2008年09月18日

筋の治療(11)

筋痛症候群のなかで筋筋膜性疼痛症候群(MPS)は

筋の傷害のおける、筋の病態からひきおこされる症状ともいえますね。

その筋の病態を、まとめてみると、

筋軟化:くぼみ(急性病変)
筋硬化:くぼみのまわりにあるやや硬い部位(急性病変)
筋スパズム:痛み刺激に対する一過性の防御的筋収縮(急性筋スパズム)
       長時間にわたる筋緊張(慢性筋スパズム)
筋浮腫:重力に影響されるむくみ
筋ゲル:重力に影響されないむくみ(慢性病変)
芯:触知可能な結節あるいはバンド様の硬い部分でそのなかにトリガーポイントを含む。
  これらは、ジストロフィー様変化(拘縮)と自発放電による筋収縮の混在した状態。
  (慢性病変)
  筋硬結は芯と筋ゲルを合わせたものであります。

これらの治療には

○筋軟化や筋硬化・・・・基本はRICEによる処置と
               筋スパズムや筋硬結に対する手技をリアルタイムにもちいる。

○筋スパズム・・・私は、皮膚刺激(メルケル触盤)の触圧覚刺激法の手技をもちいるが、
          要は防御的筋収縮を与えない刺激によって筋スパズムを除去する。
          つまり疼痛刺激などを与えなで、副交感神経を優位にさせる
          トロフォトロピック系の手技なら、どののような手技でも良い。
         
○筋硬結・・・・筋膜リリース、横断マッサージ、圧迫摩擦法など

前回までは、これらについて述べてきました。


アレ? 何かを、忘れてはいませんか?

筋浮腫に対する治療はどのようにされていますか?


みなさんがよくご存知の浮腫は、日常の足がむくむという状態ですね。

重力の影響を受けますので、一晩寝れば翌朝には改善していますね。

この程度なら特別に、筋浮腫にたいする治療は必要ないかもしれません。

しかし、

この筋浮腫が高まると一体どうなるのでしょうか?

組織内圧が高まり 疼痛の発生はモチロンのこと、関節可動域の制限もおこります。

スポーツ後の治療などの筋浮腫による組織内圧の除去は急性病変として、

筋筋膜性疼痛症候群なども含めて慢性病変として、筋の傷害には筋浮腫による
組織内圧の除去は治療には必要です。


あなたは、筋浮腫に気づいていますか?

あるいは、筋浮腫を無視していませんか?


touyou8syok9 at 08:40│Comments(2)TrackBack(0) 筋の治療 

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この記事へのコメント

1. Posted by 加藤幸雄   2008年09月19日 23:11
5 北九州市に在住で素人の個人ですが、妻の左脊柱起立筋群が固縮(抗精神病薬の後遺症で起立歩行時に発症)するので困っております。関連するWEBページを検索している過程で、このブログを知りました。素晴らしい内容で大変参考になりましたが、是非お尋ねしたいことがあります。この一連の記事はどなたが書かれたのでしょうか?若し差し支えなければ、電話番号などお教えくだされば幸いです。長々とお尋ねしてご迷惑をおかけすることはありません。(当地で水中での運動やカイロ院、鍼灸院での診療を受けていますが思わしくありません。)どうぞよろしくお願いいたします。
2. Posted by 作者   2008年09月20日 15:39
加藤様 コメントありがとうございます。
固縮が本当ならば錐体外路系の障害の疾患が疑われます。(パーキンソン病やOPCAなど)もうすでに受診されているかもしれませんが、神経内科の診断を受けるべきでしょう。また固縮に似た痙縮があります。これは錐体路系の障害に関係しますので、脳神経科の受診が必要でしょう。
できれば両科のある病院が良いでしょう。
どちらも私の業務範囲外の疾患です。
ただ大変お困りの様子なので、もし何かのお役に立てることもあるかもしれませんので、touyou8syok9@livedoor.comののメールまでお願いいたします。なにぶん一人治療院なので、よろしくお願いいたします。

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