ピーナッツアレルギーの原因物質は、ピーナッツに含まれるヒスチジンが微生物によってヒスタミンに変わり、それが気管支を収縮させたり、じんましんを起こします。
ヒスタミン (histamine) は分子式C5H9N3、分子量 111.14 の活性アミンである。1910年に麦角抽出物中の血圧降下物質としてヘンリー・デールとパトリック・プレイフェア・レイドローが発見した。
大豆を使った加工食品大豆はさまざまな食品に加工され、日々の食生活に利用されています。豆腐、味噌、醤油、煮豆、納豆、きな粉、ゆば等、大豆食品は多岐にわたっています。 |
枝豆 | 大豆が若い(青い)うちに収穫した緑色のものです。ビールのおつまみに。 |
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もやし | 大豆を暗い所で発芽させたものです。 |
煮豆 | 大豆を煮込んだ料理です。煮ることによって、たんぱく質の吸収率が9割以上に向上します。 |
煎り豆 | 煎った大豆です。節分などに使われます。おやつや おつまみでも食べられています。 |
きな粉 | 煎った大豆を粉にしたものです。 |
納豆 | 蒸して煮た大豆を納豆菌で発酵させたものです。 |
味噌 | 蒸して煮た大豆と米や大麦を麹菌(こうじきん)で発酵させたものです。 |
醤油 | 脱脂大豆などを麹菌(こうじきん)で発酵させたものです。 |
豆乳 | 大豆を水につけ、加熱・粉砕して搾った乳状の液体です。にがりで固めれば豆腐になります。 |
ゆば | 豆乳を熱したときに表面にできる皮膜をすくったものです。 |
おから | 豆乳をとった絞りかすです。卯の花として食べられています。 |
豆腐 | 豆乳をにがりで固めたものです。固め方の違いにより、木綿豆腐、絹ごし豆腐などになります。 |
凍り豆腐 | 豆腐を凍らせて解凍・脱水したものです。高野豆腐とも言います。 |
油揚げ | 木綿豆腐を薄く切って水分を取り、油で揚げたものです。みそ汁の具や いなり寿司に使います。 |
厚揚げ | 木綿豆腐を水切りしてから高温で揚げたものです。煮物やおでんに使います。 |
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●大豆の消費量と自給率平成17年では、日本国内の大豆消費量は年間約434万トン。このうち国産大豆は約23万トンですから、ほとんどの大豆を輸入していることになります。 ●大豆の国内主要産地・生産量・2006(平成18)年産の大豆収穫量 ベスト5 単位:トン
農林水産省「作物統計」による ・2006(平成18)年産の大豆作付面積 ベスト5 単位:ヘクタール
農林水産省「作物統計」による
●大豆の輸入先豆腐、味噌、醤油、納豆などの原料として私たちの食生活に欠かせない大豆ですが、国産大豆だけでは足りないので、ほとんどを輸入に頼っています。 ・2005(平成17)年度の主要な輸入相手先 単位:千トン
資料:日本貿易統計 品別国別(財務省)による 世界中で大豆はどのくらい生産されているのでしょうか? ・2005(平成17)年度の主要国の大豆生産量 単位:千トン
資料:FAOSTAT database(インターネットで公表)による |
今年,该乡土地实行流转,由新疆农利达农业科技有限公司和新疆天鹰生物科技有限公司种植2040亩的花生,浇水实行滴灌,机械化播种、采收,每亩产量达500公斤,按市场价每公斤6元计算,全部销售收入可达600余万元。
离开土地的农民,不仅获得了每亩700元的租赁费,在花生管理过程中他们又可以为老板打工,工资收入不亚于在企业的员工收入。
巴拉江是该乡下三宫村的村民,今年将7亩地以每亩700元流转出去,接下来他给公司老板打工,负责730亩地的打水任务,工资是2190元,加上花生收获后每天200元的植保,今年的收入达1.6万元。他说:“我过去种玉米,一亩地的收入只有600——700元,一年的的收入超不过5000元。现在土地流转出去了,收入也增加了。”
据了解,该乡是首次大面积种植花生,产品销往内地。为节约成本,该公司还引进多功能根茎收获机,实现花生生产全程机械化作业,不仅生产公司受益,流转土地的农民也受益。
初步处理过的花生
覃阿姨与周叔叔赶在降雨降温前采收花生
新鲜的花生颗粒饱满
眼下正值花生收获季节,鹿寨县的农友们正在自家的花生地里抢收花生。正在采摘花生的覃阿姨与周叔叔告诉我们,当地花生在每年7月初播种,播种时需要一定的雨量,出苗后才能表现出较强的抗旱能力,生长温度在25~30℃之间为宜,且需要一定的光照条件。据气象数据显示,鹿寨7月上旬降雨量为75毫米,花生出苗期水分条件良好;9月至10月虽然降水稀少,但对花生的生长影响不大;10月平均温度为24.8℃,总日照时数为223.1小时,基本有益于花生的饱果成熟。前期适宜的气候条件助力花生茁壮成长,如今农友喜获丰收。
据柳州市气象台预计,11月初有一股较强冷空气到来,降温会对采摘花生造成较大的影响。于是今日覃阿姨与周叔叔一大早便赶到地里抢收花生。收获的花生色泽新嫩,线条匀称,纹路清晰,颗粒饱满,让人忍不住想剥开一颗尝尝这刚出土的绿色佳品。
柳州市气象台预计,未来24~48小时,受较强冷空气影响,鹿寨将有一次较明显的降温降雨天气过程,全县大部地区气温下降6-8℃,局地可达10℃,过程最低气温15~16℃。农友需做好农作物保温抢收工作。順位 | 国名 | 2012年 | 注 |
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1 | 中国 | 16,800,000 | |
2 | インド | 5,779,000 | |
3 | ナイジェリア | 3,070,000 | 2 |
4 | アメリカ | 3,057,850 | |
5 | ミャンマー | 1,371,500 | 2 |
6 | スーダン | 1,032,000 | |
7 | タンザニア | 810,000 | |
8 | インドネシア | 712,874 | |
9 | アルゼンチン | 685,722 | |
10 | セネガル | 672,803 | |
11 | カメルーン | 570,000 | 1 |
12 | ガーナ | 475,056 | |
13 | ベトナム | 470,622 | |
14 | マラウイ | 384,869 | |
15 | コンゴ民主共和国 | 371,400 | 2 |
16 | チャド | 371,000 | 2 |
17 | ブラジル | 334,224 | |
18 | マリ | 328,000 | 2 |
19 | ブルキナファソ | 310,759 | |
20 | ギニア | 300,000 | 2 |
21 | ウガンダ | 295,000 | |
22 | ニジェール | 291,763 | |
23 | エジプト | 205,419 | |
24 | ニカラグア | 200,000 | 2 |
25 | 中央アフリカ | 149,264 | |
26 | エチオピア | 124,419 | |
27 | ベナン | 121,510 | |
28 | トルコ | 120,000 | |
29 | ガンビア | 119,614 | |
30 | メキシコ | 114,846 | |
31 | ザンビア | 113,025 | |
32 | モザンビーク | 112,913 | |
33 | コートジボアール | 93,400 | |
34 | ジンバブエ | 92,850 | 2 |
35 | シエラレオネ | 90,000 | 2 |
36 | パキスタン | 71,400 | 2 |
37 | アンゴラ | 66,616 | |
38 | 南アフリカ | 59,000 | |
39 | 台湾 | 56,845 | |
40 | バングラディッシュ | 51,944 | |
41 | ラオス | 46,020 | |
42 | タイ | 45,700 | 2 |
43 | ギニアビサウ | 45,214 | |
44 | トーゴ | 44,300 | 2 |
45 | モロッコ | 36,348 | |
46 | マダガスカル | 33,000 | 2 |
47 | コンゴ共和国 | 32,000 | 1 |
48 | カンボジア | 30,299 | |
49 | フィリピン | 29,134 | |
50 | パラグアイ | 25,700 | 2 |
51 | オーストラリア | 24,800 | |
52 | ケニア | 24,639 | |
53 | ガボン | 24,000 | 1 |
54 | ハイチ | 24,000 | 1 |
55 | スリランカ | 21,410 | |
56 | エクアドル | 20,500 | 1 |
57 | リビア | 18,000 | 1 |
58 | 日本 | 17,300 | |
59 | ボリビア | 16,000 | 1 |
60 | シリア | 13,101 | |
61 | イスラエル | 12,983 | |
62 | ルワンダ | 11,638 | |
63 | ブルンジ | 9,963 | |
64 | 韓国 | 9,939 | |
65 | レバノン | 9,000 | 1 |
66 | ソマリア | 7,500 | 1 |
67 | ウズベキスタン | 7,000 | 2 |
68 | ブルガリア | 7,000 | 2 |
69 | タジキスタン | 6,000 | 1 |
70 | リベリア | 6,000 | 1 |
71 | ペルー | 5,849 | |
72 | キューバ | 5,800 | 1 |
73 | ボツワナ | 5,500 | 1 |
74 | グアテマラ | 4,500 | 1 |
75 | 東ティモール | 4,200 | 1 |
76 | ドミニカ共和国 | 3,899 | |
77 | イラン | 3,700 | 1 |
78 | バヌアツ | 3,000 | 1 |
79 | スワジランド | 3,000 | 1 |
80 | アルジェリア | 2,778 | |
81 | ジャマイカ | 2,701 | |
82 | イラク | 2,500 | 1 |
83 | サウジアラビア | 2,000 | 1 |
84 | レユニオン | 2,000 | 1 |
85 | ウルグアイ | 2,000 | 1 |
86 | ギリシャ | 2,000 | 1 |
87 | コロンビア | 1,782 | |
88 | エリトリア | 1,750 | 1 |
89 | ガイアナ | 1,500 | 1 |
90 | コモロ | 1,500 | 1 |
91 | パプアニューギニア | 1,400 | 1 |
92 | ベネズエラ | 1,200 | 1 |
93 | トンガ | 1,100 | 1 |
94 | モーリタニア | 850 | 1 |
95 | モーリシャス | 723 | |
96 | マレーシア | 637 | |
97 | フィジー | 325 | 1 |
98 | ナミビア | 300 | 1 |
99 | キプロス | 239 | |
100 | コスタリカ | 220 | 1 |
101 | セントビンセント・グレナディーン | 210 | |
102 | キルギス | 206 | |
103 | スペイン | 125 | 1 |
104 | カザフスタン | 100 | 1 |
105 | ホンデュラス | 80 | 1 |
106 | ベリーズ | 80 | 1 |
107 | セントクリストファー・ネイビス | 37 | |
108 | ポルトガル | 33 | 1 |
109 | パレスチナ | 32 | 1 |
110 | スリナム | 28 | 1 |
111 | グルジア | 25 | 1 |
112 | バルバドス | 18 | 1 |
113 | ハンガリー | 11 | |
999 | 世界計 | 41,185,933 |
2012年FAO統計によれば、落花生の総生産量(殻付き)約4,127万トン。
主な生産国は次のとおりとなっている。
中 国 | 16,876千トン | アルゼンチン | 820千トン |
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インド | 5,779千トン | インドネシア | 713千トン |
ナイジェリア | 3,070千トン | セネガル | 673千トン |
アメリカ | 3,058千トン | ガーナ | 475千トン |
ミャンマー | 1,372千トン |
関税割当制度が維持される中にあって、国連が定めた低開発国(LDC)50国に対して平成19年4月には無税・無枠の輸入措置が採用されたが、上記9カ国のうちミャンマー、セネガルの2カ国はLDCである。またLDC諸国の内でこれまでに輸入実績のあるのはエチオピア、モザンビーク、スーダン、タンザニア、ザンビアの5カ国である。これらの国から実際に輸入されたのは10年以上前であり、その後は途絶えている。品質に於いて中国産等に対抗できなかったのか、遠隔地であるためコスト高であったのかその理由は明らかで無いが、実績のあるスーダンや比較的近くて他の豆類の輸入が行われているミャンマー等からは、輸入条件が整う下地はあると見ても間違っていないように思える。
アメリカの落花生栽培の起源は、はっきりしていない。1786~87年に輸出された記録があるが、栽培が増加する契機となったのは1861から65年の南北戦争と言われている。
商品作物として認識されるのは1917年頃でかなり遅い。1930年代の落花生の産地は豚の飼養地域と重なっており、当初落花生は豚の飼料に栽培された。秋に莢実が熟する頃になると豚は落花生畑に放し飼いされ、豚は春まで鼻で土を掘り起こして莢実を食べながら肥る。この豚はトウモロコシで肥育した豚よりも増体量や肉質が良いため市場の評価が高かったと言われる。
その後ミネラル不足による骨の発育が不良と言うことで放し飼いはされなくなったが、豚の飼料として栽培されたことからは思わぬ結果が生まれている。
つまり、豚の飼料とするためには莢実が長く地中で発芽しないこと、豚の出荷が集中する冬までに肥育が終わるよう、もっと早生の落花生が農民から求められた。従来の品種は休眠性はつよいものの晩生種(バージニア・タイプ)であったため、ここに初めて落花生の交雑育種が開始された。
落花生(ピーナッツ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・学名(Arachis hypogaea)アラキス・ヒポゲア 属名のアラキスは、(花梗[かこう]がない) 種小名のヒポゲアは、(地中に実ができる)の意味です。 ・和名(落花生、南京豆、唐人豆、地豆) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・名前の由来 落花生は、茎の根元の方に小さな黄色い花をつけます。 昼には開き、夜には萎みます。花がしぼんで、地面に垂れ下がると「子房」という茎が花の根元から伸びてきます。子房柄が地中にささり伸びていきます。地中に入ると先の方に落花生のさやが出来ます。花の命が大地の下で実を結ぶ。「花が落ちて実が生まれる」これが「落花生」と言う名前の由来です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・英名 (Peanut、Groundnut、Earthnut、Ground pea、Earth almond) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・植物学的分類 マメ科ラッカセイ属 一年生草本 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・原産 南アメリカのアンデス地方 (日本には中国から江戸時代初期に渡来したという説が有力) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
落花生の分類と品種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・栽培上の草型 [立性] [中間性] [伏性] ・早晩性 [早生種] 収穫が9~10月 [晩生種] 収穫が11~12月 ・粒の大きさ [大粒種] [小粒種] ・品種別 [バージニア] [スパニッシュ] [バレンシア] 各タイプなど | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日本の落花生 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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落花生の品種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・千葉半立(ちばはんだち) 千葉県八街市で生まれた品種。 日本の落花生の中では歴史が一番古く、昭和28年に奨励品種になりました。 非常にコクと風味が豊かな品種で、最高級品として人気の品種です。 草が上を向く品種と横に伸びる品種を掛け合わせて誕生したので「半立(はんだち)」の名がつきました。 ・中手豊(なかてゆたか) 昭和54年6月 千葉県八街市にある落花生試験所で育成され 品種に認定されました。 あっさりした甘味のある味が特徴。 特に千葉県産のものは味が良いといわれています。 早生種であり、千葉半立よりも 早く収穫されるのでおいしい新豆がいち早く食べれます。 ・郷の香(さとのか) 平成7年にゆで落花生用に品種改良され誕生した新品種です。 掘りたてをレトルト加工したゆで落花生「郷の香」は、常温保存可能な人気商品です。 ・サヤカ 平成3年6月落花生試験所で育成され茨城県の奨励品種になっています。昭和60年に開催された「筑波科学万国博覧会」にちなんで「筑波落花生」とも呼ばれています。 ・改良半立(カイリョウハンダチ)煎り豆用の品種で、神奈川県の奨励品種です。 他にもたくさんの品種があります。 ・アズマハンダチ・テコナ ・ワセダイリュウ ・ベニハンダチ・ サチホマレ・ タチマサリ・ アズマユタカ ・ダイチ・ ユデラッカ ・ 土の香 ・ ふくまさり | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本での落花生の歴史 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
沖縄ではかなり古くから栽培されていたようです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
千葉の落花生 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・千葉県の落花生作付面積と収穫量推移
・千葉県内の落花生 日本産落花生の7割以上は千葉県で作られています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
世界の落花生 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
その他の加工品を入れると、かなりの料を輸入していることになります。 アメリカでは151万tが生産され、その半分近くがジョージア州で栽培されています。 日本への落花生輸入国と輸入量
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八升豆プロジェクト
八升豆-学名:マメ科「ムクナ」
「ムクナ」はマメ科の植物で、かつての日本ではハッショウマメという品種が栽培されていたそうです。
この植物は、やせた土地でも生育し、よい緑肥となること、多収であること、根張りがよく土壌物理性を改善する作用があること、繁茂して地表を覆い、雑草制圧作用があること、病害虫の被害を受けにくく線虫密度を減らす作用があるといわれること…などなど優れた特性を持っているそうです。
2007年 八升豆プロジェクトがスタートしました!
春
昨年、収穫された八升豆。
今年は、その八升豆を植えることに。
つくばの藤井先生からも「立派な豆だ!」とお墨付きをいただきました。
05月27日
いきなりですが、もう、こんなに育ちました!
これは、屋上の鉢に植えられたもの。
どれだけ大きくなるか、今から楽しみです。
05月27日
屋上の八升豆のために、「八升豆棚」が組まれました。
この棚に八升豆が伸びてくれれば、少しは日陰もできて、一石二鳥(?)という感じなのですが、でも、痒くなるんですよね…、青々とした八升豆の葉っぱは…。
06月06日
こちらは事務所裏に植えた八升豆。
栄養も良く、適度に陽が当たり、そして水も豊富なので元気に育っています!
06月06日
裏の八升豆は、伸びるのも早く、毎日、見ているのですが、1日10cmほどの速さで伸びています。
屋上、裏、畑…。
今から成長が楽しみです!
06月11日
屋上の八升豆が焼け焦げてしまいました!
イスラマバードは、連日の最高気温が47℃と非常に暑い日が続いています。最低気温も30℃もあって、夜になっても全然、涼しくなりません。
屋上は太陽の照り返しもスゴクて、気温は65℃にまでなります。朝晩、水をやっても全然、足りなくて、八升豆は瀕死の状態です…。
06月26日
先日、焼け焦げてしまった屋上の八升豆…。
それでも、元気になるか…と水を与えていましたが、やっぱりダメみたい。
再起不能なほどに枯れてしまいました。
今年6月初旬のイスラマバード暑さ(気温)は、半端ではなく、異常でした!強い、強いと言われる八升豆ですら、叶わないってことですね。
06月26日
同じ屋上の八升豆なのですが、陽の当たり方が違うのか、水の与え方が違ったのか、こちらの八升豆は元気です。
07月01日
こちらは、畑の八升豆。
今年の畑は水も豊富なので、豆も元気です!
成長に合わせて、竹で棚を作りました。
八升豆が伸びて、棚にツルを巻き始めると、結構な重さになるので、棚も頑丈なものでなければなりません。針金を巻きつけて、補強しました。
07月01日
そして、畑の水遣り…。
全部の豆に、たっぷりの水を遣ると、あっという間に2時間が経ってしまいました。
夕方…とはいえ、それでも気温は35℃。
蒸し上がりそうな暑さです…。
07月09日
畑の棚ができあがりました。
今から収穫が楽しみです!
07月09日
立てかけた棚を求めて伸びる八升豆のツル。
紐などのブラブラしたものより、竹などシッカリと立てたものに好んで、巻きつきます…。
07月16日
畑の八升豆も元気にツルを伸ばし始めました。
ここの畑は水が豊富なので、八升豆も元気です。水はあまり必要ない…と言われる八升豆ですが、それでもパキスタンの暑さには敵わないようです…。
07月16日
こちらは庭の八升豆。
日当たりがバツグンなのか、水加減がいいのか、毎年、一番良く育ちます。本当に、『ジャックと豆の木』みたいに、天まで届きそうになってきました。
07月16日
庭の八升豆のツルです。何重にもグルグル巻いて、丈夫なツルになってきました。もうすぐジャックが現れて、スルスル~と上って行きそうです…。
07月22日
モンスーンに入り、蒸し暑い日の続くイスラマバード。
一時の連日45℃を超える気温ではなくなりましたが、それでもムシムシと36~7℃台を記録しています。そんな中、畑の八升豆は元気に成長しています。
このまま順調に育つように願っていますが、どうなりますか。
07月22日
何故か畑の敷地スペースで飼われているシカ。
可愛いけれど、実は怖がりさんです。
カメラを向けると、全速力で逃げられました。
でも、知りたがり屋の好奇心旺盛なヤツは、どこにでもいるみたい…。このシカは、こっそり戻って来たのでした。
08月01日
モンスーンに入り、雨が降り続くイスラマバード。
風が吹くたびに、八升豆の重みで支えの竹竿が倒れるのが難点ですが、畑の八升豆は青々と元気です。
08月06日
こちらは、6月末に植えた八升豆。
ショボショボですが、元気です。
08月06日
手前は、5月に植えたもの。
奥が6月に植えたもの。
どちらもまだ、花のつぼみがありません。
今年は、少し遅いかも…。何でだろ?
08月11日
5月に植えた八升豆は、何だか葉っぱのお化けみたいな状態になっています。が、未だに花のつぼみが見当たりません。う~ん。花が咲かなかったら、どうしよう…。
08月11日
こちらも、5月に植えた、葉っぱのお化けたち。支柱の竹を中心にツルが巻きついて元気に生い茂っています。早く花が咲かないかなぁ~。
08月25日
ようやく小さなつぼみがお目見えの八升豆…ですが、モンスーンに入って、毎日のように雨の降るイスラマバード。その雨も、今年は激しく、台風のような風が一緒です。
お陰で、小さなつぼみは風に煽られ、花を付ける前に落ちてしまう始末…。無事に咲く花はいくつあるでしょうか?
08月25日
つぼみさ~ん!
雨・風に負けるな~~!!
09月01日
なかなかつぼみが大きくならない八升豆…。
葉っぱがかりが生い茂り、茂みに入ると痒い~~!
09月01日
こんなに葉っぱが生い茂って、果たして豆はできるんでしょうか??
09月10日
八升豆の花が咲きました。
でも、スグに落ちてしまいます。
この分では、今年は本当に不作かも。
あぁ~~。
09月21日
花は咲き始めたけれど、相変わらず葉っぱの茂り方もスゴイ八升豆です。このままで、大丈夫なんでしょうか?
09月21日
豆は、いつになったらできるんでしょうか?
10月17日
ようやく豆が実り始め、葉っぱも色づいて来ました。
八升豆は、黒くなるまで(枯れるまで)そのままにして待たなくてはなりません。収穫までは、まだまだのようです。
11月01日
こちらは、屋上の八升豆。
バナナのように太くて大きな実がなりました。
今年は、実の成るのが遅く心配しましたが、出来てみると、昨年よりも出来が良いようです…。
11月17日
畑の八升豆も、バナナのように太くて立派です。
あとは、このまま黒くなるのを待ちます。
楽しみ~!
12月03日
畑の豆は延び放題…。
みかんの木に巻きついて、鈴生りです!
これも黒くなって乾けば、収穫できるんですが、まだまだ時間が掛かりそうです…。
12月12日
こちらは八升豆ではなく、ベルベット・ビーンズと呼ばれるもの。アメリカ産です。
文字通り、豆の表面にベルベットのような産毛がビッシリ。少し気持ち悪~いんですが…。
12月26日
八升豆の収穫中です。
今年は、結構、たくさん取れそうです。
12月26日
茂みの中から、こんな感じに乾いた八升豆を探し出して収穫するのです。
12月26日
地面近くにある豆もあれば、ツルが絡み合って上の方にあるものもあります。1つも見逃さないように、みんなで豆の収穫に挑みました~!
作付け面積 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国内での雑豆の作付面積(あずき、いんげんまめ、えんどう、そらまめ及びささげの合計値)は、10年前には70,000ha以上ありましたが、最近では60,000ha以下まで減少しています。 最近の作付面積を豆の種類別にみると、あずきが42,000~43,000ha程度、いんげんまめが12,000~13,000ha程度で、雑豆の作付面積全体に占める割合はそれぞれ7割強、2割強となっています。その他の豆の作付面積は、えんどうが500ha程度、そらまめ及びささげがそれぞれ100ha程度で、合計しても雑豆全体の1%程度に過ぎません。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
注:1 農林水産省統計部資料等から作成。 2 いんげんまめには花豆を含む。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
なお、いんげんまめについて、国内生産の大宗(作付面積の約9割)を占める北海道における種類別作付面積割合をみると、金時豆が7割、次いで手亡が2割を占め、うずらまめ、大福豆、虎豆はいずれも2%、花豆は4%となっています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
注:北海道庁資料から作成 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雑豆の作付面積の大宗を占めるあずき及びいんげんまめについて、収穫量の推移をみると、最近10年間で、あずきは6万トン弱から9万トン強、いんげんまめは2万トン弱から4万トン強と、極めて変動が大きいという特徴があります。これは、作付面積の変化もさることながら、主産地である北海道の作柄が気象の影響を非常に受けやすいためです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
注:1 農林水産省統計部資料から作成。 2 いんげんまめには花豆を含む。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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あずきの作付面積の約8割は北海道が占めています。あずきの作付けは都府県でも広く全国的に見られ、東北地方の岩手県、青森県、福島県、秋田県、近畿・中国地方の京都府、兵庫県、岡山県等が上位に位置しており、後者では大納言、白小豆といった特徴のある品種が地域特産物として生産されています。しかし、これら上位府県でも個別の作付面積シェアは1~2%(約500ha~1,000ha)程度となっています。 なお、北海道で生産されたあずきは、ほとんど全量が商品化されるのに対し、都府県では自家消費的生産という色彩が濃く、商品化率は約50%となっています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いんげんまめ(花豆を含む。)の作付面積の約9割は北海道が占めています。北海道以外では、長野県、群馬県、山梨県の高冷地などで花豆の作付けがみられますが、作付面積シェアは1~3%(約100ha~400ha)程度で、主に地域特産物的な取り扱いがなされています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
その他の豆の作付けは、えんどうは北海道、そらまめは中国・九州地方、ささげは沖縄、中国地方等でみられます。 マメの輸入量
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国産出回り量と輸入量から計算した雑豆の国産割合は、あずきが約7割、いんげんまめが約3割となっています。一方、えんどう及びそらまめの国産割合は数パーセントに過ぎず、ほとんどが輸入豆で占められています。 | |
注:国産割合は、次の計算式によって求めた平成12年~16年各年値の5か年単純平均値 計算式:国産割合=国産出回り量÷(国産出回り量+輸入量)×100 |
ムクナに関する基礎知識を紹介します。
消費者の安心・安全に対する意識の高まりは、当然のことながら、農業関係者の間にお いては減農薬・無農薬への動きと相まっています。これは、自然循環型農業として世界的 な動きとなりつつあり、ムクナはそれに利用できる植物であることから農薬を使わなくて もそれ相当の効果を見込める農薬の代替物として注目を集めています。
研究者の間では、以前からムクナは「他感作用」のある物質として良く知られています。 その他感作用の素は、ムクナの葉や根、豆など全体に多量に含まれるLドーパで、果樹・野菜等の栽培 時の雑草防除に利用することができます。
Lドーパは広葉の雑草の育成を阻害しますが、トウモロコシやソルガモなどのイネ科植物 は阻害しないこと、また、Lドーパは土壌中では速やかに分解されて後作に悪影響を及ぼ さないことも報告されています。
また、地面に這わせて栽培すると土地を覆い尽くして成長するために、土壌保全のため の植物として利用することが可能です。しかも、その根は窒素を固定し、茎や葉はそのま ま鋤き込めば緑肥としても使えます。
*「他感作用」(アレロパシー(Allelopathy))
「植物が放出する化学物質が他の植物・微生物・昆虫・動物等に阻害・促進あるいはその他の何らかの影響を及ぼす現象」と説明されています。植物の持つ他感作用は、安心・安 全な食べ物生産のための有機農業、自然循環型農業に役立ちます。
*自然循環型農業
有機・無農薬栽培を基本としてさらに自然との調和を目的にした安心・安全な栽培方法を 実践する農業です。
ムクナの特長のひとつとして、根や茎、葉、さや、豆など植物全体にLドーパを多く含 むことです。植物の中には、L-ドーパを含むものがあることは知られていますが、ムクナほど含有量の高いものはありません。ムクナでは特に豆に多く含まれています。
*「Lドーパ」(レポドパ)
Lドーパ(レボドバ)は、体内に吸収された後に脳内で神経伝達物質ドーパミンに変 化する原材料(前駆体)で、パーキンソン病の特効薬としても知られています。
ムクナ豆は、うまく収穫出来るとその量がとても多いことから「八升豆」と呼ばれ、江 戸時代頃までは西日本を中心に栽培され品種改良も進んでいました。しかし、栽培期間が 長く豆自体がとても固く調理が大変なことから、日本ではすたれてしまい現在はあまり栽 培されていません。
ムクナは、ヒマラヤ原産と言われ多様な品種があり熱帯アジアを中心に広く分布してい ます。つる性の植物で、3~18mにまで成長して白から濃い紫の藤に似た花をつけます。
一つの花房から数本がぶら下がるようにさやが付きます。豆は黒・白・黄褐色をしており、 タンパク質、炭水化物・脂質・ミネラルを含んでいます。ムクナの種は高い濃度のLドー パを含むことが知られていて、さや、葉、茎にはLドーパ以外にはセロトニンの集積も見つかっているそうです。
春に種を植え付けたムクナは発芽したての頃は大豆の苗のような状態です。初夏につる が伸び始め、周囲のものに巻きつき勢いよく成長します。盛夏の太陽と雨を受けてグング ン成長し、大きな葉は人の手のひらより大きくなり、支柱を立てた場合は植物全体もこん もりとした緑の塊のような状態になります。晩夏には花芽をつけて結実しますが、その時 期は雨や風に弱いので台風には十分な注意が必要です。秋にはさやが大きく育ち中で豆が 成熟します。
ムクナは、その他感作用も含めて病虫害に強いので栽培には農薬を必要としま せん。また、ムクナ豆は肥沃な土地でなくても十分な収穫がある上に大豆やソラマメなど の豆類と同等の栄養素を含むため、発展途上国の食糧難に対する栄養源としても 有望です。
その豆の栄養価は、100gあたりに、エネルギー379キロカロリー、炭水化物57g、 タンパク質25g、脂質5g、カリウム1g、その他としてナトリウム、鉄分も含まれていま す。
また、豆に含まれるLドーパは神経伝達物質のドーパミンの補給のために有効であるこ とから、体調維持、体力向上の健康食としても注目を集めています。
ムクナ豆の参考栄養価(豆100gあたりの目安)※産地により異なります
豆に含まれるLドーパは、100gあたり3.5~4.5%程度です。
青魚のまいわしやソラマメとほぼ同等量の必須アミノ酸(9種類)を含みます。
必須アミノ酸とは
人間の体はすべてタンパク質から作られていて、その原料は20種類のアミノ酸です。人は、肉や魚、穀物、野菜、果物など様々な食物を食べそれを分解して体を動かすエネルギーにしたり、体を作る原料のアミノ酸に合成したりしています。各種アミノ酸は人の体内で合成されますが、必須アミノ酸(9種類)は合成できないために栄養分として食事から摂取しなければならないのです。
ムクナ豆と必須アミノ酸
ムクナ豆は9種類の必須アミノ酸をバランスよくすべて含んでいます。その量を日本人になじみの深い他の食品と比較してみました。
ムクナ豆と他の食品との成分量の比較(可食部100gあたりの必須アミノ酸量)
(注)
1.ムクナ豆以外の食品データの出典は、文部科学省 食品成分データベースです。
2.ムクナ豆のデータは、協賛企業提供です。
3.チロシンは、必須アミノ酸には含まれていません。
必須アミノ酸の含有量については、ムクナ豆はほとんどの成分について「鶏卵」を大きく上回り、「まいわし」「ソラマメ」と同等ないしはそれ以上の栄養価の高い食品と言えます。なお、チロシンは必須アミノ酸には含まれていませんが、ムクナ豆は他の食品に比べてそれをとても多く含みます。チロシンを多く含む食品の代表格には、大豆やチーズ、タラコなどがありますが、ムクナ豆が含むチロシンの量は大豆、チーズ、タラコに次ぐほど豊富です。
必須アミノ酸の効果
・イソロイシン
筋肉・成長・神経伝達・肝機能にはたらきかけます。
からだの成長を促すのに役立つアミノ酸です。また、バリン、ロイシンとともにBCAA(分岐鎖アミノ酸類)と呼ばれ、筋肉のエネルギー源となり運動中の筋肉消耗を低減するための効果があるので活動的な生活を送るための必須栄養素と言えます。
さらには、血管の拡張や肝機能の強化にも役立ち神経の働きを良くする効果も報告されています。
・ロイシン
肝機能・筋肉にはたらきかけます。
肝機能の円滑化や強化が主たる効果です。また、バリン、イソロイシンとともにBCAA(分岐鎖アミノ酸類)と呼ばれ、筋肉のエネルギー源となり運動中の筋肉消耗を低減するための効果があるので活動的な生活を送るための必須栄養素と言えます。多くの食品に含まれているため、バランスの良い食事を維持すれば不足する心配はありません。
・リジン
吸収・代謝・修復・抗菌にはたらきかけます。
タンパク質の吸収を促進させ、ブドウ糖の代謝やカルシウムの吸収をよくするのに役立ちます。また、体を作る働きがあるので組織を修復して成長にかかわる作用が知られています。細菌やウイルスの働きを抑制する働きや肝機能を強化する効果もあります。
・メチオニン
鎮静・鎮痛にはたらきかけます。
かゆみや痛みの原因になるヒスタミンの血中濃度を下げ、コレステロール値を下げる作用もあります。また、ウツ症状を改善し気分を和らげる効果があります。
・フェニルアラニン
神経伝達・鎮痛・鎮静にはたらきかけます。
神経伝達物質であるノルエピネフリン(ノルアドレナリン)とドーパミンの原材料になる大切なアミノ酸です。神経の伝達を良くしリラックス効果があります。関節やケガの痛みを軽減する効果やウツ状態を解消し気持ちを高揚させる効果も認められています。
・チロシン(必須アミノ酸には含まれません)
神経伝達・脳・甲状腺にはたらきかけます。
神経伝達物質であるノルエピネフリン(ノルアドレナリン)とドーパミンの原材料になる大切なアミノ酸です。また、甲状腺ホルモンやメラニンの原材料にもなります。脳や神経の活発な働きを促がします。
・トレオニン(スレオニンとも呼ばれます。)
成長・脂肪肝にはたらきかけます。
成長を促進する効果があります。また、バランスの良くない食事スタイルや不摂生による肝臓への脂肪の蓄積を防ぐ効果があります。
・トリプトファン
鎮痛・鎮静・精神安定にはたらきかけます。
神経伝達物質であり鎮静・催眠効果があるセロトニンの原材料です。セロトニンが不足するとウツ症状や不眠症などを引き起こしてしまいます。
・バリン
成長・筋肉・肝機能にはたらきかけます。
ロイシン、イソロイシンとともにBCAA(分岐鎖アミノ酸類)と呼ばれ、筋肉のエネルギー源となり運動中の筋肉消耗を低減するための効果があるので活動的な生活を送るための必須栄養素と言えます。また、血液中の窒素バランスを調整する効果があります
・ヒスチジン
成長期・神経にはたらきかけます。
他の必須アミノ酸とは違い、子供は体内で合成できませんが大人は合成できます。子供の成長に不可欠なアミノ酸です。また、神経機能を補助することも知られています。
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成分L-DOPAは血液のバリアーを交差させドーパミンの中に転換させる珍しい物質です。ムクナに含まれるL-DOPAはL-DOPA様男性ホルモン=テストステロンを上昇させて筋肉細胞を増やすことがわかってきました。そのため、副作用のないムクナがアメリカなどで運動選手が危険な筋肉増強剤のホルモンに取って代わって利用されています。 |
「健康」に取上げられました。 ムクナでみんな元気になーれ! |
MUCUNA Velvet Bean ベルベットビーン(ムクナ)・八升豆(はっしょうまめ) 旺盛な成長力と土地を選ばない性質と、成分から古代より健康維持に利用されてきたムクナは、八升豆の名のとおり、1つの株から多くの収穫が得られます。また、雑草よけなどに使われてきましたが、このことは近年、トウモロコシなどとのコンパニオン植物としたときのトウモロコシの成長促進とあわせ、科学的に証明されるようになりました。 豆の収穫だけでなく、新たな農業の方法としても世界で注目が集まっています。 |
豆(食用として) インドでは、カレーにしたり牛乳で煮たりして食されます。成分のL-DOPAが様々な「若返り」に利用されます。 |
インド原産のムクナ豆は、「元気になる豆」として、インドの伝統のアーユルヴェーダでは古くから利用されてきました。大豆やえんどう豆などに比べ、少々硬い豆ですが、色々工夫して美味しく召し上がっていただけます。 簡単なお召し上がり方 煮豆 きな粉にする 豆ご飯
ムクナ豆粉について 簡単なお召し上がり方 コーヒーやお茶、牛乳などに混ぜて、1日8g~12g程度をお召し上がりください。 |
農法 ムクナの栽培跡地における雑草の発生などが科学的に研究され(*日本雑草学会など)雑草の発生を著しく減らすことや、トウモロコシの株間にムクナを植えることでトウモロコシの収穫量が増えることなどが証明されています。 また、休耕地や不耕地などでの栽培が、土地を元気にすることもわかってきています。 |
Allelopathy:和訳「他感作用」-植物が放出する化学物質が他の生物に阻害的あるいは促進的な何らかの作用を及ぼす現象 |
これからの農業に期待されるアレロパシーとは、化学肥料や化学農薬にかわり雑草や病害虫の防除のほか、連作障害や雑草害を緩和し、また雑草や病害虫に強い作物の創出が期待されています。 |
たっぷく豆の原料のムクナ豆に天然成分として豊かに含まれるアミノ酸の一種 Lドーパは、活動的な体を保つための必須成分だからです。 Lドーパがポイントです。
ムクナ豆は、体を構成するタンパク質の源の必須アミノ酸の宝庫だからです。チロシン、フェニルアラニンとBCAA(分岐鎖アミノ酸類)がポイントです。
ムクナ豆は、豊かな栄養成分を含みます。 そのひとつの鉄分がポイントです。
ムクナ豆は、天然成分としてLドーパを含む大変珍しい豆です。人は、一般の食物に含まれるアミノ酸チロシンや必須アミノ酸フェニルアラニンを素にして体内でLドーパを合成するのですが、このムクナ豆があればこの手間を省いて食物から直接にLドーパを補強することが可能です。
人は、天然成分のLドーパを含む食物を摂取するとその成分を腸で吸収して体内に取り込みます。腸を経由して取り込まれたLドーパは、体内でドーパミンの素になります。
Lドーパを素にして体内で作られるドーパミンは、「神経伝達物質」と呼ばれ、心や体の健康をつかさどるとても重要な役割を担います。これが不足すると体に不調をきたしてしまいます。
身近で手に入り、しかも栄養素の宝庫として名前が知られている鶏卵やまいわしの必須アミノ酸の分量を比較しても、ムクナ豆はほとんどの項目で上回っています。このことからムクナ豆は健康維持にとても役立つ食品であることが分ります。
必須アミノ酸を多く含む食品例(100g当たり)
(注)
1.ムクナ豆以外のデータの出典は、文部科学省 食品成分データベースです。
2.ムクナ豆は、当社のブラジル農場で栽培し収穫したものを分析しました。
3.チロシンは必須アミノ酸に含まれていません。
ムクナ豆が含むアミノ酸で特徴的なことは、他の食物に比べてチロシンが多いことです。チロシンとフェニルアラニンは、神経伝達物質のノルアドレナリンやドーパミンの素になる重要なアミノ酸と必須アミノ酸です。
たんぱく質があるからこそ人は体を維持することができます。たんぱく質は、いわば健康の根本なのです。そしてその原料は20種類のアミノ酸です。各種のアミノ酸は、肉や魚、穀物、野菜、果物などを食べることでそれを分解して体内で合成されますが、残念ながら人は必須アミノ酸(9種類)を合成することができないので食事で摂取しなければなりません。
チロシンは必須アミノ酸ではありませんが、フェニルアラニンとともに神経伝達物質のノルアドレナリンとドーパミンの原材料になる大切なアミノ酸です。 必須アミノ酸のロイシン、イソロイシン、バリンを総称してBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼び、円滑で継続的な運動をささえるエナエルギー源になるものです。活動的な生活を送るためには必須な栄養素です。
古代から人は生活の糧を豆類に求めてきました。現在も、米、麦のみならず豆類を主食にしている人たちは世界にたくさんいます。ムクナ豆の栄養成分もとても頼りになる存在です。
(注)
栄養成分は、当社調べです。
ムクナ豆は、大豆などの豆類と同様に炭水化物やタンパク質などを豊かに含み鉄分も豊富です。 鉄分の不足は、さまざまな体調不良の原因として一般に良く知られています。 ムクナ豆に含まれる鉄分は、肉類や大豆と比較してもそん色がありません。
鉄分の多い食品例(100g当たり)
(注)
出典:ムクナ豆以外は、文部科学省「食品成分データベース」より。
ムクナ豆については、当社調べです。
ムクナは、根や葉、茎、さやからLドーパを放出し、その他感作用によって地中や周囲の微生物や昆虫、雑草を排除するので自然循環型農業の除草剤として利用できます。
ムクナに含まれるLドーパは、広葉の雑草の生育を阻害しますがトウモロコシやソルガムなどのイネ科植物は阻害しません。その利用例としては、中米やブラジルでのトウモロコシとムクナの混植があり、化学肥料や農薬などを使用せずに継続的に高い収穫を維持しています。
地面に這わせる形で栽培すると地表を覆いつくすので、大雨による土壌の流出を防ぎ、強い直射日光による表土の乾燥防止になります。また、地中に漉き込まれたムクナは分解速度が速く根は地中の窒素を固定する作用があり、また、Lドーパは土壌中では速やかに分解されて後作に悪影響を及ぼさないので緑肥としても効果的です。これは中南米ではすでに実用化されて効果も実証されています。
ムクナはその収穫量の多さや栽培地を選ばないことまたその豊かな栄養素から将来の食 糧危機の救世主として期待されます。
適度な雨と気温さえあれば痩せた土地でも栽培可能なムクナは、近代農業が成立しにく い過酷な条件の貧困な農村地帯でも他の植物には期待できない食糧の供給源となります。
その栄養素は、エネルギー、炭水化物、タンパク質、脂質、各種ミネラルがあり、他の 豆類と同等かそれ以上の食糧として大いに期待できます。
パーキンソン病は、神経伝達物質であるドーパミンの生成量が減少するために脳からの指令が筋肉に十分に届かず運動機能に障害が発生する病気です。ドーパミンの生成量が減少する理由は、脳の中でドーパミンを作る黒質細胞が減少するためですが、ドーパミンの原材料であるLドーパを補うことでその生成量を補充することが可能です。その薬がLドーパ製剤です。
ムクナ豆にはLドーパが天然成分として含まれているため、これを食べることによってLドーパを補給することが出来るのでパーキンソン病の特効薬のLドーパ製剤の代替物として利用することができます。
このような利用方法が古代インドのアーユルベーダ医療ではすでに実践されていたということは驚きです。
発症する原因は違いますが、瀬川病もパーキンソン病と同様に脳内のドーパミンが不足することにより体が動かなくなる病気です。
この特効薬もLドーパ製剤ですが、副作用があるのと長期間の使用で効果が薄れてくることがあるために使用をためらう人がいます。
ある女性の例では、胃腸を刺激する激しい副作用がいやで薬の使用をやめていたために車いす生活を余儀なくされていました。しかし、あるTV番組でムクナ豆にLドーパが多く含まれることを知り八方手を尽くしてムクナ豆を探し当ててこれを利用するようになりました。当時は食べ方も分らないために半年間試行錯誤を重ねて、一番体にあう食べ方を開発しました。この方法でムクナ豆を根気よく食べ続けて症状が改善し、車いす生活を脱して普通の生活を送れるようになった例があります。
この女性の場合は、ムクナ豆の利用を始めて以来十数年、毎日45g程度のムクナ豆の粉末を食べていてまったく通常の生活をしています。
ドーパミンが減少するパーキンソン病の患者さんに限らずストレスを貯めやすい人は、やる気が出ない、元気がないなどうつ症状に悩む場合が多々あります。
ムクナ豆は脳がドーパミンを生成するための原料を補給することが出来るので、これを食べ続けることでうつ症状から解放された例も報告されています。
年齢を重ねると、特に病気ではないが体に力が入らない、手足が冷えるなどの症状があらわれる場合があります。その対処方法としてムクナ豆を食べたり、茎や葉のお茶を飲むことは有効です。これで体の動きが良くなり温まるのを実感する人も多くいます。
また、スポーツ選手の中には筋肉強化や強壮のために利用して人もいるそうです。
病気ではなくても、疲れやすい体質の人はいます。一日の普通のデスクワークやちょっとしたドライブでもグッタリして夜も寝つきが悪くなるようなタイプの人にはおススメです。豆粒であれば2粒から3粒、黄粉タイプであれば2.5gから3g程度を一日一度食べると疲れにくい体質づくりができて夜もグッスリ眠れるようになるという体験談が報告されています。
脳内でLドーパを原料として生成されるドーパミンは、脳の指令を筋肉に伝える神経伝達物質で体の健康にとってとても重要な存在です。もしそれが減少した場合、ドーパミンを直接に経口摂取または体内に注入しても脳の関門により脳には届きませんがその原料であるLドーパは関門を潜り抜けて脳に届きます。
ムクナ豆にはLドーパが多く含まれているので、これを食べることでLドーパが腸から吸収されて血流に乗って脳に届きます。脳内では中脳の黒質細胞がこれを受取りドーパミンに変えます。生成されたドーパミンは神経伝達物質として大脳の指令を筋肉に伝えます。
いんげんまめ(菜豆)には、豆の色・形、草型等が違う様々な種類がありますが、特に、つるを出すか否かによって栽培方法が大きく異なります。このため、つるを出さない「わい性タイプ」と、つるを出し栽培時に支柱が必要となる「つる性タイプ」に2分し、それぞれ学校や家庭において花壇・菜園等で、乾燥豆の生産を目的として栽培する方法をご紹介します。
つるを出さない「わい性タイプ」のいんげんまめの代表として、金時類、うずら類の栽培方法をご紹介します。
いんげんまめは、光や温度から生育・開花に大きな影響を受けるあずきとは異なり、環境条件への適応性が広いため、国内生産の大部分を占める北海道の品種を都府県で栽培しても大きな支障が生じることはないようです。このため、種子は園芸・種苗店等で栽培用のものを入手するに越したことはありませんが、学校や家庭での栽培であれば、乾物屋やスーパーで食用として売られている乾燥豆でも十分使用可能です。
金時類には、赤紫色の金時豆と白色の白金時豆があり、具体的品種としては、赤紫色系には「大正金時」、「福勝(ふくまさり)」、「福良金時(ふくらきんとき)」、「福寿金時」、白色系には「福白金時」などがあります。うずら類には、つるを出さないわい性タイプの品種(「福うずら」等)のほか、つるを出す半つる性タイプの品種(「福粒中長(ふくりゅうちゅうなが)」等)もありますが、栽培しやすい前者を選んだほうがよいでしょう。
なお、種苗店等で栽培用として販売されているいんげんまめ種子の多くは、未熟のさやを収穫するためのさやいんげん用品種で、これを完熟させても食用に適した乾燥豆を得ることはできません。このため、乾燥豆の生産には「実取」等と表示されているものを選びます。また、つるの出ない品種は「つるなし」と表示されている場合が多いようです。
種まきは、北海道、北東北では5月下旬~6月中旬頃、関東では4月中旬~5月上旬頃に行います。西日本では、多雨による湿害を回避するため、4月上中旬頃に播いて梅雨までにできるだけ生長を進めるか、梅雨明けの7月上中旬頃に播くのがよいされています。
菜園等で栽培する場合、栽培場所や土質は特に選びませんが、極端に水はけや日当た りの悪い場所や粘土質の場所は避けます。
プランターや鉢で栽培する場合は、畑や庭の土、市販の園芸用培養土などを使います。
菜園等の場合は、土を25cm程度の深さで耕してから平らにならし、50~60cm間隔で深さ10cm程度の溝を作り、その中に肥料をすじ状に落とし、後から播く種子が肥料と接触しないように埋め戻します。肥料は、複数の肥料成分が含まれている化成肥料や家庭園芸用複合肥料等を用い、施肥量は野菜などを栽培する時よりかなり少なめとします。具体的な施肥量は、窒素の成分量が3~4kg/10a(=3~4g/㎡)程度となるよう、下記を参考にして計算してください。肥料を埋め戻したら、その上に20cm程度の間隔で1箇所当たり2、3粒、3cm程度の深さに種を播いていきます。
鉢・プランターの場合は、単位面積当たり施肥量を上記の菜園等の場合の2倍程度とし、播種前に肥料を用土全体に混ぜ合わせておきます。直径20cm程度の深鉢であれば中央に2~3粒、細長いプランターであれば1箇所2~3粒ずつ3箇所程度、3cm程度の深さに種を播きます。播種後、乾き過ぎない程度に水をかけます。いんげんまめは過湿を嫌う作物なので、出芽後も潅水は乾き過ぎない程度に止めます。 播種後およそ5日から10日程度で出芽してきます。 |
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日当たりの良い場所で育てると、出芽してから1か月程度で金時豆はピンク、うずらまめは薄紫色の花が咲き始め、約2週間にわたり次々に咲き続けます。
花弁が枯れ落ちた後、莢がついて次第に大きくなります。なお、咲いた花のすべてが莢になるわけではなく、半分以上は自然に落花します。
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莢がつき始める頃、葉の色が薄くなっていくようであれば追肥をします。菜園等の場合は化成肥料を株元にパラパラと少量まきます。鉢・プランターの場合は、液肥などを与えます。
農薬を使用する場合は、必ずいんげんまめが適用作物となっている登録農薬を使用し、使用時期、使用方法、注意事項等を守ってください。また、周辺の作物等にかからないよう十分注意をしてください。
開花後、1か月半~2か月で、莢は緑色から黄色、白褐色へと変色しながら乾いていきます。同時に葉も緑色が薄くなり、やがて黄色く変色して落葉します。この時期に莢が雨に当たると、莢の中の豆の色が薄くなったり、腐ったりするので注意が必要です。
菜園等の場合、7~8割の莢が白褐色に変色したら株を刈り取り、軒下に吊るすなど雨が当たらない場所で、莢を軽く振ってカラカラ音がする程度まで乾燥させます。
鉢・プランターの場合は、莢を軽く振ってカラカラと音がするようになったら、莢を摘み取り、新聞紙などの上に 広げて乾燥させます。
乾燥させた莢・株は、新聞紙やビニールシートの上に積み重ね、上から棒で叩いて脱粒(莢から豆粒を出させること)します。
成熟期の金時豆の姿 | 成熟した金時豆の莢と子実 |
岡山県(井笠地域)岡山県のあずきの栽培面積は、従来500ha~600haありましたが、最近では350ha程度に減少し、全国シェアは約1%となっています。しかし、西日本では依然として大きなあずきの産地であることに変わりはありません。特に、岡山県で生産され、高級和菓子用白餡の原料として使用される希少な品種「備中白小豆」は有名です。あずきの栽培はほぼ県全域でみられますが、ここでは、南西部の井笠地域における栽培スケジュール、栽培作業工程等を紹介します。 栽培スケジュール概要岡山県(井笠地域)のあずきの栽培暦 | ||||||||
ほ場準備排水良好で保水力に富んだほ場を選びます。排水不良ほ場では畦立等の排水対策を行います。また、酸性土壌の場合は、石灰質肥料により酸度を矯正します(最適pH値:6.0~6.5)。基肥の施肥量は次のとおりで、基肥散布後、十分に耕起・砕土し、畦立を行います。生育が旺盛であれば、追肥の必要はありません。
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品種選定岡山県(井笠地域)では、大納言や普通あずきのほか、白小豆が栽培されています。 | ||||||||
播種播種適期は7月中旬~下旬です。過繁茂・蔓ぼけを避けるため早播きは避けます。標準的な栽植様式は、次のとおりです。
乾燥による苗立ち不良を避けるため、播種後の鎮圧を十分に行います。また、播種後出芽前に土壌処理型除草剤の散布を行い、雑草の発生を抑えます。 | ||||||||
土寄せ等雑草抑制、倒伏防止、根の活性化等のため、播種20~30日後に、初生葉節あたりまで土寄せを行います。さらに、開花期前までに再度、土寄せを行います。なお、開花期(9月上旬)に水分が不足すると着花・着莢不良や実の充実が悪くなるため、必要に応じ(土が白くなり、葉が裏返っているような時)、畝間かん水を行います。 | ||||||||
開花9月上旬~下旬に開花・着莢期を迎えます。 | ||||||||
病害虫防除生育中、次のような病害虫を防除するため、適時・適切に農薬散布を行います。ハス モントヨウについては、農薬散布以外に、若齢幼虫が集中している被害葉を摘み取ることも効果的です。
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収穫11月には成熟期を迎えますが、開花期間が長く、同一株内でも莢の成熟度のばらつきが大きいため、成熟した莢から順に3回程度に分けて手摘み収穫をします。省力化する場合は、莢の70%が成熟した時点で株ごと一斉収穫します。脱粒した後、被害粒、夾雑物等を除去し、子実水分が15%になるように仕上げ乾燥をします。 |
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