2016年12月

2016年12月29日

腰痛(2)

腰痛症

前回述べたレッドフラッグに該当しない人ならば、まず、保存療法になります。

ほとんどの場合には保存療法が有効です。


画像診断などで、明らかな異常が見つかる特異的腰痛が全腰痛の約14%といわれています。

最も多いとされている腰椎ヘルニアや脊椎狭窄症などの特異的腰痛の人達においても、

手術に至る場合においても、せいぜい5%ということです。

(現状ではもう少し多いようにも思いますが・・・・・・)

従って、たとえ特異的腰痛においても、まず保存療法が行われます。

モチロン、非特異的腰痛の場合は手術の心配はまず必要アリマセン。


では、特異的腰痛の人達の問題は、いつまで保存療法を続ければ良いのか? 

いつ手術に踏み切るのか?

手術後の経過は?

以上の三点が心配、不安になっていると思います。


特異的腰痛の治療で重要なことは、保存治療に固執し過ぎないことです。

まず神経障害を進めてしまううと、痛みやしびれが、たとえ手術に踏み切っても

神経障害が進みすぎて神経機能が回復できない状態まで追い込まれてしまいます。

神経障害の回復には非常に時間がかかってしまいます。

従って、保存治療か、手術治療かの判断は症状の進行程度を見極めて行うことが重要です。

手術後の経過においても、手術に至るまで神経障害が進行してしまった人には、

下肢の末梢にしびれが残ったり、神経障害性の痛みが残ったりする傾向が多いようです。

また何度も手術を繰り返す場合も多いようです。

また困ったことに、再手術に消極的であったり、他院で手術をした患者を診たがらないお医者様も

多く見られるようです。

従って、いかに手術のタイミングが重要だと言うことでしょう。


このあたりを来年から述べていこうと思います。


さて今年の一言は「金」となりましたね。

何回目でしょう?

世の中には「金」にまつわる話は多いですね。

「お金」には縁は無くても、人生における「金メダル」をいただけるように努力したいです。

今年お世話になりましてありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。




touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 腰痛 

2016年12月15日

腰痛(1)

腰痛症

今回から腰痛について

一般の医院においてもレントゲンの画像診断などにおいても約70%ほどが確定診断ができず、

(このように腰痛全体の約85%は、レントゲンなどの画像検査では腰に明らかな異常が見られない

 腰痛を非特異的腰痛という。)

椎間板ヘルニアが4%、脊椎圧迫骨折が4%、脊柱管狭窄症が3%、脊椎すべり症が3%

悪性腫瘍が0,7%、化膿性脊椎炎においては0,01%とされています。

(一方、このように腰に明らかな異常が見られる腰痛は特異的腰痛と呼ばれており、

 腰痛の約14%とされています)

皆さんがよくご存じの代表的な疾患である腰椎椎間板ヘルニアを含めても、外科的手術の対象となる

特異的腰痛は、せいぜい5%ということです。

その他、内蔵の病気、骨のがんや細菌感染などの内科的疾患が原因の腰痛は、

腰痛全体の1〜2%程度といわれる。


まとめると

腰痛症の約85%は、画像検査などでは腰に明らかな異常が見られない非特異的腰痛。

腰痛症の約14%は、画像検査などでは腰に明らかな異常が見られる特異的腰痛。

    特異的腰痛中で、最も多い腰痛ヘルニア、脊柱管狭窄症を合わせると約7%。

    外科的手術に至る特異的腰痛はそのうちの5%

手術に至る腰痛は非常に少ないですね。

しかし、腰痛に悩む日本人の数は、人口1000人あたりの人数で95,1人(2005年厚生統計)

日本人10人に一人の割合ですが年年、増加の傾向にあるということです。

無視することができない疾患です。


いつも思うのですが、どのような疾患でも治療サイド、患者サイドに必要なことにがアリマス。

知らないこと、知っていること、できること、できないこと、を分別し認識することが大切です。


そこで腰痛の場合に最初に注意すべき事

重大な脊椎病変である赤旗徴候(レッドフラッグ)に注意する。

 重大な脊椎病変とは悪性腫瘍、脊椎感染症、骨折、解離性大動脈瘤、強直性脊椎炎、
 馬尾症候群といったものです。

 これらは重篤な病気です。

 「腰痛」がこれらの重篤な病気の症状の一つとして現れるわけです。

 万一それに当てはまっていた場合は、大変です。

 患者数としては、全腰痛の5%以内(その大部分が骨折による腰痛)で少数ではありますが、

 決して見逃さないように!!

★一般的なレッドフラッグ

   1ヶ月以上続く腰痛、夜間の安静時痛がある。痛みで夜も寝むれない。

   進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢がない、動作と無関係)

★癌をみつけるレッドフラッグ

  年齢50歳以上、癌の既往、説明のつかない体重減少、
     
★乳癌、前立腺癌、肺癌、腎臓癌の既往

  最も骨転移が多い癌になるので腰痛も多い

★化膿性脊椎炎に対するレッドフラッグ

  静脈注射の乱用・尿路感染・皮膚感染、脊椎の打痛、発熱・悪寒、免疫抑制状態

★圧迫骨折に対するレッドフラッグ

  年齢70歳以上、外傷の既往(高所からの転落、交通事故など)、ステロイド使用

★身体所見では

 馬尾神経圧迫症状、特に肛門周囲の膀胱障害(尿閉、頻尿)、下肢のひどい神経症状、

 肛門括約筋の弛緩などに注意する。

★その他、全身の身体所見では
 
 全般的な体調不良

 原因不明の体重減少

 腰部の強い屈曲制限の持続

 胸部痛

 身体の変形

 発症年齢が20歳未満か、55歳を超える


以上の所見が、存在するのか? 存在しないのか?

必ず確認してください。

レントゲンのみではなくMRIや血液検査などの化学的検査も必要になります。


上記のレッドフラッグに該当しない人であれば、まず「重大な脊椎病変」ではないと考えてよいようです。

ただし、例外の可能性は、0,004% 程度との報告もあります。


次に確認すべきこと。次回に。





touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 腰痛 

2016年12月01日

膝関節(244)

変形性膝関節症

手術について。

最後には、培養軟骨の移植手術になります。・・・・・・・・・・・・・が、

一時期新聞などで大騒ぎされましたが、念ながらまだまだ実用化にはほど遠い段階です。


膝関節について長期にわたって書き続けてきました。

まだまだ書き足りない不十分な点も多くあるとは思いますが、このあたりで一応

終了したいと思います。


次回からはこれまた多い腰痛について

一般の医院においてもレントゲンの画像診断などにおいても約70%ほどが確定診断ができず、

椎間板ヘルニアが4%、脊椎圧迫骨折が4%、脊柱管狭窄症が3%、脊椎すべり症が3%

悪性腫瘍が0,7%、化膿性脊椎炎においては0,01%とされています。

この腰痛も、皆さんがよくご存じの代表的な疾患である腰椎椎間板ヘルニアを含めても、

外科的手術の対象となるのは、そのうちのせいぜい5%ということです。

私達が充分に対応できる疾患になります。

ゆっくりと進めていきます。






touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 膝関節 | 変形性膝関節症