食虫植物 Gordon Cheers
ハエトリソウ Venus Fly TrapsDionaea Muscipula

ハエトリソウは、食虫植物の中で一番よく知られている。ハエトリソウは、栽培家が買う最初の生きている食虫植物であり、そして、植物が人間をつかまえるという神話が連想される植物である。チャ-ルズ・ダーウィンは、彼の本の中で、ハエトリソウのことを説明している中で、「食虫植物は、世界の中で最も驚異的な植物である。」といっている。

たくさんの人々にとって、ハエトリソウは、その行動性と、その祈るように昆虫をつかまえる反応による動作から、最も興味のある植物である。この本を読み終わるまで、他の食虫植物が行動的な面で驚異的ではないが、ひとしく、育てたり、もしくは観察することで、あなたが、魅せられると思っている。

共通の誤解は、もしハエトリソウのトラップに、指をつっこんだら、その指を失うかそれともかみつかれるということである。そのようなことはありえない。あなたの指で、トラップは閉じたりする。しかし簡単に抜ける。植物は、トラップを開くときも閉じるときもエネルギーを使う。そしてトラップの壁を閉じるエネルギーは、つかまえた昆虫からのミネラルを吸収することから得ている。それゆえ、トラップが絶え間なく指によっておさえられていたら、トラップはしんでしまうであろう。もしこれをすべてのトラップでしたら、全部の植物はしぬであろう。

あなたは、死んだハエやアリを植物に栄養分として与えると、トラップは、黒くなり死んでしまうことを見つけるであろう。閉じたトラップに生きた昆虫がもがいていると、トラップの内部の毛が、よりしっかりとトラップを閉じるように、刺激するようになる。トラップがまったく閉じたときに、酵素が出て、昆虫の柔らかい部分をとかしてしまう。これは、昆虫の大きさやトラップの大きさや植物の生長によるが、数日から一週間かかる。

もし植物が育っているところが、乾燥していったり暑ければ、トラップはゆっくりと閉じるかそれとも全然閉じない。そして昆虫をとかすこともあるが、溶けるかさないかもしれない。溶けないものはすぐ腐るか、そのような状況で、あなたの植物に与えられた餌としてのハエは、トラップになかで、腐るだろう。植物は、あなたの与えたエサを消化することができず、そして、腐るであろう。

昆虫をつかまえ、とかしてしまったのち、トラップは、約10日ぐらいで、開き、死んだ昆虫の外側のカラやアシや硬い部分をさらすであろう。それで、これは、風によって吹き飛ばされ、トラップは他のエサのための準備をしはじめる。

どんなトラップもつかまえる最大の数は3匹である。そしてトラップは、その寿命を終え、死んでしまう。植物の年齢や生長の条件によっているけれども、大きなトラップにかわる。

ハエトリソウは、それぞれ球根に6つのトラップをつけている。もし12以上のトラップをつけている植物を見たら、それは二つの植物を見ているのだろう。そして、それは二つのバルブにわけられる。この場合、植物は、分割でき、ポットに植えることができる。ハエトリソウの増殖の方法として、球根をわける方法と、種子から育てる方法がある。

花は、春に咲く。それは小さな白い花卉を持ち、写真から見ることができる。1ステムに、3から15の花が咲き、しばしば30cmになるものがある。

生長できる種子を得るため、簡単な方法は、二つの違う植物の花から交配して、得ることである。これからの花が死んで、2ヵ月後に、小さい黒い種子が入ったがえられる。

種子は、よく水をやり、トレイにいれたピートモスに播種する。その後、殺菌剤を散布し、プラスチックバッグでカバーする。種子は、4週間で発芽する。それらが、19mm位の大きさになったら、鉢上げすることができる。

ハエトリソウは、二つの方法で生育する。高く、やせこけた葉が空中に持ち上げられるか、短く太くの葉で、地面に密着している。後者のタイプは、トラップが、大きくなり赤くなる。ハエトリソウの両方のタイプがひとしく健康で、たくさんの昆虫をつかまえることができる。大きく広がった前者のタイプは、湿度を保ち、土を乾燥させ、光を制限することよってできる。もちろん、後者は、低い湿度で、湿っぽい土で、光をあててやることによって、より短く赤くなる。

栽培

もしあなたの植物が黒くなったり死んだりして、小さいトラップを持ち、長い葉で、育ったりするならば、十分な光があたっていないことによる。ハエトリソウの要求する日光は、夏は少なくとも4時間はいる。植物を、戸外で生育させるならば、うまくいく。どんな日長が長いときでも、湿度を保ち、35℃以上にしなければよい。これらの条件で、トラップの内側は、赤い色になる。もし植物をポットで保ちたいなら、ポットのサイズによるが、10から12mmの水の中に沈めておいておく。ポットは夏の期間は、決して乾燥させてはいけない。もし、これが、水の量が徐々に増加するようなことがあれば、球根が大きければ、植物は、初期の大きさに戻るのであろう。

もし、高い葉が下のほうにうなだれるならば、湿度が低いことを意味している。もしくは、余りにも乾燥していることを意味している。光を減らして、プラスチックバックやガラスドームのようなもので、かぶせたら、大変短い期間で、再び、葉が持ち上がりもとの状態になる。

黒い葉やトラップは、切り離し、成長するところから取り除くことによって、灰色のカビが発生するのを防ぐことになるであろう。このカビは、健康な植物に影響する。空気中に浮ぶ胞子が、死んだもしくは死に掛けている葉から健康な葉にとびうつることがある。殺菌剤(ベンレートのようなもの)を散布し、このようなことが起こらないように防除する。

ハエトリソウは、アメリカのノースカロライナが原産地である。この地域の冬の時期は、平均温度が10℃である。もし植物が、冬の休眠期を通すことがなければ、夏の時期に弱くなるであろう。毎年その植物が、休眠時期がないとするならば、死んでしまうであろう。あなたの植物を冬の間世話をする簡単な方法は、葉とトラップをすべて切ってしまうことである。そして球根を土から洗い出し、冬の期間冷蔵庫の中にいれておくことである。春が近づいたら、ベンレートで球根を洗い、鉢植えする。2.4cm位の土を球根にかぶせる。2週間ぐらいで、葉がみられることになる。冬の時期に植物をポットのままおいていくとするならば、死んだ葉を取り除き、日当たりのよいところにおき、水やりを増やすことである。

夏の時期、ハエトリソウは、15℃から30℃の温度幅がもっとも生育に適している。15℃を減らし、18℃から25℃の間で、日長を増やすことによって、より大きくなり健康な植物となる。

ハエトリソウは、植物生長ランプによく反応する。植物は、冬の時間は、8時間から12時間で、夏の時間は、12時間から16時間がよく生育する。

この植物や食虫植物をたくさんの人が研究しているが、栽培家の間でもっとも論争している点は、どのような土壌を使うかである。ハエトリソウの土壌としてすすめられるのは、ミズコケかピートモスである。もしくは、ミズコケ:ピートモスを11か、ピート:バーミキュライトを11か、ピート:ミズコケ:バーミキュライトを211とする。いろいろ混合することによって違ったり、水のかけかたや鉢のサイズ、植物の生育年齢によって、効果が違ったする。

私は、一番よくいろんな状況でも使える土壌には、ピート:バーミキュライト31がよい。

バーミキュライトは、マグネシウムーアルミニウムー鉄のシリカを、華氏2000度で燃焼してある。ミネラルの薄い層をいり、軽くて、スポンジのようになり、マグネシウムとカリウムを植物に公給し、土に空気を含ませる。

ピートモス(時々、モスピートともいう。)は高い酸性で、(PH3.8から7.0)、地や泥に長い時間積したミズゴケである。

食虫植物は、土壌が富んでいて、低い地や泥に見つけられる。その地域にいる昆虫から栄養をとっている。なぜならそこの地域で、生育し、それらは、極端な湿った土壌になれているし、その地域の自然であるからである。

食虫植物のために湿った土壌を保つために水道水を使用することは、塩分を吸わせることになる。それゆえ、雨水か蒸留水をつかうことをすすめる。

もし雨水か蒸留水を使うことができないなら、水道水をにたてて、冷やして使うほうがよい。水道水を使う場合少なくとも24時間我慢することが必要である。

ハエトリソウは、通常死ぬ、なぜならトラップをひっきりなしにひろげているところに植物に栄養を与え、水道水を与えるからだ。

もし、水道水を与えればならないならば、塩分障害を防ぐために新鮮なピートモスで移植する必要がある。このようなことをしても、テラリウムやガラス容器で植物を生長させることにうまくいかないとき、テラリウムはちょっとした注意がいり、栽培上何かがまちがっている。(翻訳)