2009年01月

2009年01月29日

脊柱について(12)

骨盤の動き

前回は大きな動きでしたが今回は小さな動きです。

この感覚は非常にわかりづらいと思いますが・・・・・このような動きをするという意識で体験してください。

まずゆっくりと歩行してみてください。

なるべく広い歩幅で歩行します。

 片側の足が前方に動く際には、大腿骨が屈曲し寛骨が後屈する感覚をつかむことができます。
 相似性により、歩行におうじて骨盤が伸展、外転、内転、回旋の動きを行います。
 基本歩行において歩行中の骨盤および体幹の側方移動は約2、5センチ
 重心の垂直方向に上下5センチ(第2仙骨の前方5センチを中心として)
 遊脚相においては骨盤が前方に4度回旋します。そのときの反対の下肢の立脚相側の股関節を支点として回旋します。
 前回のハムストリング、大腿四頭筋は当然ですが股関節・膝関節・足関節の筋までも関連するのが自覚できます。
 
 股関節の動きは屈曲・伸展・外転・内転・内旋・外旋に働きます。
 筋は骨盤から大腿あるいは膝関節を越えて下腿に付着します。

 膝関節の動きは屈曲・伸展・内旋・外旋です。
 屈筋・伸筋・内旋筋・外旋筋の多くは骨盤ー大腿ー膝関節を越え下腿に付着する筋肉です。
 屈筋の一部は大腿ー膝関節を越えて足関節の踵骨に付着する筋です。

理解するには大きくゆっくり歩行すれば、わずかですが感じることができます。
 
次ぎの動きは、骨盤における仙腸関節のわずかな運動とされています。
非常に自覚しづらい動きです。

 寛骨の腸骨・坐骨・恥骨は寛骨臼で癒合しています。
 しかし、仙腸関節と恥骨結合にわずかな可動性が可能です。

 まず椅子に座ってください。
 そのときに骨盤の一番下の出っパリに椅子の面が当たるように座ってください。
 全体重が左右も坐骨の坐骨結節という部位と椅子の面がキチント接触するように座ります。
 その状態から片方の坐骨結節に体重を乗せ、反対側の坐骨結節を浮かし体重を乗せない状態を作ります。
 そのときに坐骨が離開し腸骨が閉じます。
 そして、またもとの状態に体重を移動すると、体重が均等に加わる直前には、
 坐骨が閉じ、腸骨が広がる感覚になります。

自覚できたでしょうか?すこし感じづらいかもしれません。

 もし、自覚できなくても、座位の生活時間が長い現在人にとって正しい座位
 椅子に座る時は坐骨結節にキチント体重を乗せることは重要ですね。
 
 また歩行の重要性も理解できると思います。
 


touyou8syok9 at 16:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 骨盤 

2009年01月26日

脊柱について(11)

骨盤の動き

いかがでしたでしょうか?

立位の静止時の骨盤と脊椎の動きと腰椎の動きを感じられたでしょうか?

では、動作時においてはどうでしょうか?

動作時において骨盤と脊柱、特に腰椎の動きも重要です。

これは骨盤―腰椎リズムとしても有名です。

正常な動作時には疼痛などや椎間関節の傷害は起こらないのですが、
骨盤と腰椎のリズムが狂う椎間関節面の近接で痛みや傷害がひきおこされるのです。

腰椎自体の動きと骨盤自体の動きが正常でなければなりません。
このリズムを狂わす大きな原因は、硬い腰椎(動きの悪い腰椎)と動きの悪い骨盤。

そして骨盤の動きを制限してしまう大きな原因とされているのが、

堅いハムストリングとされています。

○ハムストリングとは

 股関節伸展と膝関節の屈曲を行う大腿後方にある3つの筋肉です。

 半膜様筋:坐骨の坐骨結節から下腿の脛骨内側顆の後後方に停止します
 半腱様筋:坐骨の坐骨結節から下腿の脛骨幹の上内方に停止します。
 大腿二頭筋:言葉の通り2つの頭を持っています。
    長頭は坐骨結節から起始しますが半腱様筋との分別は困難とされています。
    短頭は大腿骨幹後方から起始し
    2つの頭は大腿骨後方で合流し、共通した腱になり下腿の腓骨頭に停止する。
    この腱は膝関節の外側側副靭帯で二又に分かれます。

 半腱様筋は縫工筋と薄筋との腱と混合し鵞足を形成します。

 主な作用は股関節の伸展と膝関節の屈曲であります。

 大腿を固定すると、ハムストリングは骨盤を後方回旋(後屈・後傾 )します。

 膝関節を伸展した状態では股関節の可動域を限定します。
 膝関節を伸展した座位の状態では、ハムストリングが骨盤を引いて後方回旋する。
 
 後方回旋すると腰椎の前弯は減少することはすでに述べましたね

 このようにハムストリングの緊張あるいは硬い状態は脊柱に大きな問題です。

骨盤の動きを制限するもう一つの大きな制限因子の筋は
 
○大腿四頭筋
  内側広筋、外側広筋、大腿直筋、中間広筋で構成されている大腿の前面にあり筋です。
 主な作用は膝関節の伸展です。

 特に、大腿直筋は前回お話したように、腸骨から起始し膝蓋骨に停止します。
 そして膝蓋靭帯とつづき脛骨の脛骨粗面につづく筋です。
 大腿直筋は股関節と膝関節を横切り、膝関節を伸展するとともに股関節を屈曲します。
 大腿を固定すれば骨盤は前方回旋(前屈・前傾)します。
  
 結果的に腰椎の前弯が増加します。

今回の筋群のハムストリングと大腿四頭筋が骨盤の動きとして重要であり、
腰椎の前弯の増減および脊柱の構成や動きには欠かせないこが重要だという話でした。

当然、治療対象の筋群として重要なことはいうまでもありませんね。




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2009年01月22日

脊柱について(10)

骨盤の動き

今回は少し赴きを変えて皆さん自身で体験してください。

骨盤の回旋(前後)

まず、自覚できる大きな運動です。
筋肉も表在性の大きな筋が関連しますので、これは理解しやすいです。
簡単にできますので体験してください。

骨盤の前屈(前方回旋)
 
 立位で太ももの前方の筋肉に力を入れてください。膝を伸ばす感覚です。
 そして背中に力をいれます
 こうすると、簡単に骨盤が前方に回旋します。
 そして腰椎の前弯を強く感じることができるはずです。
 腰椎の前弯が強くなりますので、ヘルニアなどでお困りのひとは、
 この体験はできるだけ軽くして下さい。何度も続けないようにお願いいたします。
  
 このときに働く筋は
  大腿直筋の上前腸骨棘から膝に付くです
  腰椎の起立筋:何度も出ていますね。腰最長筋・胸腸肋筋です。
  腸骨筋:腸腰筋を構成する一つ筋の筋です。
  腸腰筋自体の動きは自覚しづらいですが腰椎の前弯に大きく関わっています。

骨盤の後屈(後方回旋)
 
 お尻の肛門を閉めるような感覚で殿部に力を入れます。
 背部の筋肉に力を入れないように注意し、軽く腹部に力を入れ、恥骨を挙げるようにします。
 こうすると骨盤が後方に回旋し、腰椎の前弯が減少し平坦化する感覚を受けます。

 このときの筋は、
  殿筋群:大殿筋・中殿筋 (小殿筋はむしろ前屈に働きます)
  腹筋:腹直筋

このように骨盤の回旋は意外と簡単にできることが理解できます。
各筋肉の力と骨盤が動く際に股関節を中心として回旋する感覚とそれとともに、
腰椎も動く感覚がつかめると思います。
是非体験してください。

骨盤の回旋運動は他にも深在筋として梨状筋や上下の双子筋、内閉鎖筋などが関与します。
しかし、これらの運動を自覚するのは難しいです。

特に梨状筋は、比較的大きな筋で大腿骨と仙骨の平衡な状態を維持し仙骨を動かすための重要な筋です。

梨状筋は仙骨の前面から大坐骨孔を通り大腿骨の大転子の上縁に付着する筋です。

梨状筋は、表在性の筋の緊張を緩めることができれば、付着部付近で充分に触れることができるので、実際の治療でも梨状筋が重要になります。

皆さんは、梨状筋症候群としてご存知かも知れませんね。



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2009年01月19日

脊柱について(宗

仙骨と骨盤

仙骨は腰仙関節で脊柱が上でバランスを取っている基盤です。
そして仙骨は腸骨と連結していますので骨盤を構成し大きなユニットとして動きます。

前々回の話
もし、膝を曲げないで身体を前方に曲げて指が床に付くように試みると
腰椎のカーブの逆向のみであれば床までの距離の半分にも達しないのです。
この事実をご存知ですか?
これは股関節の動作により可能になるのです。
つまり、骨盤の回旋することにより可能になるのです。

<骨盤の運動>

 骨盤の大きな動きとして前後面で回旋運動を行えるように寛骨臼に大腿骨頭が
 左右のボールベアリングのような関節で横軸の中心にバランスをとっています。
 この左右の軸を中心に骨盤は大きな回旋を行います。
 同時に仙骨の同様と角度の変化をもたらすことになります。

<骨盤の回旋運動>
 
 ○骨盤の下方回旋(前屈)
  骨盤の前部の下方向への回旋の動きは、骨盤の後部を挙上させるることになり、腰仙角を増大させることになります。
  
  そのために腰椎のカーブがバランスをとるために腰椎の前弯が増大します。

 ○骨盤の上方回旋(後屈)
  骨盤の前の恥骨結合の部位の上方への動きは、仙骨を下降させて腰仙角を減少させます。
 
  そのために腰椎の前弯が平坦化させることになります。

つまり、
骨盤がどれだけ下方回旋している状態か?後方回旋している状態か?

骨盤の角度が腰椎のカーブを決定し、ついで胸椎のカーブにも影響を与えます。
これは、普段の姿勢だけでなく運動時にも影響を与えることとなります。

ただし、胸椎はすでにお話したように前後の屈曲伸展があまり起こりませんので、
胸と腰の関節、胸椎・腰椎移行部の周囲で動かしすことでバランスを取ることになります。
さらに上部の脊柱では頭でバランスを取り重心線で維持している頚部のカーブで起こります。

このように骨盤の傾斜により仙骨角の増減は変化し、姿勢・運動に大きく影響を与えます。
脊柱を構成し姿勢を決める生理的カーブは、腰仙角によって影響を受けます。

いいかえれば骨盤の回旋の角度が二本足の基本になるわけです。

まあ、当然といえば当然なのですが・・・・・・どうしても
骨盤としての股関節は股関節、腰として腰椎は腰腰椎、胸椎は胸椎、首として
頚椎は頚椎のみの観察で終わってしまう傾向にあります。

「木をみて森をみず、森をみて木をみず」の状態に陥りやすいのですね。
臨床では注意しなければなりません。


touyou8syok9 at 09:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 骨盤 

2009年01月16日

脊柱について(次

仙骨

前回は腰仙関関節でしたが、今回は仙腸関節について。

<仙腸関節>

 仙腸関節は仙骨と腸骨(寛骨の一部)で構成される関節です。
 仙骨の耳状面と腸骨の耳状面とが連結してできた関節です。
 耳状面は凸凹状のために仙腸関節の動きはわずかで限定されています。
 しかし出産時には可動性が増加します。
 本来の仙腸関節の動きの目的は出産といわれております。

 仙腸関節の動きは骨盤の「内転」と「外転」です。
 
「内転」とは
 仙骨の底(腰椎に近い方)が前下方に傾き仙骨先(尾骨の方)が後上方に傾く。
 つまり、恥骨結合は仙骨底に接近し、仙骨尖から離れます。
 腸骨の腸骨翼が内方に引き寄せられ、坐骨結節が外方に広がる。
 骨盤の出口の面積が増加し、骨盤の入り口の面積は減少します。
 胎児が骨盤出口を通過する出産最終期に起こるとされています。
 
「外転」とは
 恥骨結合は仙骨尖に接近して、仙骨底から離れる。
 腸骨翼は外方に広がり、両側の坐骨が接近します。
 骨盤出口は小さくなり、骨盤入り口が大きくなります。
 骨盤の外転では胎児が骨盤入り口を通過する出産初期に生じます。

このように仙腸関節自体の動きの本来の目的は出産になるのです。

わずかですが仙腸関節は、この凸凹状の耳状面同士のおかげで運動できるのです

つまり、

仙腸関節の開閉運動、寛骨の頭尾運動(仙腸関節)、仙骨の前傾・後傾運動が
たとえわずかですが可能という事実が理解できます。

この事実は治療に非常に重要です。


しかし、

皆さんが感じる仙骨の大きな動きは、やはり骨盤としての動きになりますね。
これもまた臨床では重要です。

それでは、骨盤としての運動を観察すればどうでしょうか?

仙腸関節は骨盤を構成する一部分になりますね。

骨盤は左右の寛骨(腸骨・坐骨・恥骨)と仙骨で構成されていましたね。
寛骨あるいは股関節部は左右対称に2つに分かれています。 

<骨盤と寛骨について>

寛骨の各部は、腸骨、坐骨、恥骨と呼ばれ、生まれた時は分離していますが成人までには癒合します。

 寛骨の前面
  左右の恥骨が恥骨結節で結合しますが、この関節には線維軟骨板が含まれ、ショックを吸収する椎体間の椎間板の役目を果たし、靭帯で補強されています。
 正常な関節の動きはわずかですが、出産時にはこの靭帯が緩み大きな動きが可能です。

 寛骨の側面
  腸骨・坐骨・恥骨の3つの骨の連結部に寛骨臼と呼ばれる深い軸受けが形成されます。
  この深い軸受けに大腿骨頭が面し、股関節を作っています。
  また坐骨と恥骨は閉鎖孔と呼ばれる大きな開口部の境界線を形成しています。

 寛骨の後面
  左右腸骨の耳状面と呼ばれる部位に仙骨がクサビのように入り込んでいます。
  仙腸関節の耳状面はわずかに凸凹状で連結しており靭帯と関節包で補強されています。
  この耳状面はわずかではありますが動くのです。
  そして仙骨と坐骨の坐骨棘とを仙結節靭帯が連結しています。
  この部位で仙腸関節が構成され骨盤を形成することになります

骨盤は身体上部の体重を受け、両側の大腿骨を通して下肢に分散します。
あるいは、下肢からのストレスを吸収する役目も果たしています。

前回の仙骨へのストレスと同じと考えても良いでしょう。

 ○腹部構成物の圧力
 ○仙骨上半分においては脊椎により伝達された体重による上下方向の垂直な圧力
 ○仙骨下半分においては、仙骨のシーソー運動に対抗する厚くて強靭な仙結節靭帯  (仙骨と坐骨を連結している靭帯)による前方への牽引力


仙腸関節は、あまり動かない関節ですが動くのですね。

腰椎と仙骨との関節である腰仙関節も椎間板を隔てていますが、結局は骨盤とかなり連動して動いています。

そのために、腰椎5番と仙骨の間にある椎間板は非常なストレスにさらされますね。

仙骨の運動は骨盤の運動の関連が重要になるのですね。





touyou8syok9 at 09:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 仙骨 | 仙腸関節

2009年01月13日

脊柱について(察

仙骨に作用する筋

仙骨の関節に腰仙関節と仙腸関節の2つの関節があります。
(第1〜第5仙椎は癒合した不動関節と考えます)

腰仙関節は仙骨(第1仙椎 )と腰椎との関節ですので脊柱の一部ですね。

仙腸関節は骨盤を構成する寛骨の腸骨と靭帯で連結された関節ですね。
仙骨は2つの腸骨の間に打ち込まれた大きな骨のクサビのような形になりますね。
仙腸関節は脊柱の一部分ではありませんが、骨盤と連動し脊柱の動きに関連します。

したがって、仙骨の動きを観察するにはどうしても、腰と骨盤の動きが必要です。

腰仙関節

 第5腰椎→椎間板→仙椎1番(仙骨 )
 この仙骨は前方に大きく凹状形になっています。後に凸ですね。大きく後弯しています。
 この腰椎と仙骨との角度を腰仙角といいましたね。
 腰椎前弯から一気に仙骨の後弯に移行する部分には、このイビツな角度が存在します。

 仙骨1番の上面は、下前方にかなり傾斜した平面を持っています。
 この傾いた面の上に位置している腰椎5番の椎体は下前方に滑る傾向を持っています。

 有る意味では、この不自然な角度によって脊柱の前後と側方との可動性が確保されます。

 最も大きな可動性は腰椎4−5番 腰椎5番ー仙骨1番レベルですが
 腰仙骨関節の腰椎5−仙骨1番は屈曲よりも伸展方向に大きな可動性があります。
 そして、
 全脊椎屈曲のパーセントとして、屈曲の主な部分75%は腰仙関節でおこり、
 20〜25%の屈曲は腰椎4−5番の椎間、残りの5〜10%は腰椎1−4の間に
 分かれているのです。
 
 腰椎5番と仙骨1番の腰仙関節はこのような形態と動作により、常に非常に大きな ストレスにさらされることになります。
 したがって、非常に過度の負担を負うことになります。

どのような力がかかるのでしょうか?

 ○腹部構成物の圧力
 ○仙骨上半分においては脊椎により伝達された体重による上下方向の垂直な圧力
 ○仙骨下半分においては、仙骨のシーソー運動に対抗する厚くて強靭な仙結節靭帯(仙骨と坐骨を連結している靭帯)による前方への牽引力

このように腰椎5番と仙椎1番は四本足動物から二本足の直立歩行の姿勢に移行したために、一転してその働きが変わってしまいました。
脊椎の要となる重要な関節ともいえます。

そして、まだまだ進化の段階でもあるとも言われています。
 腰椎5番と仙椎が完全に、不完全に癒合している場合。(腰椎の仙骨化)
 仙骨1番と仙椎2番が多少の関節構造を有する場合。(仙椎1番の腰椎化)
 腰椎5番と仙椎1番の椎弓が、正中で癒合していない場合。(二分脊椎)
 関節突起が非対称の頻度が非常に高い。
そのために腰仙関節のレントゲン像のみの解釈は難しいとされています

さて仙骨後部の主な筋としては、
 脊柱の中間筋としての脊柱起立筋
 深筋として腰棘間筋・腰外側横突筋(腰椎と仙骨)、多裂筋

仙骨自体の動きとしては第1〜第5仙椎は癒合した不動関節ですので、
腰椎との動作、あるいは骨盤として脊柱あるいは股関節との動作との関連性が重要になります。

そして非常に重要なことなのですが、

もし、膝を曲げないで身体を前方に曲げて指が床に付くように試みると、
腰椎の屈曲以上のものが要求されることになる。

この事実をご存知ですか?

腰椎のカーブの逆向のみであれば床までの距離の半分にも達しないのです。

これは股関節の動作により可能になるのです。
つまり、骨盤の回旋することにより可能になるのです。

腰→仙骨→骨盤→股関節→下肢の関連性はどうしても必要になります。

連動した関節、あるいは筋連結として考えなければなりません。


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2009年01月07日

脊柱について(此

腰椎の筋に対する治療は?

腰椎に作用する筋

<後面には>
 
 長背筋群俗に言う脊柱起立筋(仙棘筋)としての腸肋筋・最長筋・棘筋
 長背筋群の横突棘筋群:半棘筋、多裂筋、回旋筋
 短背筋群:棘(突)間筋、横突間筋

<側面には>
 腰方形筋:下位3〜4の腰椎の肋骨突起・腸骨稜から第12肋骨・第1〜3腰椎肋骨
      突起に付着し後腹壁を形成しています
      腰椎の強力な側方張力筋として働きます。
 腸腰筋:寛骨内勤筋でもあります。腸骨筋、大腰筋・小腰筋に区別されます。
     腸骨筋は腸骨内面から
     大腰筋は第12胸椎〜第4腰椎の椎体および肋骨突起から
     小腰筋は第12胸椎〜第1腰椎の椎体外側面から
     おのおの合して大腿骨の小転子につく
     股関節屈曲、骨盤・腰椎の前傾。
     体幹の強力な屈筋として働く。
     体幹の伸筋に対する拮抗筋であります。
     腰椎の最大前弯の部位は腰椎3・4番とされていることに関連しています。

<前面には>
 腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋の腹筋があります。
 腹直筋:第5〜7肋軟骨、胸骨の剣状突起から恥骨結合、恥骨結節に付く
 外腹斜筋:腹直筋と広背筋の間にある。
      第5〜12肋骨の外面から斜め前下方に走る。
 内腹斜筋:外腹斜筋の内側にある。
      鼠径靭帯、腸骨の中間線、胸腰筋膜から下外方から内側上方に向かう。
 腹横筋:内腹斜筋に被われ最も深い層。
     第6〜12肋軟骨の内面、胸腰筋膜、腸骨稜、鼠径靭帯の外側から前方に
     横走する。

<腰椎の運動として>
 後面の伸筋群は腰椎あるいは脊柱の伸展に作用します。
 前面の屈筋群は腰椎あるいは脊柱の屈曲に作用します。
 屈筋が片側性に収縮すると、体幹の側屈・回旋がおこります。
 また後面の伸筋と前面の屈筋の一側収縮によって脊柱の側屈や回旋が起こります。
 腹斜筋は、腰椎の回旋筋として働きます。
 腰方形筋は、腰椎の強力な側方張力筋です。
 腹筋と腸腰筋は伸筋に対する拮抗筋として働きます。
 

その他に重要な作用を述べます。
 
 長背筋の脊柱起立筋や横突棘筋群あるいは短背筋群などの中間筋や深筋は持続的に
 機能していて、(通常は意識しようが意識しなくても潜在意識のなかで)歩行時や座位などで頭部や脊柱を正しい位置に保持しております。
 身体の支持組織として脊椎と一体化(脊柱と一体化)しているともいえますね。
 これらの深筋や中間筋は生理学的に供給しあいながら交互に収縮する形で補正し
 あうために、正常な状態であれば疲労することはアリマセン。
 そのため中間筋や深筋に何らかの異常が発生した時だけに注意が向けられます。

 脊柱起立筋は歩行に関与が大きい。(歩行は意識するが意識しない動作として)
  ○歩行周期全般に活動するが、特に移行期に大きく活動します。
  ○踵接地時の慣性と重力による体幹の前方屈曲を制限します。
  ○片側ずつの活動で体幹の左右方向の動揺を制限しています。
 したがって歩行訓練は起立筋の活動あるいは深筋と中間筋の協調運動のみでなく
 上肢帯などの協調運動など様々な訓練に非常に有効です。
 下肢・骨盤・脊柱・頭部・上肢帯・上肢、全てに影響を与えます。

 腹筋は、脊椎の平衡を正しく保持するために必要です。
 伸筋の拮抗筋としては腸腰筋も存在しますが・・・・・・・・・
 腹筋のみが、伸筋の作用と平衡をとりうることができます。
 腹部内臓の圧力(内臓の重力と、力を入れてイキム時の横隔膜穹窿の下降によって 生じる圧力)に対抗します。→コルセットの役目はこの作用を目的としています。
 腹部全体が正常な身体の位置よりも前方に突き出れば、重心線は前方に移動する。
 この移動により、脊椎関節構成単位の受ける圧力はかなり増加します。
 力のモーメントですね。胸椎の後弯の増大も同様ですね。

 いかがでしょうか?

腰椎に作用する筋が理解できましたか?

こうして観察してみると腰椎自体に直接作用している筋は少ないように感じますね。
この事実は腰椎に限らずに、胸椎、頚椎でも同様ですね。
気づかれた方も多いことでしょう。

 深筋として半棘筋、多裂筋、回旋筋、短背筋群の棘(突)間筋、横突間筋などが
 直接的に腰椎や他の椎体の運動に作用する筋として考えられます。

 中間筋の脊柱起立筋は腰椎の運動独特ではなく脊柱全体としての運動ですね。

 側面の2筋も骨盤あるいは下肢との関連性が非常に大きいですね。
 また腰方形筋は後腹壁を形成し、背部の筋とは胸腰筋膜によって境されています。
 また腸腰筋の大腰筋の胸椎・腰椎部も非常に深い部位に存在しています。

 腹筋も、腰椎そのものには起始部あるいは停止部をもっていません。ただし、
 腰椎の動き、脊柱全体の屈曲、側屈、回旋に関連しています。
 あるいは胸椎との関連ですね。


次回は仙骨に作用する筋、および脊柱に作用する筋について、総括的にもう少し
述べてみます。




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