2018年06月

2018年06月21日

腰痛(47)

特異的腰痛の問題

知っているようで知らない腹筋?

各部の働きは少しは理解できたでしょうか? (私も実際は・・・・・・?です。)

腹筋は、一つのユニットとして考えるのが妥当だと思いませんか?

坐位生活の時間の長い人・・・・・現在は多くの人が該当しますね。

  年少時期から少年期の学童期、中学生活から高校の学生生活において

  一体1日何時間座っています?

  加えて、家庭での勉強時間、自由時間にもパソコン、携帯電話、ゲーム?

  起きている時間の一体何時間の坐位生活を過ごすのでしょう。

  就職後もホワイトカラーの人は、坐位生活が一層長時間になります。

  これは問題でしょう。

さてさて、

筋肉の機能異常として、一般的には弱化と短縮が知られています。

各部の筋には、弱化し易い筋、あるいは短縮し易い筋の性質があります。

姿勢筋は、短縮の傾向にあり、相同筋より筋力は強く主に多関節筋であるとされています。

 腸腰筋、腰方形筋、脊柱起立筋など

相同筋は、筋力は姿勢筋に対して弱い傾向にあり正常な状態より緩んだ状態にあります。

 腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋など


このように、姿勢筋は短縮傾向にあり、相同筋はゆるみと弱化傾向にあります。

このために、筋のインバランスがおこり姿勢の異常が起こるとされています。

したがって、腹筋の強化は理論的には正しいこととなり様々なエクササイズが紹介されています。


ここで少し立ち止まって考えて欲しいのです。

あくまでも正常な筋の状態の場合ですね。


筋は正常な長さが保たれた状況で正常な力が発揮できます。

正常より短くなった状態では十分な力が発揮できません。

反対に、

正常より長い状態では力は発揮しやすいが負荷が大きくなり筋疲労、萎縮がおこる。

筋が短くなった状態が長期に続くと収縮力が弱まり力が十分発揮できません。

反対に

筋が引き延ばされた状態が長期に続くと収縮力が弱まり力が十分発揮できません。

実際には、多くのケースで腸腰筋は坐位生活によって筋は収縮短縮傾向になっています。

大げさに言えば拘縮のような状況が作り出されています。

(※求心性の収縮力が長時間働き、筋が短く硬くなり易い状況ですね)

脊柱起立筋は収縮短縮しながら伸張された状態が長時間続く。

(※遠心性の収縮力が長期に続くと筋が疲労して筋が痩せて硬くなる状況ですね。)

長時間坐位生活が続くとこのような※の状況が既に形成されてしまっているのです。

その場合に腹筋は一体どうなっているのでしょうか?

腹筋は脊柱起立筋と拮抗関係です。

腹筋は相同性で弱化しやすい。

腰の悪い人の腹筋は確かに弱化しています。腹筋力はありません。

本来ならば腹筋を鍛えるが正解でしょうが?

たしかに弱化はしているのですが「筋にゆるみ」があるとはとても思えません。

筋の状態は弾力性がなく硬く短くなっていませんか?

腹直筋、内・外腹斜筋はボリュームがなく硬く短くなっていませんか?

腹筋群の付着する肋骨周囲は特に硬く、胸郭の動きを遮っていないでしょうか?

モチロン横隔膜も硬くなり呼吸も十分出来なくなっています。

(肋骨弓の奥深い部分は非常に硬くなっていますよ。)

よく観察して欲しいと思います。


このような状況で腹筋を鍛えて良いのでしょうか?

エクササイズは筋を鍛えることではありません。

実際に腹筋あるいは背筋を鍛えて腰痛が悪化する人は多く見受けます。

私はナンセンスだと思っています。

本来のエクササイズとは身体的訓練といいます。

結論

人間本来の身体能力の回復を目指そう!!

これは治療にも通じることです。

touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛

2018年06月07日

腰痛(46)

特異的腰痛の問題

腹筋のつづき

腹腔を構成する前壁、後壁、頭部の壁の筋、腹腔の底部を構成するの筋になります。

今回は、腹腔の底部を構成する骨盤底の筋

骨盤底筋群

 肛門挙筋(恥骨直腸筋、恥骨尾骨筋、腸骨尾骨筋 )

 深会陰横筋 、浅会陰横筋 、外肛門括約筋 、外尿道括約筋 、球海綿体筋

 あまり聞き慣れない筋ですね。

 尿や便の排泄に関わる筋です。

 最近では尿漏れ防止のエクササイズとして知られるようになっている筋肉ですね。

骨盤底筋の特徴

単独での収縮は困難なため、腹部の筋の収縮と一緒に収縮します。

横隔膜、腹横筋、多裂筋と同時収縮することで腹腔内圧を高め体幹を安定させる働きがあります。

 この特徴が、腰椎ヘルニアなどを含む腰痛症に重要になります。


腹筋は、非特異的腰痛あるいは特異的腰痛に関わらず腰痛症に重要な筋です。

繰り返しになりますが、特に最近は腹横筋の重要性が注目されています。

それは、腹横筋の主たる機能として、

上肢、下肢の運動時における他の体幹筋群からの独立的かつ先行的な活動、

腹腔内圧の上昇、仙腸関節の安定化などが報告されてており、また腰部深層筋の

多裂筋に関しては腹横筋と協調して、また両側性に活動することで腰椎へ安定性を

提供しているとの報告があるからなのです。


知っているようで知らない各部の腹筋は理解できたでしょうか?


さらに、腹筋はユニットとし単純に、背部の伸筋の作用と拮抗している筋です。

腹部の筋が正常であることは、脊椎の平衡を正しく保持するために必要です。

前方は白線とその両側に走る腹直筋

外側は、左右の外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋

そして、体幹の筋である腸腰筋になります。

この腸腰筋は腹筋ではありませんが、腹腔内の後壁、一部の底部を構成している大きな筋肉です。

解剖学的には、体幹の筋肉で下肢の筋であり、寛骨内筋になります。

腸腰筋は、腸骨筋、大腰筋、小腰筋に区別されています。

1、腸骨筋

  起始:腸骨の上縁および内面(腸骨窩)から起こり、下内側方に向かう

  付着:大部分は大腰筋の内側に合し、一部分は筋裂をへて直接に、
      
      大腿骨の小転子

  作用:大腿骨を、外側方に転ずる。

2、大腰筋

 起始:深・浅2頭を区別し、

    浅頭は第12胸椎〜第4腰椎の椎体および肋骨突起からおこり

    深い頭は、全ての腰椎の肋骨突起から起こる

    ついに両頭は合して下外側方に走る。

 付着:筋裂孔をへて、大腿骨の小転子

 作用:股関節を屈し、大腿骨を前上方に挙げ、同時に外旋する。

    下肢を固定するときは、腰椎および骨盤を前下方にひく

3、小腰筋

  起始:第12胸椎および第1腰椎の椎体外側面から起こり、大腰筋の前面を下る

  付着:腸骨筋膜に分散し、これとともに腸恥隆起にゆく

  作用:腸骨筋膜を張り、腰椎を外側方にまげる。

腸腰筋は股関節の屈曲、外旋筋として有名なのですが・・・・・・・・・・・

体幹の強力な屈筋なのです。

腸腰筋は、股関節が固定されてはじめて体幹の屈筋として機能します。

下肢が固定されたときほぼすべての腰椎および骨盤が大きく動くのです。

この作用によって腰椎の前弯が生じたり、増加したりします。

重心線の位置に影響する。

これは、脊椎関節構成単位の受ける圧力にも影響を与える。

下肢が固定された日常生活の代表的な姿勢とは?

長時間の坐位姿勢です。

坐位姿勢は重要です。

いかがでしょう?

腹筋は、一つのユニットとして考えるのが妥当だと思いませんか?




touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0) 腰痛 | 特異的腰痛