しょうが健康法 日本で大ブーム(転載)
『通常、魚の煮付けなどの臭い消しやてんつゆなどの薬味、漬物にして焼き魚の付け合せなどに使われるしょうが。そのしょうがが日本で今、健康食品として脚光を浴び、チューブ入りおろししょうがを持ち歩き、食事のときはそのしょうがを何にでもつけて食べる “ジンジャラー” が若い女性を中心に増えているそうだ。また日本の各食品会社が発売している「インスタントしょうが湯」シリーズの商品が3億6千万円以上の年間売上を達成し、日本食品市場で超ヒット商品となったり、「しょうがミルクのど飴」や「生姜黒酢」などのしょうが関連製品が各スーパーなどで人気商品となったりと、日本では今、空前の「しょうがブーム」が巻き起こっている。人民日報が発行する健康雑誌「生命時報」が報じた。
では、どうして日本でしょうががこれほどまでに人気となったのだろうか。日本では古くからしょうがを食べる習慣があったようで、日本現存最古の医学書「医心方」には「平安時代の貴族たちがしょうがの薬効を認め、風邪薬としてしょうが湯を飲んでいた」と記載されている。また日本の専門家も、しょうがには血液の循環をよくする効能があるため、身体を温め、冷え性を改善するのに役立つほか、ダイエット、風邪の予防にも効果的としている。
日本の医学博士で、しょうがドクターとも言われている石原結実医師は著書「生姜力」の中で、「身体を温めると病気は必ず治り」、「しょうがは一番の良薬」と紹介。さらに同著書の中で、朝にすりおろしたしょうがを熱い紅茶に入れて飲むダイエット法を提唱したところ、日本の主婦の間で大人気となった。
日本で今、人気となっているしょうがの使い方は、まずしょうがをすりおろし、蜂蜜や黒砂糖と混ぜてしょうがシロップを作り、瓶などに入れておいて、紅茶などを飲む時に使うというもので、肩こりやリウマチなどの疾患の予防に効果的だという。また、しょうがご飯、豚肉のしょうが焼き、しょうがスープのほか、鯵のたたきの薬味などとして使われるなど、しょうがは日本人の食生活には欠かせないものとなっている。
日本でしょうがは食用だけでなく、さらに身体を温めるための足浴や湿布にも使われている。しょうが足湯の方法は、親指大のしょうがをすりおろして、汁もカスも40度のお湯に投入し、 5-10分足をつけておくだけ。これを毎日続ければ、血液の循環がよくなり、体の免疫力も高めることができるという。またしょうが湿布の作り方も簡単で、まず、しょうが約150gをすりおろして、木綿の袋に入れ、上部を紐などでくくる。次に水を入れた鍋にそれを入れて火にかけ、沸騰寸前で止め、70度くらいまで温度が下がるのを待つ。そして厚めのタオルを患部にひき、その上に木綿の袋を当てる。そのままだとすぐ冷えるので、その上にもう1枚乾いたタオルをのせれば出来上がり。冷え性の緩和の他、生理痛、関節炎、胃痛などにもよく効くという。』