2018年05月

2018年05月24日

腰痛(45)

特異的腰痛の問題

知っているようで知らない腹筋

腰痛や、ヘルニア、脊柱管狭窄症などの予防や治療において腹筋のエクササイズが

推奨されているようです。

腹腔内の腹圧を高めることが重要です。

・・・・・ですが、各部個別の腹筋エクササイズは難しいですね。

今回は横隔膜

名前が横隔膜というので筋膜と勘違いしますが決してファッシア(筋膜)ではありまません。

れっきとした筋肉です。

横隔膜は解剖学では胸部の筋肉に分類され呼吸に関与しています。

呼吸筋として一義的に関与する筋としては横隔膜と内・外肋間筋。

二義的に関与する筋には斜角筋群、後鋸筋、前鋸筋、大・小胸筋、広背筋、胸鎖乳特金

およびその他の筋、上肢の挙上に預かる諸筋があげられます。

腹部の諸筋も上記の諸筋と協力して呼吸運動を完全なものにしています。

腹部の筋としては腹腔の後壁は腰方形筋です。

腹腔の後壁となり呼吸とともなって腹圧を高める筋として重要な筋肉です。

あえて項目としてあげます


横隔膜

 胸腔と腹腔とを境し、上方に向かって膨隆する板状の筋・・・・・横隔膜という筋肉です。

 中央部は腱膜からでき、これを腱中心と呼ンでいます。

 筋束は周囲からおこりこれに集まっています。

 起始:腰椎部、右脚および左脚からなり各々を内側および外側の2脚に区別する。

 〇腰椎部

   1,内側脚

     右脚は第1〜第4腰椎体、左脚は第1〜第3腰椎体からおこる。
     両側の筋線維は第1腰椎の上縁で交叉して、腹大動脈および胸管を通る裂け目
     すなわち大動脈裂孔をつくる。
     線維は更に大動脈裂孔の上方やや左方で交叉し、食道ならびに迷走神経を
     通る孔をつくる。
     これを食道裂孔という
     最後にこれらの線維は腱中心に付着する。

   2,外側脚

     次の2つの腱弓から起こり上方に向かい、ともに腱中心に付着する。

      内側弓状靱帯:腰筋弓ともいう。

       第1あるいは第2腰椎体と同腰椎肋骨との間に張り、その下を大腰筋が通る。

      外側弓状靱帯:方形筋弓ともいう。
       
       内側腰肋弓の付着部すなわち第1(第2)腰椎肋骨突起と第12肋骨尖端との
       間を張り、その下を腰方形筋が通る。
       その筋線維は内側脚と同じく腱中心に付着する。

 〇肋骨部

   肋骨弓すなわち第12〜第7肋軟骨の内面からおこり、上方に向かい腱中心にいく。

 〇胸骨部

   3部のうち最も小さく、剣状突起の後面および腹直筋鞘の後葉から起こって

   上方に向かい、腱中心に付着する。

作用:横隔膜は呼吸筋でその収縮によって胸腔を広げ、弛緩によってこれを狭める。


どうでしょうか?

理解できたでしょうか?

理解しづらいでしょうが、解剖図があれば更に理解しやすいでしょう。

腰椎ヘルニアなどに重要なのは腹圧を上昇させることでしたね。

横隔膜は今回述べたように腹腔の後壁のみならずに上壁まで被っていますね。

この横隔膜が腹腔の腹圧に関わらないということはまず考えられないでしょう。

また筋である横隔膜の起始は、腰椎や肋骨であったり、停止部は腱であったりしていますね。

腹筋も根無し草のようにユラユラと動いて個別のエクササイズが難しいですね。

腹圧がある程度上昇しなければ個々の腹筋のエクササイズが難しいです。

あまり個々の腹筋にこだわらない方が良いでしょう」。

何度も言いますが腹腔内の腹圧を高めることが重要です。

とすれば、腹筋全体のユニットとしてのエクササイズが重要と思うのです。

割れた腹筋のシックスパックなんてナンセンス?

腹筋を鍛えるという概念は、少なくとも腰痛や、ヘルニア、脊柱管狭窄症などの予防や

治療において不必要のように思えるのですが・・・・・・



touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛

2018年05月10日

腰痛(44)

特異的腰痛の問題

腰痛や、ヘルニア、脊柱管狭窄症などの予防や治療において腹筋のエクササイズが

推奨されているようです。ですが、各部個別の腹筋エクササイズは難しいですね。

簡単にまとめると、

 腹筋は、 グローバル筋として大きな力に対抗し体幹の保護や体幹の運動あるいは

 ローカル筋として腰椎、骨盤の安定性を高めるためにランスよく働く必要がある。

 浅腹筋の作用は体幹の運動が不可欠な作用であるが、深腹筋はむしろ補助的な作用。

 腹横筋がローカル筋として機能的に働くことによって、腰部、体幹を保護する。

 腹横筋が収縮するとこのように解剖学的位置から胸腰筋膜が収縮し腰部の

  コルセットの役目を果たし、腹圧を上昇させる必要があります。

 その他に

 腹圧の上昇には浅腹筋である前腹筋(腹直筋、錐体筋)、斜走筋である内腹斜筋、外腹斜筋

 腹横筋の他に深腹筋、横隔膜、骨盤底の筋の作用が必要です。

 つまり、腹腔の前部、後部、底部、頭部に位置する筋収縮が必要です。

ここまで。


前腹筋である腹直筋、錐体筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋を述べました。

深腹筋としては、腰方形筋、※寛骨内筋(腸骨筋・大腰筋・小腰筋)が相当します。

★後腹筋・・・・腹腔の後壁を形づくり、背部の筋とは胸腰筋膜によって境される。 

 腰方形筋:腰椎の両側で胸腰筋膜の前にあり、長方形をなす。筋束は多様に錯走する。

     起始:前部は下位3〜4腰椎の肋骨突起からおこり外上方似向かい
         後部は腸骨稜および腸腰靱帯からおこり上内方に向かう。
     付着:前部は第12肋骨の下縁、
         後部は上位3〜4腰椎の肋骨突起および第12肋骨
     作用:両側が働くと、第12肋骨を引き下げ、
         一側が働くと腰椎をその側に曲げる。

 この腰方形筋の作用は解剖学的には体幹の伸展、側屈、第12肋骨の下制と思っており、

 昔はそれほど 重要視せず気にしていませんでした。・・・・・・・・・・・・汗・・・・・・・・・・

 大いに反省です。もっともっと早く気がつくべき重要な筋でした。。

 腰椎の両側で胸腰筋膜の前にあり、斜め前面には次に述べる大腰筋が存在しています。

 薄い板状の筋肉になりますが、大腰筋とともに腰椎の垂直安定性に寄与します。

 脊柱の安定性やコントロールに重要な筋です。

 側屈時には遠心性で働いて側屈のコントロールを行い、復位時に求心性により

 側屈のコントロールを行います。

 歩行時などには、骨盤を挙上するように作用したりし、体幹の側屈の安定性や姿勢の保持に

 重要になります。

 骨盤と肋骨を結んでおりますので呼吸にも関連します。

 腹筋であり深腹筋であり、インナーマッスルであります。

 内腹斜筋、広背筋、起立筋、多裂筋、中殿筋など多くの筋との中継する筋であります。

 運動筋としての作用だけでなく、下肢の浮腫などにも関連します。

 臨床で触れないことはあり得ない重要な筋の一つです。

※寛骨内筋である腸腰筋:腸骨筋、大腰筋、小腰筋に区別される。
 寛骨内筋である腸腰筋は解剖学的には下肢の筋に分類されています。
 解剖学では後腹筋ではアリマセン。
 下肢の運動筋ですが、腹圧の上昇という意味合いで今回は取り上げてみました。

 1,腸骨筋

   起始:腸骨の上縁および内面(腸骨窩)からおこり、下内側方にむかう
   停止:大部分は大腰筋の内側に合し、一部分は筋裂孔をへて直接に大腿骨の小転子
   作用:大腿骨を、外側方に転ずる。

 2,大腰筋:深・浅頭を区別する。

   起始:浅頭は、第12胸椎〜第4腰椎の椎体および肋骨突起から
        深頭は、全ての腰椎の肋骨突起から起こる。
        両頭は合して、下外側方にはしる
   付着:筋裂孔をへて、大腿骨の小転子
   作用:股関節を屈し、大腿骨を前上方に挙げ、同時に外旋する。
       下肢を固定するときは、腰椎および骨盤を前下方に引く。
 
 3,小腰筋 

   起始:第12胸椎および第1腰椎の椎体外側面から起こり、大腰筋の前面を下る。
   付着:腸骨筋膜に分散し、これと共に腸恥隆起にいく
   作用:腸骨筋膜を張り、腰椎を外側方に曲げる。

特にエクササイズにおいて、大腰筋の作用が重要になります。

大腰筋は、「下肢を固定するときは、腰椎および骨盤を前下方に引く」この動作です。


腹横筋のエクササイズの基本はドローインです。

ドローインが正確におこなわれ骨盤後傾が実施された状態が完成し、

(難しいのは骨盤後傾したような状態に見えるのですが、大腰筋が働き

 「腰椎および骨盤を前下方に引く」脊椎や骨盤をなるべく動かさないようにして

 腹壁を引く行為ですね。)

 腸骨筋、主に大腰筋を上手に収縮させる必要があります。
 
その後に様々な腹筋のエクササイズを実施しなければ効果がない。

本当に難しいです。


単純に腹腔内の圧力の上昇するには横隔膜の働きが最も重要?

横隔膜は、解剖学では胸部の筋に分類されています。

呼吸運動に関与する筋です。

腹圧の上昇という意味合いで今回は取り上げてみます。

知っているようで知らない横隔膜。次回に



touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛