2017年12月

2017年12月28日

腰痛(34)

腰痛症

特異的腰痛の問題

腰椎に直接付着し脊柱の分節的な働きをするローカル筋が安定性を得て、

骨盤や胸郭と継ぐグローバル筋が運動し、腰椎の保護しながら腰椎、脊柱が動き

体幹が安定しながら四肢が動いて一連の大きな運動が完結する。

このような一連の動作が整然と働けば何の問題はありません。

ところが

なんらかの原因でアンバランスが起こると脊柱の安定化機能の不全がおこります。

最初は単に筋や筋膜、筋附着部、骨膜などの組織に負荷がかかり疼痛がおこる。

あるいは椎間関節、仙腸関節、線維輪が損傷したり変性の椎間板などに

運動動作の負荷が加わり疼痛がおこる。

ここまでは単なる腰痛症の機能的障害であり器質的な変化はない。

MRI等には何ら異常は認められないでしょう。

機能的な障害の場合は診断名が確定しづらく、腰痛の病態や疼痛の発生原因を

特定することが困難な場合が多いす。

そして

このような状態が長期間つづくと少しづつ器質的変化を生じます。

これらが慢性的に繰り返されたりすると単なる機能障害から椎間板の脱出あるいは

黄色靱帯の肥厚、硬化などの器質的変化による器質的障害に移行してしまいます。

この段階においは、MRIなどの画像診断の網に引っかかってしまいます。

そして特異性腰痛である腰椎ヘルニア、腰椎狭窄症と診断されます。

器質的な変化が明確なほど単純、簡単に病名が確定し易い。

脱出した椎間板、狭くなった脊柱管が神経を圧迫し疼痛やシビレが発生する?


いかがでしょう?

椎間板ヘルニアあるいは狭窄症は腰痛の症状の外に、神経症状として

運動麻痺による筋力の低下、感覚麻痺による感覚の消失などの障害がある。

正常反射の減弱が認められる。

病的反射の亢進が認められる。

馬尾症候群が認められる。

以上のような症状が認められるハズ?

そしてこのような症状が認められれば手術の必要になるでしょう。

しかし、手術は非常に稀ですので多くは保存療法になります。

その保存療法において、

非特異性腰痛症と特異性腰痛症と治療の方法に違いはあるでしょうか?

非特異性腰痛症の疼痛症の段階でキチント治療するべきで、

椎間板ヘルニアあるいは狭窄症であっても早期にキチント治療すれば、

手術を避けれると思いを寄せるのは私だけでしょうか?



今年も無事にブログを続けるコトができました、ありがとうございます

例年の如く、

今年の一文字漢字は、「北」という結果になりましたね。

このブログでも過去に「有事にそなえる」というお話をいたしました。

自国民を拉致されて何もできない。

領土の近海にミサイルが落ちてもなにもできない。

領空を通過するミサイルを発射されても何もできない。

「北」の有事があるにもかかわらずなのもできない。

他国に領土を奪われて実効支配されていても何もできない。

二国間の協定を結んでも簡単に破棄されてしまう日本。

「有事」がおこれば、いったいどう対処するのでしょうか?

国民の生命、財産などを守るのことは憲法でも保障されています。

対処すべき手段、方法、そのための用意は必要なのは当然でしょう。

未だに「話し合いの外交で解決できる、解決すべきだ。」

「平和」を訴える続ける楽観主義者、現実を直視しない能天気な人たち・・・・・・・・

軍備、交戦権をもてないので安保協定を結んでいるのにそれさも反対。

憲法の改正さえも認めない、自衛隊もいらない。武器の使用も認めない。

外交は重要ですが、外交は、単なる話し合いではありません。

仮に解決しても実行されなければ解決していない。

空手形の連発であれば、話し合いが延延つづきそのうち破壊、侵略される?

武力あるいは経済などの圧力というバックボーンが存在して初めて実行が可能です。

有事がおこった場合一体どのように対処するのでしょうか?

個人の身を守る、家族を守る。家庭をまもる。財産を守る。・・・・・・・・・・

自分自身で不可能な場合には警察、消防、銀行、法律などの大きな国家権力に頼ります

金銭的に余裕がある人ならば、さらにホームセキュリテイーに依頼するでしょう。

自分自身では守りきれない部分を金銭でも大きな力に託しているのです。

国同士の争いで自国を守る場合は、更に大きな力に頼るのが理の当然でしょう。

日本国がなくなれば、日本人である個人も消滅です。

「平和」を訴える人はキット、身の危険、家族の危険、財産の危険に直面しても

国家権力にも金銭にも頼らないで、当事者同士の話し合いで解決するのでしょう。

ましてホームセキュリテイーなどと契約している人は皆無なのでしょう。


翻って健康も同じですね。

あのとき、こうすれば良かった、もっと先手を打っておけば良かった・・・・・・・

有事に備えていれば・・・・・・・・・・・・

「時遅し」「後の祭り」にならなければと思います。

良いお年を迎えください。





touyou8syok9 at 21:30|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛

2017年12月21日

腰痛(33)

腰痛症

特異的腰痛の問題

グローバル筋は、胸郭と骨盤と直接しています。

 多関節筋が多く、運動の力のモーメントが大きいので力限とし働く。

 関節に大きな早い動作をおこさせるモビライザー(mobilizer)としての役割を担なっている。


しかしながら、スタビライザー、モビライザーとして働く筋があります。


1、グローバル筋でスタビライザーとして働く筋

  姿勢保持筋として働きます。(姿勢保持系グローバル筋 )

  ローカル筋のモビライザーとして働く筋と協調、補足しながら働きます

 <代表的な筋肉>

   腸腰筋(大腰筋、小腰筋、腸骨筋の3筋の働きとして)

    腸骨筋は、椎体には直接付着しないいで大部分は大腰筋の内側に合している。

   体幹の筋ではありませんが、アフター筋として同様の性質で働く筋

    大殿筋など

 <特徴>

   表層にある筋ボリュームの大きな単関節(基本的には単関節)あるいは二関節筋

   大きな関節運動をおこすことが得意な筋肉です。

   姿勢支持の機能が優位に働き、ストレスを受けると緊張短縮する性質をもつ。

   特定方向の動きに対して張力を発揮して、動きの制御をおこなう。

   このように姿勢保持としてエキセントリックに働いたり、身体を大きく動かすために

   コンセントリックに働いたりと、多機能な機能を持ち合わせています。

 <性質>

   高負荷・高スピードにも対応できつつも、関節をズラす力はそれほど強くない。

   ただし可動域の最終ポジションによってはかなり関節軸をズラす力を発生させる
   筋肉も多くある。

   ローカルモビライザー(体重支持インナー)で支えきれない、強い・速い力に対して、

   協調して働いて姿勢を保持してくれます。

   またグローバルモビライザーの協調筋として、大きく関節運動を起こす際にも

   一緒に働いてくれたりします。

   ローカルスタビライザーと協調、補助として働く場合が多いので区別ま明確ではない?

   体幹機能全体に焦点を当てることが重要だと思っています。


2、グローバル筋でモビライザーとして働く筋

   一般的なグローバル筋でアウター筋(相動性グローバル筋)

  <代表的な筋肉>

     脊柱起立筋:腸肋筋、最長筋が脊柱起立筋として胸腰筋膜で被われて大きな
             コンパーメントを形成しています。

     広背筋、僧帽筋、腹直筋、外腹斜筋、

      ※広背筋、僧帽筋は脊椎にも直接付着しているので、純粋にグローバル筋と
       呼べるかどうか?
       機能的には非常に大きな力を発揮するモビライザーとして、あるいは、
       抗重力筋として常に安定した力を発揮するとしてスタビライザーといて
       働いています。
       体幹の筋として、ローカル筋でもありグローバル筋でもある?・・と思う。

     体幹の筋ではありませんがアフター筋として同様の性質で働く筋

      上腕の筋:上腕三頭筋、上腕二頭筋など

      前腕の筋:橈側手根屈筋、総指伸筋など

      大腿の筋:大腿直筋、ハムストリングなど

      下腿の筋:前脛骨筋、腓腹筋など

  <特徴>  

    グローバルモビライザーは、表層にある二関節筋であり、強く・速く、複数の関節を

    同時に動かすことが得意な筋肉群です。

    基本的に多関節筋で、身体の表層に多く分布する。

    身体に特定の動きを引き起こすことがメイン。

    弱化・弛緩する性質をもつ。

    複数の関節をまたぎ関節面より遠い部位に起始停止を持つため、関節制御機能は無い。

    収縮すると関節をズラす力を強く発揮してしまいます。

  < 性質>

    高負荷・高スピードでのコンセントリック収縮をする。

    低負荷の運動ではそれほど活動しない。

    筋力が大きいため疲れやすく、持久力はあまり高くない。

    そのため使う必要がないときは、基本的に働かない。

    使われる際には爆発的に働くという感じの収縮特性を持ちます。


姿勢筋と相動筋

姿勢筋は短縮の傾向にあり、相動筋は弱化の傾向にある。

姿勢は、主動作筋、拮抗筋の機能異常を示している場合が多い。

  腸腰筋ー大殿筋

  脊柱起立筋ー腹筋

  ハムストリングー大腿四頭筋など

touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛

2017年12月14日

腰痛(32)

腰痛症

特異的腰痛の問題

グローバル筋とローカル筋の基本をもう少しお話します。

筋肉の性質を知っておくことは無駄ではないです。むしろ非常に有益です。

ローカル筋は単関節筋のため安定性ということでほぼ機能は一定しています。

ローカル筋は椎体間の安定性を保ち、脊椎の分節的なアライメントを調節しています。

基本的に関節の安定性を保つスタビライザー(stabilizer)としての役割を担っている。


それでもスタビライザー、モビライザーとして働く筋が有ります。


1、ローカル筋でスタビライザーとして働く筋

  主に関節の抑制筋として働く。

  <代表的な筋>

    腹横筋、多裂筋など

    頸部においては頸長筋、後頭下筋群など

    体幹の筋ではありませんがコア筋として同様の性質で働く筋

      肩関節においてはカフ筋 (ローテーターカフ)・・・・

      股関節においては外旋六筋など

  <特徴>

    制御する関節の近くに筋の起始停止を持つ深層の筋肉。

    筋のボリュームが小さく、筋の長さが短い。

    関節の中心軸の制御に力を発揮する。

    ジョイントセントレーション(関節の中心化)とかPICR(瞬間回線の軌道)の制御

    要は、動作時に関節がブレ、ズレがないように保護することが主な役割です。

    関節包に付着を持つローカル筋も多く、関節が動く際に関節包を引っ張り、

    関節面に挟み込まれないようにする機能などをもつ。

  <性質>

    低負荷、低スピード運動〜高負荷、高スピード運動の全てにおいて働く。

    持続的な収縮能力(動作時に力が抜けずに一定に働き続ける)をもち続ける。

    全方向性、あらゆる負荷にも対応できる関節の制御をおこなう機能を持つ。

    そして相反神経支配を受けないために、常に安定した力を発揮できる。

    筋肉が小さいため、体重を支えるなどの負荷には耐えれない。

    そのためにも体重支持にはローカル、モビライザーなどが協調して働いてくれます。

    その際には、関節中心軸がズレないように目立たないように働いている。

 
2、ローカル筋でモビライザーとして働く筋

  姿勢保持筋として働く。

 <代表的な筋肉>

   ※大腰筋、腰方形筋、内腹斜筋 

   ※体幹筋のローカル筋のモビライザーとグローバル筋としてスタビライザーと

     厳密な分類は困難?

     大腰筋、小腰筋、腸骨筋の腸骨筋として働くとグローバル筋ですね。

     筋の分類は分類として(学問上)、特徴、特性は理解していると臨床に有益です。

     体幹機能全体に焦点を当てることが重要だと思っています。

   体幹の筋ではありませんがコア筋として同様の性質で働く筋

     股関節の筋である小殿筋
 
     足関節の筋である後脛骨筋、腓骨筋など。

 <特徴>
 
   深層・中層の単関節筋。

   関節制御と姿勢保持の両方の機能を持っている。

   ただし、関節の中心軸制御に関わる機能はローカルスタビライザーほどありません。

   ある特定方向における制御しかできない。

   姿勢保持に関してはある程度の筋ボリューム、長さがあるためしっかりと働く。

  <特性>
  
   収縮力はそれほど強くない(赤筋)が、疲れにくく長時間働くことができる。

   緊張筋としてローカルスタビライザーと協調して働く。

   関節を折り曲げようとする外力に対して、エキセントリック収縮しながら力を発揮し、

   関節位置を保つように働いてくれます。

   つまり体重を支えるとか、日常におけるちょっとした動作において姿勢が崩れそうになった際に、

   姿勢をもとに戻すように関節を動かしてくれる筋肉群ということです。

   緊張筋のため随意筋だが脊髄反射により自動的にコントロールされている。

   そのため相反神経支配の影響を受ける。

   そのために拮抗筋の状況により上手に働けなくなる場合がある。


体幹機能全体に焦点を当てることが重要だと思っています。

次回はグローバル筋




touyou8syok9 at 22:00|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛

2017年12月07日

腰痛(31)

腰痛症

特異的腰痛の問題

グローバル筋とローカル筋の基本をもう少しお話します。


グローバル筋は、胸郭と骨盤と各椎体に直接しています。

 多関節筋が多く、運動の力のモーメントが大きいので力限とし働く。

 関節に大きな早い動作をおこさせるモビライザー(mobilizer)としての役割を担なっている。

ローカル筋は椎体間の安定性を保ち、脊椎の分節的なアライメントを調節しています。

 関節の安定性を保つスタビライザー(stabilizer)としての役割を担っている。


スタビライザーとしての役割は関節近傍にある単関節筋が担うことが合理的。

まさしく、脊椎の椎体間を継いでいるローカル筋がその役目を担う。

モビライザーとしての役割は関節に大きな早い動作をおこさせるための多関節筋が

担うことが合理的。

まさしく、胸郭、骨盤、椎体を継いでいる長く大きな多関節筋である

グローバル筋がその役目を担う。


スタビライザーはモビライザーに先だって収縮し、関節を安定させたうえで

大きな動作をおこすことが合理的で理想的な運動ができます。


そこで、単純に腰痛を考えてみます。


 体幹の深部筋の安定機構が充分働かない場合には、脊柱に不安定性が生じ、

 その繰り返しによって椎間板障害や椎間関節障害がおこることは容易に予測できます。

 単純にローカル筋がスタビライザーとして機能しないためです。

 ※短い筋の小さい力の長期間繰り返されることによって生じる障害です。

  大きな力が一気に加わると一度でも障害がおこることもあるでしょう。

また、

 体幹深部筋がスタビライザーとして充分に機能しない場合(筋力不足あるいは

 収縮開始時期が遅れたりしたりする場合など)には、

 体幹浅層筋であるグローバル筋が脊柱の安定化を図るために働くことも予測される。

 その過剰な活動が繰り返すことによって、筋・筋膜性障害、筋付着部障害が生じる。

 ※大きい筋の大きい力による遠心性収縮の繰り返しによる障害になります。

  一気に大きな力によって一度で障害を引きおこしたりします。


ローカル筋は安定性つまり関節の制御あるいは姿勢保持

短い筋なのでそれ以外の機能の多様性はないようです。

ところが、グローバル筋は以上のように安定筋としても運動筋としても働くようです。



日常的におきる腰痛を広背筋、多列筋を例にして単純に説明

 グローバル筋の典型である広背筋

   起始:胸腰筋膜、下位4〜8胸椎、全腰椎・仙椎の棘突起、肩甲骨の下角、
       腸骨稜、下位3〜4肋骨
   付着:上腕骨の小結節稜

 ローカル筋の典型である多列筋

   半棘筋に被われた多数の小筋で、仙骨背面から第2頸椎にわたる
   個々の筋は横突起と棘突起との間の溝内にあり、上方へ3〜4椎骨を
   超えて斜めに走る。

   起始:仙骨後面、全腰椎の乳頭突起および副突起、
   第7〜第4頸椎の下関節から起こり、内側上方に向かう
   付着:軸椎以下の全ての椎骨の棘突起、その筋束は少なくとも3〜4椎骨をはさむ。


仮に物を取ろうとして上肢を前方に出しながら挙上し腰痛がおこるとすれば

腰痛のケース1

 広背筋の長いモーメントにより起始である仙椎・腰椎、腸骨稜に大きな力が加わります。

 ここで、ローカル筋である多列筋がスタビライザーとして正常に機能していれば、

 広背筋の起始部である、腰椎、仙椎、腸骨稜の筋・膜膜あるいは付着部に

 負担がかかり、慢性の腰痛が起こる。

 あるいは、大きな負荷が急激にかかれば、急性の筋筋膜、付着部障害の腰痛がおこる。

腰痛のケース2

 ローカル筋である多列筋が充分働かない場合には、脊柱に不安定性が生じ、

 その繰り返しによって椎間板障害や椎間関節障害が慢性的におしやすい。

 あるいは、大きな負荷が急激にかかれば、急性の椎間板障害や椎間関節障害をおこす。

 多列筋がスタビライザーとして機能しなければ、グローバル筋である広背筋に

 遠心性収縮が働き、広背筋の起始部である、腰椎、仙椎、腸骨稜の筋・膜膜あるいは

 付着部に障害を慢性的におこしやすい。

腰痛のケース3、

 グローバル筋の広背筋、ローカル筋の多列筋の両筋の機能低下の場合。

 スタビライザー、ボビライザーとしての機能が正常に行われないので、

 慢性的に椎間関節障害などに加え筋・筋膜・付着部障害もおこす。


この三つのケースが基本になり、様々なケースをおこすこととなります。

物を取り上げる動作と共に腰を屈曲した場合

次に、その腰屈曲位置から伸展する場合

あるいは

物を取り上げる動作と共に腰を斜めに屈曲した場合

更に腰を捻ったり等々様々な動作が加わっていきます。

腰周囲だけでなく、上肢帯、前腕、骨盤、下肢の動作も加わります

様々な動作には様々な筋肉が関わり複雑となります。

腰痛のケースも4,5,・・・・・・・・・・・・・・・と複雑になります。

日常的動作の軽い負荷の場合は慢性的の腰痛症に陥りやすいし、

大きな負荷に急激に襲われれば急性の腰痛症に陥りやすい。


その腰痛は椎間板が脱出しているためおこっている腰痛?

正しくもあり、正しくもない。




touyou8syok9 at 21:30|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛