老人問題・長寿

2019年06月11日

暴走老人 とほほ

老人が、ブレーキとアクセルを踏み間違えて、
暴走する事件が多発している。
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こんなヨボヨボで、よく運転したよ。
初めは、車が、わるいように言っていたが

私も 暴走老人と言っていたが、
安易にいえなくなっている。
違う言葉を選ばないと、適切とはいえない。

言葉にもブレーキが効かなくなっている。
阪急電鉄の吊り広告の80代の老人。
このような老人の意見を載せなくてもいいだろう。
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老人が生きて行くには、
2000万円がいるとおっしゃる 政府のエラい老人。
本人は、年金をもらってもいないほど、裕福である。
そんな人が、年金を語ることが、適切ではない。


touxia at 11:00|PermalinkComments(0)

2018年11月04日

どう死ぬのか?

ある医師との会話。

日本の適正な人口は、どれくらいなのだろうか?
江戸時代は、3000万人。
そして、ピークは2008年で 1億2800万人。
それから、減少に転じている。
少子化高齢化により 老人が30%しめるけど、
逆ピラミッド人口が正常に展じるのは、8000万人くらい。
団塊の世代が、亡くなるには あと15年。
2035年で流れが変わる。
平均寿命は、これ以上のびなくなってきている。
日本の女性の平均寿命が、90歳を超えることは難しい。

平均寿命が伸びていくことによって、がんによる死亡する人が増えた。
60歳から80歳で死ぬ人は、ガンで死ぬことが多くなる。
80歳を超えた時点で、ガンで死ぬより他の理由で死ぬことになる。
老衰、肺炎、血管性疾患、など。
70歳からは、少なくとも認知症の問題が起こってくる。

感染性で死ぬことはなくなり、ガンが主原因で死ぬことになった。
がんも、様々な原因で起こる。基本は、遺伝子の変異。
つまり、がんとは、個人個人で違うことになる。
ピロリ菌などの感染性の胃がんや子宮頸がんは減らすことができる。

肺がんをどう減らすかは、免疫チェックポイント阻害剤によって、
効果が出始めているが、効く人と効かない人がある。
今のところ、治せないものが すい臓がんとなっている。
免疫治療を、多くの人が研究している。
再生細胞の活用。心臓シートは心筋の活動を補助したりする。
中国においては、クーロン人間など規制がないのところが多いので
急速に 再生技術が進んでいくだろう。
ただ、肝臓などは、大きい器官なので、豚に人間の肝臓を増殖させて、
移植すると言うことが可能になるかもしれない。

がん診断も、PET/CTで行われているが、被曝量が多く
一年で、1回が基準だろう。それ以上は、危険だ。
わずかな血液で、がんの13種類がわかる。
それは、マイクロRNAの研究が進んだからだ。

長寿に関連する遺伝子と言われたテロメアは、確かに関与していたが、
現在の時点では、ブームが去ったように見える。
サーチュインが現在では、対象になっている。

時代とともに、死に方が変わっていくのだ。
技術の進展によって、長生きができるようになるが、
120歳を超えることはない。
それを規定するものを見つけて、排除すれば、
さらに生きることができるかもしれない。
不老不死の秦の始皇帝の夢が、実現できる時代に。
秦の始皇帝の時は、水銀が不老不死のクスリとされ、
秦の始皇帝は、水銀で死ぬことになる。

中医学創業ベンチャーの仕事は、的を絞るべきだと言うアドバイスに
同意した。何から入って、評判を取るのかが、重要なのである。
生薬は、薬といえず 健康増強剤として、扱うことができる。
中国で取得した中医師は、医療行為はできないが
カウンセリングをすることはできる。
症状の診断と薬の処方をしなければ、問題はない。
ふーむ。やはり、グレイゾーンだ。

touxia at 10:19|PermalinkComments(0)

2018年10月26日

終わった人

同年の古き友人から 「終わった人だから」と言われ、
私は「終われないから、暴走非行老人を続ける」と宣言。
この歳になって、会社を作ろうとしている。
どういう会社にするか、を2018年5月から、
仲間を集めてワイワイガヤガヤと論議して、
会社の定款を決め 目指すべき 山頂の目標を
決めて、やっと 始まる。
大田区から「特定創業支援事業による支援」の認定を受けた。
東京の大田区発の会社となる。
まさか、東京で仕事を始めるとも思わなかった。

大田区は 蒲田が有名だが、羽田も田園調布も大田区だ。
飲食業も多いが、小さな町工場も多い。
とにかく メディカルの事業分野で、医能ベーションを始める。
今までは、農業と食品の分野で、仕事をしていたが、
新しい分野に突入する。
新しいことにチャレンジするのは、ワクワクする。

これまでの仕事では、踏んだり蹴ったりの
地面をはう仕事をやってきたが
「誇りある」仕事を 最後には 取り組みたいと思っている。
さぁ。はじめよう。
暴走飛行老人として、未体験ゾーンに挑戦する。

touxia at 10:34|PermalinkComments(0)

2018年10月19日

老人ばかりの時代

人間は、農業を発明することで、
食べることに困らないようになった。
自然は、台風や大雨や日照りを武器にして、
農業そのものの存続を、危うくした。
農業の誕生で、神が生まれ、神に祈るようになった。
農民は、自然の力に、人間以上のものを感じたからだ。
飢餓がおとずれると言われながら、
現実には飢餓で亡くなる人は少なく、
過剰に摂取することによる生活習慣病で死ぬ人の方が多い。
足りなくて死ぬよりも、足りて死ぬということが、
現実の課題として、登場している。
毎日 美味しいものを食べている。
インスタントラーメンでさえ美味しい、
街場のラーメン屋の味と変わらないほどだ。

食の充足は、人を長生きにした。
日本では、65歳以上の高齢者が 3500万人を超えている。
人口の3分の1に迫ろうとしている。
初めて歌舞伎を観に行ったが、席は埋まっていた。
平日にも関わらず老人たちばかりだった。
日本の老人は、日本の伝統を守り続けている。
まさに超高齢化社会に突入している。
80歳以上の人が、1000万人を超えている。
60歳で、仕事を辞めて、楽隠居という夢の話は、
70歳を超えても、仕事にすがりつくしかない時代だ。

私が生まれた頃の平均寿命は54歳だった。
1960年には平均寿命が70歳となり
1984年には平均寿命が80歳となった。
私が、生まれてから、実に30歳近く平均寿命が延びた。
どうりで老人が増えるわけだ。そして、私も老人になった。

歳をとることによって、ガンになる人が二人に一人。
がんで、死ぬ人が三人に一人。
そして、ガンさえも制圧しようとしている。
胃がんでは、死ねなくなっている。
一番多く死ぬ肺がんは タバコの煙の吸いすぎだ。
まさか、タバコの煙で人間が死ぬのが、
一番多くなるなんて予想できなかった。

昔は、人が死ぬのが、疫病、飢饉、戦争だったのが、
食べ過ぎとタバコの煙で 死ぬとは
なんという平和な時代だろう。
それでも、日本人は さらに長生きをして行くことだろう。
加齢することによって、身体の機能が衰えて行くのが、
あふれんばかりの健康情報で、機能を回復し、
もうじき、老人たちは ロボットスーツで闊歩するのだ。
長生きすることが、幸福であれば、
不老不死の時代の訪れに、感謝するしかないのだ。

20歳の孫と一緒に酒を飲み交わすことができたというだけで、
なんかとても嬉しく感じてしまった。
老いて、ますます暴走するのだ。

touxia at 01:36|PermalinkComments(0)

2018年09月02日

団塊世代が悪い。

私は、いわゆる 団塊世代だ。
1949年生まれで その年には 269万人も生まれた。
戦後最大の人数である。
今 1年で生まれるのが100万人に満たないというから、
隔世の感がある。

戦争の後に生まれ、高度経済成長の恩恵を受け、
生活環境が大きく変わった。
テレビ、洗濯機、クーラー、そして マイカー、マイホーム。
新しい文明の機器が、押し寄せてきた。
そして、生意気にも、学生運動で活躍した。
大学の授業料は、1年 12000円だった。
反体制から、体制の中に いとも簡単に潜り込んだ。
オーモーレツから、24時間戦えますかと 意気込んで
ビジネス戦士になった。
有頂天になって、バブルになり、そして バブル崩壊させた。
やりたいことし放題の時代をおくった。
日本に 1400兆円の借金を 積み上げた世代でもある。
消費税が 出来、いつの間にか 8%まで押し上げた。
我亡き後は、洪水が来れなんて、平気で言う奴もいる。
年は 過ぎゆき 多くは 定年を迎え、
年金生活者になった。
何よりも、孫の成長が楽しみの おじいとおばあになった。
それでも、まだ 働こうという意思を持っているものもいる。

日本の輝いていた企業は、サンヨー、シャープ、東芝などは
いつの間にか、なくなり、売り飛ばされ、あるいは不正会計で口元が寒い。
職人の誇りは、団塊の世代で、終わりのようで、
アウトソーシングとやら言われるものとなり、
日本の製品なのに メイドインチャイナという始末。
嘘をついてはいけないという道徳の時間は、
それで終わり、ボスの言われるままに、
公文書を書き換える優秀な官僚が生まれた。

結局、日本の美味しいところは、全部食べちゃった。
という感じで、後輩たちに、文句言われる世代なのだ。
それほどの 困っちゃった世代は、
アメリカンフットボール、レスリング、ボクシング 
果ては 日本のお家芸と言われた 体操まで 
団塊世代以上が牛耳り、ムーンサルト状態。
「俺たちがいなかったら、こうならなかった」 と嘯く。
実ればみのるほど、こうべを垂れる 稲穂も、
減反政策で 礼儀正しく、謙虚な稲穂から 排除された。

熱中世代のはずが、今は 熱中症で 倒れて、
暑いことで、ロストケア されて、病院で捨てられる。
姥捨山が 病院という名前になっていることに、
安心して ベッドで 死ねる。ちょっと、暑いが。
認知症で、貯金が 200兆円 認識不明となるという。

さて、老人たちよ。
襟を正して、公正、正直に、大志を持って、
老人ベンチャーを始めようではないか。

あれ。それがいけないのか?

touxia at 10:22|PermalinkComments(0)

2018年04月08日

死ねない時代のとほほ。

医療が進歩することで、死ねない時代に
なってしまった。
ガンは、陽子および粒子治療で、身体を切らずに
治せる。ただし、お金がなければ、かかれない。
保険の範囲で、命は延命する。
老衰した老人に、点滴を続け、寝たきりでも、
生きられる。実に、良いか 悪いのか
わからない時代になってしまった。
なぜか?とほほの時代なのだ。
あと数年で、ガンは 治療されるとのこと。
遺伝子検査によって、ガンの原因遺伝子が
わかり、それの対処方法もあると言う。
スゴか。
乳がん遺伝子を見つけて、おっぱいを切ってしまう
と言う選択も、なくなる。
人生120歳。
60歳まで、働き、残りが消費時間とは、
いったい、何をするのか?
年金、医療保険が、日本を圧迫すると言う。
老人が、お荷物の時代もやって来ている。
どう環境に 老人が、適応していくのか?
したたかに、しなやかに、生きていくのだ。



touxia at 13:40|PermalinkComments(0)

2018年02月14日

老人よ。大志をもって働こう。 

働き方改革がいわれている。
一体 何を改革すべきなのだろうか?

実に不思議だなと思うのは、
定年が 60歳と言う事だ。
体力もあり、健康であれば、働きつづければいい。

ハッピイリタイヤーという言葉があるが、
働かなくて、幸せになるって、ありえない。
それは、時間と人生の消費にすぎない。
生産性をなくして、創造性をなくして、
何の楽しみがあるのだろうか?

平均寿命が 90歳近くになっている現在、
60歳でリアイアーしたら、30年近くも
無職って、働いていた時間に匹敵する。
それで、慎ましやかに 年金で生活するって、
耐えられないだろうに。

60歳で、老後に 1億円は貯蓄しておかないといけない
というが、働き続け、子供を育てて、そんなお金が
普通に貯まるわけないと思う。
だから、働きつづけるのだが。
働き改革とは 老人が健康であれば、働く事だ。
隠居すると言う人的資源のポイ捨てはやめるべきだ。

老人よ。大志をもって、働こう。
体力を使わない 仕事は いくらでもある。
経験を活かす道は、限りなくある。
老人が 働くすべは、身につけている。
それで、働かないなんて、
おてんとう様に申し訳ないだろう。

年寄りを会社が採用しないと言うなら、
年寄りだけで 会社を作ればいいのだ。
アンダー60の会社と アッパー61の会社と競争すればいい。
シルバー会社を ゴールド会社に育てればいい。
来年は アッパー70の会社を作る事を考えてみよう。
アラセブン(around Seventy) ってか。

働きすぎの老害は、働かない老害に勝る。

touxia at 06:59|PermalinkComments(0)

2016年07月26日

日本で生き残れない。

無印良品の元会長 松井忠三は
『世界で勝つ力がない企業は、
日本国内でも生き残っていくことはできない。』
と言い切る。

情報化時代、グローバル時代で、
大きな企業は、世界戦略の中で ビジネスを展開する。
以前は 『多国籍企業』などと言われていたが、
多国籍であることは、当たり前のことになった。
ワールドブランドが あらゆるところで ビジネスが
展開される。
ネスレ、コカコーラ、マクドナルド、ケンタッキー、スターバックス。
ユニクロ、トヨタ、ホンダ、マツダ、無印。
それぞれの特徴を生かしながら、
この中国においても、しっかりと根を張っている。

いやはや。
どこに行っても、同じような風景に かわった。

日本は 少子化による 人口減少。
そして、もっとも進んだ 高齢化社会を迎えている。
ベトナムは 平均年齢27歳で 急速にのびて、
人口が1億人になろうとしていると言う。
インドは 中国の人口を追い越す勢いとも言われる。

アジアで 人口が減少して、
高齢化社会となったのは日本が初めてだ。
なぜか 安心、安全と言われるが、
フクシマの現実はいまだに 放射能を垂れ流している。
頻繁に 地震が起こり、中国からはPM2.52.52.5が、
黄砂とともに送り届けられている。

日本でのビジネスがのびていくのは 
老人介護と医療と言われ、胃袋は ちぢんでいくだけの状況だ。
つまり、日本で 右肩上がりでのびていくことはできない。
ネットの大きな進展によって、情報化は進み
様々な業種が 入り込む中で 
日本の企業のパワーは、なえていく だけだ。
そういう意味では、松井忠三氏のいうことは、実に正しい。

MUJI のビジネススタンスは 面白い。
そして、松井忠三氏の本を読むと 励まされるように気になった。
『日本らしさ』をもって、日本人は 国境を越える。
  

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2016年04月16日

老人の過信(2)

鈴木敏文 の辞職 により
セブンが おおきな変化をもたらした。
どうも 首を切られそうになった 井阪氏が 
舵取りをすることになりそうである。

鈴木敏文が
コンビニを 文化のひとつとして 
日本に 根付かせた功績は 
非常に 大きいと思う。
かずかずの イノベーション の結果として
今日のセブンが 築き あげられた。

消費者のニーズに そいながら
仮説検証をする という ことを仕事の中心に据えた
ことは、画期的だと思っています。
未来予測 を ビックデータを基礎に ニンゲンの想像力
にもとづいて おこなう という従来にない 取り組み
と言える。

ただし いつバトンタッチをするのか?
という ことが 充分に見えなかった。
後継者を スムースに育てられなかった。
というのが 老人の過信 だった。

鈴木敏文はいう
「セブンイレブンの経営方針はずっと私が出してきた」

このような 言葉しかいえない 鈴木敏文の 弱さが露呈した。

しかし、セブンのすごさは 鈴木敏文が 中興の祖であり
創始者が まだ 生き残っていた
という 長寿がゆえに セブンの遺伝子が 源泉から
問いなおされたことかもしれない。

経営は 船頭多くして できない。
経営の切り口が かわるというのは
非常に いいことかもしれない。
老人の過信に対する クーデター 的な事件ともいえる。
鈴木敏文にすれば 
『飼い犬に咬まれた』と思っているだろうね。

ちがった セブンが どうできていくのか?
注目にあたいする。

鈴木敏文 『わたしはなぜ辞任したか?』
という本が でるのが 楽しみだ。

touxia at 10:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年04月10日

老人の過信

83歳になる 鈴木敏文はいう
「人間、あしたのことはわからないよ」
(『週刊東洋経済』(3月12日号)のインタビュー)

鈴木敏文は 日本に数々の変化をもたらした。
小売店を コンビニエンス(便利店)とした。
アメリカで発明されたビジネスモデルを
日本という風土で、発展させた。

宅急便のポイントとなり、公共料金の支払い
さらに コンビニ銀行となり
役所と銀行と小売店が 1つで 成り立つという
『あいててよかった』と言わせるものだった。

さらに、仮説検討というビッグデータをベースにして
ニンゲンの思考力を反映させる システムの確立。
すべては、お客様のために と言うことだった。

そのことで、食品メーカーは 自らの開発する能力を
奪われ、コンビニが支配するようになってしまった。
メーカーが 消費者の欲しいものが みえず
コンビニが 見えるという 
消費者に対する重要な指導権を メーカーからコンビニに移行した。

更に、プライベートブランド、そして プレミアムと
商品を 安くするだけでなく 商品の価値を追求した。
価格は 下げることができても 限界があるが
商品の価値は いくらでも高めることができると言うことだった。

ある意味では セブンは 鈴木敏文のイズムが徹底されたが
後継者が 育たないと言う状況が生まれた。
確かに、コンビニは 順調だが
スーパーマーケットは 時代遅れとなり
時流をつかめない状況であり、
元祖が 苦難の道を歩むという アンバランスがあった。

そのなかで 鈴木敏文は 社長を セブンに引っ掛けて
交代させようとして、提案したが 取締役会で 
賛成票がとれず 否決された。
そのことで、鈴木敏文が 辞任するという決断をした。

ニンゲンは いつまでも 権力を握ることができない。
そして、いつまでも 生きるわけではない。
鈴木敏文の辞任は ソフトランディングではなく
ハードランディングとなったのは 『83歳』という
年齢が 一番大きいのでしょうね。

老人は つねに過信してはいけない という戒め
を痛切に感じる今日この頃である。

touxia at 12:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年06月22日

リーガルハイ 愚痴なら墓場で言えばいい

リーガルハイ 第10話まで 見終わった。
優酷は ちゃんと 日本語と中国語の字幕までついている。
リーガルハイの 中国語訳が『胜者即是正义 』

「絶望の中の希望」という 言葉があったが・・・・
どうも このドラマは 「希望の中の絶望」かもしれない。
その曲がりくねった物語は・・・
手段を選ばない情報戦術 ですね。

9話から10話の 堺雅人は 実にいいたいことをいっている。

堺雅人は言う
戦争とズワイガニ食べ放題との区別ができない
そんな 老人が嫌いだ。

会社の誠意を見せられたと喜び、絆だといっている老人たちに
たいして 長口上を述べるのである。

堺雅人は言う
「見たまえ彼らの満足そうなこの表情を…
ズワイガニ食べ放題ツアーの帰りのバスの中そのものじゃないか。
黛君よく覚えておきたまえ、
これがこの国の”馴れ合い”という文化の根深さだ。 
人間は長い年月飼い馴らされるとかくもダニのような生き物になるのだよ。

他に誰かいますか? 
自覚すらないとは本当にうらやましい。
コケにされているのも気づかないまま墓に入れるなんて幸せな人生だ。
倍も生きていらっしゃるのにご自分のこともわかっていらっしゃらないようなので教えて差し上げているんです。

いいですか。皆さんは国に見捨てられた民、棄民なんです。
国の発展の為には年金を貪るだけの老人なんて無価値ですから、
ちりとりで集めてはじっこに寄せて、羊羹を食わせて黙らせているんです。 
大企業に寄生する心優しいダニそれが皆さんだ。

かつてこの地は、一面に桑畑が広がっていたそうですよ?
どの家でも蚕を飼っていたからだ。
それはそれは美しい絹を紡いだそうです。
それを讃えて人々は、いつしかこの地を絹美と呼ぶようになりました。
養蚕業が衰退してからは稲作に転じました。
日本酒に適した素晴らしい米を作ったそうですが、
政府の農地改革(減反政策の間違い)によってそれも衰退した。

その後はこれといった産業もなく、過疎化の一途を辿りました。
市町村合併を繰り返し、補助金でしのぎました。
五年前に化学工場がやってきましたねえ…
反対運動をしてみたらお小遣いが貰えた。 
多くは農業すら放棄した。
ふれあいセンターなどという中身の無い立派な箱物も建ててもらえた。
使いもしない光ファイバーも引いてもらえた。 
ありがたいですねぇ?

絹美という古臭い名前を捨てたら南モンブラン市というファッショナブルな名前になりました。 
なんてナウでヤングでトレンディなんでしょう。
そして今、土を汚され、水を汚され、病に冒され、
この土地にも最早住めない可能性だってあるけれど、
でも商品券もくれたし、誠意も絆も感じられた

ありがたいことです、本当によかったよかった。

これで土地も水も甦るんでしょう? 
病気も治るんでしょう? 
工場は汚染物質を垂れ流し続けるけれど、
きっともう問題は起こらないんでしょう?

だって絆があるから。」

猛烈な 言葉である。

「だから何だってんだ。
だから労わってほしいんですか? 
だから慰めてほしいんですか? 
だから優しくされたらすぐに嬉しくなってしまうんですか?

先人たちに申し訳ないと、子々孫々に恥ずかしいと思わないですか?
何が南モンブランだ、
絹美村は本物のモンブランより遥かに美しいとどうして思わないんですか?

誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、
みんな仲良しで暮らしていければ楽でしょう… 
しかしもし、誇りある生き方を取り戻したいのなら、
見たくない現実を見なければならない。

深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない 
戦うということはそういうことだ。
愚痴なら墓場で言えばいい。

金が全てではない? 
金なんですよ。
貴方方が相手に一矢報い、意気地を見せ付ける方法は、
奪われたものと踏みにじられた尊厳にふさわしい対価を勝ち取る事だけなんだ。
それ以外にないんだ。

敗戦のどん底から、この国の最繁栄期を築き上げたあなた方なら、
その魂をきっとどこかに残してる。
はずだと期待した私が愚かでした。
いいですか、二度と老後の暇つぶしに私を巻き込まないでいただきたい。
心優しいダニ同士お互い傷を舐めあいながら
穏やかに健やかにどうぞくたばっていってください。 
それでは皆さん、さようなら。」

いやー。
すごいのだ。

それで 老人たちは 奮起するのだ。
物語りだねぇ。

さて 新垣結衣は どうやって 堺雅人を打ち倒すのか?
第11話が 楽しみだ。

touxia at 00:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年05月23日

老人よ はばたけ

子供のころに持っていた 想像力
空想的で 現実に足をおろしていない
夢のようにあこがれる想像力。
多くは 想像力に うらぎられていた。
しかし、想像力は 自分の味方だった。

学生の時に持っていた想像力。
天下は自分のもののように振舞っていた。
日本の進むべき進路は?そして 世界は?
と 大きなことを考えることが好きな想像力。
仲間と延延と話をしても 尽きることはなかった。

青年になって持っていた 想像力。
何事も恐れずに 新しいことにチャレンジしながら
いつも 『なにか』があるとおもって 
現実打破をする想像力をはたらかせていた。

じつに 多様に 想像力は 変化して行くものだ。
想像力は かくじつに 私を 育ててくれた。

老人になって・・・・
いまは、いったい どんな想像力をもっているのだろうか。
いままでやってきたこと、
いままで見てきたこと、
いままで考えてきたこと・・・・
そのすべての 上に 想像力をはたらかせる。

想像力は 現実を受け入れ、引き受けることで
はじめて 大きな翼になる。
さぁ。
老人よ 想像力のチカラで はばたけ。 
想像力で バクハツ せよ。


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2012年04月18日

青春なのである

PPTV で モテキ を見る。
長澤まさみは 私と誕生日が同じなので ファンなのである。
麻生久美子のもつ セリフのない時の表情が好きなのである。
そんな風に 好きな女優が でるので、
ぜひ見たいと思っていた。

森山未来が演じる さえないオトコが 突然 もて始めるのだ。
はじめは 『モテキ』 の意味さえわからなかった。
モテル時期のことを 短縮して言う。
日本語は簡単に新しい言葉ができる。

職場では もてないことが 評判のオトコで・・・・
どういうわけか、それが Twitter して もりあがっていた。
そのTwitter相手に 会うことになったら 女子だった。
その女子が 長澤まさみだ。
みょうに フランクで 笑顔が素敵で、なれなれしく・・・・。
愛されてもいいわ オーラが 噴出。
いけない 女子だ。というより 危なすぎる。

森山未来は 一目ぼれしてしまうのだが・・・・
女子が 野獣化して 男子が草食系になる 時代の物語。
女子の積極性に目を見張り・・・
男子の内気さに 歯がゆく想う。

長澤まさみには カレがいて。
そして 女友達に 麻生久美子がいて、
それが 森山未来を好きになると言う。
森山未来は いい役を当てたものだ。
と感心しながら・・・・・

森山未来の 一途な 青春に なぜか 昔を思い出してしまった。

上司の真木ようこの森山未来への叱り方がいいなぁ。
上司たるもの バシッ と決めなくちゃ。
実力もないのに・・・・。

見ながら いつの間に 私は老人になったのだろう
と 考えてしまった。
最近は 若い人の中で 仕事をしているので
妙に 若い気分になっていたのを 反省した。

老人なら 老人らしく 気風があり、品格のある老人に
なりたいものだと 思うような 映画だった。

青春と老人・・・・このバランスを とるのに いい映画だった。
老人は 『モテキ』 を見るべきだ。
青春が 戻ってきたような 錯覚に陥る映画だ。

touxia at 08:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年02月01日

老人による老人のための・・・新党

東京都の石原慎太郎知事(79)、
国民新党の亀井静香代表(75)、
立ちあがれ日本の平沼赳夫代表(72)・・・・

この3人が 新党を つくるというが・・・
『老人党』 とも言えそうだ。

手に負えない老人なのか。
目立ちたいばかりの老人なのか。
老人だと思っていない老人なのか。

若者は だめだ と思っている老人なんだろうね。

touxia at 04:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年04月19日

水死92.5% 60歳以上65.2%

大震災、92・5%が水死 6割超が60歳以上、警察庁

『警察庁は4月19日、東日本大震災で被害が大きかった岩手、宮城、福島の3県で検視を終えた遺体約1万3千体のうち、92・5%の死因が水死だったと明らかにした。年齢を確認した遺体のうち、60歳以上が65・2%を占め、特に70代が多く、23・9%だった。

警察庁は地震発生後から4月11日までの1カ月で3県で検視を終えた1万3135体を分析。1万2143体が水死、焼死が148体(1・1%)、圧死やけがによる損傷死などが578体(4・4%)で、死因がはっきり分からない遺体が266体(2%)だった。

警察庁は、水死のほか、圧死や損傷死も大半が津波が原因とみており、家屋倒壊による死者が多かった阪神大震災との違いが明らかになった』

これまでは 津波で壊れた家などが当たって
打撲して 死んだ と聞いてましたが・・・。

もともと 老人比率が高かった地域かも?
 

touxia at 16:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年03月10日

ビール飲み食べ放題 老人半額

老人食事会に誘われて・・・いった。
4人集まって 私が一番年下だ。
何となく嬉しい。
場所は 正義路の北館の 地下1階。

正義路の北館は 4階に 貴太郎や和民がある。
あれ・・・
地下に食堂があるのか?
と思いながら いったら・・・
確かに 地下1階に 食堂はあった。

食堂の名前は 『好倫哥』
ビール飲み放題 食べ放題の食堂で・・・
ヒトがいっぱいだった。

なぜそこで 老人食事会をするかと言えば
老人は 半額で 食べることができる。
老人の規定は 60歳以上。

はぁ。
すぐさま老人と認定してもらって・・・・
30元 を支払い 
レシートには 老人1人 と書いてある。
なんとなく こそばゆいが…

それで さっそくビールを・・・・
かけつけ 3杯。
つまみを 見繕って つまみながら あと2杯。
小さなコロッケ タコ型ウインナー 串刺し肉・・・
つまみにもってこいだ。

もととった気分になって 
調子に乗って 話をする・・・・
あぁ。
老人たちの夜は ゆったりとすぎていくのだった。


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2011年02月09日

運命そして老人力

かんべい先生の アラビアのロレンスの言葉
を取り上げているのを読んで
グサリ グサリと 突き刺さっています。

"It was written."(運命なんだ、あきらめろ)

"Nothing is written."(運命などない)

written が 運命という言葉になるんですね。

運命 Fate ;人間のチカラでどうしょうもないもの
しかし 本当に ニンゲンのチカラで どうしようもないものに
自分の生き方が左右されるのだろうか?
いまだに 運命 という言葉が理解できない。
しかし 宿命には 納得してしまう。

There's nothing further here for a warrior. 
We drive bargains. Old men's work.

Young men make wars, and the virtues of war are
the virtues of young men.
Courage and hope for the future.

Then old men make the peace.
And the vices of peace are the vices of old men.
Mistrust and caution. It must be so.


戦士の出番は終わった。
これからは取引だ。それは老人の仕事だ。

若者は戦う。戦いの美徳は若者のものだ。
そこには未来への希望と勇気がある。

そして老人が平和を作る。
平和の悪徳は老人のものだ。そこには不信と警戒がある。

ふーむ。
老人になって 闘うことを 忘れてしまったのかもしれない。
自分が 知らない間に 牙を抜かれているんですね。
おだやかに
にこにこわらっている。

闘うことを忘れて…

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2010年05月12日

長寿の里 巴馬

中国人の老人を見ていると実際年齢より
老けているような気がする。

ワ族の村 翁丁に行ったときに
70歳代の男の老人たちが
囲炉裏で ゆるゆると タバコを吸いながら
お茶を飲んでいた。
長老たちは 矍鑠としていた・・・。

中国と長寿は結びつかなかったが・・・・
小数民族と長寿は結びつくような気がした。

小数民族は長寿なのだろうか?
を調べていたら・・・・
広西省に 巴馬というところが 長寿の里であると
書かれていた・・・

『巴馬瑤族自治県は中国の広西壮族自治区の西北部に位置しており、
平均海抜が800〜1200メートル。
冬が短く、夏が長い。春と秋の季節が似ている。 
冬が暖かく、夏が涼しい。

巴馬瑤族自治県の総面積が1971平方メートルで、
こちらに壮族、瑤族、漢民族など12民族が集まって住んでいる。

空気が綺麗でマイナスイオンが高くて 
観測の結果により 一立方メートルに約一万から七万単位。
中国の首都北京市の約800倍。

水も綺麗なだけではなく、体にいい弱アルカリ性。
現地に住んでいる方々が現地で特有な野生の火麻という植物をよく食べて 
コレストロールを低下させて それは、人間の血管に良い。

1959年中国で初めて行われた人口調査により 
15万人の間に90歳以上の高齢者が86名いて、
百歳を超えた高齢者が28名もいた。

今でも百歳を超えても元気で生活を楽しんでいる高齢者が
約100人あまりいる。
一番長生きの方が130歳あまりでなくなったそうです。

1991年11月 国際自然医学会が東京で行われた
13回 国際会議に巴馬瑤族自治県が
世界第五長生きの「郷」と認められて 
その後 続いて12年の観測と調べを経て 
2003年11月 巴馬瑤族自治県に世界第五長生きの「郷」の認定書が出た』

長寿の秘訣は
自然環境のチカラ
食べ物のチカラ・・・とされている。

長寿の要因
『1 巴馬の天気、地理が日本の長寿と緯度が
同じで熱帯、亜熱帯で温暖な気候に79%の湿度と
マイナスイオン、水、土がアルカリ性でPH7,4〜7,8

2 家庭環境がよい。老人、子供を大切にする。
村全体で守り、なにかあれば老人の意見を聞く。
100歳は全家庭で祝福する。

3 老人はよい生活環境を持っている。
針と塩以外は自給自足で競争が無く、
自然に合わせて生活、腹八分目、飲酒、喫煙は少ない。

3 飲食に特徴 自家製食品で肉20%野菜80%糖分、
動物性たんぱく質、塩分の少なく、
植物繊維の多いものを取り入れる食生活です。
カロリーが適している。

巴馬の平均寿命は女性77歳、男性75歳』

沖縄とよく似た環境のような気がする。
石灰岩大地が 広西省 貴州 雲南の共通した部分
アルカリ性の水が飲料となるといいのかもしれない。

小数民族の共同体意識 というのが 長寿をはぐくむかもしれない。
それにしても 130歳まで生きるとは・・・。

「世界で一番長生きが多い里」

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2010年04月06日

一度死ぬと・・・

内田タツル先生は言う
『「生きた花」と「死んだ花」の本質的な差はどこにあるか。
差は一つしかない。
「生きている花」はこれから死ぬことができるが、
「死んだ花」はもう死ぬことができないということだけである。』

なるほど・・・
わかるけど・・・ちょっと違うものがある。

プリザーブドフラワーである。

生きたまま 生け捕りされて・・・
枯れない 花 がある。
中国語では 不凋謝花 と名づけた。

生きているままで生きていて
死ぬことができない 花。
それは 不老長寿 の薬を求めた 始皇帝のように・・・
いきたまま・・・なのだ。

レーニンや 毛沢東が 生きたままミイラになっている。
そのミイラは 一度は死んでも 滅びない・・・
すくなくとも 後世に 評価されて・・・
埃まみれとなって 廃棄されるかもしれない。

自分の意思で コントロールできない・・・
状況まで 追い込まれて・・・何で楽しい。
と思うが・・・。

死んだら もう死ぬことができない・・・という
ニンゲンの行為として 死んだものを腐るまで放置することはない。
だれかが かならず その死んだことに対して
何かをしてくれるのだ。

死ぬというのは つながりの中で 行われる。
自分を中心にしか考えない 内田タツル先生は・・・
死ぬことで終わってしまうと思っているようだが・・・
どうも簡単ではない。

死んでも終わらない 現実の中で 立ちすくむしかないのだ。
プリザーブドフラワーとは 立ちすくむ 花 の姿かもしれない。
それにしても 花首だけは いかにもわびしい。
根から切とられるのは やむをえないとしても
葉も 茎もなくしてしまう 運命が・・・




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2009年12月04日

人口減少社会を受け入れる

ちぢむ日本・・・

この間 ちぢむ日本 について
あれこれと ブログに 書いてきた。
ちぢむ日本が ちぢむ精神的な思考に入り込んでいる。

それが 「景気が悪いですわ」という・・・
言葉に端的に 表れているが・・・・
なぜ ちぢむ日本になったのか?
そのことを突きつめていくと・・・
簡単な 事象 にぶつかる。

それは 2006年をピークに
日本が 人口減少社会に 突入したことが
一番おおきなことかもしれない。

その事実を 十分に 日本人と日本の社会は
うけとめることができない・・・ということかもしれない。

ヒラカワ氏のブログで 『移行的な混乱期』といって
以下の点を上げている。
『一つ目は、人口減少は社会の進歩の結果なのであり、
人口が減少すると経済が停滞するので
これを阻止せねばならないというのは、
本末転倒の議論であるということ。

議論すべきは、
人口減少社会という初めての事態を受けて
どのように人口減少フェーズに入った社会を
設計してゆくべきかということでありそこが議論の始まりであるべきだ。

二つ目は、少子高齢化は、社会(経済)の発展を阻害する
要因であるかのように言われているが、
これは別の言い方をするなら日本が長寿の国(世界一だそうである)という
理想を達成した姿であるということである。

長寿国であることは、言祝ぐべきことであっても、
難詰されるべきことではないということである。

三つ目は、2006年をピークにドラスティックな人口減少が始まったが、
これは日本史上はじめてのことであり、
日本の社会の構造が大きく変化するということであり、
その構造変化のプロセスでは
大きな移行期的な混乱が起こるということである』

この論点に・・・なるほど とおもった。

今までは 人口が増加する ということが 当たり前と思ってきた・・・
それが 進歩のあり方だとおもわれていたが・・・・
進歩をしすぎると 人口が減少するという・・・
事態を迎えること・・・・
そのことは 否定すべきでなく 容認してどう処していくのか
ということが問われるということだ。

それは 同時に 長寿社会が生まれることで
それを否定すべきことではない・・・

それをひとつの方向として ブログに書いたように
ガラパゴス文化を打破する という方法論がある
ということだ。

私は
『日本の人口が少なくなるという
現実の中で 海外で 勝負する企業が増えるのは
あたりまえのこととなろう』
と結論づけた。

それは 結果として ますます 
日本の空洞化 というのが進むのかもしれない。
そして 日本人は 日本だけで 生活するのではなく
世界で 生活する という新しい生活を 受け入れる時期に来ている。

日本の空洞化の中で 日本をどうするのか?
そのことは 別の処方箋として 考える時期に来ている。

人口減少社会=衰退途上国 とイコールの関係にあるかと
いえば そうではない道があるはずだ。
しかし、精神的に 衰退ムードが漂っていることが・・・
大きな問題で・・・
ゆたかで 平凡な生活を維持するためのホウサクが求められるのだろう。

一人一人の生産性を挙げて 経済的に豊かになる・・・
という ことが ひとつの方策かもしれないが
そのことで 一人一人の消費額が 増大することにはならない。
ヒトが消費しなければ 経済的なボリュームは 増大しない。

かといって 日本人が海外ではたらいて 日本にオカネをもって行く
というのもなじむものではなく・・・
海外で 儲けたものは その国で 消費されていくことで
社会的な均衡が守れるものだと思う。
べつに 出稼ぎ的な発想をしなくてもいい。

つまり、日本の経済が ボリュームが小さくなることは
必須であり、それを 日本の国家予算のように
借金で膨らませて 日本を運営する ということは
やめる時期に きているのかもしれない。


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2009年11月10日

老人人口 14%

雲南通信舎は 雲南の中国語情報から
抜粋して 日本語情報に して情報発信されているので
ありがたい・・・

雲南の老人人口についての報道をみて・・・
あらためて 中国が 老人化しつつあることを認識した。

雲南省の老人人口が500万人を突破、介護要員が数十万人も不足
(引用)
『9月16日の春城晩報によると、15日、
昆明市盤龍区第六期老人介護要員職業資格養成コースが終了し、
この半年の間に理論と実習を学んだ39名の受講生が実地試験を経た後、
それぞれ初級及び中級老人介護要員職業資格証書を受領した。

これにより、この雲南省で最初に設立された介護要員養成機構が送り出した、
老人介護職業資格獲得者は総計268名となったが、
我々が特に注目しなければならないのは、
現在、雲南省には老人介護要員の不足数が、
なんと数十万人にも上っている事なのだそうです。

雲南省老齢者弁公室の資料によると、
目下のところ全省には60歳以上の老人人口が500万人を超え、
全省の人口に占める割合が11%にも達しており、
国際標準で計算すれば、老人介護要員が80万人前後も必要となる。

しかしながら、現在の全省の老人介護要員は
3万人にも満たない水準である。
しかも、その中で職業資格を所持している者は、
そのほんの一部分にしかすぎない。

昆明市労働と社会保障局の範光華党書記によると、
「目下のところ、昆明市の常住人口の中で老人は76万人となり、
総人口に占める割合は14%となった。
しかしながら、昆明市には僅か1万人前後しか介護要員がいない」
のだという。

盤龍区老人介護職業訓練センターは2007年4月に設立され、
この2年間に老人介護要員を268名育成した。

その内、中級介護資格を得た者が49名、
初級介護資格を得た者が219名であった。

この老人介護職業訓練センターの責任者によると、
「現在、老人介護要員はどこも人手不足で、需要は大きい。
そういった状況の中で、訪問介護を行う
初級介護資格者の月給は1000〜1200元、
中級資格者だと1600元前後となり、
専門の老人介護施設に勤務する介護要員の多くは
2000元以上の月給を得ている。
(このように比較的収入が良いのに人手不足である為)
これからはこの事業に、レイオフされた労働者や失業者、
農村の過剰労働力の人達を参入させていく新たな試みが
必要となっていく」のだそうです。』

中国でも おちおち 老人になっておれないですね。


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2009年11月01日

年を取るということ・・・

中国において 『老』 という言葉は
経験をつみ 試練をくぐりぬけてきて・・・
智恵が あるという意味で 本来 尊敬する意味合いが含まれている。

白川静の『常用字解』によれば・・・
老 という字は 長い髪の人を横から見たカタチと 
人をさかさまにしたカタチ・・・つまり 死者が横たわっているカタチ が
組み合わさって、つくられ・・・『死に近い』という意味をさしているという。

昔の老人は 髪の毛が長いというのは・・・
ハゲが少なかったということなんだろうか?
私は 若い頃は 髪を肩まで 伸ばしていて・・・
おじいちゃんは 80歳を越えていて 丸坊主だった。

死に近いという意味は それだけ敬うべきであるということ
だと思うが・・・
中国の『老』と 日本の『老』とは ニュアンスが違う。

中国人の老人は いかにも 老人といった感じが多い・・・。
とりわけ 農村では 過酷な仕事があり・・・そうなっているのだろう。

いや。
老 という意味ではなく・・・・
なぜ 年をとるというのか と質問されて・・・
年をとる という漢字が・・・年を取る なので・・・ 
年をとれば 年が減るんじゃないか?
といわれれば・・・そうかもしれない。

年が増す という意味だと思うが・・・
「年を取る」という言葉が生まれた背景には
成長していくこと 長生きすることが 困難な時期だったのだろう。
年を取ることができたということが 喜びにつながった。

しかし、いまは 掃いて捨てるほどの年をとったヒトが増えたので・・・
なんとなく 年を取ることが 荷物の 様な マイナスの響きに変わった。
言葉は 時代とともに 
ニュアンスというか クオリアが変わっていくのだろう。

老練や老熟した智恵は 時代の流れのなかで
古いものだと 捨てられている傾向も反映しているのかもしれない。

昆明の街並みで 物乞いする老人達を見かけるが・・・
それに オカネを渡す 若者がいるので 感心する。
私と一緒に歩いていた中国人の知人で若いひとが、老人に 1元を与えた。
なぜ?
ときいたら、故郷のおじいちゃんを思い出したという・・・。
ふーむ。
中国の若者の持つ思いは ちょっと おしゃれである。
私は 1元もあげなかったが・・・

ジャネーの法則 というのがあるらしい。
『19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、
甥の心理学者・ピエール・ジャネが著作で紹介した法則・・・
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、
年長者にはより短く評価されるという現象・・・
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、
5歳の人間にとっては5分の1に相当する。
よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、
5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる』

時間の感じ方が 20歳と 60歳とは違うということ
ふーむ。道理で早く時間がすぎると思った・・


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2009年10月28日

長生き・・・

最近は 同級生や友人達の 訃報 がとどく・・・
不慮の事故死ではなく 病気で死んだと聞いたりするようになった。
それも・・・ガン がおおい。

こんな 中国の奥地の 雲南にいても・・・
インターネット時代なので とどいてくる。
その 訃報 がなければ 私の中では 友人達は 元気に生きている。

訃報に接して はじめて その友人が なくなったことの
失望感に襲われる・・・。
そういう 空虚感 って 表現できない。

友人が 生きていないという現実は
私の 記憶が 死んだような気になる。
やはり こころ が イタイのである。

102歳になったヒトが 
『知っている友達が全部なくなった』という話をきいて・・・

長生き とは 友人が すべて死んでしまうことなんだ。
それでも 生きている・・・
という すごさ を感じた。

「長生き」するって・・・孤独に 強いヒトなんだな
とおもった。

泉重千代さんは 120歳まで生きた オトコで・・・
世界で一番長生きした オトコ らしい。
すごいよね。
いま 日本(と世界)で一番 長寿は 沖縄の 知念カマさんというヒトで
1895年(明治28年)生まれという・・・114歳だ。

自分の生まれた 年のヒトは 地球上に 誰もいないんだから。
それを考えただけでも なぜか 気 が遠くなる。

ウサインボルトが 100m を9秒58で駆け抜ける よりもすごい。
比較してはおかしいか。

泉重千代さんまで 生きるとしたら あと 60年もある。
そう考えると 友人 が全部死んでも うれしい気がする。
(ゴメンよ。友人達・・・
べつに 若い友だち 作ればいいわけだし。

不思議である。
その自分本位さに。


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2007年11月19日

87歳のトランペッター

上海に 高校時代の友人が来た。
実に、40年も前の友人がこうやって会いに来てくれることが
うれしい・・・。
40年という歳月は・・わずかに一瞬の出来事のように
消え去ってしまう・・・
過去と現在はまったくの隣り合わせ。

奥さんのリクエストで・・・
『上海カニ』を食べたいということだった。

おいしい上海カニを食べるには・・
『王宝和』をえらび・・・行きました。

カニ肉とアサリスープ
白菜とカニ味噌あえ
小籠包
と上海カニ・・・

それぞれ・・・素材を 生かすようにカニがあわせてある。
オスは、味噌が・・
メスは タマゴが・・・それぞれ・・・濃厚な味が。

以前 一緒にカニを食べた時・・・・
『半熟タマゴの黄身』のあじがする・・・といわれて、
ふーむ。悩みました。
今回は 『クリのような味』といわれて・・・
なるほど、その表現がいいなぁ。

そのあと・・・
和平飯店ジャズに行こうとしたが・・・
案内してくれる人が・・和平飯店は内装中でやっていない。
しかし、そのジャズメンが、
華婷飯店で、やっているときいて、そこにいった・・

8時過ぎには、ついた・・・
店は、和平飯店と同じ内装で、新しい感じだ。
ちょうど 始まっていたようだ・・
席について、飲み物をオーダーしていると、
ジャズメンは『北国の春』を演奏する。

27111902

さっそく オーバーザレインボウ をリクエスト。
年季の入った・・・演奏。
いくつかリクエストしたら・・・
トランペットの演奏者の横に 座っていた老人が
トランペットを演奏し始めた・・・。

その奏でる音は・・・風雪に耐えた年輪を感じさせる
かれた色合い・・まるで演歌のようだった。
身体の内部にリエゾンする・・・ステキな音色。

慕情 を演奏してくれたが・・・・
南太平洋のさざなみがうかぶ。

27111903

3曲ほど演奏してくれた・・
ジャズの楽しみ方が広がる・・

10時手前に 演奏が終わり、休憩になったときに、
その人が歩み寄ってきて、握手してくれた・・
暖かい手だった。
バンドのリーダーだと紹介された・・・

彼は、現在87歳 1920年生まれ。
えっ。87歳・・・・

私がその年になるには 30年もかかる。
それまで、現役でありつづけることができるのか?
なんともいえない想いにふけることができ、
エネルギーをもらった。

40年来の友人も・・・何か感銘を受けたようだった。

生きている限り・・・
トランペットを吹き続ける・・・
ということが、感動を与える。


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2007年06月14日

老人斑

『年とるってのは細胞が老けることであって
魂が老けることじゃない。』
         矢沢永吉

ふーむ。
まったく、そうだ・・・

最近言われた・・・
『手に老人斑があるよね。』

えぇー。
どれどれ・・・

ホントだ。
まったく、気がつかなかった。
いつのまにできたのだろう。

『年とっている間』

ふーむ。

知らない間にできるもんだ・・・
魂に 老人斑ができているかもしれない。
見ることができないので・・

かなり、でっかそうだ。



touxia at 09:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

1999年12月18日

老人であることを感じた

ボクは、男であることを感じた・・
ボクは、春を感じた・・

ボクは、こころがはずむのを感じた・・
ボクは、愛を感じた・・

ボクは、生命の大切さを感じた・・・
ボクは、ヒトに認められたと感じた・・

ボクは、成功することを感じた・・
ボクは、さみしいと感じた・・

ボクは、老人になったことを感じた・・
ボクは、ほめられたいと感じた・・・

ボクは、ありがとうといった。


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