?(転載)
『イタリアでは黄金のリンゴと呼ばれているトマト
“衣”で快進撃を続けてきた「ユニクロ」を展開する(株)ファーストリテイリング(柳井正社長)が、今後は“食”に目を向け、アグリビジネスと呼ばれる農業関連ビジネスに参入することになった。

'94年の上場以来、初の減益減収が背景にあるともいわれるが、、ユニクロIR・広報チームの松山直哉氏はアグリビジネスは可能性があるマーケットだと強調する。

「日常を快適に過ごせる普段着=カジュアルウェアに集中してやってきたので、お客様の日常にかかわっていきたいという思いがありました。新規事業を検討していく段階でも“日常”がキーワードでした。衣食住の中でも、食品市場はマーケットとしても大きく、より生活に密着しているものなので、ユニクロで培った企画から生産、販売までをコントロールするやり方で新たなマーケットを創造できるのではないかと考えたわけです。まず、『永田農法』で農産物を作っている農家と提携してスタートし、さらに新規に開拓をして広げていきたいです」

たとえば、「永田農法」で作ったトマトというのは、洋服でいうといわゆる“特注”にあたる。1個「200300円」という一般の消費者にとってはなかなか手が出ない値段である。そのトマトをユニクロの手法を使って安く提供しようという構想だ。まずは、トマトからはじめ、その後キュウリ、果物まで販売を拡大していく考えである。

「今回発表したことによって農家の方々から“事業の話を聞かせてほしい”との電話が鳴りっぱなしです。この反応を見ても農家など供給側にもプラスで、(農家を)お手伝いできるような、共有するような形で可能なのではないかと思います」(同上・松山氏)

【永田農法】水や肥料を極限まで減らし、痩せた土壌で作物を育てる方法。厳しい環境で生き抜こうと必死に養分を求める作物は、本来の生命力に目覚め、糖度も栄養価も凝縮させる。また、丈夫に育つので農薬も必要最小限に押さえられるようになる。永田照喜治氏(永田農法研究所・代表取締役)が50年あまりかけて確立した。 

■企業が 農業に参入
アグリビジネスに目をつけていたのはファーストリテイリングだけではなかった。キューピー、カゴメなどの食品加工会社のほか、三井物産、伊藤忠商事、日商岩井などの商社や日本たばこ産業をはじめ、警備会社のセコム、製薬会社の大幸薬品まで多くの企業が参入している。特に、最近は農業とのつながりの薄い異業種が、本業で培った資本力や技術力をもとに、この分野に進出しだしている。

中でもトマトは既に数社の企業が参入している。制御機械のメーカー・オムロンでは、子会社の(株)エム・エー・エム・アソシエーション(MAMA)が北海道の千歳市に東京ドームの約1.5倍にあたる日本一広大なガラス温室(オムロン機器を一部取り入れた)で、高品質のトマト栽培を進めている。今年5月で4年目に入るが、20億円以上の先行投資が投入されており、まだ単年度の黒字にはなっていない。その理由の一つは十分でない農業の規制緩和にあるとMAMA企画室の野口勝志課長は嘆く。

「企業が農業をやるのはまだ規制が厳しいです。農業はリターンが少なく、リスクは大きい産業なのです。現地の農家に協力してもらい、農業生産法人を作ってやってもらっています。生産物は全部MAMAが買い上げて販売しています」

昨年3月の農地法改正で、農業生産法人に今までは認められていなかった株式会社の参入が可能になり、ようやく“農業経営の法人化推進と活性化”の第一歩が踏み出された。しかし、より一層の緩和も叫ばれている(現在の農地法:株式会社形態の農業生産法人に対する企業の出資比率は25%、単独企業で10%、法人の役員の過半数が常時農業従事者でなければならないなどの制限がある)。

とはいえ、キリンビールはアグリビジネスにおいても成功を遂げている。

「昔から培ってきたバイオ技術を活用して、新たなビジネス分野に展開ができないかと多角化を進めたのが'80年代前半でした。その中でキリンビールが手掛けている大きなものが三つあり、アグリバイオカンパニー、医薬事業、機能食品で、この三つがカンパニーとして利益を上げるまでに成長してきました」(キリンビール広報・梅澤裕樹氏)

キリンビールのアグリビジネスはフラワービジネスを中心に展開しており、自社で花の品種改良の開発を進めている。関連会社36社が世界各地で事業を展開し、世界の三大花といわれる菊、薔薇、カーネーションの中で、菊とカーネーションでは世界No.1のシェアを誇る。さらに3t規模という世界のジャガイモ巨大市場に目をつけ、第1段として、これまで国内になかったジャガイモの品種を導入し、78年後には30億円規模の事業展開を目論んでいる。

また、トヨタ自動車は今年の9月に飼料用のサツマイモ加工工場を立ち上げ、年間売上高10億円強を見込んでいる。さらにサツマイモを原料とした(環境に優しい)生分解性プラスチックを製造し、自動車の内装部品に採用するという。

「日本ではサツマイモは江戸時代から品種改良が進み、一番豊富な遺伝子資源を持っています。そのサツマイモを改良して利用しよう、加工技術の開発を通じて事業化に結び付けていこうというわけです」(トヨタ自動車広報部・清水めぐみ氏)

イチゴ、トマト、サラダ菜、サンチュの4品目の安定供給を進めているのが農業生産法人「神内ファーム21プラントファクトリー」(神内良一社長=プロミス会長)。'97年の8月に設立され、湿度、温度、肥料管理、定植、収穫をコンピュータ制御で行う、超ハイテク工場を竣工、ラボ(研究所)的な要素で稼動させている。

「農作業の経験値的なものはコンピュータに入力しまして、人間のほうはルーティン化した作業を毎日繰り返すことで、一定量の安定化した供給と平均化した栽培ができないかということで研究をしています。農業にはある程度の経験と特別な技術が必要ですが、このシステムでは経験の少ない人でも第1次産業に入りやすいのではないかということで、雇用の関係、試験研究も含めて行っています」(神内ファーム)

■ 大地に潜む無限の可能性
松岡利勝代議士「農業こそ救世主」
しかし、大手企業のアグリビジネス参入を危惧する考えもある。
円高不況下の日本で、日本経済が産業構造の調整を余儀なくされた'80年代半ば、業種・業態の垣根を越えた大手企業が、バイオテクノロジーに魅せられ、農業・食料分野に強い関心を寄せ、一斉に新規参入を図る動きが活発化した時があった。種苗、機械、食品、化学メーカーに加え、鉄鋼、石油、造船などといった100社近い企業がバイオ技術をテコに、作物品種開発、植物工場、畜産部門、フラワー産業、きのこ生産などの分野に進出した。その後まもなく、期待先行で市場規模を見誤り、天候に左右されたり、地域密着型の農業の特性を十分つかみきれなかったこと等によって、企業の大半は撤退を余儀なくされた。

農業経営のあり方を長年追いかけている日本農業新聞編集制作局の竹村晃経営技術部長は最近の動きに懸念を表明している。

「当時の農業者、JA(農協)グループ関係者は、農地の改廃、地域環境の悪化につながりかねない、歯止めのない“企業の農地取得”に対しては警戒を強めていましたが、一方で、新規参入企業を新たなパートナーとして、むしろ積極的に協力関係を結び、農法の改善(環境保全型農業の推進)、流通の合理化による国内農業の活性化に役立てていこう、という先進的な実践事例も少なくなかった。しかし、今回のようなユニクロ方式になって、高級な野菜を安く出来るのかというと疑問。そこまでユニクロ化すると、コストだけが問題になって、日本で農産物を作ることは出来なくなり、海外から全部入ってくるという危惧もこれから出てくる。農業の規制緩和といっても、コスト競争だけするのなら東南アジアに拠点を移せばいいわけです。ただし、そうするとシンガポールみたいになるよということです」

経済原理だけで日本の農業を考えてはいけないという指摘はもっともである。農林族の松岡利勝代議士は食料問題、環境問題、これを同時に解決するのは農業だと強調する。

「エネルギー問題や地球環境全体を捉えたとき、その救世主は農業だと思っています。たとえば、イネからもエタノール、メタノールなどがとれて、それによって新たなエネルギー源ができるわけです。そうすると農業の発展は飛躍的になるでしょう。イネからもプラスチックができる時代で、土から生産されますから、石油と違って再生循環可能な資源です。そういう意味でも、短期的な話じゃなくて、もっと根本的、基本的な部分で最後に地球を救うのは農業だと思っています。 我々は農業への株式会社参入は認めたんです。アメリカの農業生産地帯だって農業の株式化は認めています。しかもそこで農業する人は株式会社のメリットを活かして、どんどん発展している。人口問題、食糧問題、エネルギー問題、環境問題にも応えていく。そういう可能性を(農業は)持っている」

新しい協業がアグリビジネスのカギになると指摘するのは北海道大学農学部の太田原高昭教授。

「不況だからといって大企業がアグリに参入してきても、失敗すると思います。これまでマーケティングとか、品種改良に力を入れていたところとかが伸びていくので、企業の経営が悪くなったからといって、農業に進出するのは間違いですね。ノウハウの蓄積がないと農業はうまくいかないし、マーケティングだけで勝負しても農家に勝てませんから。もちろん農家も厳しいので、いくつかが集まって、新たなシステム作りや品種改良を進めています。企業も同じように農業システムを考えたり、マーケティング、流通ノウハウを使って、経験の浅い人を雇用できるシステムを考えています。この二つがうまく融合していけば、将来の新しい農業形態となるんじゃないでしょうか」

わが国の食料自給率の低さは先進国でも最低の水準といわれている。世界178の国と地域の中、136位という低水準だ。グルメ時代といわれながら、実際には利益、合理性を重視した簡易な食生活が続き、脂質の取り過ぎで子供たちの健康にも既に影響が現れている。21世紀は人口増、地球環境の悪化から食料危機の到来は必至とされる中で、いまだに海外から食料を買い漁った挙げ句、膨大な残飯を生ごみとして排出し、自ら生活環境を悪化させている日本人。アグリビジネスによって農業、企業を活性化し、新しい食生活をも提案できる道を真剣に模索すべき時期はすでに到来している』

永田農法(1)ユニクロ式トマト 

ユニクロ式トマト 永田農法で
(転載)
『ファーストリテイリングが、ユニクロ商法を生かして農業ビジネスに参入するというニュースを見た。とりあえず、国内の農家で生産したものを全国展開するのだろうが、将来、中国で生産してそれを日本で売るスタイルになるといろいろな意味で凄いことになる。先日都内でとある科学者とこんな会話をしたばかりだったので驚いた。

・科学者「世界でいちばんおいしいトマトはどこで作れると思う?」
・わたし 「、、、?」
・科学者「実は、一番土壌の枯れたペルーで作ったトマトが世界一おいしいんだよ。」

実は、この農法(永田農法)を利用した作物をあのユニクロが売ろうとしている。そして、この永田農法とは対極的な農法があることには驚かされる、、大手企業がアグリビジネスに参入すると、「売れるもの」を作る研究をドンドンするから、もっとすごい農法が今後出てくるかも知れない。

■ユニクロ方式で野菜販売へ ファーストリテイリング
カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、2002年秋に高品質な野菜・果物の販売を始めると発表した。衣料品と同様、生産から流通、販売までを一貫して手がける。衣料品とは違う店舗を自前で展開して、当初は年間10億~20億円の売上高を目指す。

野菜は、水や肥料を極限まで減らす農法で知られる株式会社、永田農業研究所(本社・東京、永田照喜治(てるきち)社長)から技術提供を受けて、公募した国内の契約農家に生産を委託する。販売品目や店舗数は未定だが、ユニクロの名は使わないという。

記者会見した柳井正社長は「農業は日本では遅れた産業だが、生産から販売までを手がけるユニクロ方式で活性化できる」と語った。また「(現状では)永田野菜は高級車のロールスロイス級だが、カローラのような大衆車にできる」と自信をみせた。

永田農法(ながたのうほう)
「植物のもつ生命力を生かすことで、植物本来の個性を引きだそう」と導き出されたのが永田農法です。植物を敢えて厳しい環境下に置いて味の良いものを作る・・・野菜や穀物等、化学肥料にしろ自然の肥料にしろ十二分に与えてやると、早くブクブクと大きくはなるのだけど、コクや香りがない。永田農法は、肥料をほとんど使いません。よって、根を充分発達させ吸収力を強くするために、農薬・除草剤も極力使用しない農法。

2つの農法(放任主義とスパルタ主義)
ドキュメンタリー映画「地球交響曲」(龍村仁監督、1992年製作)の中で、トマトの栽培について独自の方法を試みている野澤重雄さんという研究者が紹介されている。

彼はトマトを最初から最後まで水栽培で育てる。土の中では根の発達が妨げられるという理由からだ。水中には養分を十分に供給し、発育に応じて水槽を大きいものに換え、トマトが存分に根と枝を広げられるようにする。

映画はトマトの種1個が発芽したシーンから始まり、時が経つごとにその成長を追う。小指の先ほどの小さな芽が、8カ月後には大きめの家一軒分はあろうかという大木に成長し、見る者を圧倒する。通常、1本のトマトの木になる実の数はせいぜい5060個。ところが映画に登場したその木は、驚くことに5000個の実をつけた。過去に野澤氏は13000個の実をならせたこともあるという。ストレスがない状態で、最大限に成長の糧を与えてやると、生物はここまで伸びるという例である。

これとは対極的に永田農法というトマト栽培法がある。
上の野澤さんの方法とは正反対で、トマトの木を極限まで厳しい環境に置くやり方だ。養分や水をわざとギリギリ最小限だけしか与えず、土も石混じりの粗悪なものを使う。するとトマトは生き延びるために必死になって根を張り、栄養になるものは何でも取り込もうとする。そうしてたくましく強い木に成長していく。

結果、それは果物のように糖度が高く、肉の厚い実をつけるという。「永田のトマト」「フルーツトマト」として店先に並んでいる。じつはトマトの原産地ペルーの土壌も水や養分が少ない環境だそうで、従ってこの栽培法は理にかなっているとの説明だった。方向性は同じだが、おそらく原産地よりも苛酷な条件を課しているのだろう。

上に紹介した最初の栽培法は、恵まれた環境だけを与えて自然に成長するにまかせる放任主義、2番目は獅子がわが子を千尋の谷に突き落すようなスパルタ主義といえる。子育てや、もの作りの方法論などに通じるところがありそうで面白いと思う。

昔から、放任主義とスパルタ主義はどちらが子供をより伸ばすのか、という問題がある。こういう問題には決着は永遠につかないだろう。実際スポーツでも、「幼い頃から自然にそれに親しんだ」系と「親やコーチが特訓して鍛え上げた」系の両方のタイプの選手がいて、どちらの実力が上かは一概に言えない(スポーツの場合、両者が必ずしも相反するとは限らないが)。

野澤トマトと永田トマトは異なった特徴を持つ。そもそも野澤氏はトマトの生命力そのものを研究対象にされており、食用として考えておられるわけではない(らしい)ので、永田農法と比較することさえ無意味かもしれない。それでも、普通の種子からスタートしたトマトが、その後の環境次第でこれほど違う道を歩むという事実は興味深い。

しかしながら、上の2つの方法には共通点があることに気づく。それはどちらもトマトに本来備わっている、自ら成長するパワーを引き出していることだ』

ユニクロ 農産物販売に進出

20020108
ユニクロ:経営会社が農産物販売に進出
(転載)
『ファーストリテイリングは1月8日、秋をめどに野菜、果物の販売を始めると発表した。ユニクロとは別の専門店をチェーン展開し、国内産の高品質トマトやキュウリなどを扱う。通信販売もし、販売額は当初、年間10億~20億円を見込んでいる。

柳井正社長は「農作物の販売は、ビジネスとして日本で一番遅れており、チャンスは大きい」と語った。衣料品の生産と販売を直結したユニクロのビジネスモデルを応用し、「本当に高品質の青果物を普通の価格で売りたい」という。

高品質の品物を確保するため、農産物の生産指導で知られる「永田農業研究所」(東京都足立区、永田照喜治社長)と提携する。水や肥料を減らして作物の糖度や栄養価を高める「永田農法」を用い、農家に生産を委託する。

永田さんの自宅
永田さんのご自宅は、風通しのよい、どこか懐かしい日本の平屋。政治家、役人、料 理人、様々な人が訪ねてくる。家の裏には畑やハウスがあり、いつでも十数種類の作物が栽培されている。永田さんが間引きした葉や茎は、となりの家で飼われているウサギのももちゃんが喜んで食べている。

生まれは熊本・天草。この静岡・浜松を自宅に選んだのは日本で一番晴天日数が多 く、地理的に日本の真ん中なので、多様な作物の栽培実験ができること、そして土壌 条件がよいことと、著書『美味しさの力』の中に書かれている。さらに流通に便利なことも理由のひとつとか。

流通に便利ということは交通の便もよい。そのためではないが、永田さんは日本中、世界中を飛び回る仕事のために、一年の半分もこの静岡にはいられない。     

永田照喜治(ながた てるきち)

1926年熊本県天草に生まれる。旧制神戸大学でフランス経済学を専攻。卒業後、郷里の天草に戻り、家業の農業を継ぐ。肥えた平地の畑よりやせた岩山の畑でとれたミカンのほうがおいしいという経験から、独自の栽培方法を開始する。

九州大学の福島栄二教授(養液栽培のもとになった砂栽培の創始者)らと、化学肥料 による液肥栽培の実験を重ねるほか、全国の植物調査なども実施。1960年代後半には 研究者や財界の支援のもと、鹿児島県で最先端システムを導入した大規模農場を試みる。

その後、兵庫県や東京で園芸を指導し、家庭菜園や市民農園のためのさまざまなノウハウを開発する。さらに静岡県浜松に拠点を移し、生産指導と流通を担う(株)緑健を設立し、日本全国で農家の指導に当たる。これまでの膨大なノウハウを開示することを企図して特許化した農業技術も多い。現在も日本全国をはじめ、台湾、北米、ヨーロッパ、中東など世界各地での生産指導にあたっている。主な著書に『緑健農 法』(農文協、1988年)、『美味しさの力』(PHP出版、1998年)、近著では家庭 菜園向け解説書である『美味しさの育て方』(小学館、2002)がある。現在、永田農業研究所所長
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