2008年12月01日

筋・筋膜に対する治療(察

筋のインバランスと姿勢のタイプの関連性のチョット前に、

○抗重力筋について

 重力に対抗して立位姿勢を保持する働きを抗重力機構といいます。
 そこに働く筋群を抗重力筋といいます。

 身体の前:前脛骨筋、大腿四頭筋、腹筋群頚部屈筋減
 身体の後; 下腿三頭筋、ハムストリングス、大殿筋、脊柱起立筋

通常立位の保持には腹側の筋群よりも、背側の筋群の方が相対的に重要である。

抗重力筋の目的は、

 基本的立位重心線からのずれを補正することにある。
 どの筋が活動するかは重心線と各関節との位置関係により異なります。

理想的な正常な立位姿勢を保持するため、主な関節に関係する筋は

 足関節:重心線はは足関節(外果の前方5〜6センチ)より前方を通るため、
     身体は前方に倒れやすくなる。
     この状態に対抗するために、
     ヒラメ筋、ときには腓腹筋が活動する。
 
 膝関節:重心線は膝関節中央のやや前方を通るため、重力のモーメントは
     膝伸展に作用するために、膝関節の固定には特に筋活動は必要としない。

 股関節:重心線は大腿骨の大転子を通るが股関節の後方を通る。
     この結果、重力は股関節の伸展に作用します。
     この状態に対抗するために、
     腸腰筋が働いて股関節の過伸展を防ぎます。
     実際は、わずかの姿勢変化によって重心線は股関節の前あるいは後に
     変化するため、屈筋と伸筋が間欠的に活動します。

 脊柱: 重心線は第4腰椎のやや前部を通るため、脊柱を前方に曲げるように
     作用しています。
     コレに対抗するように脊柱起立筋群が活動します。 

このように立位においては、前後のバランスのための筋・筋膜の活動。

そのほかには、側方のバランス(左右のバランス)の筋・筋膜の活動。

 ○後頭隆起→椎骨棘突起→殿列→両膝関節内側の中心→両内果の中心

また別の機会に述べますが、立位姿勢保持の神経機構も重要になります。

 ○姿勢反射とよばれ、主に反射弓を介在するもの
 ○随意的な運動時の姿勢調節機能など

したがって、姿勢のアンバランスは様々な筋のインバランスに影響を与えます。


姿勢の異常により筋・筋膜の異常。
筋・筋膜の異常により姿勢の異常。
姿勢が先か? 筋のタイプが先か?・・・・やはり???


ただ、治療に際しては前回述べたように、現況の姿勢を充分に観察することは、

どのような筋・筋膜(姿勢筋・相動筋、主動作筋・拮抗筋、抗重力筋など)に
注目し、どのように治療すべきかという理解につながります。

そして、触診して確認、確定し明確に障害部分を限局し治療することができます。

少なくとも、現状の疼痛や関節可動域の異常などの症状の原因である

筋・筋膜のターゲットの決定には重要な因子になります。

そして、治療結果により、フィードバックされることになりますね。

その意味で、筋のタイプを個別に知ることは重要です。

そして、姿勢に対する指導は筋膜の制限が改善され、患者の動作が改善されてから
指導するのが基本的な治療順序になります。


touyou8syok9 at 11:58│Comments(0)TrackBack(0) 筋・筋膜に対する治療 

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