2018年01月

2018年01月25日

腰痛(36)

腰痛症

特異的腰痛の問題

腰部脊柱の退行性変化はその一部に多く見られます。

その一部に腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄などの特異性腰痛などがあるのです。

多くの場合は非特異性腰痛(神経根や馬尾症候はない、通常の腰痛症)であり、しかも疼痛は

繰り返して起きる慢性的な腰痛症として多く存在しています。

しかしながら何かの拍子に悪化したり、馬尾症候や神経根症状を引きおこせば特異性腰痛とし

その経過の予後あるいは手術の適応などの説明は必要になります。


それでは、いよいよ臨床になるわけですが・・・・・・・・・・・

特異性あるいは非特異性腰痛で保存療法をお続けになる場合は、

問診が非常に重要になります。

画像診断で診断された人ほど意外といい加減な問診になっています。

これはある意味現状では仕方が無いのです。

医院や病院の保存療法においては薬物療法が中心になるからなのです。

薬物療法においては、体内で吸収され全身に効果があるため、腰であろうが、膝であろうが、

足首であろうが、首であろうが、頭、肩、肘、手首であろうとも全く支障がアリマセン。

経済性効率が高く一応、一定の効果も認められるため現状では仕方が無い。

最近リハビリテーションが、手術後の療法として一部の病院が実施しているようですが

それも、施設、面積、時間的、人的、経済性において非常に心細い。

まして、腰痛症を含め手術に至るまでの保存療法において手技療法が基本となることは

極めてまれなケースであります。


臨床において画像診断は、疾患の確認の一つの手段であります。

画像診断で形態的な異常が認められたとしても、それイコール腰痛の原因ではないし、

そして多くの場合には、慢性的あるいは再発性であり長期経過を要しています。

症状や所見は、その場その時の時間的経過では変化をします。

今まで述べてきたように多種多様の要因があり、原因が一種類ということは稀。

それらの確認においてあるいは疾患の鑑別にも問診は非常に重要になります。


主訴

腰が痛い、シビレがあるだけではダメです。

疼痛  

   いつから始まったのか?どの位続いているのか?以前にもあったのか?

   発症から現状までのエピソード。

   安静時痛の有無、夜間痛、睡眠が妨げられる疼痛があるか?

   持続性の痛みか?間欠的な痛みか?

   動作や姿勢の変化によって疼痛の変化はどうなのか?

   入浴や天候での疼痛の変化の有無?

   日常生活や仕事の支障は?不自由度は?

  疼痛の性質

   筋組織:締め付けられるような、鈍い、疼く

   神経根:鋭い、ズキズキして弾くように走る

   神経:鋭い、光が走るような、火がつくような

   血管:脈打つ、広がるように

 疼痛の部位

  腰背部単独型、上殿部型、全殿部型、下肢型

  両側性か?片側性か?

 疼痛の経過

  治療に反応しているのか?反応していないのか?

  時間と共に軽減しているのか? 増悪しているのか?

  再発を繰り返すのか?その場合の再発する期間はどのくらいなのか?

 随伴症状として間欠性跛行、しびれ、筋力低下、知覚麻痺(異常)の有無、部位。

※注意するのは、会陰症状、直腸膀胱障害。性機能障害の有無は必ず聞き出すこと。

  問診しなければまず、患者さんから答えることは、まずあり得ない。

  残尿感、頻尿感葉モチロンですが男性の場合の場合は便秘も異常になります。

理学的検査も随時おこなうが、陽性の確認も重要ですが陰性の確認を必ず確認。


特異的腰痛と診断された場合には(かならず以下を画像診断と比較する)

 馬尾症候

 間欠性跛行

  馬尾症型では自覚症状としてしびれがあり多恨性の障害が見られる

  神経根型では、自覚症状は疼痛があり短根性の障害

  混合型では、しびれ、疼痛で多根性の障害

 筋力の低下の有無

  各筋力の低下を調べる。

 知覚異常の有無

  神経幹での圧迫:痛みはない。皮膚節に沿った遠位部の知覚異常

  神経根の硬膜:疼痛は関連した分節に誘因。分節遠位部の知覚異常

  脊髄実質:両側性の知覚異常

  脊髄の硬膜:分節を超えた知覚異常(ピンや針で刺すような感覚)


その他にも施術を続けながらその都度必要な情報をえる。


患者さんは要領よく上記の要点を医師にお伝えください。




touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛

2018年01月11日

腰痛(35)

腰痛症

特異的腰痛の問題

MRIなどの画像検査によって椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄などの診断が確定されます。

手術はいきなり深部である椎間板の除去、あるいは骨を少し削って神経のルートを

確保する腰椎椎弓形成術などがおこなわれます。

疼痛があまりに強い場合に、患者さんの希望で手術が決行される場合もあるようですが、

診断が確定されても運動麻痺による筋力の低下、感覚麻痺による感覚の消失、馬尾症候などの

障害が無ければ、通常は保存療法がおこなわれます。


保存療法は、疼痛の軽減、除去を目標とします。

実際に腰痛や疼痛の発生源を明白にすることは難しいでしょうが、

まずは、疼痛を引きおこす組織の推定をおこなう。

 椎間関節・・・・関節間の圧痛、関節の可動域の問題

 仙腸関節・・・・前屈、伸展、両者共に疼痛が出現するタイプ
 
          骨盤の開排・圧迫・捻転などを加える疼痛誘発テストをおこなう

          仙腸関節の可動性の問題

 椎間板内圧の上昇・・・・腰椎の伸展で上昇する。

 筋や筋膜・・・・・・腰背筋群の圧痛、 筋膜内圧の上昇(コンパーメントの内圧の上昇)            

            殿筋部の圧痛、

 筋の付着部・・・・・・脊柱起立筋群の腸骨付着部付近の圧痛、筋の伸張

 骨膜・・・・・・・骨膜部の圧痛

 神経ルートの筋溝孔の圧迫・・・・特に坐骨神経ルートのチーネル徴候

 その他。

以上の確認をおこない推定された部位の改善をおこなう。


当然、障害部位は一部位・一カ所ではなく、長期慢性化すればするほど多部位・数十カ所

になり絡まり合って複雑化します。

治療回の増加が治療期間も長期化するのは当然です。





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