2012年02月

2012年02月23日

膝関節(27)

半月板の移動の問題に進む前に、もう一度半月板の解剖について

半月板の解剖と特徴

○大腿骨顆は比較的強い凸面をなすが脛骨の関節面は扁平なため、その接触面は、

 左・右2個の線維軟骨からなる外側半月および内側半月によって補われています。

   脛骨上の関節面のくぼみを増大させる安定性を増す。

   大きな接触面を得ることで、関節面にかかる圧縮応力を分散する。

   圧迫力を適切に分散させ、潤滑膜を二重にすることとなり、膝関節の潤滑を改善する。

○外側半月は小さく、ほとんど円形を呈し、その前脚は顆間隆起の前で脛骨に、

 後脚は外側顆間結節に固定されいる。

 ほとんどO形に近い閉じた形

○内側半月は大きいが狭くてむしろ半月形を呈する。

 前方は脛骨の前縁のほぼ中央のところに、後方は後顆間区に固定されている。

 内側に開いたC形
 
○内側半月板、外側半月板は、ともに中心部は薄く周辺部に行くにつれて厚くなり関節包と

 癒着しています。

   断面では、三角形状のプリズム型薄板の形をして、辺縁は関節包に癒着している。
   内側半月は、前方から後方まで全長にわたって関節包に付着する。
   外側半月は、前方二分の一しか関節包と連結していない。

○内・外の両側の前面は、横に走る靭帯(膝横靭帯)でお互いに結ばれることが多い。

○後十字靭帯は、外側半月板から線維を受け取り半月大腿靭帯により補強されている。

○外側半月の前脚部分では、前十字靭帯と連絡しているものがよくある。

○半月版の中心部にはほとんど血行が見られない。滑液から栄養をうける関節軟骨に似ている。

 辺縁のみが、関節包由来の血行を受けている。

○半月板は、可動性をもつ。

  前脚・後脚は固定されているが、脛骨上関節を移動する。



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2012年02月09日

膝関節(26)

膝関節は伸展―屈曲の運動が基本です。・・と何度も言っています。

膝関節を構成している一つである膝蓋大腿関節は、

この伸展機構に大きく関係していました。

今まで述べたように伸展機構の屈曲―伸展の力の伝達を司る作用です。

そしてもう一つの大腿脛骨関節は、

屈曲―伸展時における関節運動の基本である「転がり」運動と「すべり」運動を司る作用を司っています。

この「転がり」「滑り」運動の実際は、

伸展から屈曲の工程において、大腿骨顆部は転がり運動によって後方へ動き始め、

そして徐々に滑り始める。

最初の純粋な転がりは、たいへん短く(初期屈曲の10°〜20°の間)転がりに続いて徐々に滑りが加わり、

最終的にはほとんど滑りとなって屈曲を終了する。

大腿脛骨関節の運動の際に安定させるために大腿骨と脛骨を結ぶ大きな靭帯があります。

 一つが側方面の安定化を司る側副靭帯です。

 一つが前後方向の安定化を司る前・後の十字靭帯です。

また大腿脛骨関節の圧縮力を分散したり、滑液を循環を助けたり、あるいは大腿骨と脛骨を

クサビのように膝の側方安定化させている半月板が存在しています。

この半月板も可動性があります

 屈曲時には、半月板は後退します。

 伸展時には、半月板は前進します。

このように伸展―屈曲運動のみであれば膝関節は非常に単純なのです。

しかし、実際の膝関節の運動において、

伸展時は脛骨が外旋、屈曲時には脛骨が内旋します。

何度も言いますがこれは脛骨と大腿骨の形態のためですね。



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2012年02月02日

膝関節(25)

膝関節の屈筋について、もう一つ、

膝関節の基本機能は伸展機構です。

膝関節の伸展―屈曲の自動運動の際、

膝伸展時には外旋(大腿に対して脛骨が外旋)
膝屈曲時には内旋(大腿に対して脛骨が内旋)します。

これらはすでに述べたように基本的には大腿骨と脛骨との形から起こっています。

膝関節の屈曲する筋は屈曲位においては回旋筋としても作用することになります。

内旋筋に作用するのは
 
 縫工筋
 薄筋
 半腱様筋
 半膜様筋
 膝窩筋

外旋筋として作用するのは
 
 大腿二頭筋

これらの筋のその他の作用として安定筋としても作用します。

膝関節の安定は靭帯の作用なのですが、靭帯のみでは非常に弱いので筋も重要になります。

膝関節の内側方の安定として

 鵞足筋(半腱様筋・薄筋・縫工筋)は内旋筋として働くだけではなく、側方と回旋の安定筋として働く。

外側の安定筋としては、大腿筋膜張筋および大臀筋の収縮は結局腸脛靭帯を緊張させ外側側方の安定筋になります。

半膜様筋と大腿二頭筋は安定筋ではなく膝関節の主な屈筋になります。

このように筋肉による安定性も非常に大きい。


もう一つ、

屈曲―伸展運動を正常におこなうことは、膝関節の機能維持に重要な役割を果たします。

つまり関節腔の隅々まで滑液を循環させることにあります。

膝関節の栄養をつかさどる滑液は屈曲―伸展において関節包内にて、潤滑、軟骨の栄養、関節の清浄化、

などはもとより、関節周囲の交通している滑液包にも循環させ膝関節機能の維持に必要不可欠な

運動行為になっています。

膝関節においての基本は何度も言いますが伸展機構になっています。





touyou8syok9 at 20:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 膝関節