2011年06月16日

肩関節(90)

○肩関節

大胸筋腹部線維が、腹直筋鞘最上部の前葉より上腕骨大結節稜につくため・・でした

肩関節の大胸筋から腹筋の筋膜のお話になっていきました。


そして、今回は胸部の筋膜の筋膜について、

大胸筋の残りの2つの線維は、

 大胸筋鎖骨部線維:鎖骨内側2分の1前面から上腕骨大結節稜につく。

 大胸筋胸肋部線維:胸骨膜、第2〜6肋軟骨から上腕骨大結節陵につく。


胸筋筋膜(浅胸筋筋膜)が大胸筋の全表面を被っている。

大胸筋と胸部の筋膜は直接的ですね。

浅胸筋膜

○胸筋筋膜(浅胸筋膜)

 大胸筋の全表面をまとい、特に内側上方が発達し三角筋大胸筋溝で深胸筋膜と合する。

 上方は頚筋膜の浅葉に下方は浅胸筋膜に、

 外側方は三角筋膜および腋窩筋膜に移行し、

 内側方は胸骨につく。

○深胸筋膜

 大胸筋下で、小胸筋を被い上外側方に向かって次第に強まり、鎖骨胸筋筋膜を作る。

 この鎖骨胸筋筋膜は強力な鳥口鎖骨靭帯によって補強され、血管、神経の通る孔がある。

 上方は鎖骨および鳥口突起に内側方は上方の肋軟骨につき、外側は血管鞘に癒着して

 腋窩筋膜に移行する。

 鎖骨下筋膜は鎖骨筋を包み、鳥口鎖骨靭帯と多様に錯走する。

となっております。

○胸内筋膜

 胸郭の全体および内肋間筋膜の内面を被い、胸郭の後方部ではやや肥厚する。

 下方は横隔膜に移行する。

 胸内筋膜の内方は胸膜に被われこれと密に接する。


どうでしょう?

筋膜を無視して治療は難しいですね。

ただ、胸筋筋膜自体を触ることは難しいでしょう。

大胸筋、小胸筋などを直接施術することで筋膜胸筋筋膜の治療になります。

一方大胸筋腹部線維の治療は腹部の筋膜に対する施術が必要です。

また腹部の筋膜の治療がダイレクトに腰にもつながっている事はよく知られていますが、

同じように、腹部の筋膜は、肩関節(85)の腹直筋の筋膜の説明で述べたように

大胸筋胸肋部線維・鎖骨部線維にもダイレクトに影響しします。

しいては鎖骨の運動や三角筋の前部線維まで影響する可能性があることは否定できないでしょう。


肩関節と腹筋や胸筋の筋膜にかぎった事ではありませんが、人体はある意味では筋膜に囲まれています。

極論すれば、関節の腱・筋膜のみならず、腹筋膜、腰背筋膜あるいは胸筋筋膜に至り、
もっと言えば各内臓を包んだ内膜まで全て筋膜で包まれています。

各関節において無関係な筋膜は無いとも言って過言ではありません。

だからといって全てを使用するわけでもありません。

やはりポイントというか着目すべき重要な個所あるいは特殊性が存在しているのは事実だと思っていいます。

着目すべきポイントですね。


参考に、アナトミー・トレインには

○浅前線

 頭皮の筋膜→胸鎖乳突筋→胸骨筋・胸肋筋膜→腹直筋→・・・・・

○深前線  胸内筋膜が関連

○外側線  腹斜筋が関連

○ラセン線  外腹斜筋・腹腱膜、白線、内腹斜筋が関連

○腕線

 深前腕線

  小胸筋→鎖骨胸筋筋膜→上腕二頭筋→・・・・

 浅前腕線

  大胸筋、広背筋→内側上腕筋間中隔→・・・・

機能線として

○前機能線
 
  大胸筋の下縁→腹直筋鞘の外側縁→長内転筋

○後機能線

  広背筋→胸背筋膜→仙骨筋膜→・・・・

ポイントがある程度絞ることができ、臨床で大いに参考すべき点が認められます。


この本は私のブログほどではないが、訳が少し理解しずらい個所もありますが(暴言多謝)

私どものように手技療法を使って施術する場合は臨床のヒントになるところは多い。


腹部の筋膜のついでですので反対側の背部の筋膜も重要になりますね。



touyou8syok9 at 21:32│Comments(0)TrackBack(0) 肩関節 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔