2011年06月02日

肩関節(88)

○肩関節

肩関節の大胸筋から腹筋の腱膜・筋膜および胸部の筋膜に話を移っていきます。

関係が無いように思われるでししょうが、臨床では重要だと思っています。


今回は前腹筋である腹部の腱膜である白線と腹直筋鞘について


大まかに身体全体を診てみます。

人体の上半身は胸郭という胸骨・肋骨・胸椎という骨格で被われ、

前面には大胸筋・小胸筋、側面には前鋸筋が存在しています。

人体の上半身の背面は胸椎や胸郭および肩甲骨という骨で被われ、

肩甲帯筋、腸肋筋・最長筋などの多くの体幹筋群が存在しています。

人体の下半身の背面・側面は腰椎や骨盤および浮遊肋骨で被われ、

腸腰筋などの寛骨内筋、殿筋などの寛骨外筋である下肢帯筋群が存在しています。

様々な骨や筋群で囲まれて身体の重要な臓器を上手に守っています。

また関節という形態がよくわかります。


しかし下半身の前面はどうでしょうか?

どういうわけか? 重要な各内臓を守るべき骨がありません。

その代わりに上半身の胸郭を構成する胸骨に匹敵する前腹筋の腱膜である白線が存在します。

前腹筋である腹部の腱膜

○白線

 左・右両側の縦横に走る腹筋腱膜の腱線維が前腹壁の正中線で合してでき、

 上方は剣状突起から起こり、下方に向かって広くなり、臍より下方に至ると再び
狭くなり、

 ついに恥骨結合の上縁に付く。


前回述べたように腹部の筋には、縦走筋である腹直筋、錐体筋、斜走筋である外・内腹斜筋、腹横筋が存在します。

腹直筋は腱画として4から5節に分けられ、前面では著明に発達し、腹筋の腱膜である

腹直筋鞘と緊密に癒着しています。後ろ面では著明ではない。


前腹筋である腹部の腱膜

○腹直筋鞘

外腹斜筋・内腹斜筋および腹横筋の腱あるいは腱膜は、腹直筋を鞘状に包んでいます。

腹直筋鞘は前葉と後葉から成る。

この前葉と後葉は、弓状線の上方と下方によって異なっている。

弓状線の上では外腹斜筋の腱膜は前面に、内腹斜筋の腱膜は前面に、

内腹斜筋の腱膜は腹直筋の外側で2葉になり、うち前葉は腹直筋の前面を被い、
後葉はその後面に、腹横筋の腱膜は後面に加わるので腹直筋鞘の前面と後面の強さは同様。

弓状線よりも下方では、3筋の腱膜はすべて腹直筋の前面を被い、後面はわずかに腹横筋膜および

腹膜に被われるのみで後葉をもたない。


後腹筋は腹腔の後壁を形づくり、背部の筋とは胸腰筋膜によって境されており、

腰方形筋が存在している。


このようにして腹部の筋は、腹腔の前壁および側壁、後壁を作っている。

今までの関節としての筋とは少し様子が違うことが理解できると思います。



touyou8syok9 at 21:15│Comments(0)TrackBack(0) 肩関節 

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