2014年10月

2014年10月30日

膝関節(157)

変形性膝関節症

足部について

足根中足関節(リスフラン関節)

この関節はそれぞれの関節が靭帯で強固に結合されているため動きは非常に少なくなっています。
  
蹴り出しの際に重要な動きをするため、第1中足骨と第5中足骨は動きがやや大きくなっています。

リスフラン関節捻挫、脱臼あるいは脱臼骨折としては知られています。

 捻挫の場合は、前回お話しした横アーチを形成している第2中足骨基底部はクサビ形をしていて、

 最も骨の動きが少なくアーチの要となっていますが、歩行時に横アーチの頂点がたわむ度に

 最も荷重負荷の高い箇所でもあります。

 そのためか?5−4、4−3、3−2の各中足骨底は靭帯で各々連結しているのですが、

 第1と第2中足骨底は靭帯では連結されていません。

 第2中足骨底は第1楔状骨と斜めに走行して連結しているリスフラン靭帯という

 靭帯によって連結されています。

 この靭帯がつま先立ちになって踏ん張ったときなど上から体重がかかるスポーツや

 前足部に荷重がかかりながら走行する間違ったランニングなどで荷重がかかるたびに

 引き伸ばされ損傷あるいは断裂したりすると中足楔状骨間離開という状態が起こります。

 足の甲に腫れたり通常の歩行でもこの部位が引き伸ばされ動揺するので歩行痛が起こる。

 脱臼は、前足部が固定された状態で前足部に対すろ長軸方向の強い圧迫力が加わり、

 加えて屈曲や内旋力、外旋力が加わっておこるとされています。

 治療は、捻挫の場合は、損傷の程度によってはギプス固定や足底板による治療

 脱臼骨折はピンニングなどの観血的手術になってしまいます。

 ここまでは、リスフラン関節として理解できますが・・・・・・・・・・・


さてこの関節の動きはどうでしょうか?複雑です。

この関節も横足根関節同様、距骨下関節の位置によって動きが変化します。
  
距骨下関節が回内位にある時は動きは大きくなり、回外位にある時は小さくなります。

この関節は楔状骨の前に第1、2、3中足骨 立方骨の前に第4、5中足骨がついています。


1、列としての動きは、中足骨の機能的なユニットを形成しています。

 5つの列からなり内側は3つの列で1、2、3の中足骨とそれに対応する1〜3の楔状骨

 外側の二つの列は中足骨のみになると定義されています。

 第1列は底屈・回内、背屈・回外運動

 第5列は内返し(内転・回外・底屈)、外返し(外転・回内・背屈)運動

 中央の3つの列である第2・3・4列は、底屈、背屈運動

 背屈、底屈の可動性は第2→3→1→4→5の順に大きくなる。

 (第2、3足根中足関節はほとんど可動性は無い。)

 距骨下関節回外位では前足部の動きは減少し、回内位では増加する。

 第1列の可動性は距骨下関節の肢位で決まり、

 距骨下関節回外位では第1列の動きは減少し、回内位では増加する。


2、荷重時での中足骨の動き

  ほぼ不動の第4中足骨に関連して水平面で回転運動を行っている。

  ※中足骨底ではなく、中足骨頭の動きです。注意してください。

  距骨下関節回内は、第4中足骨頭より内側の1、2、3中足骨頭を回内方向

              (前外側方向)に動く。

              外側の第5中足骨頭は回外方向(後内側方向)に動かす。

  距骨下関節回外では、逆になります。

              第4中足骨頭より内側の1、2、3中足骨頭を回外方向

              (後内側方向)に動く。
              
              外側の第5中足骨頭は回内方向(前外側方向)に動かす。


 立脚相における足底接地までの距骨下関節回内運動、横足根関節回内、前足部回外時の

 荷重が踵外側からサイドウエッジの外側荷重に存在する時期から、

 足尖離地直前までの、距骨下関節回外運動、横足根関節回外、前足部回内における、

 荷重が順次内側荷重に移り、母趾球から母趾に移る際の安定性にこのような

 運動性が必要とされています。

 
 <通常歩行の第1列の動き>

  足尖離地直前では距骨下関節最大回外位から回内運動に変わるが、

  接地期の距骨下関節回内は第1列を除いて足部全体が回内する。

  中足骨は全て回内するが、第1列は第1中足骨頭への床反力によって背屈・回外する。

  踵離地直前に距骨下関節は回外位になり足部全体を回外にする。

  足部が回外になり、第1中足骨頭を床に接地し続けるため第1列は底屈を始める。

  踵離地から距骨下関節と横足根関節斜軸での回外により前足部と後足部は回外する。
 
  第1中足骨頭を床に接地し続けるため第1中足骨頭は底屈・回内する。

  距骨下関節、横足根関節は足尖離地直前まで回外し続ける。

  第1中足骨頭はより底屈・回内位になり第1中足骨頭遠位関節面まで種子骨を後方へ

  滑らすことで床面への接地を続ける。


横足根関節には縦軸と斜軸の動きがあり、

多くは横足根関節縦軸での動きに依存しているので、距骨下関節回外位になると

前足部は回内し、母趾側は回内し母趾側に荷重がかかり、

逆に距骨下関節を回内位にすると前足部は回外し小趾側に荷重がかかる。

しかし、逆の動きをすることもあり、これは横足根関節斜軸優位で前足部が作用するため。

この動きは内側縦アーチで重要になる。

 距骨下関節回外位では前足部の動きは減少し、回内位では増加する。

 距骨下関節回外位では横足根関節縦軸で回内させ、斜軸で底屈・内転

 (回外要素)させる。

 距骨下関節回内位では横足根関節縦軸で回外させ、斜軸で背屈・外転

 (回内要素)させる。


列としてのユニットの動き、中足骨頭としての動き、横足根関節の縦軸・車軸の動きと

本当に非常に複雑ですね。

ますます足部がわからなくなってしまいます。 


この関節は、解剖学的に中足部と後足部の境界位置する関節であり

機能的には、横足根関節の遠位の前足部にも位置し、後足部、前足部の運動連鎖に

影響される関節でもあるので、まだ機能メカニズムが解明されていない点が多い関節です。

しかし、非荷重におけるこの関節の動きは自動的にも他動的にも容易に確認しやすいので、

第1〜5の各足根中足関節の可動性の正常化を行う治療も手技により可能です。

特に、各列の可動性は確認して治療によって正常化してください。


問題はやはり歩行時の荷重下における運動連鎖による動きが問題になるでしょう。

歩行における足底に感じる荷重圧力の中心を意識する事が重要になります。

特に足底接地期まではサイドウエッジ、その後内方に移行し踵離地期になって

第1列の母趾球そして足関節の背屈していき第1足根中足関節、母趾に荷重移動し

足尖離地するという意識が重要だと思います。



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2014年10月20日

膝関節(156)

変形性膝関節症

足部について

足根中足関節(リスフラン関節)

 中足部の骨である第1〜3楔状骨、立方骨、前足部の第1〜5の中足骨で構成された関節

  第1楔状骨と第1中足骨、第2楔状骨と第2中足骨、第3中足骨と第3中足骨

  立方骨と第4〜5の中足骨とがそれぞれ連結している。

 第1楔状骨と第1中足骨は独立した滑膜性の関節。

 その他の足根中足関節は関節包を共有した滑膜性の関節。

 第2中足骨底は第1と第3の楔状骨で形成する切痕に入り込むように関節が形成され

 もっとも動きが少ない。

 足の長軸は、踵後縁中央と第2中足骨を結んだ線とされています。

 この関節は足のアーチである3つの横アーチの後中足骨アーチにおよそ相当している。

 一般的に横アーチというとこの中足骨アーチを示している。

 中足骨の形がアーチを構成して、足にかかる荷重を骨の形態で安定性を保つ。

 第2中足骨基底部はクサビ形をしていて、アーチの要となっている。

 この固定した第2中足骨を軸にして、すべての骨が回旋する。(たわむ)

 つまり、背屈、底屈、第1中足骨は第2中足骨のまわりの弧に沿うように動き、

 第3、4、5中足骨はその反対方向を動く。

 足根中足関節は背屈・底屈の可動性を持っている。

 背屈、底屈の可動性は第2→3→1→4→5の順に大きくなる。

 第2中足骨を要としたすべての中足骨の底屈が横アーチを形成している。

 


一方足のアーチには縦アーチもあります。

 当然、足根中足関節はこの縦アーチの構成にも関連している。

  ○外側縦アーチ:足の外側として外側足弓が歩行や走行中での体重を支える。

    踵骨、立方骨、第4〜5の中足骨、(趾骨)

    立位で平坦になることが可能で地表に接する。

  ○内側縦アーチ:足の内側として内側足弓が歩行での推進力に関与する。

    (踵骨)、距骨、舟状骨、楔状骨、第1〜3中足骨、趾骨

     舟状骨を頂点として他のアーチに比べて高く、柔軟性に富んでいる。

     立位では平坦にはならず、地表には接しない。
 
  外側縦アーチは小さく低く、硬く、内側縦アーチは大きく高く柔軟性を持っている。

 
解剖学的には、このように理解しやすいです。


ところが・・・・・・・・機能的な動きとなるとなかなか理解に苦しみます。

縦アーチは、足根中足関節を構成する骨のみならず、後足部の骨も構成されています。

その動きは、当然後足部の距骨下関節、横足根関節、各アーチの機能に影響されます。

そのために複雑になるのでしょうか? とにかく足の機能は難しいです。


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2014年10月09日

膝関節 (155)

変形性膝関節症

足部について

今回は、靴選びについて

日常生活において外出時における靴は、以下の点に注意して靴を選択してください。

 1、踵が安定するシッカリとした靴を選ぶ。

    靴をはいて踵からアキレス腱にかけての線を後側から確認してください。

    立位にてノーマルなアライメントの確保できる靴。

    踵部分が安定しないと、前足部の安定は得られにくくなります。

    後足部が基本となるので、ゆっくりと選んでください。

   ポイントは・・・・・・後足部のアライメントを確保できる靴を選ぶ。
               踵のピッタリ合う靴でシッカリした硬さをもつ靴。
               靴紐での踵部分の安定性を高める締め方ができる靴。

 2、前足部と後足部の動き(捻り)のバランスがとれたもの。

    横足根関節より近位の後足部、遠位の前足部の機能が発揮できる靴。

    捻じれを確かめるのだが、フニャフニャに捻じれるのはダメです。

    全く捻じれないようなカチカチもダメです。

    ある程度シッカリして少し捻じれる程度の剛性が必要です。

    靴の後足部を回外、前足部を回内させ捻りをくわえてバランスのとれた

    剛性を確認する。

    そして加えた捻りの力を抜くと戻る感覚がある靴。

    ポイント・・・・・機能的な後足部、前足部の回外・回内運動ができる靴の選択。

 3、足部の中足趾節関節(MP関節)に相当する部分が十分に背屈できる靴。

    体重を支え、体を前方に移動する安定した前方推進力の獲得の為に重要な部分です。

    この関節部分に相当する部分が充分に背屈できるかどうかを確かめる。

    中足趾節関節が十分に伸展(背屈)されることで、足底筋膜が充分に伸長され

    足のアーチが巻き上げられ拳上する。

    ウインドラスの巻き上げ機構の確保できる靴を選ぶ。

    ポイント・・・・靴でシッカリとギュート曲げることのできる確認部位を確認して選択。
            靴底が充分に背屈できる部位はこの部位だけです。
            その他の部位は硬く曲げることができない靴を選ぶ。

 4、靴の先が地面より少し離れ上がった形で、指の先から靴の先までのゆとりのある靴。

    立脚相の後期において足趾は地面との荷重負荷が大きくなり背屈して趾尖離地する。

    中足趾節関節(MP関節)→趾節間関節(IP関節)→母趾

    中足骨底に大きく荷重がかかり、趾骨→末節骨→最終的に母趾に荷重がかかって

    荷重が抜ける。

    足趾の働きは安定した蹴り出しに重要となっていますが、以前も述べましたが

    基本的には、歩行の足は転がっているのです。

    中足骨→趾骨→末節骨の順に屈曲しながら転がりながら順次荷重負荷がかかり

    最終的に母趾に最も荷重がかかり抜けていく。

    この意識は非常に重要です。

    ポイント・・・・靴先の曲がり部分に注意して靴を選ぶ。

ここまでは、絶対に妥協しないでお選びください。


以下は一般的な靴選びの注意点

 5、素材は様々ありますので、ビジネス、普段の外出、歩行訓練用などそれぞれの用途目的で
   
   素材を選んでください。

 6、ご自身の足のサイズを計る。店員さんにお知らせください。

    まず、足のサイズをmm単位で計ってから靴屋さんにいってサイズを伝える。
     
     足長を測る:一番出ている趾先と踵後縁中央の距離・・・・最も長い距離を測る。
             解剖学的には足の長軸は第2中足骨と踵後縁中央と定義されています。
     足幅を測る:親指の関節部分の一番出ているところ、小指の関節で一番出ているところの
             長さが足幅です。
     足囲を測る:足幅の周囲の長さ

     単に26センチとかではイケマセン。

7、次に、靴を履いてみて以下の点をチェクする。

     ヒールカーブ、足の甲、トップラインなど足にフットした靴。

     足の趾が窮屈なく、靴の中で動く。:足のサイズより少し大きめ。
                               動くのは趾です。

     買う時間帯は午後の3時ごろ。:適当な疲れと、適当な浮腫みがあり感覚がつかみやすく、
                         試し履きに最も適した時間と言われています。
                         要は、日常の活動時間の約3分の2経過した時間帯。

  爪先が広いこと。足指の健全な運動に必要な空間があること

     紐あるいはマジックベルトで足が固定できること。
     面倒ですができるだけ靴紐で締める方が、足にフイットするのでグッド。

     靴を履く際は、紐を全体に緩め、踵を密着させて履き、趾先の方の紐から
     シッカリと紐を締めて、順次踵方向に紐を締めて行きます。


これらの点がクリアーできる靴で外出してください。

出来れば靴下は着用しない。 5本指の靴下もできればしないほうが良い。


歩行訓練をされるならば、広い公園において素足で歩行してください。

無理かな〜〜〜〜〜〜〜????。

恥ずかしいかもしれませんが、他人様は他人の足まで見ていませんよ!!

素足がどうしてもできないなら、草鞋は無理でしょからビーチサンダルで歩行。

それも無理なら、上記した靴を着用して歩行訓練をしてください。


できる方法で行ってください。


<無駄話>

最近は足底板等が盛んに宣伝され販売されています。

またその他に、ジョギングやマラソン用のため特別クッション性の高い靴もあります。

クッション性があったり、足底にフイットさせたり、傾斜をつけたり確かに歩行は

楽に感じるかもしれません。・・・・・・・・・・が、

土踏まずは地面から離れて空間があるので土踏まずです。

わざわざ靴の中にクッション性の高い足底板を入れて空間を無くし、

足弓をなくし靴選びの3で述べたウインドラスの巻き上げ機構を低下させるのはどうか?

またまた私感とお断りしておきますが・・・・・・・・

ジョギングやランニング、マラソン、テニスなどなど各種のスポーツのために

創られた靴はそのスポーツのため靴です。

極端な例をあげれば、

野球、サッカー、ゴルフは靴の足底にスパイクがある靴。

スキーにおいては、ふつうはビンディングをはめ、スキー板を固定し着脱が便利なために

プラスチックの靴あるいはクロスカントリーには足の屈曲・伸展の自由度ができる靴、

登山やトレッキングには靴底が分厚い靴などなど

スポーツにはそのスポーツの目的ための靴があり、その目的達成のため、あるいは

そのスポーツに多い事故防止の目的で作られた靴を履くのです。

足に靴を合わせて履いているのではありません。

この点には、くれぐれもご注意ください!!


次に、最近は靴のオーダーメードをする店も増えました。

ところが、正常な足の機能の誘導を目的とした靴を製作するという目からら離れて、

フイット感・クッション性・履き心地あるいは単に形の補正が重要視されているようです。

全てが悪いとは言えませんが、多くは単純な足底板での調整です。


この足底板の作成は本来非常に難しく手間と時間を要するのです。

1〜2回診断してスグに作成できるものではありません。

簡単な足底板の着用は本来、あるべき土踏まず(土を踏まない)を低下させてしまい、

足底を常に地面と接触させているのと同じで加えて後足部の回外・回内と前足部の

回内・回外の運動の協調性を狂わせたり、リスフラン関節の動き、MP関節、IP関節、

母趾の関節動きまでも狂わせます。

足底板の製作は本当に難しく、単に足底の型を取って製作するだけでは終わりません。


足底板製作のための評価

 歩行観察の評価、微調整、障害局所の機能評価、身体全身への評価を含め

 足底板を着装する人、評価する人、製作にかかわる人などがどこまで理解しているか?

 各人に合った足底板を製作するのには各パーツの診断・調整が必要で

 相当の回数の積み重ねと月日が必要でしかもアフターフローも必要になります。

 なかなかこれらの条件を満たしてくれる靴政策は少ないでしょう。

 間違った足底板の日常の着用は、ますます足の機能低下につながります。


もし、なんらかの治療上で足底板を製作されるなら以上の靴の中底に使用する

足底板を、充分な観察と診断により試作、観察、診断微調整を繰り返し、

最終的に製品そしてアフターフローして頂けるところで製作してください。


これら様々の理由が重なって以下の報告があります。

内側型変形性膝関節症の患者に対するインソールによる疼痛軽減効果について

その保存療法の1つに靴底に内側よりも外側を高くするよう傾斜を付けた

ラテラルウェッジインソールを装着して膝関節の内側に対する負荷を軽減する方法がある。

アメリカにおいてこのラテラルウェッジインソールは内側型変形性膝関節症の

患者の疼痛緩和には有効ではないことが示唆された。

Matthew J. Parkes:JAMA(2013; 310: 722-730)

足の各部位の機能を無視した簡単な足底板では有効性が無いという事でしょう。

当然といえば当然ですね。



さて本来の足部について話を戻りましょう。

解剖的には後足部、中足部、前足部。

機能的には後足部と横足根関節より遠位の前足部。


前足部には、リスフラン関節があります。これも非常に重要な関節です。






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2014年10月02日

膝関節(154)

変形性膝関節症

足部について

歩行のポイントは理解できたでしょうか?

まず最初はゆっくりと実行してください。

なるべく広い場所で行ってください。大きな公園やグランドが良いでしょう。

出来れば素足で行ってください。 できるでしょうか?

なぜ? 素足での練習がいるのでしょうか?


たとえ構造的な後足部の内反をほとんどの人が持っているにしても後足部が極端な

内反の状態でなければ、正常歩行は全ての人が機能的に正常にできるはず?

足部の大きな関節は、頭で意識することで機能的にかなり改善すると思います。

しかし、後足部と前足部の動きの改善は、頭で意識的に訓練するだけでは機能的な

改善は難しいと思っています。


臨床では、足関節の背屈・底屈の可動域、リスフラン関節の可動域、趾骨の可動域に対する

直接的に機能を回復させた各関節に対する影響を与える筋の機能を回復させる治療法は

駆使できると思います。

また重要な関節の自宅での訓練法は後に述べたいと思います。

しかし、横足根関節の可動域の治療法は私はできません。

つまり後足部と前足部の運動改善の治療法が無い? 難しい?(私だけ?)


歩行時において後足部の動きにしても前足部の動きにしても本来は意識せずにできる

はずなのです。


これらは、本来足底に存在する感覚受容器である外受容器の機械的刺激として入力され

察知されて、意識外で順次自然と行われます。

この感覚入力の感度は、手の指先、手の掌、唇の次に足趾や足底部が鋭敏なのです。

この感覚が正常であれば足が着地した瞬間・瞬間に意識外に反射的に順次感覚路を通り

運動路を通り目的とした運動が瞬間的に行われます。


非常に鋭敏な感覚であるにもかかわらずこれらの感覚が低下してしまっているのです。

外部刺激のセンサーとしての機能低下です。

人間が日常生活で二本足で立ち、日本足歩行して何気なく行っている運動に狂いができる。

求心性の感覚入力から遠心性の運動入力に至る途中経路における脊髄、脳幹、視床下部、

大脳皮質などの傷害ではありません。


感覚低下の原因はあくまで私感とお断りしておきますが・・・・・・・・・・・・

 生まれてすぐの靴下の着用あるいは乳幼児期における

 靴下、靴の着用は本来の感覚を低下を招いていると思います。

 二本足で起立して二本の手を自由に使うことができるのは人間の特徴です。

 それゆえ、外皮である手・手掌・足裏の感覚が特別鋭敏なのです。

 素足の裸足で立ち、四方を見渡せ、地面を駆け回り、手で緻密な作業を行うことで、

 知能が発達し、様々な文化、文明を創り出していくのが人間の本来の姿です。

 ただ悲しいかな、文明の発達は様々な障害も生み出しました。

 それは足部においても同様です。

 時代の経過とともに素足の生活から草鞋そして靴への変化は最大の変化です。

 手先の指や手掌を日常生活において手袋などで常時被うことは無いでしょう。

 しかし、足に関しては就寝以外の日常生活において靴下でほとんど被われています。

 しかも、その靴下の上にさらに靴を履いて生活しています。

 現代社会の日常生活において靴の仕方がないとも思ってしまします。・・・・・・が

 その結果、足底からの感覚入力が低下しセンサーとしての働きに低下からははのがれません。


皮膚感覚の重要性。

 皮膚からの感覚入力の低下は、求心路→中枢→遠路の感覚出力の低下。

 筋の運動単位活動電位(MUP)を発揮するには皮膚から入る情報入力が多いと発揮しやすい。

 集まる情報は運動神経だけでは筋の発火量が足りない、つまり運動神経だけでは足りない。

 その他の情報40〜50%がいる。その中に皮膚から入る情報量が多量に必要となる。

 つまり皮膚感覚をコントロールすると筋力が上がる。

 皮膚からの情報量は多いほど良い。

 また筋・腱そのものにも動きを感じる情報が入ると筋力は発揮しやすい。

 つまり、筋や腱、関節、関節包などにも外受容器の役目があり感覚入力の働きがある。

 外受容器の機能低下は、筋の運動量の低下や関節の動きの低下につながり、

 加えて動きを感じない時はどこにどのように力をいれてわからない状況が続く。

 動かし方がわかって初めて筋力も上がるし正しい関節の動きもできるようになる。

 このように皮膚感覚の低下は悪循環の繰り返す結果につながっていく。

 
 靴下で皮膚感覚を低下させ更に靴で足を閉じ覆い被せ固定してしまっています。

 これらの行為は足底の感覚入力の低下に加えて、更に本来の足の関節の動きの低下、

 正常な関節可動域の低下、足の筋の低下などにつながってしまうこととなります。

 つまり表層の感覚の低下を含めて深部感覚感覚と呼ばれる体性感覚が低下して

 反応も遅くなる? 狂ってしまいがち? あるいは正常な行動を忘れてしまう?


それらを覚醒させるために素足での歩行訓練が必要なのです。

加えて頭で意識して、あるいは目で見て感覚を意識しながら行うことが必要なのです。


皮膚の重要性はこれだけではありません。

 今回の趣旨ではありませんので、述べませんが参考文献を二つ紹介します。

 非常に簡単で端的に述べられている安価な本。
  
  「皮膚は考える」 傳田光洋 岩波新書
  
  <目次>
   序論ー感じ考え、判断し行動する皮膚
    1、皮膚は最も大きな臓器「外臓」である。
    2、電気仕掛けの皮膚機能。
    3、情報伝達物質を生みだす皮膚。
    4、皮膚はセンサーである。
    5、皮膚は脳である。
    6、身体の健康、こころの健康も皮膚から
   むすびー皮膚科学が拓く未来の医療

  皮膚感覚を利用した理学療法を紹介している本

  「理学療法ハンドブック 改訂第4版」  細田多穂,柳澤 健 編集  医学書院

    第2巻 治療アプローチ ●第37章 触圧覚刺激法 小林考誌
 
ご参考にしてください。

  
本来は素足で日常生活を行い、素足での歩行訓練が良いのですが、

現在の社会情勢では難しいかもしれません。

したがって、正しい運動方法を行い軌跡を覚醒させるしか方法はない。

このために、正しい歩行を意識して行うしかないのです。

もちろん、各関節、対応する筋・腱などの機能を正常化する治療と並行して

行う必要はあります。



ではどうすればよいのか?

外出時の靴の着用および靴下の着用は仕方がないでしょうが・・・・・・・・・・・・・

家庭内においての日常生活は、素足で生活してください。

日常生活において、家のなかで手袋を常時着用している人はいないでしょう。

同じですね。

感覚は、手の指先、手の掌、唇の次に足趾や足底部が鋭敏なのです。

本来、常時靴下、靴を着用すれば気持ち悪いし違和感を常時感じるはずです。

感覚が低下してしまい感覚が狂ってしまっているとしか思えません。

お仕事などで外出しない時、あるいは家庭内では素足で生活してください。

私は冷え性で困るという方がいるかもしれません。

素足は冷え性にも有効だと思っています。・・・・・・・・・・が、

どうしても困る方は足首を締め付けないざっくりとしたレッグウォーマをしてください。

靴下よりも足首に空気層を創ってあげるレッグウォーマの方が温まります。

長期に続けて素足で生活していると冷えも感じなくなるでしょう。


そして家庭内では歩行訓練はできないと思いますので、家庭内での歩行時には、

最低限次の二つ、

 着地は踵のやや外側で!!  

 足先と膝の方向が常に一致!! 

するように意識してしながら歩行して家事などを行うようにしてください。

しかし、いつも意識もできないので、時折思いだし確認して認識して行ってください。

変形性膝関節症は、女性に多いので家庭にいる時間も男性より多いと思います。

是非、実行してください。


次に、外出時あるいは積極的な歩行訓練になるのですが、原則は素足ですが無理な場合、

靴選びが重要になります。


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膝関節(153)

変形性膝関節症

足部について

今まで、後足部の後足部回内、回外、前足部の回外・回内を述べました。

実際の歩行において、ご自身でこの運動は意識して運動はできないと思っています。


したがって、通常の歩行のポイントを述べてみます。

まず最初に以下のことに注意してください。(順次書き足していきます)


1、踵で着地する。

  アキレス腱の断裂や捻挫等の治療上に必要な場合は仕方がないですが、

  通常の歩行時において、つま先での着地は禁止です。

  靴に注意してください。

  よくハイヒールなど足先が細いので外反母趾になり易いのでダメと言われます。

  それも真実かもしれませんが、たとえ幅が広い靴であっても踵が高く、指先が低い靴は、

  指先の近くで着地し易くなり、尖足位歩行気味になり易いので避けてください。

  歩行時は、踵での着地を意識してください。これは歩行の原則になります。

    
2、踵のやや外側で着地する。着地時の脛骨は中間位(足首は中間位)

   遊脚相では宙に浮いた脛骨は回外して、後足部も回外位しています。

   実際の歩行中には後足部を意識することは出来ないといます。

   踵着地時は踵のやや外側を意識して着地してください。

   着地時には足はやや外転するので膝関節と足先が同一方向を向くように着地する。

   足尖と膝関節の方向は一致させて歩行する。

   膝関節の膝頭方向が足先の方向の内方あるいは外方に向かないように歩行する。

   歩行の原則です。

   このような意識で着地すると、着地時は脛骨、大腿骨が中間位、距腿関節やや背屈

   距骨下関節回外位で着地し易くなります。


3、踵着地時は膝関節が伸展位でですが、着地瞬間には屈曲する必要がある。

  実際の歩行は連続していますので、身体の重心は絶えず前方にかかりながら歩行しています。

  遊脚相の脚が振り出され、立脚相の踵着地時には足底の踵骨の面が地面に接地後

  スグに足首が背屈位から底屈に方向転化し、膝関節が屈曲して、踵骨の前方に転がるように

  前方に体重移行してスムーズな歩行を可能にします。

  このように、着地の瞬間は膝関節は伸展位から屈曲して力は抜けていくのです。

  この瞬間に、脛骨は急速に内旋して、大腿も内旋します。
  
  膝関節伸展位での踵着地というが、膝関節が棒のように一直線で着地するわけでは無い。

  武道の世界ではこのように膝関節の力を抜くことを「膝を抜く」と呼んでいます。

  肩の力を抜くという感覚と同様に膝の力を抜く動作は重要な行為だと認識されています。

  「力を抜き」「力をため」次「力を発揮」するための重要な行為です。

  なかなかこの感覚をご自身で会得するのは難しいかもしれません。

  
  着地時に膝を意識するよりも足首が背屈して転がっていく足を意識する方が

  膝関節が屈曲しテ力が抜ける感覚がつかみやすいかもしれません。

  この感覚を掴むのは少し意識する必要があります。

  是非、意識して歩行訓練してください。


  この感覚をとらえるとができると、着地時における踵接地および足底接地において

  脛骨、大腿が中間位から内旋運動、同時に後足部の回外位から回内方向へ運動

  前足部の浮遊状態から回外の動きが自然に近い形が出来ていると思われます。


  足部の柔軟性、柔らかい脚を形成するような動きになる可能性が大きくなります。

 
  1、2、3は踵接地から足底接地までの意識で注意するポイントになります。

 
  次は、足底着地から片脚立脚の立脚中期から踵離地においてのポイントです。

  これは歩行における身体移動のために、硬い足部を創る動作に移ります。



4、足底の体重移動の意識をしてください。(大まかで良い)

  転がる足の体重移動は後足部の踵外側、中央、サイドウエッジから徐々に前足部に移動し

  第5、第3中足骨、母趾球を通過し、母趾、母趾尖を抜け立脚相から遊脚相に移る。

  この足底にかかる体重の重心移動に意識を置いてください。

  
  身体を推進させるのは、前方に傾いた身体を骨盤が前傾して股関節、膝伸展が伸展する。

  足首が底屈位から背屈しするにつけ膝関節、l股関節は伸展する。

  当然、脛骨、大腿骨は外旋していく。

  後足部は回外し、前足部は回内する。

  身体を前方に推進させるための下腿の伸展力を伝えるために、大腿、脛骨は外旋し

  後足部は、回外して推進のテコになり可動性の無い硬い足をつくります。

  前足部は、回内して立脚の足から他側の遊脚への体重移動を効果的に行う。

  踵離地に踵には荷重がかかっておらず第5、3、1中足骨で荷重を支えているが、

  母趾に全くかかっていない。

  踵離地後スグに第5中足骨には荷重がかからなくなり、第3、1中足骨、母趾に

  かかり、足尖離地直前には、第3、5中足骨にも荷重はかからず、

  最終的に母趾をが抜ける。

  母趾には最終的に荷重が一点集中して荷重が抜けていきます。

  足底にかかる荷重の意識は最初に述べたような大まかな意識で行う。

  踵離地以降もこのままの状態が続くと前方に推進された身体が転倒してしまうので、

  遊脚している側の片脚が自然と振り子のように前方に振り出されて踵着地に備える。


  母趾で蹴って身体を前方に移動して歩行しているのではありません。

  母趾は踵離地以降に荷重がかかり足尖離地以降にしか荷重はかからない。

  母趾は最終的に体重がかかり最終負荷が母趾から抜けていく。

  
  歩行時に前傾した身体があたかも空から引っ張られて一歩前進するという

  「スカイフック」という状況がこの状態を示したものです。

これらの繰り返しですね。

  
まず、意識する歩行のポイントを述べました。

足部の後足部および前足部の回内・回外は意識しての歩行はまず無理でしょう。

また加筆していきますが、今回までのことを頭で意識してゆっくりと歩行してください。


膝関節、股関節、足関節(距腿関節)の屈曲・伸展を頭で意識して、

頭で意識して、多少のフォームは崩しても時折、下肢・足先などの方向も見ながら、

頭で意識して、足底に感じる体重の移動を感じながらゆっくりと歩行してください。



touyou8syok9 at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 変形性膝関節症 | 足部について