2010年03月01日

関節を知ろう(44)

関節軟骨

関節損傷について、


関節穿刺の本来の目的。

 パンパンに腫れてしまった関節液を穿刺するのは、しかたがないですね。

 穿刺することが治療行為です。
 
 あるいは、2〜3日前まで何ともなかった関節が急速にパンパンに腫れれば、

 関節穿刺することも仕方がないですね。

 この場合は、治療行為も含めて、診断のためにも関節穿刺は仕方がないです。

 
重要なのはその後の治療を含めてケアーですね。

そのためにも、穿刺された関節液をよ〜〜〜〜く観察することが重要です。

あるいは、穿刺していただいたいお医者様に教えてもらってください。

関節穿刺をすれば、治療終了ではありません。


関節穿刺の診断行為としての目的

 1、関節液の外見の観察により、診断の補助。

 2、関節液の精検により、各種疾患の診断補助。

 3、レントゲン写真の明瞭化。

日常生活において、

穿刺後の治療あるいはケアーが悪ければ徐々に関節液がまた増大しますね。

その時に、もう一度穿刺するかしないか悩んだ場合は、

前回に穿刺された関節液をよ〜〜〜く思い出してください。

非常に参考になります。


穿刺された関節液を調べることで診断がより確かになります。

1、外見の観察

  正常関節液は無色透明でやや粘性を帯びています。

 ○炎症などによる水腫:通常の黄色透明で粘性は低下します。

  これらの場合はヒアルロン酸の低下や慢性疾患の外傷によるものです。

  一度穿刺すれば、再び急速に関節がパンパンに腫れることはめったにありません。

  何度も穿刺する人で、その都度この黄色透明ならば、穿刺後の治療およびケアーを

  見直すことが重要です。

  日常生活における損傷や炎症を起こさないように適切な正常な関節運動を行ってください。

 再度、関節穿刺の必要性が心配なのは主に以下の場合です。

 ○血腫や脂肪滴が見られる場合:骨折を疑う。

 ○混濁している場合(白血球のため):化膿性関節炎や偽痛風を疑う。

 ○リウマチなどでrice bodyとよばれる滑膜片をみとめる場合。


このように関節液の外見を観察することでもおよその推測ができるのです。

単純に関節液の外見からある程度の診断、判断が可能になります。

さらに詳しく診断しようとすれば、


2、顕微鏡視野での検査などの精検

 細菌や細胞、蛋白、ブドウ糖、結晶、微生物などを測定することにより、

 よりくわしく調べることで様々な疾病の判断として役立つます。

急性・慢性の感染性の疾患を疑う場合に比較的行われます。

通常は重篤な疾病を疑わない限りここまで調べることはめったにありません。


3、レントゲン写真の明瞭化。

  レントゲン撮影によって骨折の診断が明瞭になり容易になる。

  関節腔内に水腫が多いと不明瞭なレントゲン映像になります。

  ボッキと折れていれば、誰でも骨折はわかります。

  また大きな転移のある場合や、大きな骨折線があれば十分診断可能です。

  しかし、大きな転移や明瞭な骨折線がなく、

  骨皮質の連続性が断たれる場合あるいは、骨梁の乱れが存在すれば骨折です。

そのために、多量の関節液の穿刺はレントゲン像の診断に有益になります。

少量の関節液の場合は、当然ですが関節穿刺は行われません。


皆さんがよく心配されるように穿刺するとクセになるということはありません。

関節穿刺が数度続くのは、通常の場合ならば、

多くは関節内骨折、関節内の靭帯損傷の程度が大きい場合や感染の場合がほとんどです。

通常は、何回も穿刺するほど関節液が貯留することが、オカシイということになります。

いつまでも滑膜から関節液が吸収されずに、不要な関節液がジワジワと分泌している状態が

何カ月間も続き、ついに関節がパンパンに腫れ穿刺する状態は異常なのです。

そんな状態が何度も続き、穿刺した関節液が通常の黄色透明であれば、それ自体が

お・か・し・いのです。

ご再考ください。お願い申しあげます。



touyou8syok9 at 20:26│Comments(0)TrackBack(0) 関節軟骨の損傷 | 関節穿刺

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