2011年06月09日

肩関節(89)

○肩関節

肩関節の大胸筋から腹筋の腱膜・筋膜および胸部の筋膜に話を移っていきます。

関係が無いように思われるでしょうが、臨床では重要だと思っています。

前回は腹筋腱膜について述べました。

今回は腹筋の筋膜について、



腹壁表層の皮膚→ 強靱な皮下結合組織→ 皮下の筋膜として浅腹筋膜が存在し、

これに続いて3つの腹筋が存在します。

各々の腹筋は両面を固有の薄い筋膜に包まれています。

外腹斜筋の外面にある筋膜は結合組織の脂肪層で浅腹筋膜から分けられ、

腹横筋の内面にある筋膜が腹横筋膜でありこの筋膜は腹膜に被われています。

腹横筋膜と腹膜との間の前腹壁では多くの場合は脂肪の少ない腹膜下の組織があります。


腹部の筋膜

○浅腹筋膜

 皮下組織の下にあり、外腹斜筋と腹直筋との表面を被う筋膜で、

 臍より上方では薄く胸筋筋膜に連なり、臍より下方では次第に肥厚して多量の弾性線維を含む。

 後方は胸腰筋膜に、内側方は白線に下方は鼠径靭帯に結合する。

 ○横筋筋膜(腹横筋膜)

 腹横筋の内面を被う薄い筋膜で、所々厚くなっている。
 
 上部は横隔膜の下部を被って横隔筋膜といい、

 後部は腰方形筋の内面にゆき、大・小腰筋を被う腰筋膜になる。

 横筋筋膜の下方は腸骨稜および鼠径靭帯に付着する。

 前部は、その上方では腹直筋鞘の後面を被いながら白線に達し、

 その下方すなわち弓状線より下方では腹直筋鞘が欠けているので直接に腹直筋の後面を被う。

 これらの全ての筋膜を総称して腹内筋膜という。


前回の説明では

腹直筋は腱画という4から5節に分けられ、前面では著明に発達し、腹筋の腱膜である

腹直筋鞘と緊密に癒着しています。後ろ面では著明ではない。

後腹筋は腹腔の後壁を形づくり、背部の筋とは胸腰筋膜によって境されており、

腰方形筋が存在しています。

腱鞘は、筋膜に由来するもので線維性の嚢で骨に付着していて腱を通し、これに滑動性を与えています。

腹直筋の腱鞘は、その前後の2葉が次のように配列されていました。

内腹斜筋の腱膜は腹直筋を各1枚の前葉と後葉とで包んでいます。

前葉は腹直筋の前面を全長にわたって被っているが、後葉はわずか半環状線にまで達しているだけでした。

前葉はその全長にわたって外腹斜筋の腱膜によりその前面を補強されていることになり、

腹横筋の腱は上部では内腹斜筋の後葉を半環状線までの範囲で補強しており、

これに反して下部では、内腹斜筋の前葉を後方から補強している事となります。


結局このように腹筋の腱膜、腹部の筋膜、腰、背部の筋膜の関連性は非常に大きい。

これが、腰痛には腹筋を鍛えなさい?ということにつながるのでしょう。


肩関節における、大胸筋、腹筋の関係は腹部の筋膜と胸部の筋膜との関係になります。



touyou8syok9 at 20:26│Comments(0)TrackBack(0) 肩関節 

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