2008年09月16日

筋の治療(勝

臨床では、

筋スパズム、筋硬結、筋連結をどのように処置するのか?

いつも私がお世話になっております触圧覚刺激法研究会(柔道整復師部会)の
「触圧覚刺激法の筋連結・関連痛(自律神経反応)への応用」と題した資料から
一部を抜粋してみます。


例、主訴として腰周囲の疼痛や違和感を訴える。

(問診、触診などの診察により)

腸肋筋や後斜角筋のスパズムによって仙腸関節周囲筋群の中臀筋や
大臀筋の移行部や仙骨周囲の多裂筋や腰最長筋付着部の筋スパズムを
誘発している。(・・・という仮説をたてる)

したがって、仙腸関節や第5腰椎周囲部の痛みや筋緊張を改善するには、
腸肋筋や後斜角筋のスパズムを改善することにより、
(仙腸関節や第5腰椎の当初、主訴として問題にした)筋スパズムを治療したことになる。

効果の評価としては直接腰椎のストレッチや膝伸展位にて股関節屈曲を行う。
あるいは、第5腰椎周囲の傍脊柱起立筋や多裂筋あるいは仙骨直上部の
腰最長筋の筋緊張を触診して、その筋スパズムや疼痛の有無を確認するのである。

これで問題なければ治療は終了である。・・・・が、(実際の臨床ではこれで終了ということは
                              まれだと思います。)

このときに触圧覚刺激治療法で目的とした筋の上層部の異常緊張の正常化が
得られたとしても、ある部分の筋緊張や筋硬結などが残存し、
その効果が不十分であることがある。

この場合
刺激筋と反応筋を参考にして、筋連結にそった筋群を改善する。
(筋連結の解剖的知識が必要になりますね。以下が筋連結と筋硬結の処置になります)

つまり、より仙骨の中央部の異常感覚や疼痛に対して、広背筋の外側部を触診して、
その部位への触圧覚刺激法あるいは筋膜リリースや横断マッサージを行うと良い。

また、腸骨の外側にあたる小臀筋や中臀筋には、腰三角筋や腸肋筋の起始部
あるいは多裂筋の起始部や筋連結にあわせ一つ一つ確認しながら
横断マッサージを行う。

あるいは、直接残った異常感覚や疼痛を伴う筋硬結や仙結節靭帯に対し、
横断的マッサージを行うと良い。

以上の方法に従いながら、臨床経験を重ねてゆく必要がある。
的確な評価には、時間をかけた問診が重要である。
得た情報により、患者の日常には現れていない障害が、
今回の問題をつくりだしていることが多いので十分注意すると良い。

(手技の横断マッサージ、筋膜リリースは筋硬結に対する手技として書かれているが
 圧迫摩擦法などを使用されても問題ありません。)

いかがでしょうか? 参考になったでしょうか?

 臨床での筋硬結、筋連結に直結している一つのサンプルだと思います。
 これでも改善しなければ仮説をもう一度たてフィードバックするのですね。
 下腿の腓腹筋→大腿四頭筋の広筋→中臀筋、小臀筋などの様々な
 筋連結の様々なパターンを想定します。
 (ますます筋連結の解剖学的・運動力学的な知識などが必要になりますね。)

 これが、
 「問診などで得た情報により、患者の日常には現れていない障害が、
 今回の問題をつくりだしていることが多いので十分注意すると良い。」ということでしょう。

 みなさんも、首を治療してもらったら腰が楽になった。
 内股を揉んでもらったら腰が楽になった。
 腹筋を緩めたら腰が楽になった。・・・・など様々の経験がおありでしょう。
 疼痛の原因が筋連結と筋硬結が全てではありませんが、あくまで、
 筋に対する直接的な 手技療法としては、このように効果は大きいと思います。

以上を参考にしていただければと思います。


いつも思うのですが、
小林孝誌先生は触圧覚刺激法で何でも解決するなどと決して言われません。
何を目的として、何をターゲットとし治療すれば、どのような結果になるのか。
常に、解剖学的知識や、疾患、また生理学的知識を評価のベースとして、
使いこなされている小林孝誌先生はすごいな〜と思います。
また、臨床家としての真筆な態度も素晴らしいと思います。



touyou8syok9 at 08:43│Comments(0)TrackBack(0) 筋の治療 

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