2011年06月23日

肩関節(91)

肩関節

今回は背部の筋膜です。

背部の筋が浅層で浅背筋と深層をなす深背筋からできており、

浅背筋がすべて椎骨の棘突起からおこり、機能的に上肢、ことに上腕との関係が深いので、

別名、棘腕筋とよばれ第1層、2層からなります。

つまり、背部の筋膜は直接的に肩関節に影響します。

腹部の筋膜と比較してお読みください。


背部の筋膜

背部においては次の筋膜を区別します。

○浅背筋膜

 皮下に浅在する薄い線維膜。

 背部では僧帽筋、広背筋および胸腰筋膜の表面を被う。

 上端は後頭骨の最上項線に、下端は腸骨稜および仙骨後面に、内側はすべての椎骨の
 
 棘突起および棘上靭帯につく。

○胸腰筋膜(腰背筋膜)

 腰背部にある厚い強靭な筋膜筋膜であり、浅葉(後葉)、深葉(前葉)およびより成る。

 両葉の間に一まとめになった背部伸筋の腰部が包まれている。

 1、浅葉(後葉)

  背筋の浅・深両層の間に張り、僧帽筋、広背筋および菱形筋の下、脊柱起立筋の背側に位置し、

  内側方は全ての椎骨の棘突起、棘上靭帯および正中仙骨稜に、外側方は肋骨角に、

  また上端は上項線に、下端は腸骨稜および仙骨の後面に付く。

  この筋膜の腰部は背筋の浅層がないので皮下に現れ、著しく厚くなって胸腰筋膜の腱様部となる。

  腱様部の上方部の大部分は広背筋および上後鋸筋の、また下方は大殿筋の一部の起始となる。

  浅葉は脊柱起立筋の外側縁で深葉と癒着する。

 2、深葉(前葉)

  深胸腰筋膜または腰肋筋膜ともいう。

  背筋の前面に位し、第12肋骨、すべての腰椎の肋骨突起および腸骨稜の間に張り、
  深背筋ことに脊柱起立筋と腰方形筋を隔てている。

  深背筋腰部の外側縁で、浅葉と癒合してこれを鞘状につつみ、同時に内腹斜筋および

  腹横筋の起始をなす。

○項筋膜

 胸腰筋膜の上方のつづきで、頚部の諸筋をつつみ、内側は項靭帯に結合するが、

 外側は僧帽筋の外側縁から頚筋膜に移行する。

いかがでしょうか?

背部の筋膜を日本人体解剖学から抜粋しました。

腹部の筋膜と並行してお読みくだされば、臨床のポイントが見えてくると思います。


また、アナトミー・トレインにおいては

浅後線として

仙結節靭帯→浅腰筋膜・脊柱起立筋→棒状腱膜・頭皮の筋膜→・・・が記載されてい
ます。

後機能線として(身体上ではラセン状)

広背筋→胸背筋膜→(腰仙連結で正中をを超えて)仙骨筋膜→

 この胸背筋筋膜は、おそらく胸腰筋膜のことだと思ッています。

前機能線として

大胸筋の下縁→腹直筋鞘の外側縁→(恥骨と恥骨結合の線維軟骨を通り対側)→長内転筋


また前線には浅前線や深前線は記載されているのですが、後線には浅後線があるのですが、

どういうわけか深後線という項目はありません。

ただラセン線という項目があります。

ラセン線として運動機能は人体にラセン線として回旋を作り出し、それを伝達することにある。

ラセン線の筋筋膜の他の経線にも加わって多くの機能に関与する。

ラセン線は頭部⇔上半身⇔下半身のバランスを取る。と述べられています。

筋筋膜に対する従手療法は広く普及しているが、個々の筋筋膜に対する手技が中心であり、
人体の中を走る線や広い空間における筋筋膜の側面に詳しく論じられていない。

1本のアナトミー・トレインは筋筋膜経線を指す用語だが、評価と治療において、視診、
触診、運動の連続性という評価を加えたものである・・と述べられている。

確かに、手技療法として日常臨床で使っている筋連結の応用という意味で非常に参考になる点が多い。


飽きてきた方も多いでしょうが。もう少しお付き合いをお願いいたします。


touyou8syok9 at 20:19│Comments(0)TrackBack(0) 肩関節 

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