2012年03月
2012年03月30日
膝関節(31)
膝関節屈曲(60度)において、膝関節は回旋の不安定になる。
この位置において、外反、外旋が強要されると、内側側副靭帯に強い緊張がかかる。
この時、もし内側側副靭帯が断裂すれば、外旋は前十字靭帯によって制御できなくなる。
そして、外旋がもっと強要されれば、前十字靭帯の断裂も起こり得る。
膝屈筋としてハムストリングスが存在するがそのなかでも、
半膜様筋が最も強大であり、最も強い内旋筋となっています。
半膜様筋は膝の後内側において5つに分かれた停止部を持っている。
内側半月、後斜走靭帯、内側側副靭帯、後内側関節包、腓腹筋に連結しており、
それらの緊張を監視しているとされています。
屈曲・外旋時は内側半月を後方へ牽引し、膝伸展・内旋時は、内側半月の緊張を感知し続けています。
また、屈曲位では脛骨前方・外旋(大腿骨後方・内旋)を制御しています。
もし、
前十字靭帯の断裂などによって半膜様筋が弛緩すると、
内側半月誘導のための活動準備状態がとれないので、スポーツなどで筋の抑制が遅れた場合に
内側半月の縦断裂が起こるとされています。
また鵞足筋の収縮は、外反を防ぎ内旋筋として作用し、側方と回旋の安定性を補強する。
一般的に膝関節の機能訓練には大腿四頭筋の訓練が重要視されるが、一方では
ハムストリングの機能訓練も同様に非常に重要です。
この位置において、外反、外旋が強要されると、内側側副靭帯に強い緊張がかかる。
この時、もし内側側副靭帯が断裂すれば、外旋は前十字靭帯によって制御できなくなる。
そして、外旋がもっと強要されれば、前十字靭帯の断裂も起こり得る。
膝屈筋としてハムストリングスが存在するがそのなかでも、
半膜様筋が最も強大であり、最も強い内旋筋となっています。
半膜様筋は膝の後内側において5つに分かれた停止部を持っている。
内側半月、後斜走靭帯、内側側副靭帯、後内側関節包、腓腹筋に連結しており、
それらの緊張を監視しているとされています。
屈曲・外旋時は内側半月を後方へ牽引し、膝伸展・内旋時は、内側半月の緊張を感知し続けています。
また、屈曲位では脛骨前方・外旋(大腿骨後方・内旋)を制御しています。
もし、
前十字靭帯の断裂などによって半膜様筋が弛緩すると、
内側半月誘導のための活動準備状態がとれないので、スポーツなどで筋の抑制が遅れた場合に
内側半月の縦断裂が起こるとされています。
また鵞足筋の収縮は、外反を防ぎ内旋筋として作用し、側方と回旋の安定性を補強する。
一般的に膝関節の機能訓練には大腿四頭筋の訓練が重要視されるが、一方では
ハムストリングの機能訓練も同様に非常に重要です。
2012年03月22日
膝関節(30)
ではどのような場合に半月板断裂するのか?
その前に、
※膝関節の安定性について
関節包や靭帯機構によって安定性は確保されています。
運動器としての筋によって安定性を確保されるが特に伸展機構により確保されます。
1、前後運動の安定性の確保
○十字靭帯が確保している
膝関節の屈曲角度のいかんにかかわらず、常に緊張し脛骨上関節面に対する大腿部の前後方向の
移動を防いでいる。
したがって、正常な膝関節において前後の脛骨の引き出し運動は存在しない。
2、側方の安定性
完全伸展位においては、
側副靭帯が緊張し、側方にはしっかりと安定している。
内側側副靭帯は、外側側副靭帯よりも広く厚く、強靭になています。
これは、生理的外反のために、外側の靭帯よりも緊張がかかるためとされています。
十字靭帯の緊張は、安定化に寄与している。
特に前十字靭帯は伸展位で強く緊張する。
屈曲20°〜60°
側副靭帯、大腿顆部殻、十字靭帯は軽度弛緩する。
したがって側方は不安定になる。
内側方・外側方の他動運動は正常でも存在することになる。
内側側副靭帯は、外側側副靭帯よりも弛緩の程度は少ないので、外側側方運動は内側運動よりも
大きくなる。
60°以上の屈曲位では、
内側側副靭帯は軽度緊張し、十字靭帯は緊張する。
特に前十字靭帯は緊張する。
以上の結果側方の運動は目立たなくなる結果となる。
次に
3、回旋運動
膝関節においてこの回旋の安定性が重要になります。
実際、外傷の大部分はもっとも膝関節の回旋が不安定な屈曲60°において外反・外旋が強要された場合に
起こるとされています。
靭帯による安定性のみならず運動器としての筋による安定性も関連していきます。
その前に、
※膝関節の安定性について
関節包や靭帯機構によって安定性は確保されています。
運動器としての筋によって安定性を確保されるが特に伸展機構により確保されます。
1、前後運動の安定性の確保
○十字靭帯が確保している
膝関節の屈曲角度のいかんにかかわらず、常に緊張し脛骨上関節面に対する大腿部の前後方向の
移動を防いでいる。
したがって、正常な膝関節において前後の脛骨の引き出し運動は存在しない。
2、側方の安定性
完全伸展位においては、
側副靭帯が緊張し、側方にはしっかりと安定している。
内側側副靭帯は、外側側副靭帯よりも広く厚く、強靭になています。
これは、生理的外反のために、外側の靭帯よりも緊張がかかるためとされています。
十字靭帯の緊張は、安定化に寄与している。
特に前十字靭帯は伸展位で強く緊張する。
屈曲20°〜60°
側副靭帯、大腿顆部殻、十字靭帯は軽度弛緩する。
したがって側方は不安定になる。
内側方・外側方の他動運動は正常でも存在することになる。
内側側副靭帯は、外側側副靭帯よりも弛緩の程度は少ないので、外側側方運動は内側運動よりも
大きくなる。
60°以上の屈曲位では、
内側側副靭帯は軽度緊張し、十字靭帯は緊張する。
特に前十字靭帯は緊張する。
以上の結果側方の運動は目立たなくなる結果となる。
次に
3、回旋運動
膝関節においてこの回旋の安定性が重要になります。
実際、外傷の大部分はもっとも膝関節の回旋が不安定な屈曲60°において外反・外旋が強要された場合に
起こるとされています。
靭帯による安定性のみならず運動器としての筋による安定性も関連していきます。
2012年03月15日
膝関節(29)
○半月板は動く。
半月板はこのように膝関節の運動に伴い、脛骨上関節面を移動します。
よく問題になるのが、半月板が移動の際に大腿顆部と脛骨上関節面の間で挟み込まれたりして、
断裂したりすることがあります。
これらの防止のためには、靭帯や中枢系統の指令によって筋動作の複雑なシステムの依存します。
これは、なにも膝関節に限ったことではなく、関節の内部や周囲の滑膜、関節包、靭帯、半月、脂肪体や
筋・腱および皮膚には多くの感覚受容器が存在しています。
それらは、関節を軸として連結した、四肢、体幹運動と様々な状況の変化に対して、固有感覚としての
運動覚・位置覚などの情報を取集して、その情報を中枢へと伝達します。
この固有受容器は以前は関節軟骨である関節円板にはこの重要な感覚受容器が存在しないと
考えられていましたが、現在では半月前角・後角および半月大腿靭帯にはパチニ小体・ルフィニー終末・
自由神経終末が存在すると報告されています。
半月実質部の外三分の一、中三分の一は厚さも厚く、感覚受容器が存在し、大腿と脛骨間での
圧迫により信号を発して、関節の適切なアライメントと力学的機能の補正に関与することとなる。
そしてそれらの情報が蓄積されその場その時の対応する答えをフィードバックされ、
関節周囲筋に送られて生理的な関節運動が可能になるのですね。
このように膝関節の内部・外部の構成体は神経のネットワークによって、
情報収集され円滑な連続性のある動作をおこない、外力に対して身体を防御して、
関節の保護として生理的範囲での荷重の分散や、非生理的範囲においては疼痛信号を送ることによって
自己的防御機能を備えていることになっています。
ではどのような場合に半月板断裂することが多いのでしょうか?
半月板はこのように膝関節の運動に伴い、脛骨上関節面を移動します。
よく問題になるのが、半月板が移動の際に大腿顆部と脛骨上関節面の間で挟み込まれたりして、
断裂したりすることがあります。
これらの防止のためには、靭帯や中枢系統の指令によって筋動作の複雑なシステムの依存します。
これは、なにも膝関節に限ったことではなく、関節の内部や周囲の滑膜、関節包、靭帯、半月、脂肪体や
筋・腱および皮膚には多くの感覚受容器が存在しています。
それらは、関節を軸として連結した、四肢、体幹運動と様々な状況の変化に対して、固有感覚としての
運動覚・位置覚などの情報を取集して、その情報を中枢へと伝達します。
この固有受容器は以前は関節軟骨である関節円板にはこの重要な感覚受容器が存在しないと
考えられていましたが、現在では半月前角・後角および半月大腿靭帯にはパチニ小体・ルフィニー終末・
自由神経終末が存在すると報告されています。
半月実質部の外三分の一、中三分の一は厚さも厚く、感覚受容器が存在し、大腿と脛骨間での
圧迫により信号を発して、関節の適切なアライメントと力学的機能の補正に関与することとなる。
そしてそれらの情報が蓄積されその場その時の対応する答えをフィードバックされ、
関節周囲筋に送られて生理的な関節運動が可能になるのですね。
このように膝関節の内部・外部の構成体は神経のネットワークによって、
情報収集され円滑な連続性のある動作をおこない、外力に対して身体を防御して、
関節の保護として生理的範囲での荷重の分散や、非生理的範囲においては疼痛信号を送ることによって
自己的防御機能を備えていることになっています。
ではどのような場合に半月板断裂することが多いのでしょうか?
2012年03月01日
膝関節(28)
半月板は動く。
半月板は、大腿骨顆部と脛骨上関節面での圧縮力の分散するクッションの役目
あるいは滑液をより循環させ、側方の支えの役目もあるので、
荷重関節である膝関節の活動時には、半月板がつぶされるのを防止する必要があります。
しかも、血行が乏しい部位ですので、一度つぶれると修復は非常に困難になります。
そのために、半月板は移動します。
解剖から明らかに外側半月は内側半月よりも可動性が大きいと考えられる。
○屈曲―伸展時は、
前進そして後退する大腿顆部によって、半月板の体部周辺は横滑りさせられることとなる。
○屈曲から伸展位に移行する際、
半月板は前方に移動する。
理由
大腿骨膝蓋面は膝蓋骨を前方に押し返す。
(同時に、大腿四頭筋の作用で、膝蓋骨は上方に引かれる。)
半月膝蓋靭帯、関節包性靭帯の前方部分、膝蓋下脂肪体
(膝蓋腱と横靭帯に付着しているので)が緊張するため。
内側側副靭帯は、屈曲から伸展位に移行する際前方移動するので、
内側半月の中・後脚を前方に引く。
半月大腿靭帯は、外側半月の後脚を前方に導く。
○伸展位から屈曲の際
半月板は後方へ引かれる。
その際、外側半月は内側半月よりも後退する。
大腿骨膝蓋面と膝蓋骨が後退し、半月板を前方に引く機構が弛緩する。
半腱様筋と膝窩筋の支帯により後方に引かれる。
回旋運動によっても半月板の移動がおこります。
○回旋においては、明らかに外側半月は内側半月よりも自由に動くことができる。
○下腿の外旋において
半月板が外方に回転する結果
外側半月は前進する。
内側半月は後退する。この外旋の際に内側半月は最も強く動き、引っ張られる。
○下腿の内旋においては、
半月板が内方に回転する結果
外側半月は後退する。
内側半月は前進する。
半月板は、大腿骨顆部と脛骨上関節面での圧縮力の分散するクッションの役目
あるいは滑液をより循環させ、側方の支えの役目もあるので、
荷重関節である膝関節の活動時には、半月板がつぶされるのを防止する必要があります。
しかも、血行が乏しい部位ですので、一度つぶれると修復は非常に困難になります。
そのために、半月板は移動します。
解剖から明らかに外側半月は内側半月よりも可動性が大きいと考えられる。
○屈曲―伸展時は、
前進そして後退する大腿顆部によって、半月板の体部周辺は横滑りさせられることとなる。
○屈曲から伸展位に移行する際、
半月板は前方に移動する。
理由
大腿骨膝蓋面は膝蓋骨を前方に押し返す。
(同時に、大腿四頭筋の作用で、膝蓋骨は上方に引かれる。)
半月膝蓋靭帯、関節包性靭帯の前方部分、膝蓋下脂肪体
(膝蓋腱と横靭帯に付着しているので)が緊張するため。
内側側副靭帯は、屈曲から伸展位に移行する際前方移動するので、
内側半月の中・後脚を前方に引く。
半月大腿靭帯は、外側半月の後脚を前方に導く。
○伸展位から屈曲の際
半月板は後方へ引かれる。
その際、外側半月は内側半月よりも後退する。
大腿骨膝蓋面と膝蓋骨が後退し、半月板を前方に引く機構が弛緩する。
半腱様筋と膝窩筋の支帯により後方に引かれる。
回旋運動によっても半月板の移動がおこります。
○回旋においては、明らかに外側半月は内側半月よりも自由に動くことができる。
○下腿の外旋において
半月板が外方に回転する結果
外側半月は前進する。
内側半月は後退する。この外旋の際に内側半月は最も強く動き、引っ張られる。
○下腿の内旋においては、
半月板が内方に回転する結果
外側半月は後退する。
内側半月は前進する。