2008年03月10日

関節はなぜ痛む?(次

筋のバランスが狂ってしまう。

よくバランスが狂ってしまうという事をお聞きします。
脚のバランス。 腰のバランス。 肩のバランス。 脊柱のバランス等など
栄養のバランス。心のバランス。などもとっても重要ですね。
東洋医学などでも偏らない状態を「中庸」とも表現されています。
世間でもバランス調整法などとよく見聞されますね。
どういう事でしょう?

今回は、筋の構造、機能異常に関係し、やはり疼痛や運動制限を招く原因となる、
筋のバランスについて、少しお話してみます。

筋の弱化と短縮しますと筋不全のところでも少し述べていますが、
筋の性質として、弱化しやすい筋と短縮し易い筋があります。
つまり、筋のバランスが乱れやすい。狂いやすい。という結果をひきおこします。

姿勢筋は筋の短縮傾向にあり、相動筋は筋の弱化の傾向にあります。
筋の構造、機能異常に関係し、やはり疼痛や運動制限を招きます。

相動筋、姿勢筋とは?

相動筋に対して姿勢筋
これらは、筋の損傷や物理的ストレスに対する筋の反応により分類されている。

○姿勢筋
  ストレスを受けると緊張・短縮する特性がある筋
  相動筋より筋力は強く主に多関節筋です。
  脊柱起立筋、腰方形筋、大腰筋、後脛骨筋、ハムストリングス、小胸筋など

○相動筋
  活動的な筋肉を指し、ストレスを受けると緩・弱化し筋力低下を招く筋。
  筋力は姿勢筋に対して弱い傾向にあり、正常な状況より緩んだ状態にある。
  腹直筋、腹斜筋、大臀筋、中臀筋、大腿四頭筋、前脛骨筋など

姿勢の異常にとっても重要で
 腰痛などの原因だけでなく肩関節、膝関節の機能異常や様々な疼痛をひきおこします。
 姿勢による上部交叉症候群、下部交叉症候群などは代表でしょう。

良く似た言葉に、相性筋、緊張筋があります。

相性筋に対して緊張筋
随意筋としての骨格筋を相性筋と緊張筋と分類する。
どのような状態でも姿勢をたもつのが緊張筋で、それに動きを与えるのが相性筋

○相性筋
   収縮速度が大きく持続性が低い筋。 白筋繊維が多い。
   動的運動が主体。 早い運動、すばやい運動が主体。
   随意筋で大脳によりコントロールされ機能が発揮される。

○緊張筋
   収縮速度が小さく持続性が高い筋。 赤筋繊維が多い。 
   静的な状況での安定を保つ。正確性と緻密性の運動が主体。姿勢を保つ役目の筋。
   随意筋だが脊髄反射により自動的にコントロールされている。
   脳細胞の老化を防ぐための情報を送るとされている。

相性筋と緊張筋が上手に組み合わさっていろいろな動作が可能になるのですね。
歩行するにしても相性筋と緊張筋がうまくバランスを取り合いながら歩行できるのです。
インナーマッスルとアウターマッスルの協調性もこの関係が非常に重要になります。
特別な意識なしで動く筋と意識して動かす筋の協調性ですね。
協調性が狂うと、関節などの軌道が狂ってしまい、スムーズな関節運ができなくなり、
関節自体が壊れてしまう原因になる。
当然、運動連鎖により周囲の関節、筋のバランスが崩れてしまい、様々機能異常、疼痛を
ひきおこしていく。


抗重力筋とは?
   重力に対して常に抵抗している筋肉で直立した姿勢を保つための筋をさします。
   基本的に直立するための筋です。
   緊張筋と重複しますが少し趣が違いますね。
   年齢と共に衰えやすい筋とされています。
   脊柱起立筋、大臀筋、下腿三頭筋、腹筋、大腿四頭筋、広背筋、僧帽筋など

年齢と共に弱化していくので、厄介ですね。

このように、筋のバランスは重要です。

治療の原点は筋膜ー筋のをお読みくださば理解できると思います。
筋の弱化にはどうしても皆さん自身の自発的な筋強化が必要になります。
筋短縮には筋膜に対する手技などの治療する側の他力的な施術が必要です。
皆さんと治療する側の人間との協力が必要になります。




touyou8syok9 at 08:56│Comments(0)TrackBack(0)関節はなぜ痛む? 

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