2010年10月

周年出荷のデンドロビウム

アンディ松井さんが ノビル系デンドロビウムを
周年出荷する ということを始めているらしい。

そのことは 
低温処理をして花芽を形成させるということが
技術的な中心をしめる。
胡蝶蘭の施設をつかえば むつかしくないのである。

紫蘭先生は言う
『・ノビル系デンドロは株間をつめて徒長気味に作ることにより、
大株に仕立てられる。
・徒長気味に育てても開花が抑制されることはない。
・止め葉の発生時期は、リードの発生時期を
調整することである程度制御出来る。
・止め葉発生後の充実程度は慣れれば触感でわかる。
・止め葉の発生には、徐々に温度上昇することが必要である。
・ノビル系デンドロには周縁キメラ品種が存在する。』 

なるほど バルブ充実期に 徒長させて
低温遭遇させれば 花芽がつく。
そうすれば 新しい商品に生まれ変わる。
問題は 高温時における 花持ち であるが
ヨーロッパの寒い地域は なんとかなりそうである。

別にマーケットを 
世界的な視野で見れば 新しい展開が可能だ。

胡蝶蘭 白大輪V3の寿命

白大輪の V3 の寿命がある。というのは 感覚的に納得できます。
寿命とは どのような形で おとづれるのか?
ということが必要で、クロンだから 寿命が尽きることではないと思います。

想定 1
V3 にかわる クロンの 白の大輪が でてくる・・・
V3 の品質的な欠陥は どこにあるのか?
ただ いろいろな会社が V3 を出しているのですが
ちょっとV3かなぁというのもありますが

ということが論じられるとするならば。
●花弁の裏に まだ赤みがあること・・・できれば 真っ白がいい。
●V3 は 肥料くい品種なので もっと肥料が 少なくてすむものがあるといい。
●一株から 2つの花茎がなるべく同時に出てくるものがあればいい。
●夏場でも 花持ちがよく 長く咲きつづける。
というところでしょうか。

想定 2
白の大輪が飽きて 違う色の大輪系 のものが売れる。
飽きることは 考えられますが 日本人は 白が好きですから・・・
難しいでしょうね。
輝く黄色や 夕陽のようなオレンジや 空のように青い胡蝶蘭が出てくると
おもしろいかもしれません。

想定3
リレー栽培の確立で 採算性のいい大規模な会社が
小さな規模の V3 胡蝶蘭生産者 を淘汰する。
これは ビジネスですから ありうる話です。V3 はなくならないが寡占化する。
小さな規模の 胡蝶蘭生産者は V3 ではなく 特色のあるものをつくる。
結構 胡蝶蘭生産者で 自殺者が出ているのは 残念なことです。

想定4
胡蝶蘭 自体が人気がなくなり 没落する。
でも ランで 開花調節できて 夏場にも強いものはありませんので・・・
やっぱり 胡蝶蘭でしょうね。
胡蝶蘭の後は・・・といわれて いまだに 胡蝶蘭を超えるものはない。

想定5
日本人が貧乏になって 胡蝶蘭が買えなくなる。
もしくは ヨーロッパなどのように 花屋で 5ユーロ(500円前後)で販売される。
それでは 儲からないので 胡蝶蘭生産者が辞める。
そして その場合は 白の大輪が必要なくなる。

なにか 想定 5が 一番可能性が ありそうですね。
 

培養小史

組織培養における技術的問題点と対策 

(1)葉片培養から茎頂培養(メリクロン)へ 

当初は、セントポーリア、ベコニアの葉片培養による増殖に取り組んだ。
増殖本数が増えてくると培養器内にバクテリアが発生することが起こった。

また、葉片培養からの増殖は、
セントポーリアのバレンシアなどのストライプタイプやリーガースベコニアの覆輪系は
同じ花が咲かないということが起こった。

このようなこともあって、葉片培養から茎頂培養に切り換える方向に技術開発を進めた。
茎頂培養とは、茎頂あるいは側芽の先端を切り出し、
植物ホルモンにより頂芽優勢を抑制し、
カルスを経由しないで多芽状の組織を形成させ、
植物を増殖する方法(わき芽多芽体法)である。

この方法によって、種苗生産の期間がかかるものの、
大量生産の確実性が増し、
母株と同じ健全な個体が得られるようになった。

しかし、茎頂培養の方法をとっても、
バクテリア汚染をなくす技術が求められている。

植物体内にいる内生菌を取り除いて無菌的な植物を培養器内にいれる技術の確立は、
今日的課題でもある。

(2)植物体から溶出する褐変性物質について

植物によっては、組織から培地内に褐変性物質を溶出し、
生育が停止したり、枯死してしまう場合がある。

褐変性溶出物は、タンニンやポリフェノール物質などである。
褐変現象は、酵素的現象と非酵素的現象によって引き起こされる。

培養上で褐変の激しいものは、木本類(ユーカリなど)に多いが、
ストレチア、モンステラ、カラテア、ネペンテス、
アニゴザンサス(カンガルーポー)などの草本類でも褐変が起こり培養が困難である。

その対策として
●酸素が関与しているため、カットをすばやくし、
培地の中にきちんと切り口を埋め込むことや、
培地に酸化防止剤(ポリビニルピロリドンなど)を加える。

●MS培地は、塩濃度が高く褐変しやすいので、
低塩濃度の培地を用いる。

●植物ホルモンであるベンジルアデニン(BA)濃度を低くする。

●培養温度を低くする。

●移植を早くする。

●固体培地を使用せず液体培地で行うなどの対策が考えられる。 

(3)培養苗における変異について 

植物をコピーするということから、
親と同じものを農家に供給することが求められている。

そのため、形態的な変化だけでなく性質の変化も
「変異」として農家から指摘されることがある。

変異には生理的変異と遺伝的変異がある。
生理的変異は主に植物ホルモンによるもので、
できるだけ低濃度のホルモンを用いることが望ましい。

一方、遺伝的変異は母株にした植物体内に源があって、
それが発現する場合と培養過程で変異が発生する場合の二通りがある。

前者は変異を含まない母株を選択することによりその発生を防ぐことができる。
後者は培養法によって変異発生が異なり、
カルスやプロトプラスト培養では発生する頻度が高いが、
茎頂培養ではほとんど発生しない。

培養過程で生じる変異の原因はまだ十分明らかになっていない。
以下に私が経験した変異といわれた例を具体的に述べる。 

●組織培養における若返り現象 

キクの培養苗を農家に供給し、そのまま定植したら、
樹勢が強すぎて、葉が厚くなりすぎ、
開花が2週間くらい遅れるという問題が起こった。

その後、そのキクを親株にして、
挿し木した後収穫すれば、均一に揃って、
品質の良いものができることが判明した。

サトイモ(石川早生)の培養苗を生産し圃場に定植したら、
地上部の生育は旺盛であったが、ほったイモは小さかった。


(サトイモ・・・石川早生

培養苗は、一般に樹勢が旺盛であり、
肥料の吸収も旺盛である。

そのため、栄養生長から生殖生長に切り替わりにくい。
培養苗を栽培するとき肥培管理のうえで窒素成分を基準施肥量から減らす必要がある。 

●サイトカイニン後遺症 

培養過程において、増殖率をあげるために、
高濃度の植物ホルモンを使用する場合(BAを2PPM以上) があった。

それにより、植物によっては、鉢上げ後も多芽体を形成してしまうことがあり、
目的とする植物の収穫に適さない場合が生じた
(イチゴ、アロエ、サトイモ科植物など)。

観葉植物においては、それを利用して、芽を多くださせ、
植物の形態をかえることにより商品性を高めることができる。

また、観葉植物を高濃度ホルモンで、
意識的に継代培養をつづけると親株と性質の違った株が生まれるが、
調査すると「先祖かえり」であった。

キメラ植物 

パイナップルの培養で、変異の報告があった。
パイナップルの変異は、葉密度、葉の幅、葉色、ロウ質、トゲなど多様に発現した。

培養する部位によっても変異の頻度が違うことが解明された。
幼少果実、えい芽の変異出現頻度が高く、冠芽は少なかった。
培養対象の母株が遺伝的に安定なのかも検討する方法が求められる。

パイナップルは、トゲナシが要求されるが、
培養によりトゲありの頻度が高くなり、
トゲの発生は母株のキメラ性によると推定されている。

トゲナシファッシャータについても、同様の傾向がみられた。
また観葉植物には、キメラ植物が多く、ポトス、斑入りアナナスなど、
親と同じものを培養して実用化することは困難である。 

(4)培養苗の発根について 

組織培養の当初の培養対象植物は、栄養繁殖系植物で、
発根も簡単にできるものが多かった。

最近では、挿し木の困難なものなどが培養対象植物になってきている。
オーキシンによって発根が促進されることがわかっているが
植物の根がどのような作用機構でできるのかが詳細に理解できていない。

もともと培養容器内には、水分は充分すぎるほどあり、
湿度も100%近くになっている。

発根の難しい植物から根をださせるためには主にオーキシンで処理する方法しかないが、

経験的に

・活性炭を使用する。
・水分の吸収を制限する。
・光を強く当てる。
・寒天を使用しないで別の支持体を使用するなど

工夫を加えているが、効果的な方法がない。

アスパラガスは、雌雄別株であり・・・
オス株を一斉に作りたい。 オス株の方がおいしいのだ・・
しかし、発根がむつかしい植物である・・・


(アスパラガスの発根・・・・


(順化したアスパラガス・・・

(5)ダニによるカビの大発生 

組織培養技術が確立し、スタッフが増え、
生産量が急速に増えた。生産の安定のために、
クリーンシステムを導入し、確実な生産体制が確立した。

培養室がいっぱいになり、これでほっとしているときに、
どういうわけか、カビが発生した。

作業上のミス、オートクレーブの故障、殺菌不十分などと原因を探していたが、
わからずにカビの汚染が広がっていった。

ある日、一人のスタッフが、培養苗を順化をしているときに、
「この培養容器の中に小さいモノが動いている。」と叫んだ。

それが、ダニを発見した最初であった。
クリーンシステムの中に、ダニが存在することが信じられなかったが、
作業する人間が気がつかず培養室に持ち込み繁殖した
ホコリダニの一種ケナガコナダニの検出である。



培養容器の培地のにおいが、ケナガコナダニをよんでいた。
植物の組織培養の生産は、

この発見からずっと今日まで、ダニとの闘いが続いている。

「カビがでたら、ダニだと思え。」というあい言葉で、
徹底してダニを駆除することに力を注いでいる。 

(6)培養容器からグリーンハウスへ 

培養幼植物は、種子からつくった苗に比べて、
生育が不揃いである。

均一で揃った苗をつくるには順化技術も深く関与している。
培養種苗を商品化する上で、順化の作業はきわめて重要である。
順化段階での生存率を高めることは、
種苗生産コストにいちばん大きく影響する。
培養容器内の植物の特徴は以下のとうりである。 

●培養容器内の湿度が100%近いため、
植物体が水分過剰の状態であり、
ともすれば植物体が半透明になり、
ガラス化現象(ビトリフィケーション)をおこす。

●葉の表面のワックス(クチクラ層)の形成が不十分であり、
鉢上げ後の植物体からの水分損失が過多となる。

●気孔の開閉機能が充分に発達していないために
植物体内の水分調整が不十分になる。

●培養の段階で発根していても、
根の機能が充分に発達していないため、
根からの養分・水分の吸収が不十分になる。

●植物体の光合成機能が低いため、苗の成長が遅くなる。
このような培養植物の特徴のために、植物によっては順化がきわめて困難となる。

培養苗を順化する場合、
・人工光線(2000ルクスから3000ルクス)から自然光線への変化 
・湿度が、培養容器内の100%の状態から、
グリーンハウスの70%から80%への変化 
・寒天を土台としていたものから、培養土への移植 
・無菌状態から、自然界における微生物との共存という環境変化に
植物を順応させることが求められている。

そしていちばん大きな変化は、従属栄養から独立栄養への変化である。
このような変化を急激に与えないために、
培養器からとりだした幼植物は、
高湿条件下におき、その後湿度を徐々に下げて、
光量を徐々に高め、気孔開閉機能の正常化、表皮クチクラの発達を促し、
光合成能力を高める。

この順化の仕事は、培養段階と順化における
栽培管理の両方から改善をすすめることが必要である。
また、グリーンハウスにおいていちばん大切なことは、
植物に対する観察力である。

植物の根と葉の状態から植物が何をほしがっているかを読みとることが必要である。

(7)苗生産期間が長いこと 

種子からのプラグ苗生産と比較するとよくわかるが、
組織培養苗生産は、長期間を要しきわめて回転率が低い。

そのことが、組織培養苗生産会社の経営を圧迫する要因でもある。
苗をつくるのに、1年以上なかには3年もかかるものがある。
それは、クリーンベンチの中で株分けをしているにすぎないからである。
1サイクル3倍で増殖するとすれば、
一体どれくらい期間がかかるのかについて考えると 

増殖サイクルが1ケ月サイクルであれば、
21000本を増殖するのに13ケ月、
2ケ月サイクルであれば、21ケ月、
3ケ月サイクルであれば、29ケ月かかる。

発根率と順化率が、あわせて80%であれば、
上記の本数に0.8かける。
いずれにせよ、早くても1年はかかる。

(8)少品目大量生産と多品目少量生産

アメリカの植物の組織培養業界は、大量生産システムを確立し、
観葉植物を中心とした周年生産供給体制、
組織培養苗の激しいコスト競争の中にある。

アメリカにおいてコスト的にあう組織培養苗の生産ユニットが
1000万本以上といわれており、
少品目大量生産が行われている。

トワイホード社は、培養対象植物が、
フィカス、シダ、シンゴニウム、スパシフィラムなどの観葉植物であり、
年間3500万本生産している。

それに対して日本は、組織培養会社で最大といわれる会社で
やっと500万本を越えた段階である。

品目的には、実に様々であり、
アメリカの少品目大量生産システムに対して
多品目少量生産である。

培養対象植物は、スターチス、サツマイモ、イチゴ、ガーベラなどである。
また、季節的要因による植物の定植時期が異なることから
月毎に供給する品目が違い、生産段階において複雑な組み合わせが要求される。 

(9)コスト計算を比較すると

アメリカの組織培養のコスト計算と比較して、
日本では、
●気候が湿潤で、カビに汚染される率が高く、
安定して生産するためには、クリーンシステムの導入がいる。

●設備投資が高いこともあるが、その設備をする土地代が高い。

●組織培養のカット作業におけるパートタイマーのコストは、
アメリカとほとんどかわらない状態になってきている。

しかし、アメリカにおいては、2シフトもしくは3シフト制をとれることにより、
組織培養の施設をフルに使える。

●電気代が高いなどがあげられる。
このように、アメリカと日本の生産基盤の違いが、
培養苗のコストに影響している。

しかし、日本の組織培養苗が高ければ、
いずれアメリカなど諸外国から組織培養苗が
押し寄せてくることは必然性をもっており、
いかによい苗をつくり
培養苗生産のコストダウンをはかるかが今後の大きな課題である。 

ハクサイ⑴ 韓国では不足 

中国農産物市場、キムチ危機に一喜一憂
2010年10月15日(転載)
『韓国政府が中国産白菜の輸入関税を取り消したことをきっかけに、中国で白菜価格が右肩上がりに上昇している。韓国では悪天候で白菜の収穫が大幅に減少。白菜の価格は400%上昇した。韓国人の食卓に欠かせないキムチの材料となる白菜の中国からの緊急輸入は、中国の白菜農家の財布を膨らませたが、今度はそのとばっちりを受けることになる。

 新浪網の統計によると、白菜価格はここ数日間で12%値上がりし1キログラム5~6元に達している。大根価格も上昇。冬の到来を控え、消費者の間では保存食野菜の価格高騰懸念が広がっている。

 大都市ではさまざまな農産物が手に入り、多少高くても買う経済力があるが、農村で暮らす多くの人々は物価上昇に弱い。農村部では白菜は冬に栄養が獲れる安価な食材として重宝されており、価格高騰による打撃は大きい。

 中国ではブタ繁殖呼吸器障害症候群のまん延で07年に豚肉が大幅に不足し、価格の高騰が1年間続いていた。この影響で中国のインフレ率は08年11月に11年ぶりの高水準となる6.9%を記録した。その後、豚肉価格、インフレ率ともに落ち着いたが、政府当局はこの二の舞を演じたくない。』

逆浸透膜

逆浸透膜(OR)

逆浸透膜浄水器とは、水は透過するが、水に溶け込んでいる物質はほとんど透過しない選択的な性質をもった膜「浸透膜」を利用した製品です。

逆浸透膜は、NASA(アメリカ航空宇宙開発局)によって開発されたもので、一時期とても注目されました。

ほとんどの不純物を除去できるので、とても安全な水が出来るのですが、ミネラル分まで取り除かれてしまうため、おいしい水とはいえないようです。

この逆浸透膜方式を採用した製品を逆浸透膜浄水器(RO)と呼びます。
※RO:Reverse Osmosis

逆浸透膜浄水器は、全量ろ過方式のように入れたものがすべてろ過されるろ過原理とは違い、浸透圧により水分子のみが浸透する方式なので、不純物などを含んだ汚れた水は、膜面を透過できずに排出されるので少量ずつしかろ過できません。

逆浸透膜

図は ここ から・・・

逆浸透膜02
図は ここ から

ろ過する方法

『ろ過する方法の大半は、溶解物をろ材(セディメント、活性炭、セラミック等)に吸着させる方法で1ミクロン以上の溶解物をろ過する方式が従来からの標準的手法です。更に吸着方式より除去能力を向上させた方式が‘膜方式‘と呼ばれ中空糸等のウルトラ膜という0.01ミクロン以上の溶解物をろ過する方式が最近主流になりつつあります。
又、同じ膜方式で‘逆浸透膜‘方式と呼ばれ海水の淡水化装置用に開発された、0.0001ミクロン以上の溶解物を除去する方式が浄水装置の現状では最高のシステムとされています。これは水の分子とほぼ同じ大きさの薄膜の細孔を持ち溶解物のほぼ大半を除去します。』

逆浸透膜03

図は ここ から・・・

水を考える

切り花のことを考えていたら・・・
そうだ。
水だ!!
と 昔の水のデータを ブログアップしながら
考えてみた。
タグで  をつくった。

水を考え出すと・・・
そのイメージが どうも よくわからなくなる。
水の理論や方法は さまざま あって・・・

前は かなり真剣に取り組んでみた。
クラスター理論が好きで なるほど・・・
クラスターが 小さいほうが たのしい
と思ったりした。

今の農園は 井戸水を使っているが
カルシウム マグネシウムともに 多く
硬度計算をしてみたら 150 もあった。
ご近所の農場は 16くらいなのに・・・

なぜ?
と考え どうするのか?
を 考えてみた。 

微笑みの国 胡道

世界は 実に簡単になった・・・
ユーチューブがあれば それをビジュアルに
見ることができる。

農民たちが まぶしく 日本の胡道を 鑑賞する。

kodo01_R
漢字が 不思議に映る。

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花のイノチが…
kodo03_R


意外と 窓の外の緑が このスライドには あう
ことを発見。

アスコノプシス

農園で見つけた…

アスコノプシス
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 この色合い好きなんだけどねぇ
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ただ 惜しむらくは 生育がゆっくりしているのと
花が 小さいことかな・・・

これは 胡道 になりそうだ。

台湾の花卉産業

台湾の花卉が国際花展で好評、胡蝶蘭の輸出額が前年比20%増発信
日時:2010/6/3『台湾の花卉産業は、長年の経営の蓄積により豊富な輸出量を誇り、蘭(ラン)の花や切り花などのソフトパワーの実力がますます向上し、近年の国際花展などで賞を獲得することも増えている。今年5月に英国で開催されたチェルシー花展では、台湾の胡蝶蘭(コチョウラン)が英国のエリザベス女王から高く評価されたほか、今年4月にベルギーで開催されたヘント花展でも、台湾の切り花の展示がフィリップス・ベルギー皇太子夫妻から高く評価され、同展のイメージ賞で第1位を獲得した。このように、台湾の花産業は国際社会からますます注目されている。 台湾の花卉栽培面積は1万3,000ヘクタールに達し、生産額は約118.3億元(約355億円)となっている。そのうち、胡蝶蘭の栽培面積は約600ヘクタールであり、その生産面積の70%が台南、嘉義、南投、台中、屏東、高雄の各県に集中している。1ヘクタールあたりの生産額は約550万元(1,650万円)年間生産額は27億元(約81億円)で、各種農産品のなかでもトップとなっている。胡蝶蘭の主な輸出先は、米国、日本、オランダ、韓国などとなっている。2009年の台湾の花卉産業の輸出総額は1億1,070万米ドルに達し、そのうち胡蝶蘭の輸出成績は輝かしい成果を収め、輸出額が6,268億米ドルに達し、2008年の5,223万米ドルと比較して20%成長した。台湾の花卉生産能力を育成し、海外市場のシェアを拡大するため、行政院農業委員会は近年、産業協同生産を積極的に指導し、花卉・蘭輸出専用区および台湾蘭バイオテクノロジー園区を推進している。文心蘭(オンシジューム)および胡蝶蘭の長距離海運鮮度維持技術を開発し、輸出時の輸送コストを抑えているほか、各国と輸出検疫措置について協議し、米国、カナダ、韓国などは、わが国からの胡蝶蘭が中間業者によって輸入できることに同意し、各株の生命力を向上させている。また、欧州連合(EU)とは胡蝶蘭の品種権の出願手続き簡素化を実現し、大幅に申請時間およびコストを削減し、わが国の生産者の検疫を増進している。
台湾花卉の国際イメージアップの面については、農業委員会が2004年より農産品の国際輸出法案計画を推進し、胡蝶蘭、文心蘭、菊、洋桔梗(トルコキキョウ)、火鶴(アンスリウム)を花卉輸出潜在力商品項目に指定し、花卉業者が主要国際花展に出展する際の指導を行っている。2010年度は指導業者が9回海外主要展覧イベントに参加し、創意ある花芸技巧を応用して台湾の花卉イメージ区を設け、高品質の花卉の輸出を促進し、台湾の花卉および国のイメージを広めていく。農業委員会は今後引き続き品種の知的財産権保護を強化し、産業技術の実力を向上させ、国際販売競争力の強化を促進し、グローバル花卉市場を引き続き開拓していく。【行政院農業委員会 2010年5月28日】』

胡蝶蘭 切花の鮮度保持

切り取ったら 水揚げをする。
水が きれいでないといけない。
水の中で 斜めに切る。

保持温度 18℃から22℃。
輸送にはキャップを つける。

直射日光が当たるところ、
温度が高すぎるところや低すぎるところ、
クーラーなどの冷気が直接当たるところには
切花を置かないようにする。
最良の保管場所は涼しいところ

胡蝶蘭の保鮮液・・・成分は?
 

中国砂糖価格が70%上昇

中国砂糖価格が70%上昇 減産が要因――2010年10月12日「中国網」


広西工業情報化委員会の丘東副主任は、中国の砂糖価格が連日で上昇し、蔗糖生産区としての広西のサトウキビ生産減少が要因であったと明らかにした。10月8日の広西砂糖価格は1トンあたり5950元と最高記録を更新した。

広西の砂糖価格は2008年末に最低の2700元から3000元、4000元まで上昇し、2009年末に5000元を突破した後、高水準で維持した。現状の砂糖価格は前年同期比70%上昇となった。サトウキビ購入価格は砂糖価格と関連し、現状の価格で計算し、農家のサトウキビ販売収入は1トンあたり100元で増加する。

広西農業庁によると、深刻な干害を受けた広西のサトウキビ被災面積は400万ムー(1ムー=666.67平方メートル)に達した。関連部門は多くの措置を実行したが、2010~2011年圧搾期の蔗糖は減少傾向を示す

チェンマイのシンビジウム農場

チェンマイのシンビジウム生産者の農場に行ってきました。
標高 945mのところに 農場があります。
そこまで行くのに 急こう配の坂道を上ります。

シンビジウムをやり始めて 7年。
中国雲南から 苗を導入。
台湾人が シンビジウムの生産を指導。

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1鉢 500バーツ(100中国元 1400円) 
1花茎が 増えるたびに 100バーツ。

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6花茎のものは 1600バーツ で代理店に売り 
だいたい 3000バーツで 店頭で売ると言います。

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8月から開花初めて 3月まで 咲くといいます。
いまは 緑が最盛期のようです。
ほとんど バンコクで販売しているようです。

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出荷 される シンビジウム。

おっぱいが大きくなるプルエリア

タイ北部で 話題なのが 
おっぱいが大きくなる植物 プルエリア

あれ 時間が無くなった 打ち合わせに入ります。 

バナナ(6)雲南バナナの培養

涌金莲吸芽の離体培養と植物再生
関文霊(雲南農業大学園林園芸学院、昆明650210
In vitro Culture and Plantlet Regeneration of Haustral Buds of Musella lasiocarpa

GUAN Wen-ling(College of Landscape Architecture&Horticulture, Yunnan Agricultural University, Kunming650210)

1、植物名
涌金莲Musella lasiocarpa、別名は花、芭蕉

2、材料類別
吸芽

3、培養条件
改良したMS0を基本培地にして、10%ココナツウォーターを入れる。

芽の誘導培地:
(1) BA1.0mg·L-1(単位は次も同様。)+NAA0.1
(2) 6-BA3.0+NAA0.1
(3) 6-BA5.0+NAA0.1
(4) 6-BA3.0

芽の増殖培地は上記の(1)――(3)。
発根培地:IBA0.5+0.5%活性炭
上記の培地はみな砂糖3%、寒天0.7%入れ、pHは5.8です。
培養温度は25-28
、毎日の光は12h、照度は2000-3000lx。

4、    成長と分化状況
4.1、無菌材の獲得
田に吸芽を取って、水道できれいあらいながす。洗濯剤で2,3回洗い、外層の皮を剥いて、基部の組織を一部取って、フイルターで表面の水を乾かして、70%のアルコールで一回擦して、0.1%の塩化水銀に15min浸して殺菌する。無菌水で3,4回洗い流し、無菌フイルターで表面の水を乾かして、2cm×2cmの大きさのように(塊ごとに芽原基1,2個ある)カットして、芽の誘導培地(1)~(4)に接種する。

4.2、芽の誘導
接種した35-65d後、外植片は膨大し始め、一部の外植片はカルスが少量にできた。同時に、芽が出始め、続々成長する。外植片は4つの培地でも発芽できるが、発芽率と発芽数はここ違う。培地(3)の発芽率は最も高くて96.7%に達する。発芽数は平均2.6個、発芽時間は35dです。しかし、芽が細くて弱い、成長も遅いです。培地(2)の発芽率は93.3%に達する。発芽数は平均2.3個、発芽時間は40dです。苗は頑丈で、成長も早いです。培地(4)の発芽率は90.0%に達する。発芽数は平均2.2個、発芽時間は38dです。苗はちょっと弱くて、、成長はちょっと遅いです。培地(1)の発芽率は最も低くて36.7%にしか達しない。発芽数は平均1.0個、発芽時間は最も長くて65dです。そして、成長も遅いです。単に6-BAまたは6-BANAAを混合して使う場合、外植片の芽の動きにはあまり影響がない。しかし、NAAの入れた培地の芽は頑丈です。要するに、培地(2)は一番いいです。

4.3、試験管苗の増殖
苗は葉が1,2枚ある時、芽ごとに一部の基盤組織のある苗を切って、新鮮な培地(1)―(3)に接種して継代培養する。培地(2)の増殖効果は一番いいです。増殖係数は1.6で、苗の品質もいいです。培地(1)の生長速度は速いですが、増殖係数はただ1.3です。培地(3)の苗は細くて弱いです。成長はが遅くて、増殖係数はただ1.8です。上記によって、高濃度の6-BAは試験管苗の増殖を抑える。

4.4、根の誘導
苗は緑葉が3,4枚できた時、丛生苗を基部から単苗のようにカットして、発根培地に接種して培養する。10-15d後、発根し始め、発根率は92%で、毎本の苗は平均根が3.5本ある。

4.5、試験管苗の移植
根が5cm伸びた時、瓶に出して、根についた培地を洗い、栄養袋に移植する。栽培基質は園土、河砂、腐り葉土(1:1:1)の混合したものです。移植した後、水をたっぷりあげて、プラスチック小屋に置き、適当に日よけする。温度は18-26です。基質と若苗の湿度を保つように、毎日、水を2,3回噴く。15d後、覆ったものを除去する。生き残る比率は90%です。

5、    意義と進展
涌金莲は芭蕉科涌金莲属の植物です。特産地は雲南です。涌金莲は花形が特別で、花の色が鮮やかです。涌金莲は観賞期間が200日あまりで、観賞価値と地方特色のある、珍しい草花です。薬用価値もある。その茎の汁は二日酔いの薬が作れる。近年来、涌金莲は園芸界に重視されて、苗の需要量は増えてきた。地涌金莲の関する組織培養と急速繁殖は報道したことはない。本文はわが国の珍しい特産植物の開発利用には、ある程度の応用価値がある。

リゾクトニア

リゾクトニア 中国語;丝核菌
リゾクトニア菌
は、
『野菜類だけでなく普通作物、花き、牧草、材木などを侵します。また、病原菌自身にも多くの系統があり、そのために被害を受ける作物の種類や病徴は複雑です。野菜類では苗立枯病(Damping off)で代表されます。

《発生メカニズム》
[病原菌]   
病原菌はかびで、日本での問題の菌はRhizoctonia solani(リゾクトニア・ソラニ-;中国語;纹枯病菌)と呼ばれています。本菌は黒褐色化した古い有機物からは栄養を摂取して増殖することはほとんどできず、新しい有機物のみから栄養をとって繁殖しています。さらに、細菌や放線菌が土壌中で顕著に増殖するとリゾクトニア菌の生育は圧迫され、衰退を助長するような条件が多くなります。

[病徴]
作物の種類によって若干異なりますが圃場での自然発病では次のような病徴が見られます。

●紋枯れ イネ、ショウガ
●芽枯れ イチゴ
●株枯れ(地際枯れ) ハクサイ、ホウレンソウ、レタス
●苗立枯れ ナス科野菜、ウリ科野菜、アブラナ科野菜、ネギ類、ニンジン、ゴボウ
●黒あざ ジャガイモ、ゴボウ
●根腐れ ニンジン、ナガイモ、テンサイ

これらの病徴の中で、苗立枯れの場合は発芽間もない子葉直下の胚軸が幼弱な時期には立枯れ状態になりますが、胚軸の形成層が強固になると病徴の形跡を残したまま維管束が生存し、株枯れは回避されます。

 [病原菌の種別]     (寄主性を異にする系統)
●地上型の系統(培養型ⅠAⅠB) 地上部の茎葉を主に侵して紋枯れ、葉腐れくもの巣症状を起こします。
●地表型の系統(培養型Ⅱ、ⅢAⅢB) 地際部分の胚軸や葉柄、茎を枯らして苗立枯れ、茎腐れ、芽枯れ、株腐れ、尻腐れ症状を起こします。
●地下型の系統(培養型Ⅳ) 根部を侵して黒あざ、根腐れ症状を起こします。
●地上型の系統は酸素不足条件下では活力が弱く、越冬は菌核で行われます。
●地表・地下型の系統は、地上型に比べて土壌中での菌糸生存、生育もよく、酸素不足がちな嫌気条件下でもよく繁殖します。
●病原菌の生理的性質と畑の発病状態とは密接に関連しています。

[生活様式] 
●この病原菌はだ円形の分生子、微小菌核および菌糸を作ります。この分生子は土壌中では一ヶ月以内で病原力を失います。
●微小菌核や休眠菌糸は土壌中でもなかなか病原力を失うことなく二年ぐらいは生きます。これが第一次の感染源となります。
●宿主植物でない場合も根を侵して微小菌核を生産しますので休閑による防除効果が現れにくいです。
●ホウレンソウ・ハクサイでは種子伝染します。
●病原菌は地表下90cmの深い土中でも分布しているが、表層ほど多いです。
●病原菌に汚染されている圃場や連作地は必ず土壌くん蒸剤で土壌消毒する。
●野菜類のリゾクトニア病に対する農薬にはメプロニル水和剤(バシタック水和剤)、キャプタン水和剤(オーソサイド水和剤)、バリダマイシン液剤(バリダマイシン液剤)ペンシクロン水和剤(モンセレン水和剤)、トリクロホスメチル水和剤(リゾレックス水和剤)など多くの効果的な種類がたくさんあります。
●登録がある野菜類に対しては、安全使用規準を厳守して、種子消毒や、播種前、後の土壌施用を行ってください。』

リゾクトニア

『48科263種という、実に広範な植物を犯す多犯性のカビとのこと。この菌は、新鮮有機物があれば、土壌微生物とともに増殖して菌糸を急速に伸ばす。根が近づくと、耐久体などは、発芽して、柔組織に侵入する。(苗立ち枯れや、根腐れを起こす。)土壌中での菌糸の伸長も早く、20日間で、20-26センチも伸びるという。』
 
ダイズリゾクトニアの画像
rizokutonia

胡蝶蘭 リゾクトニア フザリウム

フザリウム、リゾクトニア、斑点性の病気

『フザリウム症は、進行は遅いものの、そのために発見が遅れがちです。症状は感染した場所によって異なります。葉であれば黄変落葉(葉が下から順番に黄化して落ちていくのは自然ですが、中ほどの葉が突然黄色くなり次々に落ちていく)が見られます。茎基部に感染すれば赤紫に変色したり、茎期部に近い葉の根元から黄色くなっていきます。根であれば黒変、根腐れなどの症状が見られます。植え込み材や植え替え用の作業道具なども菌が潜む可能性があります。こまめな消毒で予防することが大切です。リゾクトニア菌は根に感染します。症状が進むと根が正常に機能しなくなり、葉が脱水症状を起こします。予防方法は上記のフザリウムと同じです。
フザリウム、リゾクトニアは代表的な菌ですが、そのほかにも病原となる菌は様々で、完全に原因菌を特定するのは難しいため、斑点性の病気であれば幅広い症状効果があるエムダイファーをお勧めします。また、フザリウム予防にはオーソサイドが有効です。』

新芽の根元が黄化

『(新芽の根元部分がそれぞれ白い菌糸がみえている*マンネブダイセンM水和剤を穴にたまるほど噴霧はしています。この株は1月前から途中の葉の根元が黒くなって(カビです)葉が割けていました)フザリウム菌またはリゾクトニア菌による病害だと思います。対処は大変難しいです。根にも伝染していると思います。新芽(生長点)が死んでしまったのでこのまましばらく様子を見てください、脇から新しい株が出てくることがあります。新芽(生長点)が死んでしまったのでこのまましばらく様子を見てください、脇から新しい株が出てくることがあります。』 

胡蝶蘭の黄班症

黄斑症についての委託研究 報告 宇都宮大学農学部 山根健治

(全文引用)『ファレノプシスの黄斑症株からのRT-PCRによるOdontoglossum ringspot virus, Cymbidium mosaic virus およびトスポウイルスの検出

黄班症

ファレノプシスの黄斑症は国内の生産者にとって重要な問題の一つであるが,その原因は明らかではない.本研究では,全国の生産現場で発生した黄斑症株からOdontoglossum ringspot virus (ORSV), Cymbidium mosaic virus (CymMV) およびトスポウイルスの検出を試みた.収集株のうち輪紋,スポット状,モザイク,えそおよびその他の症状が それぞれ 42%, 24%, 25%, 16% および 44% の株に認められた.

ORSV
は全体の55%の株から検出され,輪紋症状を示した42株のうち35株から検出された.CymMV34% の株から検出され,モザイク症状の見られた25株中18株から検出された.ORSVCymMVが混合感染も34%で,症状が強い傾向にあった.これらの黄斑症株を3ヶ月間栽培したところ,症状が著しく緩和された.ORSVを幼株に接種し,全身感染させたが,6ヶ月間では病斑は認められなかった.これらの結果から,これらのウイルスの黄斑症へ関係している可能性は高いものの,環境条件や時間の経過によって病徴が緩和されることが示唆された.

トスポウイルスは70株の検査個体からは検出されなかった.台湾ではCaCVに類似したトスポウイルスの検出が報告されている(Zhengら,2006).また,ハワイにおける調査では,温室の近くにTSWVに感染したキクが存在した1ケースのみにトスポウイルスが検出されている.今回の調査では検出されなかったが,台湾からの苗の輸入などもあるため,今後十分に注意する必要があろう.

その他,黒色のえそ斑のみられた株からランえそ斑ウイルス(OFV)が検出された.OFVではオーストラリアでは10.2%のラン類で検出され,ORSV30.6%を下回ったもののCymMV 7.5%を上回っている重要なウイルスである(Gibbs,1990)OFVはハダニが媒介し,高温期には特に注意が必要である.

ORSVCymMVを同時に検出できるプライマーを設計し,より省力的で経済的なsimple-direct-tube 法によるRNAの抽出を適用したRT-PCR法を確立した.

しかしながら, RT-PCRおよびTEMによりウイルスが検出されない数株において,顕著な輪紋やスポット症状がみられたことから,黄斑症に関係するその他のウイルスや原因が存在することが示唆され,さらに検討が必要である.

尚,本研究の成果は現在Journal of Phytopathologyに投稿中である.また,農業技術から執筆を依頼されており,正式に掲載されれば日本語の報告書として提出する予定である.』

トスポウイルス

日本で発生している5種のトスポウイルスの検出法

地域基盤研究部・病害遺伝子制御研究室
〔成 果〕
近年、わが国ではトスポウイルスによる病害が次々と報告され、その被害が問題となりつつある。トスポウイルスの遺伝子配列から共通する領域を算出し、日本で発生している全てのトスポウイルスを検出できるプライマーを作製した。作製したプライマーを用いたRT-PCR法により感染の疑われる作物からトスポウイルスの感染をバンドとして確認できる。この検出法は日本に発生する5種のトスポウイルス全ての検出・診断に適応でき る。

日本で発生しているトスポウイルスの種類と主な発生作物
名称   略称   発生作物
トマト黄化えそウイルス      TSWV  トマト、ピーマン、ナス、ダリア、キク、ガーベラ、レタス、トルコギキョウ、シネラリア、マリーゴールド、アルストロメリアなど

スイカ灰白色斑紋ウイルス    WSMoV 
スイカ、トウガン、ニガウリ、キュウリ

メロン黄化えそウイルス      MYSV  
メロン、キュウリ

インパチェンスネクロティックスポットウイルス     INSV  
シネラリア、シクラメン

アイリスイエロースポットウイルス   IYSV  
アルストロメリア、トルコギキョウ

胡蝶蘭 ウイルスキット

ウイルスの検定について

タイワンでウイルスの良い検定キットが発売されている。

現在ORSVCymMVCaCV(トスポウイルス)が検出可能で、近々CMVも検出可能になるようである。このシステムで検出可能なウイルスはこれからもっと増えてくると思われる。

巨合生物科技股份有限公司

『兰花病毒生物芯片检测试剂套组』

 

寒天について

1 寒天は培地用といわれるのは
細菌培養用で、離しょう水がおおい。
そのほうが細菌には都合がいい。
植物の培養には 離しょう水 が少ないほうがいい
植物の培養には 食品用の寒天のほうが適切である。

2 寒天のかわりにカラギナンがある。
価格もやすいが、耐熱性に問題があるようだ。

3 さとうをとかした液体で、寒天を溶かすと、
固さにばらつきが出来るため、  
寒天は、寒天だけで溶かしておく必要がある。

4 ジェランガムは寒天より透明度があり
コンタミの検出は しやすいが
発根ステージになると ph がさがることで
崩れやすくなる… 

内生菌

植物の「内生菌」の問題が大きな問題となります。
培養中の中で発生するコンタミについては、
○初期誘導における雑菌の混入
○作業途中における雑菌の混入
がある。

しかし、どうも植物に共生している菌が、
ある時期培養中の条件の変化
(温度の急激な変化、培地の間違い、植物体の老化など)で、
コンタミが広がる場合がある。

それをどうも内生菌がでたといっているわけですが、
内生菌に関する情報並びに定義
どのような菌であるのか?

その質問に対して Hセンセイは言う
『全く同じことを、ワサビの増殖をしていた先輩が言っておりました。
「最初は居ないのに、生長点が大きくなって伸びてくると、
決まって白いバクテリアが出てくる」と。
#彼は、自分がヨーグルト好きなことが原因かも、
と一時期悩んでおりました。

また、有機物を沢山入れた培地では
どうしてもバクテリア(酵母?)等が繁殖しやすいのも事実です。

植物を培養するための培地が、
実はバクテリアが繁殖しにくい選択培地になっているのかも知れません。

植物が大きくなって、二次代謝産物を生成するようになると
それを餌にするバクテリアが動き出すのかも・・・??? 
← 証拠なし。

詳しくは知りませんが、植物体内(導管内?)で
植物と共生している菌が居るのは事実のようです。
うちの病害虫部でバクテリアを調べていた人が
メロンから数株は分離しており、
(体内が)無菌状態の植物にうまく接種すれば
「植物の生長促進効果も期待できる」と言っておりました。

ただし、内生菌が培養時に悪さをするのか、
あるいは共生の効果が期待できるのか?
などについては、再現性がとても難しいので、
データになっているかどうか疑問です。

植物に害がなければ、無理に無菌にする必要はない、
と言う考え方もあるようですが、
やはり、無菌で行うのがよろしいかと・・・。

コストの問題はありますが、初代培養時に
クラフォラン等の抗生物質を使用するという手も有ります。
でもフィルター滅菌は面倒くさいですよね。
もっと安く、と言うのであれば、初代の茎頂培養時には
素寒天(水と寒天のみ)で培養し、
活着したものだけを普通の培地に移植するとか
(最も安い選択培地でしょう)。
こうすると、内生菌?の出てくる率が下がるような気がする。』

内生菌については 今の時点で どうなっているか
調べる価値がありそうだ。 

 

農薬

スリップス

スピノエース
モスピラン
アドマイヤー
オルトラン
エビゼクト

ダニ

ペンタック
アバメクチン
 

変異とコピー屋の立場

植物は、自然環境においても「変異」は避けられません。
そういうことから、培養した時点においても、変異は避けられません。
将来的にも、変異しないで、培養するということは
かなりの高度な技術が要求されます。
そのため、コピー屋は、変異をしないで培養する
という努力を続けております。

変異がしない技術ということは、進化のないことであるので、
それは、ある意味では環境に順応できないということになり、
絶滅するしかないということです。
要は、通常10万分の1でおこるのが、
培養では、それの約100倍くらいの頻度でおこる
ということが問題です。
変異ということをなくす技術は、自然界では存在しないことになります。
生物たる由縁でしょうか。
変異は自然界でつねにおこるが、
培養の世界はそれより頻度が高いということです。
変異をさせる条件を探り出すことが求められています。 

変異の論議の中で、
変異が培養し増殖することによって出来たのか?
それとも、もともと変異源が植物体に潜在していて、
増殖することによって発現したのか?
という議論が分かれています。

変異の始まりはどこにあるのかという確定はしにくいのですが、
培養の場合については、小さい苗のまま継代培養を繰り返しますので、
変異及び形態異常を見分けることが困難となります。
そのため、継代培養の回数を少なくするように努力するわけです。

植物のコピ-屋として、母株と同じ形質の苗を生産することが
何よりも大切です。
そして、変異をおこさないための責任分担として、
1 安定した母株の供給をお願いします。
通常の栄養繁殖の場合にも、形態異常が起こる場合については、
培養をかけた場合については増幅されます。
この場合については、責は母株提供者にあります。

2 苗を生産した過程において、また苗の最終商品の段階まで、
形態異常のおこった苗については、
コピー屋の責任において処分致します。

3 苗出荷時点において、新しく出荷する場合については、
委託者の立会いのうえ検品し出荷しております。
 
4 苗の不良及び形態異常は、苗到着後1ケ月以内に確認された場合、コピー屋の責となります。
しかし、輸送上のトラブル、その後の管理上のミスなどについては、
サポ-トしますが、実質上の責はありません。

5 その後の栽培管理で出た問題点及び形態異常については、
その責任をおいかねます。

6 学術論文などで公開された技術とコピー屋として開発した技術
によって、培養し増殖して生産して変異が起こることも予測されますが、両者の間で協議し解決します。
 
7 なぜ形態異常及び変異が起こったかという原因を究明し、
その責が、コピー屋にあると確定した場合については、
種苗費の範囲内で補償します。

ハイポネックス 微粉の成分

微粉ハイポネックス
(粉末液肥 主な肥料成分 窒素:6.5% りん酸:6%加里:19%)

植えつけ後に、水で薄めて与える肥料(追肥)
植物の成育が盛んな春や秋、
また肥料を多く必要とする植物に対して追肥が必要。
 
すぐに効く速効性成分であり、
植物が水を吸うのと同時に吸収される。

普通の栽培ではハイポネックス原液が最適。
 
また、微粉ハイポネックスには主成分の他、
石灰等も配合しており、このため、ナス、トマトやキュウリなど、
石灰分を多く必要とする植物や、水耕栽培(水栽培)に最適である。
(一部、緩効性成分を含むため、完全には溶けない)

●ハイポネックスの成分は以下のとうりです。
(以前 調べたけど どこのデータかわからない) 
 Hyponex  total N      7.00%
うち アンモニア態窒素   1.20%
硝酸態窒素      5.80%
水溶性P2O5          6.00%
水溶性K2O          19.00%

行儀のいい胡蝶蘭

胡蝶蘭が・・・行儀よく並んでいる。

pha01

pha02


いいな・・・
葉が羽ばたいているようだ・・

野菜の呼吸量

日本の野菜 大久保増太郎 中公新書
を読みながら・・・・野菜の呼吸量 というのは
鮮度保持技術の中で きわめて重要な意味を持っている
ことがわかった。

野菜によって呼吸量は違う。
『初期の生育ステージで収穫される
葉茎菜類(アスパラガス、ブロッコリー、ほうれんそう等)や
未熟な果実(おくら、スィートコーンなど)が
概して呼吸量が大きく、
トマトなどのようにやや成熟してからとる果菜類は中間的で、
貯蔵器官やそれにちかい根菜類が最も少ない呼吸量を示す。

また同じ葉菜類でも、結球性のものと非結球性のもの
とでは異なり、どちらかというと
結球性の物の方が低い傾向にあります。
このような呼吸量の小さいものほど貯蔵性が良いです。』

       0℃  4.5℃  21℃ 
ブロッコリー  20   97   310
ホウレンソウ  21   46   230
スイートコーン 30   43   228
アスパラガス  44   82   222
タマネギ(緑) 16   25   117
カボチャ    12   16    91
セロリ      7   11    64
レタス     11   17    55
キャベツ     6   10    38
ジャガイモ    3    6    13

キャベツ ジャガイモは 呼吸量が少なく・・・
貯蔵性がいいといえる野菜

『呼吸のタイプは大別すると三つに分けられます。
一つめは、収穫直後の呼吸量が最も高く、
その後時間の経過とともに低下するもの(漸減型)、

二つめは、逆に末期になって呼吸が上昇するタイプ(末期上昇型)、

三つめはトマト、りんごに代表されるもので、
収穫後いったん低下した呼吸が急上昇し、
ある点に達すると再び低下して山型をつくるタイプ
(クライマクテリック型)などです。

この中で、クリマクテリックタイプの果菜は、
いったん低下した呼吸が急上昇するに伴って、
成熟現象が進行します。

そして成熟から老化へと進みます。
品質保持の面からは、このクライマクリックライズの時期を遅らせ、
かつクライマクリック・マキシマム(山)を
低くするような手段を講ずれば、
成熟(追熟)や老化の進行が抑えられて、
結果的には品質保持につながります。

このクライマリック・ライズの抑制手段としては、
短期的には「包装」や「予冷」があり、
長期的には「オゾントータルシステム」「氷鮮庫貯蔵」等
の鮮度保持貯蔵や「CA貯蔵」「減圧貯蔵」等があります。

呼吸量を左右する要因には、
温度、湿度、環境ガス組成などが主なものである』

(補遺)
CA貯蔵・・・空気組成を変える。
酸素を 2% 二酸化炭素 3% 窒素95%ととして
冷蔵にして 貯蔵する方法
Controlled Aymosphere Storage 
日本では ニンニク りんご ブドウに使われる。

熱帯に 似合う 白い花

バンコクで見かけた花は・・・トロピカルというより清楚
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熱帯の中で 白く 咲くのが まばゆい太陽を
はね返すチカラとなるのだろう。

Pさんの野心

バンコクの郊外の Pさんのラボに行ってまいりました。
DSCF2655_R

事務所 培養棟 温室 作業場まで 1200mあるそうです。
あるくと いい散歩になります。

やっていることがシンプルで 徹底して ウイスキーボトルで
培養苗を作っていました。

DSCF2661_R

クリーンベンチが 120台のところと30台のところが
ありました。
あわせて 150台。・・・現在 年間 1000万本出荷。
胡蝶蘭の生産が 50% そのほか 
オンシジウム、シンピジウム、ミルトニア。

来年の5月には 新しく 120台のラボができて あわせて 270台。
生産量の倍増予定・・・・
委託が基本で ステムをすべて ウイルスチェック
ウイルスの入っているものは 増殖しないとか。

DSCF2686_R
この培養棟から クルマで限りなく急いで走って 2時間。
農場も広いのだ。
海抜 450mのところにあるという。

ウイスキービンは 
現在 アメリカに 船で送り 1瓶 10バーツ

ブラジルが増えて 船で送り 15バーツ
飛行機で送っていたことから 夢のように安くなったという。

船でどこへでも行けるので どんどん増えるとか・・・
不況だから 安い苗がどんどん売れる・・・
安いバリューゾーンを変えることで世界を攻める。

日本の自動車メーカーのT社から ヤトロファ を
今進めているが オーダーは 2億5千万本 とか・・・。
はぁ。

委託による組織培養苗が インビトロで 世界をめぐるという
発想が 私には なかったなぁ。

ゼオライト(1)

ゼオライトは桂林郊外の山から産出し、
埋蔵量は約三億トンもあるという。

ゼオライトには、吸着性、吸湿性(調湿性)、陽イオン交換性など
の特性があり、また無公害であるためその利用が注目され、
用途はさまざまな分野に広がっています。
ゼオライトの特徴
1 結晶性である
2 分子オーダーのサイズの規則正しい細孔を有する
3 イオン交換性を有する(アルミニウムが置換した場合)
4 結晶水を含む
 
ゼオライトの用途
1 触媒 特に高い活性を有する触媒材料として
有名(現代の触媒化学では必須)
2 吸着剤(吸湿剤等)、吸着分離(ガスクロマトグラフ充填剤)
3 イオン交換体(洗剤ビルダー等)
4 電子材料その他
 
主要成分: 
SiO2【二酸化珪素】-59%、  
Al2O3【酸化アルミニウム】-14%、
CaO【酸化カルシウム】-8.8%、 
K2O【酸化カリウム】-0.11%、
Fe2O3【酸化第二鉄】-0.44%、 
Na2O【酸化ナトリウム】-0.18%、
H2O +【結晶及びその他】-17.4%

ウィキペディアによれば・・・
沸石(ふっせき,zeolite)とは、アルミノケイ酸塩のなかで結晶構造中に比較的大きな空隙を持つものの総称である。天然に産する鉱物のグループ名でもあるが、分子ふるい、イオン交換材料、触媒、吸着材料として利用されるため、現在ではさまざまな性質を持つ沸石が人工的に合成されており、工業的にも重要な物質となっている。

工業的に利用される場合は、しばしば英名のままゼオライトと呼ばれる。成分に含まれている水とアルミノケイ酸骨格との結びつきが弱いため、加熱すると容易に水を分離して沸騰しているように見え、このことからギリシャ語のzeo(沸騰する)とlithos(石)を合わせてzeoliteと名付けられた。』

Touxiaのブログ
2010年6月25日開始
植物について あれこれと書いています。いつの間にか3年が過ぎました。ニンゲン様の都合だけでなく植物の都合もかけたらいいな。植物をめぐる 周辺 についても 書き始めました。 Touxiaのブログ
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