2008年01月

2008年01月30日

長期的な視野を持っていますか? ゆっくり構えてみませんか?

少し硬い話がつづきましたので、すこし息抜き

皆さんが「関節の痛み」から開放されるため、あるいは健康になるためには、

ぜひ、腰を落ち着けて長期的な視野を持っていただきたい。


簡単に健康になれるとか、コレさえすれば痛みから開放される等など・・・・・・と耳障りの良い
数々の、お話や宣伝が巷にはあふれかえっています。

「関節の痛み」や「痛み全般」から開放されない人、あるいは健康になれない人たちの多くは、

残念ながら、ごく短期的な視野でか行動していません。

それも、ほとんどの人が他人任せでぶら下がっているだけのようです。


反対に成功したたちは、自らがコツコツと行動されています。できる事から一歩一歩進まれます。
傍でみていてもスグに効果が現れるとは思えない行動を辛抱強くコツコツとされています。
難病の疾患であればあるほど、頭の下がるほどの、しぶとい行動と忍耐力です。
これみよがしな効果は、決して期待されていません。
あたかも、痛みや病と共存されているかのようです。
治療している、私などの方が焦ったり、申し訳なく思ったりする場合も多々遭遇します。
そして、最終的に克服されるように思います。 全く頭の下がる思いです。


世間ではよく闘病生活といわれていますね。

「病」と「闘う」と書いて闘病。 「痛み」と「闘う」 「健康」になるために「闘う」

しかし、

本当に、思いっきり病と闘って良いのは、短期決戦のみです。


長期に治療に抵抗している疾患や難病であればあるほど闘ってはイケナイと思っています。

長期に闘えば闘うほど身体も心も疲れ、そして傷つく場合が多いように思います。

本当の病のターゲットを見失うように思います。

そして、人間らしさ、人生、生きがいなどから、ますますかけ離れていくような気がします。


痛みや病と共存する覚悟で、治療や自らの行動の修正を加えながら、ゆっくり焦らずしていると
知らないうちに痛みや病とオサラバしていた。
こんな、回復が最も無理がありません。


もし、あなたの「関節の痛み」「健康」が短期決戦で決着がつかないのであれば、

長期的視野にたって行動してみませんか?

一度見直してみませんか?

今までの行動が、決して間違っていたのではありません。

治らなかったという結果があっただけです。決して落胆する必要はアリマセン

うまくいかなかったのだから、修正しながら長期的に治療と行動をつづければいいのです。

治るとは、健康とは、ゆっくり時間をかけ、「異常な状態」から「正常に近い状態」に戻す。

そんな過程も皆さん自身の人生の一部です。

ゆっくり歩いてみませんか? 

いままで見えなかった事実が見えるかもしれませんよ。

そのように考えてみませんか?

無理はイケマセン。完全を求めてはいけません。



touyou8syok9 at 08:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)啓蒙 

2008年01月28日

関節の変形(供


変形性○○症は軟骨が磨耗することによって関節が変形すると考えられています。

では?

関節リウマチ炎症による関節の変化は、

初期は、とっても似ています。

単純な変形性○○症でも、何度も炎症を繰り返したりしいると、炎症メディエーターと呼ばれる
化学物質も出現し、化学的受容器であるポリモーダル受容器を刺激し反応性が高められて、
刺激の閾値を下げ、痛みに対する感受性が高くなり、痛覚に対しても過敏になります。
痛みの悪循環を繰り返すことになり、進行します。

治療の第一目的は、痛みの悪循環を避けるために痛みの除去を目標とします。

次に、
痛みの軽減、除去の治療と同時に、進行の防止には
一次的要因の排除の努め、再発の防止に努める。・・・患者さんの協力が必要でしたね。
そうすることにより、痛みからもオサラバできるので充分に保存療法で対処できます。


しかし、今回お話しする関節リウマチは少し様子が違ってきます。

皆さんよくご存知のようにリウマチは膠原病の一種です。

厚生省の特定難病疾患からは除外されている疾患ですが、難病には違いがありません。

関節リウマチの痛みは、

○炎症性疼痛です。
  
その本体は関節の滑膜炎です。
炎症のある関節は熱をもち腫れ、じっとしていても痛み(自発痛)、動かしても痛み(運動痛)
押さえても痛み(圧痛)ます。
炎症の部位には炎症メディエーターであるプロスタグランジンやサイトカインなどによって、
血管が拡張し、血漿成分と炎症性細胞が血管外に出て浮腫ができます。
当然、化学的受容器、機械的受容器が刺激され興奮し痛みます。

炎症そのものは、一般の炎症性疼痛とさほど変わりません。
したがって、その場その時の痛みに対する対処法もなんら変わりアリマセン。
痛みそのものを、減少させることも工夫はいりますが、さほどむつかしくありません。


ただし、最も一般の炎症性の疾患と違うのは、一度炎症が治まり、痛みが一時期消失しても、
関節リウマチは膠原病の一種で抗原抗体反応により滑膜炎が自然に良くなることがなく、
慢性化して増殖性の病変を形作りながら、しだいにまわりの組織に入り込みこれを順次
破壊していきます。

リウマチはギリシア語で「流れる」という意味で、このようにあたかも転移するようにまわりの
関節組織を、流れながら、順次破壊していくのです。

罹患されている皆さんはよく経験されているでしょうが、一度腫れが治まりホットしているのも
つかの間、アットいう間にまた関節が腫れあがってしまったことを・・・。

もう少し詳しく説明しましょう。

炎症が長引くと血管から血漿成分がしみだし浮腫がおこります。

炎症が収まるまで、滑膜は何倍も腫れ上がり、関節腔内に関節液が溜まります。
このときに必ず、関節軟骨が薄くなり始めます。

ここまでは、非常に変形性○○症とそっくりです。・・・が変形性○○症の関節水腫の
滑膜からの関節液の排出 >滑膜からの関節液の吸収 とは様子が少し違います。
関節穿刺をすることはまずアリマセン。

関節の滑膜が分厚く大きく腫れ・浮腫み、真っ赤にテカテカに腫れるという感じですね。
炎症がおこっているというのが明らかにわかりますね。
同じ炎症による変形性○○症の水腫の腫れとは明らかに違います。


関節変形の様子は、次のように進行していきます。

<浸潤期>
進行しますと、滑膜中に炎症細胞、免疫細胞などの細胞成分が入り込むようになり、
細胞間の免疫の仕組みを介して炎症反応がさらに進み、炎症がひどくなります。

<増殖期・進行期>
炎症がさらに進むと炎症性細胞や免疫細胞がますます増え滑膜細胞、血管結合組織の
増殖して肉芽が形成される。

この滑膜の増殖性肉芽性組織は、滑膜や関節軟骨表面を覆うように増えて軟骨を壊し、
あるいは滑膜・骨接合部から軟骨下骨組織に入り込んで骨を壊していき、
次第に周りの組織を壊していきます

滑膜肉芽組織の一部は関節軟骨表面を覆うように広がります。
パンヌスと呼ばれる膜状組織を形成する。
このパンヌス下の軟骨は肉芽によって破壊・吸収され薄くなります。
更に軟骨下骨に侵入し、骨組織を侵食し「のう胞」を形成する。

<瘢痕期>
関節軟骨が完全に消失。
更に、滑膜肉芽組織による骨の破壊と吸収の進行。
滑膜浮腫と関節滲出液の減少。
滑膜の瘢痕化

<末期>

関節腔内は瘢痕化した滑膜肉芽組織で埋められ、骨端は癒合して「骨性強直」がおこる。
あるいは、骨端の骨吸収が進行して「関節離断」が起こる。

つまり、

関節は変形して全く可動性を失う。あるいは

ブラブラと不安定な「動揺関節」となる。

痛みは炎症性だけではなくその他には

○阻血性疼痛
 関節破壊により筋力低下・萎縮などにより関節周囲の筋肉などの循環不全のため。

○機械的疼痛
 関節面の構造的変化による

○絞扼性神経障害による痛み

○心理的要因による痛み

以上簡単に関節リウマチの関節の変化と痛みの原因をお伝えしました。

変形性○○症とは明らかに違うことがお分かりになっていただけたと思います。


治療は、
お医者様は、
程度にもよりますが、ステロイド剤を中心に免疫抑制剤
その他には、消炎・鎮痛の目的で非ステロイド剤
前回述べた、サイトカイン抑制剤も免疫抑制剤の一種になります。
今後様々な免疫抑制剤の開発が期待されています。

治療の基本は、
関節の腫れと痛みを最小限に抑える対処的な方法。
 ○局所の関節の炎症を抑える。
 ○関節の正常可動域の確保。
全身の機能・免疫力をたかめる。
 ○食事などをふくめた、生活全般の見直し。
 ○全身の運動
 ○精神面
その他
 ○とにかく関節リウマチが膠原病であり、全身の疾患であるという事を忘れてはいけません。
 ○「誰かが、治してくれる。」という考えは捨てたほうが良いでしょう。
 ○お医者様、我々のような施術者は、困ったときの杖にはなれるでしょうが、
  リウマチを克服するのは、全て、あなた自身です。
  治る。治す。のではアリマセン。
  「克服する。」という言葉が適当だと思っています。
  答えは全てあなた自身の中にあります。
 ○今回のメインは「関節の変化」ですので、以上で終わります。
  いづれ、関節リウマチにはもっと詳しく述べる機会があると思います。





touyou8syok9 at 09:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節の変形 

2008年01月25日

関節の変形(機

さて、変形性○○関節症の変化を簡単に、

<正常>

関節軟骨は、「粘り」と「弾力性」に富んでおり、関節包の滑膜からは栄養産物のほかにも、
ヒアルロン酸などのムコ多糖類の粘液が分泌され、関節軟骨を保護すると同時にスムーズに
動かしたり、外力を分散したり、吸収する能力に優れています。

関節軟骨は、
コラーゲンという硬いたんぱく質ですがスポンジのような構造をしています。
その間にコンドロイチン硫酸とケラタン硫酸というネバネバしたこんにゃくのような物質が
詰まっています。

コラーゲンとは?
身体は約70%の水と20%のタンパクとその他は無機塩類などで占められています。
タンパク質の約三分の一がコラーゲンとされ、身体全体に占める割合は約6%とされています。
真皮、靭帯、腱、骨、、軟骨を構成するタンパク質の一種です。一種の膠(ニカワ)です。
骨のコラーゲンの量は骨重量の約20%で関節軟骨にはコラーゲンは約50%です。
骨は、単純にいうとコラーゲンという膠(ニカワ)とカルシウム化合物が主成分です。

このコラーゲンは熱で間単に変性します。
皆さんご存知のようにゼラチンやゼリー状、煮こごおりを想像してください。
変性する温度は約40度強・・・・体温が36、5度です。

軟骨はこのように非常に熱に弱く変性しやすい。・・・・ということを頭においてください。


<初期>

○関節に負担がかかり、関節軟骨の表面に小さなキズがついたり、劣化します。

関節には、日常動作の繰り返しによって加わる力や強い外力、あるいは以前の外傷などで
脆弱している関節などにも外力が加わるとその負担に耐えられなくなって関節軟骨の表面に、
小さなキズがついたり、劣化が始まったりします。

自覚的な症状もなく、あっても違和感程度。
痛みも、出現したと思っても、気がつかないうちスグに消失し忘れてしまう程度の軽い疼痛。


<初期〜中期>

○関節軟骨が磨り減る。

関節包の内膜の滑膜が刺激され機械的受容器が興奮します。

痛みが発生。

関節軟骨がすり減ると、関節軟骨内部のコラーゲン繊維の骨組みが破壊されます。
関節軟骨の粘りや弾力性が失われていきます。

○軟骨変性の進行 → 繰り返され → 痛みの悪循環が繰り返されます。


<中期以降になってくると> 関節軟骨の変性が進行してきます。

軟骨変性と同時に軟骨や関節板(膝の場合は半月板など)に、炎症が引き起こされ、
関節炎が生じます。あるいは骨膜炎が生じます。

炎症がおきると、関節周囲が腫れたり、熱感をともなったり、浮腫んだりしてきます。
こうなると、動作痛や関節の曲げ伸ばしができずらくなる関節可動域制限が生じます。
更に進行すると、関節液が多量に分泌され関節腔内にたまります。
関節腔内の内圧が亢進します。
関節水腫が出来上がります。→反対にヒアルロン酸は減少します。→さらに内圧が亢進。
関節腔内での栄養障害が起こります。
関節軟骨の変性が進み、関節に力がかかる動きをすると、ザラザラ、ゴリゴリという軋轢音
(あつれきおん)が出るような感覚を受けます。

ここまで進んでくると、機械的受容器や化学的受容器も反応します。

関節の破壊に進んでいきます。


<進行期>

軟骨の磨耗が更に進み関節の土台である関節軟骨下が露出したり、骨棘という骨が出っ張った
トゲができ骨そのものに変化をきたします。
関節の動作時には骨同士が直接ぶつかることになりますので痛みも非常に強くなります。
関節の曲げ伸ばしの範囲もますますせまくなり、関節可動域制限も強くなります。

○関節裂隙が狭くなる。

○関節の変形の完成。


変形性○○症は一次性と二次性に分けられます。

一次性変形性○○症・・・・・明確な原因がハッキリしていない場合。
 ○加齢。
 ○筋肉の衰え。
 ○姿勢などのアライメントの狂い。
 ○関節の運動軌跡を無視した無理な動作や過剰な運動。
 ○各関節により、その他の特有な要因
等などの複合的な要因が重なり関節の負担となり、関節軟骨が磨り減って発症し、
進行していきます。

二次性変形性○○症・・・・ケガや病気など原因になるものがハッキリしている場合。
 ○骨折による軟骨や関節板の損傷
 ○靭帯の損傷
 ○脱臼や捻挫
 ○リウマチ
 ○その他
等など脆弱な関節軟骨が起因となっている場合。


治療は、

本来の変形性○○症の治療はとにかくメンテナンスしだいです。

お医者様は
ヒアルロン酸(アルツ)の関節内への注射が主流です。
消炎・鎮痛剤や骨粗鬆症のお薬などの内服。
最終的には人工関節の手術


お医者様の治療でも私たちの治療でも、変形してしまった骨は治すことができません。

まず、痛みの排除は当然第一の目標でしょう。

痛みによる、悪循環を断ち切る。そして中期に進行させないことが重要です。

痛み自体はかなり変形していても減少さすことができます。そんなに難しくはありません。

痛みの除去や関節可動域の改善や筋肉に対する様々なアプローチによる手技や方法により
関節の機能を改善します。

しかし、本来の治療は、変形する原因を取り除く作業に尽きます。

もういちど、一次性変形○○症の要因をお読みください。
加齢は仕方がないです。

ハッキリといいます。

皆さんの協力が必要です。

私たちの治療と皆さんの協力が必要です。

治療まかせでは、痛みは一時的に減少できてもまた再発し徐々に変形が進みます。

変形があまりにも進行してしまえば、手術も仕方がないです。

生活クオリティーの向上のために仕方がない場合もあります。・・・・が本当は

ほとんどの場合は保存療法が可能な疾患だと思っています。

そのためにも皆さん自身の努力と協力が絶対に必要です。

あなたの目標は何ですか?


以上が単純な関節の変形の順序です。
ここまで書きましたのでついでに関節リウマチなどの変形にも触れておきましょう。
では? リウマチなどの変形は?

つづく




touyou8syok9 at 08:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節の変形 

2008年01月23日

関節はなぜ痛む?(掘

○化学的受容器を興奮させる化学的物質の発生とは?

前回は機械的受容器の興奮でした。

ポリモーダル受容器という、化学的物質(発痛物質)にも興奮する受容器が、関節だけではなく身体のあらゆるところに存在しています。
これを、化学的受容器といいます。

この受容器は、化学的(発痛)物質だけに反応するだけではなく、侵害性機械刺激や、
侵害性 熱刺激、その他の多種多様の刺激にも反応します。

ポリモーダル受容器とは、その名称が示しているように、
痛みを生じる種々の(poly )様式(mode)の刺激に反応する受容器。という意味です。

また、何度もこの受容器が刺激されると、痛みに対して過敏な状態をつくり、慢性痛をひきおこす
大きな原因なると考えられています。
そのためにも、できるだけ早く炎症や痛みは減少させる必要があります。

さて、
関節に炎症がおきると、関節包の内膜の滑膜の血管から血漿成分がしみだし浮腫がおこり、
滑膜はもとの何倍もの厚さにに腫れあがります。
前回のルフニーやパチニー、メルケルなどの機械的受容器がより興奮してしまいます。

更に、
損傷された組織や染み出された血漿成分のほかには、炎症部位に浸潤した白血球や、
肥満細胞、マクロファージなどから放出される本来は生理な活性物質であるが、
発痛物質でもある多くの化学的物質が存在しています。

この化学物質には、
関節の炎症産物としての発痛物質のブラジキニンなどができ、さらにプロスタグラジンが関与し
痛みが持続的になります。 そのほかには、
椎間板組織に多く含まれる、フォスフォリパーゼA2、P物質と呼ばれる炎症物質。
筋肉や靭帯それぞれからも、サイトカインという炎症物質が発生します。
血液の血小板にはセロトニン、ヒスタミンなどなど
この化学物質を炎症メディエ−ターと呼んでおります。


このような、化学的(発痛)物質が身体のいたるところに存在しているポリモーダル受容器を
刺激、興奮させ痛みを発生させます。


また関節の腫脹は、このポリモーダル受容器にも機械的侵害的刺激としても働きますので、
更に興奮することになります。

そして、

皆さんは、「痛い!!」と感じるわけですね。


前回と今回の説明を簡単にまとめます。

「関節の痛み」あるいは「痛み」を感じる大きな原因の一つに、

侵害受容器性の疼痛がある。

侵害刺激に対して関節、靭帯、腱、筋膜、筋肉などに存在する受容器が興奮する。

侵害受容器には

1、機械的受容器がある。

2、化学的受容器がある。

これらの受容器は機械的な圧迫、触覚、運動、振動、また炎症メディエ−ターと呼ばれる
化学的物質の侵害刺激に対して過敏に反応、興奮し、痛みを発生させる。

これらの受容器が反応したときの痛みを、侵害受容器性疼痛と呼んでいます。


「関節の痛み」だけでなく、すべての「痛み」を考えるときには思い出してください。



治療は、

炎症と痛みを抑えるためにお医者様は消炎・鎮痛剤を処方されます。

皆さんが、家庭で安全にできる確実で効果のある方法としては、アイシングがあります。
単純にアイシングは、局所的な炎症の抑制には最も有効な手段かもしれません。
スポーツ傷害だけでなく、もっと幅広い分野で活用されるべき手段です。
早く炎症を抑えることは、痛みを抑制するだけでなく慢性化を防ぐ有効な手段になります。
ただし、アイシングの氷は、必ず一度水で霜を洗い流してから使用してください。
初期の炎症期は氷が解ければ、1時間程のインターバル後にまた冷やすことを何回繰り返しても
良いですよ。最低1日3回は局所のアイシングをしてください。 
炎症の急性反応は、1〜3日でピ−クに達し、約10日で消えますが、長期の反応は、
1ヶ月以上にも及ぶものもあります。
炎症が落ち着けば順次回数を減らしていきます。
保冷剤は禁止です。

われわれの行う手技としては、
そのほかには ポリモーダル受容器が存在するC線維である交感神経優位の反応を抑制し、
副交感神経優位とするトロフォトロピック系の刺激を関節や身体に与えてあげる。

強く揉んだり、痛みを与えたりする手技は、交感神経を優位にする手技です。 
炎症部位を直接揉んだり、直接温める行為は炎症の助長につながりますので禁止です。
炎症が治まれば、瘢痕化している筋膜などをリリースする方法も良いでしょう。


炎症による関節の変化は、次回に回します。


つづく



おまけ、

「痛み」軽減するために処方されている消炎・鎮痛剤のなかでも、

皆さんよくご存知の、ステロイド剤と呼ばれている副腎皮質ホルモンのお薬は、
フォスフォリパーゼの活性を直接阻害する働きをもっているお薬です。

また、現在非常によく使用されている、非ステロイド剤は、
シクロオキシターゼという酵素の活性を阻害することにより、発痛物質であるプロスタグラジンの
生成を阻害することにより痛みの軽減を目的としているお薬です。

また、最近はサイトカインの働きを阻害するお薬も出ております。

炎症と痛みの程度で使い分けられています。

以上


touyou8syok9 at 08:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節はなぜ痛む? 

2008年01月21日

関節はなぜ痛む? (供

神経のない軟骨がなぜ痛む?

関節を構成している関節面や関節板などは軟骨です。

軟骨には知覚受容器も神経終末も血管もありませんので、痛みを感じないはずなのに、
変形性関節症で関節軟骨が変性したときは、はじめから痛みを感じます。

これらは、関節軟骨で痛みを感じているわけではアリマセン。


痛みを感じる大きな原因は、

○侵害受容器性の疼痛とされています。

侵害刺激は、

 1、機械的受容器の興奮

 2、炎症性化学的伝達物質の作用による化学的受容器の興奮

とされています。


1、機械的受器の興奮とは?

関節軟骨が磨耗する際に粉となって関節腔内にとんだ軟骨の破片が、 関節包の滑膜を
刺激する機械的な侵害刺激となり、敏感な関節包や靭帯、筋膜などに存在している
機械的受容器を興奮させ神経に伝えられ、痛みを感じます。

少し専門的になりますが、その機械的受容器とは?

関節包、関節靭帯、筋膜、骨膜には機械的受容器であるルフィニ終末。
その他、パチニ小体における繊維終末が深部組織、メルケル終盤などが皮膚などに分布し、
それらの機械的受容器をつうじて、痛みを感じるのです。
機械的受容器ですので触れたり、圧迫されたり運動感覚あるいは振動等の刺激に反応します
そして感覚受容器の大切な働きは、
痛みを伝えるだけでなく、この受容器のおかげで、関節に無理な負担をかからないように
抑制させたり、またよりよく動くように促進させたりする、スイッチのような働きをしながらスムーズな
関節運動を調整させているのです。

次に、
痛みは 関節運動が滑らかな運動ができなくなり、敏感な関節包や靭帯に異常なひねり運動や
引っ張り運動などおこし、それがより痛みを増加させる結果を引き起こします。


治療は、
われわれ治療家の手技としては、これらの機械的受容器を利用しながら侵害刺激を与えず、
痛みがなく、関節包や靭帯、 筋膜、筋肉を上手にコントロールできる手技を施術します。

侵害刺激である痛みを与えることは興奮した受容器がより興奮するので必ず悪化します。
痛みを我慢して関節を動かしたり、痛い部分をゴリゴリ揉んだりすることは禁止です。

したがって、誰でもできる方法としては、
痛くない方向に関節をゆっくりと動かす。 痛む部分を擦る程度の刺激で充分でしょう。
どうしても揉んだりする刺激感覚の欲しい人は遠隔部の軽い刺激をお試しください。、
これは少し専門的な知識が必要です。いずれお話します。
あるいは、痛んだ場合は安静がもっとも重要です。・・・・・というのは昔からの真理ですね。


さらに皆さんがご存知のように、、
さらに進行すれば関節は炎症をおこし、熱と腫れを引き起こしますね。
そうなると、ますます敏感な関節包が痛みを感じます。 痛みの悪循環が始まります。
機械的受容器がますます興奮し痛みが強くなってしまいます。
関節水腫→関節腔内の圧力が強くなる→腫れがつづく→ますます侵害刺激が加わります。

当然、関節包だけでなく靭帯などにも異常な引っ張り、また筋膜、筋肉、皮膚まで刺激を
引き起こし痛みがよりいっそう強くなってしまいます。


それでは、炎症する場合でも、機械的受容器だけが問題なのでしょうか?

炎症が起こると必ず出現する痛みの物質があります。

これが、

2、炎症性化学的伝達物質の作用と化学的受容器を興奮させます。

また、炎症による関節の変化は?

つづく



おまけ、

難しく感じた方はもう少しお読みになれば理解し易いです。

今回の説明の中心となった、関節包と靭帯の関係をより理解するためには、

次の、関節の基本構造はぜひ知っておいてください。 ・・・・次回のためにも是非。


ず、関節の構造は二本の骨が向かい合っています。
向かい合った面が関節面で、関節面は鏡のように表面が滑らかな硝子軟骨(関節軟骨)で
被われています。 これが今回お話している軟骨のことですね。
この関節軟骨には神経も血管もアリマセン。

向かい合った骨の面は、一方は凸形、もう一方は凹形で安定しながら、一定の範囲を
動くように、はずれて脱臼しないようになっています。
また、大きく動く肩関節や股関節などには凹面には軟骨性の関節唇がついています。
膝関節などには、関節腔の中にも、半月板という軟骨がついています。
凸を関節頭、凹を関節窩といいます

関節頭と関節窩は、まわりから関節包というおおいでスッポリ包まれています。
包まれた関節の中の空洞を、関節腔といます。
関節包は異なった二枚の膜で形成されています。

関節包の内側を滑(液)膜といいます。
滑液という粘っこい潤滑液を分泌して、関節面を潤し関節頭と関節面とのすべりをよくしてて、
関節の動きをスムーズにすると同時に、関節面を傷つけないように保護しています。
この滑膜には、機械的受容器であるルフィニ終末、パチニ小体などが存在しています。
この機械的受容器が侵害刺激にたいして反応し興奮し痛みを伝えるのですね。
また、分泌される滑液中には、血漿のような栄養素を含み、血管がなく血液補給の道がない
関節軟骨に栄養をたえず供給しています。
関節腔の中には滑液が常に存在しています。(膝関節のように大きい関節でも3〜5cc)
このおかげで血管がないのにもかかわら、関節軟骨が壊死しません。

一方の関節包の外側は繊維膜でできています。
繊維質は破れにくい皮のような結合繊維でできた丈夫な膜です。
この繊維膜には、非常に多くの血管や神経が豊富に分布しています。

この内側と外側の膜の間に、膝や股関節などでは脂肪組織の層があります。


さて関節が運動する際には、筋肉が収縮したり、弛緩したりして、初めて動きますね。

関節の役割ですが、筋肉の収縮弛緩の動きに対して、テコの支点を与え、身体の動きに
変換することです。

この関節のテコの支点は、テコの原理の力のモーメントと同様に力点と作用点の両方から、
かなりの力が関節に加わります。

れらに対応するために、関節包の補強強化として、関節包の外側では繊維膜が強化されたのが
副靭帯で、そのうち関節の内・外両側を強化するのが側副靭帯です。

また、関節包内の補強として関節包内靭帯があります。(膝では前・後十字靭帯などです)

そのほかには、関節包を周囲から取り巻いて補強し、脱臼などを防いでくれたり、関節の安定のために、外部から参加する靭帯や腱、筋肉があります。

また、関節包の内側の関節腔には、関節の二つの骨の凸面と凹面が直接ぶつからないような
関節板という 中敷のようなクッションの役目をする軟骨などがある場合もあります。

一般の関節のイメージとしてつかんでおいてください。


今回述べた「関節の痛み」の原因がよりわかりやすくなったでしょう。





touyou8syok9 at 09:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節はなぜ痛む? 

2008年01月18日

関節はなぜ痛む? (機

皆さんを困らせている、「関節の痛み」 あるいは痛み全般の原因はいったいなになのか?

それを知ることは、

痛みを解消するアプローチに欠かせない重要なことです。

皆さんは、アプローチの仕方が間違っていませんか?


痛みを感じるのは神経ですが、神経に傷害をおこして痛みを発生させている原因は何か?

神経を障害しているのは何か?

それは対処できるものなのか?

対処できないものか? 難病で進行性で対処の仕方がないのか?

皆さんが「関節の痛み」や様々な痛みから解放され、健康になるにはっても大事なことです。

また、治療するわれわれにとっても非常に大事なことです。


前回までは、
末鞘神経が骨や靭帯、筋膜、筋肉、等に絞扼されたり、外部から圧迫されたりしておきる
痛みや感覚障害、運動障害中心としたお話をしました。


今回は、
痛みは、よく身体の警報装置だといわれますね。

関節の痛みは、大きく分ければ、
○自発痛→炎症をおこして、ジットしていても、何もしていないのに痛む。
○運動痛→関節包、筋肉、腱、靭帯、などが伸ばされたり、収縮したりしたりすると痛む。
○荷重痛→下肢や脊椎では身体の重みがかったりすると痛む。
そして、これらの混合型があります。


これらの関節の痛みは、おもに、

1、関節を含む関節に直接分布している本来の神経が異変をしらせて発信する。

2、関節包に密着している靭帯や腱、筋肉に来ている神経の枝が伸びてできた神経線維
  が異変を知らせて発信する。

3、関節周囲から関節に入り込む血管に、つたのようにまつわりついて一緒に入ってくる
  自律神経の枝が異変をしらせて発信する。


膝、腰、肩、足などの様々な局所の関節痛を考えるときは、

必ず以上のことを考えよう。


世間一般で言われている、「関節痛」は、実は・・・・・・・あくまで局所的な関節痛ですが、

痛みとして感じているのはほとんど場合は、関節を構成する関節包、靭帯、腱、筋に
分布している神経の枝や神経網が警告を発しているのです。

あるいは、関節に入る込んでいる血管の自律神経の枝で感じているのです。

そして、これらに異常を感じた場合に、

皆さんが、「痛い・・・!!」という、

自発痛、運動痛、荷重痛の痛みを感じているのです。


あれ? 関節の骨自体は痛まないの?・・・・・・と思われ人がいませんか?

骨には、骨膜という神経、血管に富んだ結合組織に被われています。
したがって、当然痛むのですが、・・・・・・・単純に考えれば、骨折すれば当然痛いですよね。
骨の痛みは一般には、深く刺し込むような痛みや鈍い痛みであることが多いといわれています。
骨折などのケガにる痛みがほとんどで、稀ですが感染症や悪性腫瘍の痛みの場合もあります。


しかし、・・・・・・・、

骨の全周を被っていると思われている骨膜が存在しない部分があります。

当然、この部分には、神経、血管が存在しません。

したがって痛みを感じることができません。

それが、

関節面の軟骨であり、筋の付着部です。

骨膜は関節面および多くの筋肉の付着部には存在しない。


一般な関節の構造は二本の骨が向かい合っています。

向かい合った骨の関節を構成する、関節面や関節板には軟骨で被われています。

この軟骨には骨膜のような軟骨膜がなく、神経、血管がアリマセン。


それでは、変形性膝関節症・股関節などで軟骨が磨り減って、 痛むのはなぜでしょうか?



つづく。



touyou8syok9 at 08:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節はなぜ痛む? 

2008年01月15日

一晩で神経が麻痺する。 ハネムーン麻痺とは?

同じベッドで寝た相手と腕枕をしてお休みした甘〜い夜。

酔っ払って自分の腕を枕にして寝込んでしまった夜。


次の朝、

なぜか?物がつかめない!! シビレル。

手首がだらんとなって反ることができない!! シビレル。

その正体は? 


○正中神経の麻痺

この、正中神経が圧迫されたりして障害を起こすと、親指から中指がしびれ、さらに進行すると
物がつまめなくなってきます。これを猿手といいます。

この状態をハネムーン麻痺 honeymoon palsy あるいは睡眠麻痺、ベッド麻痺といいます。

○橈骨神経麻痺

この、橈骨神経が圧迫されたりして障害が起こすと、手の甲を中心にして肘のあたりまでシビレ、
進行すると、手首をそらしたり、指を伸ばしたりできなくなってしまいます。これを垂手といいます。
手関節、指の屈曲は全く正常です。

土曜日の夜の麻痺 Saturday night palsy あるいは睡眠麻痺といったりします。

どちらの場合も、、
圧迫性末鞘神経麻痺(connpuression neuropathy)の一つです。

多い疾患として、正中神経麻痺、橈骨神経麻痺、以外にも、尺骨神経麻痺、腓骨神経麻痺などがあります。


前回の絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )は、

痛みとシビレなどの知覚障害が主で筋力の低下や運動障害は軽微でまれです。
末梢神経の障害の症候群です。

○圧迫性末鞘神経麻痺(connpuression neuropathy)は、

痛みやシビレは軽微で稀なのですが、感覚低下(痛覚の低下)を証明されることが多く、
筋力の低下や運動傷害が主におこります。

麻痺が主体になりますので、皆さんはとっても心配されます。

実際に、運動麻痺の存在する神経障害は厄介な場合が多いのですが、
これらように、原因がハッキリとした 単純な圧迫性末鞘神経麻痺であれば心配要りません。
必ず回復しますので安心してください。

単純な圧迫性末鞘神経麻痺であれば心配要りません。必ず回復しますので安心してください。

原因が このようにして、
皮膚表層に近い部分の末梢神経が外部から圧迫されて、急速に麻痺が起こる場合があります

神経の中心に有る、刺激伝達の役割をする、軸索には全く変化がなく、軸索を包んでいる
髄鞘という部分に、外部からの圧迫により、限局性の変性が起こり軽い損傷が起こります。
運動ま麻痺が高度なのに、知覚麻痺はほとんどなく、シビレ等がおこります。
必ず回復しますので心配要りません。




おまけ、

神経損傷の回復の程度を知る。

1、軸索には全く変化がなく、軸索を包んでいる髄鞘という部分に、外部からの圧迫により、
限局性の変性が起こり軽い損傷が起こります。
運動麻痺が高度なのに、知覚麻痺はほとんどなく、シビレ等がおこります。
比較的早く回復し全治します。
今回の圧迫性末鞘神経麻痺が代表的です。

2、軸索が離断され、それより末鞘の軸索が変性崩壊し、損傷部の末鞘の髄鞘も変性してしまうが、内神経鞘が利断されずに周囲を包んでいる場合、軸索の断片から再生し、末鞘に向かって徐々に伸び、再生していき、髄鞘も再生します。
症状は、当然運動と知覚もともに麻痺しますが、神経線維の再生にしたがい、運動と知覚ともに、中枢から末鞘に向かって徐々に回復していく。。
回復状態を調べるためのチ−ネルサインという検査法で再生神経線維の存在と位置を調べる。

3、神経が損傷部で完全に離断され断端が離開してしまった場合は、当然、完全に運動、
知覚ともに麻痺してしまいます。完全に断端が離開していますので、回復は見込めない。
神経を縫合する手術が必要です。

現実には1、2、3が混在としている場合が多い。
3、が混在していると、部分回復は見込めても、完全回復は見込めない。

前回の絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )は、運動障害は稀ですが、
長期間に渡って神経が閉めうけられるとわたると、髄鞘が瘢痕化したりしますが連続性は保たれており、軸索がしめつけられて細くなってしまい、ひどくなってしまうと徐々に不全麻痺を引き起こしたりする場合もありますが、その場合でも回復の可能性があります。
1、と2、の中間型の障害が起こる場合もあります。


どんな場合でも、運動麻痺と知覚麻痺の両者が存在する場合は、お医者様の診断と治療が必要です。
お医者様は、それぞれの専門医を紹介してくれるでしょう。

痛み自体はそんなに心配はいりません。
運動麻痺、知覚麻痺(痛覚がない、触れられてもわからない)は注意して観察。油断禁物。
お医者様の診断と治療は必要です。
運動麻痺、知覚麻痺の両者が有る。→お医者様にスグに直行。




touyou8syok9 at 22:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)末鞘神経原症候 

2008年01月11日

この痛みは神経痛? 罠にかけられた末梢神経とは?

純粋な神経痛は非常に稀です。というお話はしました。

そしてほとんどが関節に付随する関節包、靭帯、腱、筋肉が原因の痛みが多いとも説明しました

今回のお話は、「関節の痛みの説明」に移行する前に、

日常の痛みの中で、

神経痛に非常に似かよった痛みが発生することがあります。

その名は、絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )といいます。


entrapmenntとは? 
entrapの意味で、罠にかける

neuropathnyとは?
末梢神経がその経路の途中で特定の部分で、周囲組織によって圧迫、絞扼、
された状態になって局所傷害をおこし、その結果神経症状を起こした状態をいいます。

直接訳せば、「罠にかけられ、圧迫、絞扼された末梢神経症状」ですね。
決して、神経痛ではアリマセン。

略して、罠にかけられた末鞘神経とは?

<症状は?>
痛みは、神経痛のように、罹患部分のentrapmennt pointoより末鞘部に放散するが、
まれに中枢側に放散することもあります。
知覚障害として自覚的なシビレ感、末鞘部への知覚の低下を認めます。
運動障害は軽度ですが、神経障害領域の筋肉の萎縮を認める場合もあります。

痛み方が解剖学的神経経路に沿って放散して痛みます。
しかし、神経痛の5か条を満たしませんので神経痛ではアリマセン。


<場所は?> いろいろな場所でおこります
末梢神経が靭帯、筋膜、腱などよって囲まれた間隙。
あるいは骨と靭帯とによって形成されたトンネルなどを通過する部分。


<原因は?> いろいろあります。
外傷などによる骨の変形、ガングリオン、腱鞘炎や炎症などで腫れたりしたとき等などです。
また、筋膜や筋肉、靭帯等の炎症や肥厚などでで間隙が狭くなると発症します。

要は、神経の通る間隙やトンネルが狭くなると発症します。

当然、日常生活上の動作による機械的刺激によっても起こります。
末鞘神経が身体から離れて、空中に浮いてつながっているわけではありませんので、
極端にいえば、末鞘神経が通過している箇所のどの場所でも起こる可能性があるわけです。


<診断は?> 非常に困難だとされています。
椎間板ヘルニアや変形性脊椎症による脊髄神経根症状はモチロン
各種の有痛性疾患などとの鑑別が必要とされています。
つまり、決定的に○○病、○○病ではない、
そして末鞘神経の経路の痛みの神経障害、知覚障害があるのでentrapmennt  neuropathnyでしょう。ということになります。
類聚鑑別ですね、似ている病名を一つ一つ否定して、初めて決定されるわけですね。
そして病名というよりも症候群になります。


それでも、症候群としてキチント病名がついている疾患がありますので簡単に紹介しときましょう。
皆さんがご存知の疾患もあります。またこのブログですでに紹介した疾患もあります。

手根管症候群:正中神経が手根管というトンネルを通るため。
尺骨管症候群:尺骨神経が尺骨管(ギョン管)というトンネルを通るため。
肘管症候群:尺骨神経が肘管をを通るため。
橈骨神経のentrapmennt  neuropathny:
       橈骨神経が肘関節の外側前面の筋肉内の狭い通路を通るため。

下肢では、
モートン病:足底神経の枝である趾神経が中足骨頭と深横中足靭帯の間を通るため。
足根管症候群:脛骨神経が足根管というトンネルを通るため。
総腓骨神経のentrapmennt  neuropathny:
         総腓骨神経が腓骨頭と腓骨筋起始部の狭い間を通るため。
伏在神経のentrapmennt  neuropathny:
         伏在神経が大腿内側の内転筋群、内側広筋、縫工筋に囲まれた、
         内転筋管という狭い繊維性の膜の間を通るため。

以上が、罠にかけられたentrapmennt  neuropathnyです。


どうでしょうか?

痛みは非常に神経痛と似ています。

治療は、
末鞘神経がentrapされているトンネルや間隙の内圧を減少させ、周囲の組織である肥厚した
靭帯や筋膜や筋肉の緊張を軽減させ、圧迫、絞扼、された状態になっている、末梢神経を
開放して、回復、修復させてあげることです。

われわれが行っている手技に良く反応し効果もあります。
お医者様の処方される消炎・鎮痛剤も効果があり、ビタミン剤なども有効です。

ただし、外傷性遅発性尺骨神経麻痺などのように神経が完全に離断されさている場合は、
完全な運動、知覚麻痺が起きる。
このような場合は、手術的に神経索の断片を縫合する接合術が必要になります。

しかし、entrapmennt  neuropathnyの場合は、たとえ、痛みの程度が強くても、稀ですが
運動障害がおこる場合でも、その程度は軽度です。麻痺は普通はアリマセン。


もし、知覚麻痺、運動麻痺があればどんな疾患でも、まず専門医の診断と治療が必要です。

さて、
entrapmennt  neuropathny以外にも良く似た疾患があります。

○斜各筋症候群
○肋鎖症候群
○過度外転症候群
以上3つの症候群をまとめて胸郭出口症候群と呼ぶ場合もあります。
○梨状筋症候群など、、

きちんとしたトンネルがないだけで、日常生活により、周囲組織によって神経、血管が
圧迫、絞扼された状態になり局所障害をおこし、その結果神経症状を起こした状態ですので、
一応の症候名がきちんとつけられた entrapmennt  neuropathny だと思っています。

その他、各種の頚椎症、変形性脊椎症、椎間板ヘルニアなども、誤解を恐れずにいえば、
広い意味での entrapmennt  neuropathny だと思っています。


痛みの疾患では、非常に大きい原因・要因の一つであると思っています。

だからこそ、私たちが日常の臨床で皆さんのお役に立つことができるのです。


お医者様から、「手術を要しないので、しばらく様子を見ましょう。」
こんな時は、あきらめてはイケマセン。

強い痛みがあり、たとえ知覚障害として自覚的なシビレ感、末鞘部への知覚の低下があっても、
ハッキリとした筋力の低下や運動麻痺、知覚麻痺がなければ、あきらめてはイケマセン。


しかし、、絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )でもシビレを訴えることもなく、
一晩で、全く手首などが反ることができない、あるいは肘が伸びなくなる場合があります。

それは、麻痺が起こっても心配アリマセン。 オシャレな名がついています。
皆さんも、聞いたことがあると思います。
その名は○○ムーン麻痺。あるいは○○の夜の麻痺と呼ばれています。
これも絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )の一種です。

次回につづく、



touyou8syok9 at 08:36|PermalinkComments(2)TrackBack(0)末鞘神経原症候 

2008年01月08日

神経痛の痛み? 関節の痛みとは?

驚きましたか〜。

神経痛には消炎・鎮痛剤があまり効果がない事実が。

神経痛には消炎・鎮痛剤があまり効果がない理由が理解できたでしょうか?


でも消炎・鎮痛剤が効く?

たとえば、坐骨神経痛などでは効果がある場合が多いですね。

でも純粋な坐骨神経痛は非常に少ない。

多くは腰椎椎間板を含む、腰椎を構成する椎間関節に付随する靭帯や筋肉あるいは、
もっと広く腰仙関節、仙腸関節などに付随する筋肉や靭帯の異常や炎症による痛み、
あるいは椎間板ヘルニア由来による、末梢神経(自律神経系)による、
坐骨神経痛のような・・・・坐骨神経の痛みに良く似た痛みが多いと思っています。
つまり、神経痛に非常に似通った痛みと解釈できます。

だから消炎・鎮痛剤が効果があります。

だから、われわれの関節に対する手技によるアプローチで痛みが改善されるのです。

三叉神経痛には、ほとんど消炎・鎮痛剤は効果がありません。
最も良く理解できるのは、ウイルスなどに侵された神経痛には、ほとんど効果がありませんね。
当然、お医者様は消炎・鎮痛剤ではなく、別のお薬を処方します。

純粋な神経痛は、このように非常稀で、特殊な疾病と思ってください。


神経痛ではない。

中枢性の痛みではない。

リウマチでもない。感染性でもない。

内臓性の疾患でもない。

当然、良性、悪性などの腫瘍でもない。


それでは、いったいこの痛みは?

なんどもいいますが、
そのほとんどは、関節の痛み、それに付随する関節包や腱・筋肉の痛みだと思います。


それでは関節の痛み、それに付属する筋肉・腱の痛みとは?


痛む場所がいろいろ変わってきます。

そして、その痛む場所はいずれも関節のあるところばかりです。

痛む時間も短かったり、長かったり、

痛む程度も、強かったり、弱かったり様々です。

痛みの表現は、締め付けれれるよう、鈍い、深い、疼く、等などと表現されます。

一般的に、このような痛みが続くと、神経痛だと思いがちですが、そうではアリマセン。

なかなか区別しずらいのですが、痛みの現れ方が、解剖的な神経の走行や広がり方と
一致しないのです。 


もう一度、神経痛の痛みとは?

前々回の説明のように、神経痛の五箇条を満たす。
特に、1、発作性の痛み 2、瞬間性の痛み 3、神経走行に沿って放散する放散性の痛み
この三つの条件をを満たさなければ、神経痛とは言わない。
そして4、誘因性の痛み 5、発作時以外は全く無症状という合計、五つの条件があります。

そして、神経の痛みの表現は、
鋭い、光が走るような、火がつくような、 ズキズキしてはじかれるように走る、焼けるように、等と
表現されるようです。
神経痛の特徴である発作性、発作性、放散性、発作以外は全く無症状を良く表しています。

そして純粋神経痛には消炎・鎮痛剤があまり効果がない。

血管性の痛みの表現は、脈打つように、広がるように、等と表現されます。
これは、関節などが炎症により、腫れたりする場合に自覚的に感じたりするでしょう。
消炎・鎮痛剤によく反応し効果も高い。


関節の痛みの種類としては、

ジットしていても痛い(自発痛)→炎症がある時など。

下肢や脊椎などでは身体の重みがかかると痛い。関節自体の痛みは荷重がかかると痛む。
(荷重痛)→骨と骨が圧迫された時など。

動かした時に痛む(動作痛、運動痛)→関節包や筋・腱などが伸ばされた際痛む。(伸張痛)
                      →筋・腱などが収縮した際の痛む。(収縮痛)

臨床では、以上の混合した痛みもあるわけですね。

急性期、亜急性期は炎症を多く伴いますので、当然、消炎・鎮痛剤によく反応し効果も高い。

慢性期に移行しても日常生活において常に関節は活動するので、多少の炎症は発生し、また痛みの閾値の拡大は、当然有効に反応しますので、消炎・鎮痛剤の効果があります。


皆さんの関節の痛みは、どのうようなタイプですか?

よく確かめてください。



おまけ

<危険な痛み>

激しい絶え間ない痛み

激しい夜間痛

外傷の既往がないにもかかわらず激しい痛み

治療や姿勢を変えても変化しない痛み

重度なスパズム


これらの場合はただちに、お医者様に受診しましょう。



touyou8syok9 at 08:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)神経痛 

2008年01月05日

「神経痛と診断されて、痛むんですが。」 2回目

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。

前年度の続きとなります。


では、なぜ?

神経痛には、鎮痛・消炎剤が効かないのでしょうか?

○神経痛は炎症をおこしているのではありません。

○神経痛は末鞘神経線維のなかでおこっている現象ですので、 痛み中枢に働きかけても
 影響がない。
 あるいは痛みの閾値(限界値)を少し程度あげても、あまり影響されないほどの痛みです。

結論

鎮痛・消炎剤の効果の作用と神経痛の起こる原因が全く違うからです。


では、神経痛の起こる原因とは?

末鞘神経はインパルス(活動電流)が流れていて、末端で神経伝達物質を出します。
何万本の神経がばらばらに発火してているので、つながって感じるのですが、
何かの機械的刺激(誘因性)で、バーンと一発で神経全体が発火し、
そのときに蓄積されていた神経伝達物質が一度に放出してしまいます。
そのときに痛みがバーンと発生するのです。
神経痛の特徴は、神経全体が一気に一度に全て発火します。(発作性)
一度発火すると、30秒で神経伝達物質がなくなり発作が止まります。(瞬間性)
そして、一度発火した後は、神経伝達物質が一時的に一度に放出されますので、
その神経伝達物質が代謝により蓄積されるまで発作は起こりません。また起こせません。
(発作時以外は無症状)
そして、代謝が始まり神経伝達物質が蓄積され、何かの機械的刺激があるとまた、
バーンと痛みが発生します。(誘因性)


この理由が神経痛が、

「発作性」「瞬間的」「放散性」「誘因性」「発作時以外は無症状」という

前回述べた、神経痛の5か条の理由であります。

そして、これが

鎮痛・消炎剤があまり効果がない本当の理由です。

どうですか? 全く鎮痛・消炎剤の薬理作用とは無関係でしょう。


でも、お医者様から神経痛と診断されたのですが・・・・
鎮痛・消炎剤も効果があるのですが・・・・・・・・?

という人は多いと思います。

別にお医者様の診断が間違っているとは思いません。

神経痛の5か条の1、4、5しか満たさないとか、1,2だけとか1,2、5だけとか
様々場合があります。
あるいは何らかの炎症の際に、これら4、1,2などが混然としているだけかも知れません。
本当に単純に確定診断が決定されることは非常に稀なのです。
一般的な臨床の現場では、おそらく○○であろうという推定診断の方が大部分なのです。


もし、あなたの痛みが鎮痛・消炎剤が効くならば、

神経痛ではない?かも知れません。

純粋な神経痛? ではなくその他の理由も考えられます。

ある意味では、神経痛でないほうが、ラッキーだと思いませんか?

本当の神経痛は稀だと思っています。

むしろ、関節の痛みや付随する関節包や腱、筋が原因が多いと思っています。


つづく



おまけ、

危ない中枢性の痛みとは?

一定の痛みがずうっとつづきます。

痛みが、強くなったり弱くなったりということは、あまりありません。

また痛みというほどでもない場合もあります。

そんな時はシビレや違和感ですが、これが24時間続きます。

これが中枢性の痛みです。

つまり脳や脊髄によって起こる痛みやシビレです。


当然その他、病的反射など中枢性と末鞘性の鑑別する様々な理学的検査は多数あります。

あくまで末鞘神経痛との自覚症状の違いをわかっていただきたいために述べておきます。



touyou8syok9 at 16:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)神経痛