2017年10月

2017年10月26日

腰痛(27)

腰痛症

特異的腰痛の問題

★MRIなどの画像診断と現在の症状の比較の確認

画像診断は画像診断です。映っているのは画像は間違いの無い事実です。

その事実が、実際に表している症状と関連性が本当に存在しているのか?存在していないのか?

が重要なのです。

 1,感覚麻痺の有無を確認
 2,腱反射を確認(亢進しているか?減弱しているか?) ※少しコツが必要ですが・・・・・
 3,病的反射を確認
 4,運動麻痺の有無を確認

前回は、神経根の支配する筋との関連性を説明しました。

それでは、筋力がどの程度のあれば良いのでしょうか?

要は、動作筋に抵抗を与え筋力を調べるのですね。

    筋力は5〜0までの6段階に分けます。

    筋力5は、正常:強い抵抗を与えても、完全に運動
    筋力4は、良好:ある程度の抵抗に打ち勝って、正常可動域いっぱいに運動できる
    筋力3は、やや良好:抵抗を加えなければ、重力に抗して正常可動域いっぱいに運動できる
    筋力2は、不良:重力を除外してやれば、正常可動域いっぱいに運動できる
    筋力1は、痕跡:筋のわずかな収縮はおこるが、関節は動かない
    筋力0:筋の7収縮が全く認められない。

    つまり、筋力4を確認できれば良い。

    筋力4の状況は、積極的に保存療法を続けます。

    筋力3は筋力テストでは、やや良好になっておりますが臨床においては要注意段階です。

    筋力3の状態においては抵抗に打ち勝てない状態ですので、
    日常生活には不便を感じるケースが時折発生する可能性があります。
    経過観察しながら注意して保存療法の必要があります。

    筋力2まで落ちれば、日常生活で不便が感じられる場合も多く出現します。
    保存療法の限界になっていると思ってください。
    手術も念頭に置かなければならないケースです。
    少なくとも医師ではない我々のような施術者からは手が離れる段階でしょう。

    筋力3の状況が、私達あるいは一般の人の確認の限界だと思っていただきい。
    保存療法にこだわっている段階ではありません。

    ただ実際にはヘルニアと診断された人で筋力2の人は非常に稀です。

    既に手術してしまっているのかも?

    筋力3の人も稀のように思います。

    従って、あえて手術に踏み切らないケースも多いのでしょう。

    手術に踏み切る場合においても、むしろ疼痛の軽減が目的のケースが多く?

    筋力の低下あるいは感覚の低下で手術に至るケースはむしろ少ないように思います?


さて前回のように各筋の筋力を測ることは、非常に時間がかかります。

臨床のベッドサイドではもっと簡易的に調べます。

臨床のベッドサイドで下肢が床に着くかない状態で坐位

  ★重力の抵抗のみの筋力3を観察。並行して筋収縮を観察

     自力で膝の伸展・屈曲、足関節の屈曲・伸展、足趾の屈曲・伸展

     足関節の内反・外反を観察

  ★抵抗を加えて筋力4を観察

     坐位で膝伸展に対する抵抗、、膝屈曲にたいして抵抗

     足関節の内反に対する抵抗、外反に対する抵抗

     足関節の屈曲に対する抵抗、背屈に対する抵抗

     足趾の屈曲、伸展に対する抵抗、母趾の屈曲伸展に対する抵抗

     もっと大雑把には

      つま先立ちと踵立ちができるか?できないか?
次に、

  ★筋萎縮を確認する。

     大腿周囲長:膝蓋骨の10兢紊任侶彗する。

     下腿周囲長:下腿の一番太い一で計測する。

     患側と健側の周囲長が2儖幣紊虜垢あると要注意。

以上の筋力の減弱、麻痺あるいは筋萎縮の有無を調べます。


画像診断と症状の一致がなければ、それほど心配がありませんが、 

もし画像診断と症状に一致があれば注意を要します。

特に筋力3の場合は保存療法を続けても良いでしょうが要注意です。

筋力2に低下しないように・・・・・・・・・・・


ベッドサイドで一連の動作確認するには、

  1,反射を観察

     膝蓋腱反射、アキレス腱反射、バビンスキー反射

  2,知覚を観察

     脛骨内側稜、外側、足底外果の下方

  3,筋力を観察(自動運動および抵抗を加えて運動)

     膝関節屈曲、伸展

     足関節内反、背屈、足趾背屈

     足関節外反と底屈、足底屈曲

  4,筋力低下が認められれば筋萎縮を観察する。

わずかな時間で、L2からS1までの神経根の障害の検査が大まかに可能です。

時間にすれば3分もあれば充分すぎるでしょう。

このようにして必ずMRIの画像による所見と筋力、知覚、反射が一致するかどうかを観察する。


腰椎椎間板ヘルニアあるいは脊柱管狭窄と診断された皆さん、

あなたの、腱反射、知覚、筋力はいかがでしょうか?

必ず確認してください!!

あらゆる保存療法は、それから始まります。

また保存療法の継続中の場合も必ず定期的には確認してください。






touyou8syok9 at 21:00|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛

2017年10月05日

腰痛(26)

腰痛症

特異的腰痛の問題

★MRIなどの画像診断と現在の症状の比較の確認

 1,感覚麻痺の有無を確認
 2,腱反射を確認(亢進しているか?減弱しているか?) ※少しコツが必要ですが・・・・・
 3,病的反射を確認

前回はここまで、今回は、

 4,運動麻痺の有無を確認

   ヘルニアの神経根の圧迫による症状は麻痺による筋力低下です。
   
   ヘルニアが神経根を圧迫すれば、その各支配神経の影響を受けている各筋肉の

   筋力低下があるか? ないか?を調べます。

   各筋の動作をしていただきそれに検者が抵抗をかけて調べます。

 以下に筋肉の主な支配神経と作用および抵抗方法を述べます。

   実際の臨床ではもっと簡易な方法で調べて確認するのですが・・・・・・・・・・・

   治療臨床にも役立ちますので今回はあえて神経支配される主な筋肉と作用述べます。

   
   〇前脛骨筋:L4-5:足の内側縁を挙げ、かつ足を側方に屈する。

         足を背屈、内反させ検者は足背から抵抗を加え強さを診る。

   〇後脛骨筋:L5ーS1:足を底側方に屈し、かつ回外する。

         足を軽く足底に屈曲させ、検者は内側より足を外反させる力をくわえる。
         これに逆らうように内反させて抵抗力を診る。

   〇長、(短)腓骨筋:L5ーS1:足を底側に屈し、かつ外反する

         患者の足を握り足底に屈曲、固定させる。患者には抵抗に逆らって足を外反させる。
                  
   〇長・(短)趾伸筋:L4ーL5:足および第2〜5趾を背側に屈し、足の外側縁をあげる

         足趾を検者の抵抗に逆らって、背屈させる。

   〇長・(短)趾屈筋:L5ーS1:第2〜第5趾の末節を屈し、足をへ底側に曲げる。
 
         足趾末節を検者の抵抗に逆らって。足裏に屈曲させる。

   〇長母趾伸筋:L4-L5ーS1:母趾を伸ばし、足を背方に引き足内側縁をあげる。

         母趾を抵抗に逆らって背屈させる。

   〇長母趾屈筋:L5-S1:母趾を底側にひく

         母趾を抵抗に逆らって屈曲させる。

   〇腓腹筋:S1-S2:足を底側に屈し、踵をあげ、、膝関節を曲げる。(二関節筋)

         腹臥位で膝伸展し、足を足底に屈強させ足底より抵抗を加える

   〇ヒラメ筋:S1−S2:足を底側に屈し、踵をあげる。(単関節筋)

         股関節、膝関節を屈曲させ、足底より抵抗を加え足関節を底屈させる。

   〇大腿四頭筋:L2ーL3−L4:4頭からなり、3つの単関節筋と1個の2関節筋からなる
                    全体として下腿を伸ばし、大腿直筋のみ大腿を上方にあげる。

         仰臥位に、一側の足を伸ばし、多足の膝の所においた
         検者の腕の上にのせる。賢者はもう一歩運手で患者の足首を握り、
         下方に圧迫して患者は下腿をできるだけ伸展するように命じ、抵抗を診る。
   
   〇大腿屈筋:L4-L5-S1:後大腿筋として大腿二頭筋、半腱様筋、半膜腰筋

         仰臥位で膝を立てさせる。
         検者は患者の足首を握り、引き伸ばすようにし、患者にはこれに抵抗して
         膝を屈曲するように指示する。

         もう一つの方法、
         腹臥位にて、膝屈曲させ、検者はこれを伸展するように力を加え、
         その抵抗を検査する。

   〇大殿筋:L4-L4-S1:股関節の伸展

         腹臥位で股関節を抵抗に抗して進展させる

   〇中殿筋:L4-L5ーS1:大腿の外転

         側臥位で、下肢を伸展させ上側の下肢上から圧迫し、その抵抗に抗して
         これを上方に外転する。

   〇小殿筋:L4-L5ーS1:大腿を外側方に回転する

         腹臥位で、膝を曲げた患者の足に外側から抵抗を加え、これに逆らって
         股関節を内旋する

   〇大腿の内転筋群:L2-L3-L4:
  
         仰臥位で両膝をつけるように力を入れさせ、検者は両膝または両足の
         内側から力を加え、これを引き離そうとする。

   〇腸腰筋:L2-L3-L4:腸骨筋、大腰筋、小腰筋からなる。
              腸腰筋全体として股関節を屈し、大腿骨を前上方に挙げ、
              同時に外旋する。

         仰臥位で股関節、膝関節をそれぞれ90度屈曲させ毛邪の手を内側に入れ
         大腿前面に抵抗を加え、これに逆らって上腿を屈曲させる。

要は、神経根の影響を受ける各筋力の主な動作に対して抵抗を与え筋力を調べます。

患側と健側の筋力の減弱を調べます。

健側と患側の筋力の差がなければ心配いりません。

それでは筋力がどの程度のあれば良いのでしょうか?

以下次回に、ベッドサイドでの簡便な方法とともに、
 

touyou8syok9 at 21:00|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛