2014年08月

2014年08月28日

膝関節(148)

変形性膝関節症

足部について

横足根関節

1、足部の柔軟性と固定性に関与する。

  固定性と柔軟性は、この関節を構成する距舟関節と踵立関節の位置関係による。

  ○二つの関節が平行になる場合は、可動性のある柔軟な関節になる。

   距骨下関節が回内にある時に、二つの関節は平行になる。
                     
   これは歩行時に接地期では、遊脚からの衝撃を吸収するため距骨下関節は

   回外(踵接地)から回内(足底接地)に運動するので、横足根関節は可動性を増して

   足部を柔軟にして更に衝撃を吸収しつつ過重負荷をサイドウエッジから立脚中期にかけ

   徐々に 母趾側に移行させる柔軟性が必要があるため。

 ○距骨下関節が中間の場合はやや交叉ししている。

   再び距骨下関節は回外方向に運動し、単脚支持の立脚中期の後で回外となる。

 ○この二つの関節が交叉した位置関係になると可動性の無い強固な足を形成する。

   距骨下関節が回外位にある時にこの二つの関節は交差する。

   歩行時の立脚中期から後期にかけては体重を支持し、推進のテコとして足を機能する。

   推進期から足尖離地の推進期において、距骨下関節は回外運動をし続けるので、

   横足根関節の可動性を減少させて歩行推進に必要な強固な足部を形成する。

以上のように、横足根関節の動きは距骨下関節の肢位によってきまる。


通常歩行における足部の動きと荷重負荷の位置はどうなっているのか?

足底接地期の踵接地から足底接地までは

  膝関節・・・・・・・・・・・伸展位から屈曲していき、足底接地から伸展していく
  距骨下関節・・・・・・・回外位(踵接地)から回内に移行(足底接地で最大回内位) 
  横足根関節・・・・・・・回内(回内は踵接地から足底接地まで)

 立脚中期の踵離地直前まで

  膝関節・・・・・・・・・・・伸展
  距骨下関節・・・・・・・回内位から回外 
  横足根関節・・・・・・・回外(回外は足底接地から足尖離地まで)
 
 推進期の踵離地から足尖離地まで

  膝関節・・・・・・・・・・・再び屈曲し始め推進期は屈曲続く。、
  距骨下関節・・・・・・・回外が続き、足尖離地直前に最大回外位になり回内に移る。 
  横足根関節・・・・・・・回外(足尖離地まで)


足底の過重負荷は?

 踵接地・・・・・・・・踵のやや外側部
 足底接地・・・・・・まだサイドウエッジ上
 単脚支持の立脚中期に向かうにつれ内側方向、足先に向かう。
 踵離地・・・・・・・・母趾球の後方。
 足尖離地・・・・・・母趾から母趾先


ここで少し通常歩行の歩行分類について

立脚相

 立脚相は歩行周期の60%を占める。
 
   踵接地の接地初期・・・・・・・・・・・・・・・・足底接地期
   足底接地の荷重応答期・・・・・・・・・・・・足底接地期
   単脚支持の立脚中期・・・・・・・・・・・・・・立脚中期
   踵離地の立脚終期・・・・・・・・・・・・・・・・推進期
   足尖離の地立脚周期・・・・・・・・・・・・・・推進期

遊脚相
 
 遊脚相は歩行周期の約40%ほどを占める。
 
  遊脚初期(加速期)
  遊脚中期
  遊脚終期(減速期)


両脚支持期

  歩行の両脚支持期は、両足が接地する。
  正常歩行では、歩行周期に2回あり、その約20%ほどを占めている。
  この割合は、歩行が緩徐になると増加し、歩行速度が速くなると少なくなり、
  走行ではまったく消失してしまう。

単脚支持期
  
  歩行の単脚支持期は、片足が接地している。
  正常歩行では、歩行周期に2回あり、その約30%を占めている。


通常歩行における立脚相の膝関節、距骨下関節、横足根関節の動きをよく覚えましょう。


足部の異常、あるいは運動の異常により上位に位置する膝関節、股関節、骨盤、腰関節、

脊椎などに障害が起こる可能性は大いにあります。

また反対に、、

上位の関節の異常からから下位の関節に障害が起こることも考えられます。


膝関節が異常だから、上下の関節に異常が起こったのか?

上下の関節の異常だから、膝関節に異常が起こったのか?

両方の異常が起こればますます複雑奇怪な状況を創りだします。

臨床はそう単純、簡単ではありませんね。


これは何も変形性膝関節症に限った考え方ではありません。

慢性に移行すればするほど傷害関節を含め遠位関節にも注意が必要になります。

肘関節であれば上位の肩関節(肩甲骨を含め肩鎖関節、胸鎖関節、頸椎、肋椎関節・・・・

下位の腕関節(遠位橈尺関節)、手関節(橈骨手根関節)、手根間関節、手根中手根関節・・・


少なくとも、傷害関節および上下2関節の観察に加え治療は必要のように思います。

変形性膝関節症で膝関節のみの観察、治療ではどうでしょうか?


複雑怪奇な病状がそう簡単に短期間での改善は難しいでしょう。

ゆっくりと落ち着いて症状を改善しながら変形のグレードを悪化させないようにしましょう。

何事にも焦りは禁物です。

即効、簡単に改善、奇跡的な効果?はめったに起こらないから奇跡です。



touyou8syok9 at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 変形性膝関節症 | 足部について

2014年08月21日

膝関節(147)

変形性膝関節症

足部について


横足根関節(ショパール関節、中足根関節)

 この関節は、1、距舟関節 と 2、踵立関節の二つの関節で構成されている関節。
 
 後足部の関節である距骨下関節(距踵関節)と前足部である足根骨の関節を繋ぐ

 中足部の関節になります。

 横足根関節midtarsal joint (MT関節)とも呼ばれます。

 上部の関節である距骨下関節、足関節、膝関節にたいしてお互いに垂直に構成して、

 水平に面している関節になります。 

 この関節は距骨下関節を構成している距骨と踵骨と連動しています。

 そのため、

 この関節の動きは距骨下関節の肢位によって動きによって変化します。


解剖学的には、

 1、距舟関節

     この関節は、距骨と舟状骨で構成された関節で横足根関節の一部を構成する。
    
     距骨の丸くなった頭部と舟状骨のカップ状の関節面との関節です。
    
     この関節の動きの軸は下前内側に傾いている軸の周りの回旋になります。
    
     わずかな動きで、内返しと外返しが起こります。

 2、踵立関節
    
     この関節は、踵骨と立法骨の関節で横足根関節の一部を構成する付随関節です。
     
     凸面の踵骨の前面が立法骨の後面に入って形成される関節です。
    
     わずかな、内返しと外がえしが可能です。

この関節の動きは、縦軸と斜軸の二軸になります。

  縦軸では回内と回外。

  斜軸では底屈・内転(回外の要素)、背屈・外転(回内の要素)


結局この関節の動きは回外と回内

つまり、足の長軸(前後)での内旋、外旋運動になります。

この運動は、矢上面から足の前足部を水平に離れさせる内転と外転であり、

内返し、外返しは足の裏を相対する別の方に向けて動かす。

内返しは、足の裏を内方に向ける運動で回外と内転の組み合わせ。

外返しは、足の裏を外方に向ける運動で回内と外転の組み合わせ。

内返しー外返しは距骨を除く足全体の動きで、距骨より下の全関節および距骨の前方のにある

全ての関節が関係する運動


※足部の運動について、足部長軸を中心とする回旋運動は回内、回外と呼ぶべきであるが、
  実際は、単独の回旋運動は生じ得ない。
  したがって複合した運動として「外返し」、「内返し」
  「内返し」:回外、内転、底屈 「外返し」:背屈、外転、回内
  内返し、外返しの運動は実際には足関節の動きも関係します。


足部の運動の用語はややこしいですね。もう一度述べてみます。

足の内転―外転
  
 この運動は、下腿の垂直軸に直交する、水平面で行われる。

 内転:足尖は内方を向く、踵は外方(前・中足部は内転・後足部内旋)
 外転:足尖は外方を向く、踵は内方(前・中足部は外転・後足部外旋)


足の内反と外反

 内反(後足部回外)・・・・・踵骨の外側面を地面につけようとする動き
 外反(後足部回内)・・・・・踵骨の内側面を地面につけようとする動き

 内反および外反の動きはほとんどいつも内転および外転の動きと関連している。
 そのために次のように定義されることもある

  内反:底屈なしで内転と回外が組み合わさった運動
  外反:背屈なしで外転と回内が組み合わさった運動

※「外反」「内反」という用語は本来は足部の変形を意味しており、関節可動域測定時に
  関節運動の名称としては使用しない。

  内反足、内反膝・・・・・・・・内に反った足、内に反った膝 <>
  外反足、外反膝・・・・・・・・外に反った足、外に反った膝 ><
  脛骨内反・・・・・・・・・・・・・脛骨が前額面上で外側に彎曲している。
  後足部内反=後足部回外
  後足部外反=後足部回内 
  前足部内反・・・・・前足部が後足部に対して内側に回旋している状態
  前足部外反・・・・・前足部が後足部に対して外側に回旋している状態

 
※は「関節可動域表示ならびに測定法」(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会


足の運動の表現は文献で異なっているので、その表現の示している意図が、

どのような動き?どのような状態か?を理解できるようにしておく必要があります。



touyou8syok9 at 22:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 足部について | 変形性膝関節症

2014年08月07日

膝関節(146)

変形性膝関節症

足部について

 距骨下関節は後足部の距骨、踵骨で構成された関節でした。

 非常にいびつな関節で運動方向も3軸あるのでややこしいですね。

 臨床的には非常に理解しづらくなってしまいますね。

 そこで臨床的には、、回内、回外に置き換えても良いとされています。

 距骨下関節における回内と回外運動は特に理解が必要です。
 

足の動きはややこしく、いまだに用語の全てが統一されていませんが、臨床では重要になります。

どのような動きをしているのか? 

言葉はどうであれ要は、頭でどのような動きか想像できるようしておきましょう。


臨床で、この距骨下関節が重要なのは、下腿と足部との運動連鎖に関連します。
 
荷重時において、

 下腿が内旋すれば距骨が内転・底屈して踵骨は回内する。
 
   後足部の回内です。外反です。

 下腿外旋すれば距骨が外転・背屈して踵骨は回外する。

   後足部の回外です。内反です。

当然、後足部の回内、回外は下腿の内旋、外旋に連動することとなります。

歩行の接地期、

 距骨下関節は、軽度回外位で接地し、踵が接地すると同時に回内して

 着地時の衝撃を吸収し、足部は下腿とともに内旋(内転)します。

歩行の立脚相の足底接地期

 距骨下関節は、回内をつ続け足底接地期に最大回内位になる。

 脛骨、大腿は内旋を続け足底接地期に最大内旋位になる。

足底接地期以降は、

 距骨下関節は、回外を始め続ける。

 下腿、大腿も外旋を始め続ける。

特に、立脚中期以降において、重心が前方移動すると、

  距骨下関節は回外し、脛骨外旋し大腿も外旋していく。

  踵離地直前に中間位になり、その後も回外し続け回外位になる。

  推進期には下腿外旋と距骨下関節は回外を続け足尖離地直前まで続く。

歩行の遊脚相、

  足尖離地移行、この距骨下関節は回外位から回内していき経度回外位で踵接地する。

  脛骨も同様に外旋位から内旋し中間位に戻り、大腿も程度の差はあるが外旋位から内旋する。

ただし、これらはあくまで、身体の重心の前方移動が十分に行われている場合です。


高齢化して、骨盤後傾などで身体の重心が後方に残っている場合は、

このような正常な運動連鎖うまくいきません。

じつはここも大きなポイントです。身体重心が後方に残っている状態で歩行する姿。

骨盤後傾し、首が前方、背中が猫背、膝が曲がって、伸びずペッタンペッタンと歩行。

足部の距骨下関節において正しい回内、回外運動が行われていません。

足部の多くは過剰に回内して下腿内旋、大腿内旋のままでペッタンペッタンと歩行。

変形性膝関節症の人、加齢者に多とおもいませんか?

膝関節に影響を与えるのは当然ですね。

変形性膝関節症の原因は足部が先? 膝が先? 骨盤が先?

足部の偏平足も変形性膝関節症の一つの要因となっています。

ちなみに足部の偏平足も距骨下関節の過剰回内が原因とされています。

少し思い出してほしいには、

内側広筋の訓練では、足回外位で行うのが効果的でしたね。

どちらにしても一つのユニットとして考えなければならないでしょう。

正しい歩行訓練のポイントの一つになります。


そこで、歩行時の膝関節の動きはどうなっているのか?

接地期では屈曲、立脚中期から踵離地直前まで伸展。

推進期直前から再び屈曲し始め、推進期は屈曲が続く。

接地期は、下腿骨は大腿骨よりも先行して動くので膝関節は内旋する。

立脚中期と推進期では、脛骨は大腿骨とともに外旋しする。

踵離地直前と足尖離地直前では、下腿骨は大腿骨よりも先行するので膝関節は外旋する。


まさに運動が連鎖しています。







touyou8syok9 at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 足部について | 変形性膝関節症