2010年03月

2010年03月29日

関節の運動(6)

関節運動


関節モビライゼーションや様々な手技において牽引は時折利用されますが、

関節面と関節面が離開してからの牽引なのです。

そして離開・牽引は基本的には関節の緩み(遊び)を利用した手技であります。

そのためには、関節包や周囲筋の緊張が緩んでいなければなりません。

ご注意ください。


関節を動かすという手技はこのように多くは緩みの肢位において多様されています。

さて、圧迫は関節にとって圧迫はイケナイ・非常に悪い運動のように言われてます。

本当でしょうか?



たとえば滑走(滑り)は滑走は一つの骨表面が他の骨の表面上を滑ることです。

実際の関節面では、完全に一致する二つの関節面はあり得ませんので、純粋な滑走はありません。

これは転がりにおいても軸回旋においても同じことなのですが、要は、運動時において

二つの関節面は表面積の違いはあっても基本的には表面が接触しているのですね。

このように関節面と関節面は運動時には基本的には接触しています。

それは、関節のゆるみ(あそび)の肢位においても同様です。


関節のゆるみ(遊び)の反対に関節のしまりがありました。

関節のしまりの肢位においては、

その関節面の接触面積が最も大きく、その位置においては、

相互の関節面が圧迫されており関節包も靭帯が最も緊張し離開できない肢位です。

関節運動は、関節のしまりの肢位と関節のゆるみ(遊び)の肢位で運動を繰り返しています。

さらに荷重関節において荷重されている関節面は常に圧迫されているのですね。


当然、衝撃波のようにガツンガツンという圧迫は絶対にイケマセン。

このような圧迫は関節軟骨の劣化や変性を助成するでしょう。

しかし、

関節を安定させる副運動としての圧迫は関節に安定性を与えます。

また関節腔を減少させたり増大させたりしての関節内圧の変化は、

関節軟骨の小孔あるいは関節包からの関節液の栄養代謝産物の出入りに必要です。

また骨成長には圧迫が必ず必要なのです。

関節面においては、滑走を助けるのも圧迫だと思います。


圧迫運動の悪玉説の概念は、関節液の存在が抜けているためだと思います。

転がりの概念においても関節液の存在が抜けているからです。

関節面に圧迫を加えながら滑走させるのが最も関節が動くのです。

バイオトライボロジー(生体潤滑理論)として詳しく説明されています。


あくまでも穏やかな圧迫運動とともに関節運動が必要なのです。

転がり運動の際にも圧迫がおこりながらの関節運動がおこります。

この際には緩やかな圧迫と転がりと軸回旋、そして滑走運動の組み合わせによって、

関節面上での運動が起こっています。

そして関節面全体に栄養代謝産物の新陳代謝が活発になるのです。


適切な手技を実施するには、正常可動域や関節可動域制限あるいは過剰な関節可動域
などを含め

様々な運動検査があります。運動検査によって得た結果により様々な手技が行われます。

それは本職にお任せすれば良いでしょう。

でも圧迫を利用した手技は少ないです。

どうしても離開・牽引、滑走を利用した手技や療法が多いです。

その原因は、あまりにもグレードにこだわっているからだと思います。



touyou8syok9 at 20:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節の運動 

2010年03月25日

関節の運動(5)

関節運動

離開(Distraction)・牽引(Traction)において重要なことを忘れていました。


関節の滑走運動を行う前には、離開・牽引による手技が必要といわれています。

つまり呼び水のようなものですね。

おそらくは、関節液(滑液)を関節面に潤すためと思っています。

そのような気持ち程度の離開する程度の力あるいは牽引力でいいと思っています。

ジワーとゆっくり穏やかな気持ちでする程度でDistractionあるいはTractionするのです。

ガツンと一気に関節面を引き離すのではありません。

たとえゆっくりでも大きな力ではありません。


関節が正常な可動域を運動するには、

 ○関節包が緩む。

 ○関節包内の関節相互面の運動

 ○関節の周囲組織の運動

以上が必要でしたね。


関節が動くには関節包が緩むという条件が必要です。

特に手技などにおいて他動的に牽引(Traction)する場合には、

関節包全体もわずかですが伸長するのです。

そして当然関節包の周囲組織である靭帯・腱・筋の緊張なども緩まなければなりません。


どうも離開(Distraction)・牽引(Traction)の手技をする場合には

この点を特に忘れているように思います。



touyou8syok9 at 21:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節の運動 

2010年03月18日

関節の運動(4)

関節運動


みなさん圧迫には非常に過敏ですね。

その反対にけん引には非常に寛容です。

あるいは無頓着といっても過言ではありません。

関節運動では、Trakucionを牽引と呼んでいます。

Trakucionと牽引はイコールではないように思っています。

臨床的に大きな勘違いが起こっているように思います。


大きな原因は現代医学は、神経の圧迫説にこだわっているからだと思われます。

また、カイロやオステオシーなども神経圧迫にこだわています。

ヘルニアなどで脊髄神経が椎間孔で狭窄・圧迫され、様々な障害がおこるために、

圧迫を排除する目的で牽引によって狭窄・圧迫を防ぐ?

これは本当に?マークです。


神経は圧迫のみでは、ほとんど障害はおこしません。

カエルの神経をクリップで挟んでもほとんど障害をおこさないことは知られています。

しかし、神経をけん引すると神経の伝達障害がおこることは知られています。

つまり、神経をギューと圧迫すれば、神経が引き延ばされる結果となります。

引き延ばされることは牽引につながります。

この牽引が障害をおこすのです。

圧迫が原因説ではないのです。


その関節自体を牽引器などで牽引する???????


関節運動のTrakucionを良く理解してほしいと思っています。



モビライぜーションで使用する関節の離開・牽引の手技は本当にわずかな離開・牽引ですね。

よくわずか1ミリにも満たない程度と公言されますが、実際は何ミリ動いたかどうか?

私にはわかりません。

実際は感覚的に「なんとなく」動いた?と施術者が感じる程度です。

動かされている方はまず気が付きかないでしょう。

大きな力で牽引する行為は危険だと思います。

関節運動学でいう Trakucionは牽引とイコールではありません。

ご注意ください。


次は、

圧迫と滑走です。





touyou8syok9 at 20:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節の運動 

2010年03月15日

関節の運動(3)

関節運動

関節面上では、転がり、滑走(滑り)、軸回旋の組み合わせで運動が行われています。

正常な関節においては純粋な転がりのみの運動はおこなわれず、必ず滑走や軸回旋がおこります。

また軸回旋のみおこることも非常にまれです。

転がりは関節を圧迫するために関節モビライゼーションの手技の中心は

滑走運動を利用し、関節の遊びを回復し、関節可動域制限を回復させます。

多くの関節に利用されています。


その他に関節面の運動には、

関節上の運動として副運動として離開と圧迫があります。


離開とは

関節面の離開は、二つの関節面が引き離されることです。

関節面が離開する場合と、骨が長軸方向に牽引され離開あるいは分離する場合があります。


骨の長軸にそって骨をけん引する。(Traction)

関節面を骨をけん引する方向と直角に引き離す場合を(Distraction)あるいは

関節牽引(Joint traction)または関節分離 (Joint separation)

などと呼んでいます。

離開はモビライゼーションとして肩甲上腕関節や股関節、膝関節など使われています。


圧迫とは

関節面が圧迫されると、関節腔が減少します。

重力や筋収縮によって、関節面が圧迫されると、関節の安定性が増します。

関節腔内の内圧が上昇したり下降したりするため軟骨基質の栄養代謝にとっては

必要不可欠です。

一方、

圧迫力が異常に高いと軟骨基質の変性・炎症や劣化が生じる可能性があります。

前回述べたように、

一つの骨が他の骨上状を転がる際に、骨の角運動が生じる方向にいくらかの圧迫が起こります。

この骨の角運動のみを用いる他動的な伸長は、関節表面に過剰な圧迫力を加える

ストレスの原因となり、関節の損傷を招く可能性がある。

したがってあまり関節モビライゼーションの手技には使われていないようです。



では、関節を圧迫する運動は関節面の運動は不必要なのでしょうか?

確かに、牽引による離開や滑走を主とした療法は多いです。

圧迫はむしろ関節を傷害する悪玉の代表のようです。

当然条件がありますが

関節運動にとっては圧迫および転がり運動は非常に重要だと思っています。



touyou8syok9 at 20:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節の運動 

2010年03月11日

関節の運動(2)

関節の運動

関節面での運動には、転がり、滑走、軸回旋の組み合わせで運動が行われます。


関節可動域の制限の回復や運動性の改善を目的として、

臨床では関節モビライゼーションの手技が比較的多く用いられます。


滑走の要素は、関節の遊びを回復させるので用いられます。

モビライゼーションの方向は、

滑走では、治療面に平行に力を加えます。


運動性を改善するためには

モビライゼーションの方向は、

凹の関節面を持つ骨を固定した凸面を持つ骨の上で受動する場合は、

力は骨の運動と同じ方向に加え滑らせます。

凸の関節面を持つ骨を固定した凹面を持つ骨の上で受動する場合は、

力は骨の運動と逆方向に加え滑らせます。

なぜだか理解できますか?


そのためにも関節運動の基礎を知っておきましょう。



関節包内での相互関節面上において、

○転がり運動

 一つの骨表面が他の骨表面上を転がる運動です。

 正常な機能の関節においては純粋な転がり運動はおこりません。

 必ず、滑走や軸回旋がおこります。

 特徴

  1、関節相互面がお互いに適合していないときにより多くおこります。

  2、転がり運動の結果、骨は角運動を行い、回転方向は関節面の凸凹に関係なく
    常に骨の角運動と同じになります。

  3、もし、転がりだけがおこると、骨の角運動と同じ側の面を圧迫し、
    他の面を引き離します。

    したがって、骨の角運動のみを用いる他動的伸長は、
    関節表面に圧迫力を加えるストレスの原因となり、関節損傷をまねく
    可能性があります。
   

○滑走(滑り)

 一つの骨の表面が他の表面上を滑る運動。

特徴

 純粋な滑走は二つの関節面が平坦か湾曲しているか、いずれにしても
 一致している場合に生じます。

 実際の関節腔内にて、二つの関節面は一致しないので、
 純粋な滑走はおこりません。

 骨の角運動時に滑走が生じる方向は関節面が凹か凸によって決まります。
 
 これを凹凸の法則と言います。

 凹凸の法則

  運動する関節面が凹の場合、滑走は骨の角運動と同じ方向に生じます。

  運動する関節面が凸の場合、滑走は骨の角運動とは反対の方向に生じます。


○転がりと滑走

 1、相互の関節がより一致していてば、一つの関節面が他の関節面上を
   滑走する割合がより大きい。

 2、相互の関節がより不一致であれば、一つの関節面が他の関節面上を
   転がる割合がより大きい。

 
○軸回旋

 骨が静止した機械的軸の周りを独楽が回るように回旋する運動です。

特徴

 人体内の関節で軸回旋が主に生じる例としては、

 橈骨骨頭の回内ー回外、上腕骨の屈曲ー伸展、大腿骨の屈曲ー伸展など

 軸回旋だけが関節内でおこることは非常にまれで、転がりと滑走の組み合わせで
 おこります。


一方関節モビライゼーションの手技としては、

転がりは関節を圧迫する原因になるために用いられません。

圧迫および反対の離開は関節にどのような影響を与えるのでしょう。


touyou8syok9 at 21:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節の運動 

2010年03月08日

関節の運動(1)

関節の運動

関節が正常な可動域を運動するには、

 ○関節包が緩む。

 ○関節包内の関節相互面の運動

 ○関節の周囲組織の運動

以上が必要です。


私たちが関節運動と呼んでいる滑膜性の関節運動には、

このように関節包内の運動および関節包外の運動があります。


○関節包がゆるむ。

 しまりの肢位:相互の関節面が完全に適合し、関節面の接触面積が最も大きく、

        関節包、靭帯が最も緊張しています。

 この位置では相互の関節面が圧迫されており、離開することができない肢位です。

 ゆるみの肢位:関節のしまりの位置以外がゆるみの肢位になります。

        関節相互面の面積は小さく関節包や靭帯はゆるんでおり、

        外力によって簡単に動揺します。

 ゆるみの肢位が最もゆるんだ位置を最大ゆるみの肢位と呼んでいます。


○関節包内の関節相互面の運動

 関節包外の運動が随意的に運動が可能なのに、

 関節包内の運動は随意的運動ができない運動です。

 一般に副運動とも呼ばれ、骨運動を伴わないでできる関節相互面の運動です。

 副運動は構成運動と関節の遊びと分けられる場合があります。

  構成運動:自動的、他動的な骨運動によっておこる関節面の運動を指しています。

  たとえば、

  膝を伸展する場合は脛骨が前方へ滑り同時に外旋するという運動です。

  関節の遊び:関節のゆるみの肢位で生じる関節包内の運動です。
  
  運動には滑り、転がり、軸回旋、圧迫、離開を含んでいます。


○関節周囲組織の運動

 関節包内の運動に対して関節包外の運動といって良いと思います。

 関節包外の運動は骨運動学とも呼ばれています。

 骨運動は一般に屈曲・伸展、外転・内転、外旋・内旋などで表現されています。

 基本的解剖的位置と対照した動きで表現される運動です。

 一般に肩関節伸展、屈曲、内転・外転、外旋・内旋などと私たちが日常的に

 運動方向の表現や可動域の表現などの使い、随意的動作が可能な運動ですね。


関節の治療において従来は、

関節周囲組織の運動つまり、関節包外運動に対する治療が主体とされています。

もちろん重要なのですが、

関節包を含めた関節相互面の関節包内運動にも注目する必要があります。

特に関節軟骨基質にとっては重要ですね。


touyou8syok9 at 20:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節の運動 

2010年03月04日

関節を知ろう(45)

関節軟骨

関節損傷について

関節穿刺された関節液の外見が、血液、脂肪滴の存在がなく、白濁もなければ

骨折や滑膜の損傷や感染の疑いも一応除外できます。

通常の黄色透明色であれば一応心配はありません。


ではなぜ? 何度も関節穿刺する状況ができあがるのか?

あなたの関節運動が間違っている可能性が大です。


適切でない関節運動のために、知らず知らずのうちに関節を損傷しているのです。

あるいは変形性関節症などの基礎疾患をお持ちの方は、日常のわずかなせん断力の繰り返しで

損傷や炎症が引き起こされる可能性があります。

 微細な損傷や炎症が繰り返され、ジワジワと不必要な関節液がたまっていきます。

 その不要な関節液の量が、滑膜から吸収される関節液の量よりも多いのです。

 その結果、関節腔内に滑膜や軟骨基質に悪影響を与える関節液が多く貯蓄されるのです。

 それがまた軟骨基質を分解の促進につながるという悪循環に陥っているのです。


関節液を抜いた当日の入浴は禁止。

これは、お医者様から注意事項として聞いているはずです。

しかし、関節穿刺して、関節液に何も問題がなかったので、これで治療終了!!

・・・・・ではありません。

関節穿刺しからといって、炎症が収まったわけではありません。

治療しながらゆっくりと関節の状態が回復するまでは時間が必要です。


関節穿刺を実施するほど疼痛も強く、関節の腫脹も著しい状態であったにもかかわらず、

なぜだかは分かりませんが、関節穿刺すれば治療終了のケースが多いのです。


問題はその後の処置と治療ですね。

関節穿刺の処置後は、ジョーンズ包帯法で固定を実施してください。

簡単に方法をのべておきます。

 1、はじめにギプス下巻き用の綿包帯を巻きます。

 2、さらにその上に弾性包帯を巻きます。

 3、さらにその上に再度綿包帯、弾性包帯を巻きます。

簡単でしょう!!


家庭で行う場合は、ギプス下巻き用の綿包帯がないと思いますので、

患部を綿花で保護した上に普通の綿包帯を巻けばよいでしょう。

関節穿刺していただいた医院でジョーンズ包帯していただくのが最も良いのですが、

なぜだか分りませんが、実施されている医療機関は非常に少ないのが実情です。

関節穿刺の後、実施されなければ整骨院などで実施してもらってください。


以上の処置を必ず行ってください。

包帯の期間は、最低3日間〜3週間。

治療と並行して様子を観察しながら包帯の加減をします。

場合によっては、軽い包帯固定を3カ月程度必要な場合もあります。

特に、変形性関節症を基礎疾患として持っておられる場合は3か月間は欲しい。

同時に、アイシングなども必要です。

この辺の匙加減は、治療の際に関節および関節周囲を観察しつつ行う必要があります。

ジューンズ包帯の目的

 簡単な固定→関節の安静化。炎症の再発の防止

 簡単な圧迫→腫脹防止、浸出液の吸収促進。

アイシングの目的は疼痛の軽減。炎症の早期消失。


ジョーンズ包帯は圧迫、固定に非常に優れ、安全でしかも便利で簡単です。

ぜひ実施してください。


当たり前ですが治療と同時進行で行う。


次に大事なのが、適切で正しい関節運動を行うことです。



touyou8syok9 at 20:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節軟骨の損傷 | 関節穿刺

2010年03月01日

関節を知ろう(44)

関節軟骨

関節損傷について、


関節穿刺の本来の目的。

 パンパンに腫れてしまった関節液を穿刺するのは、しかたがないですね。

 穿刺することが治療行為です。
 
 あるいは、2〜3日前まで何ともなかった関節が急速にパンパンに腫れれば、

 関節穿刺することも仕方がないですね。

 この場合は、治療行為も含めて、診断のためにも関節穿刺は仕方がないです。

 
重要なのはその後の治療を含めてケアーですね。

そのためにも、穿刺された関節液をよ〜〜〜〜く観察することが重要です。

あるいは、穿刺していただいたいお医者様に教えてもらってください。

関節穿刺をすれば、治療終了ではありません。


関節穿刺の診断行為としての目的

 1、関節液の外見の観察により、診断の補助。

 2、関節液の精検により、各種疾患の診断補助。

 3、レントゲン写真の明瞭化。

日常生活において、

穿刺後の治療あるいはケアーが悪ければ徐々に関節液がまた増大しますね。

その時に、もう一度穿刺するかしないか悩んだ場合は、

前回に穿刺された関節液をよ〜〜〜く思い出してください。

非常に参考になります。


穿刺された関節液を調べることで診断がより確かになります。

1、外見の観察

  正常関節液は無色透明でやや粘性を帯びています。

 ○炎症などによる水腫:通常の黄色透明で粘性は低下します。

  これらの場合はヒアルロン酸の低下や慢性疾患の外傷によるものです。

  一度穿刺すれば、再び急速に関節がパンパンに腫れることはめったにありません。

  何度も穿刺する人で、その都度この黄色透明ならば、穿刺後の治療およびケアーを

  見直すことが重要です。

  日常生活における損傷や炎症を起こさないように適切な正常な関節運動を行ってください。

 再度、関節穿刺の必要性が心配なのは主に以下の場合です。

 ○血腫や脂肪滴が見られる場合:骨折を疑う。

 ○混濁している場合(白血球のため):化膿性関節炎や偽痛風を疑う。

 ○リウマチなどでrice bodyとよばれる滑膜片をみとめる場合。


このように関節液の外見を観察することでもおよその推測ができるのです。

単純に関節液の外見からある程度の診断、判断が可能になります。

さらに詳しく診断しようとすれば、


2、顕微鏡視野での検査などの精検

 細菌や細胞、蛋白、ブドウ糖、結晶、微生物などを測定することにより、

 よりくわしく調べることで様々な疾病の判断として役立つます。

急性・慢性の感染性の疾患を疑う場合に比較的行われます。

通常は重篤な疾病を疑わない限りここまで調べることはめったにありません。


3、レントゲン写真の明瞭化。

  レントゲン撮影によって骨折の診断が明瞭になり容易になる。

  関節腔内に水腫が多いと不明瞭なレントゲン映像になります。

  ボッキと折れていれば、誰でも骨折はわかります。

  また大きな転移のある場合や、大きな骨折線があれば十分診断可能です。

  しかし、大きな転移や明瞭な骨折線がなく、

  骨皮質の連続性が断たれる場合あるいは、骨梁の乱れが存在すれば骨折です。

そのために、多量の関節液の穿刺はレントゲン像の診断に有益になります。

少量の関節液の場合は、当然ですが関節穿刺は行われません。


皆さんがよく心配されるように穿刺するとクセになるということはありません。

関節穿刺が数度続くのは、通常の場合ならば、

多くは関節内骨折、関節内の靭帯損傷の程度が大きい場合や感染の場合がほとんどです。

通常は、何回も穿刺するほど関節液が貯留することが、オカシイということになります。

いつまでも滑膜から関節液が吸収されずに、不要な関節液がジワジワと分泌している状態が

何カ月間も続き、ついに関節がパンパンに腫れ穿刺する状態は異常なのです。

そんな状態が何度も続き、穿刺した関節液が通常の黄色透明であれば、それ自体が

お・か・し・いのです。

ご再考ください。お願い申しあげます。



touyou8syok9 at 20:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)関節軟骨の損傷 | 関節穿刺