2011年08月11日

肩関節と触圧覚刺激法特別講習会

肩関節と触圧覚刺激法特別講習会

前回肩関節は終わるつもりでしたのですが・・・・・・・・・・・・・・今回は変な題名ですね。

まあ、お付き合い願います。


私が従来の経絡治療によるはりの治療法のこだわりを捨て、この触圧覚刺激法を学ぶきっかけが、

この肩関節だったのです。

当時、はり・きゅう治療にも自信があったにもかかわらず、50肩を含めた肩関節周囲炎は巷には

ありふれた疾患にもかかわらず意外とてこづり苦手ととしていました。

簡単に治る場合のあるのですが、多くの場合は成績が良くなかったたのです。

ここで誤解のないように断っておきますが、

経絡治療によるはり・きゅう治療で効果の挙げておられる先生も多くおられると思いますので、

あくまで私の場合です。


この触圧覚刺激法の会のおかげで、なぜ?簡単に治ったかの理由も理解できるようになり、

うれしいことに、50肩の治療をはじめとし様々な肩関節周囲炎も自信を持って施術できるようになりました。


さて、既に述べたように、

肩関節の第一人者と言われる信原氏の肩関節周囲炎の分類と頻度では

 1)烏口突起炎(5%)
 2)上腕二頭筋腱炎(12%)
 3)肩峰下滑液包炎(2%)
 4)変性性腱板炎(外傷性腱板炎・腱板不全断裂)(41%)
 5)石灰沈着性腱板炎(4%)
 6)臼蓋上腕靭帯障害(不安定肩関節症)(3%)
 7)いわゆる「五十肩」(疼痛性関節制動症)(25%)
 8)肩関節拘縮(外傷後など)(8%)

となっています。

実際スポーツ障害等における過剰あるいは無理な肩の使用による直接的な傷害は明白なのですが、

どちらかというと・・・・・・・・・・・・・なぜ?という場合が肩関節周囲炎では多く存在するようです。


このように肩関節周囲炎は様々存在するが、それではなぜ?不明な点が多い。


最近の出来事なのですが、1年以上前に五十肩と診断され、悪化傾向にある患者様ですが、

約2ヵ月間(週2回)の治療で順調に軽快され、肩関節の外転115度という治癒まで

後わずかの時点において、急な疼痛とともに肩の外転が85度以上の不可能な状態に

急激に悪化してしまった例に遭遇しました。

患者様は特別変わったことはしていない。といっています。

原因がわからず小林先生にメールでお尋ねし、ご教示をお伺いし治療にあたりました。

非常に臨床の参考になりますので、先生の許しを得ていませんが(申し訳ありません)、

その時の先生からのメールの一部を要約して紹介します。

 可能性としては、棘上筋のささくれ
 治ったかと思って重いものを持ったり、無理をした動作をすることなどで再燃します。
 棘上筋の付着部である大結節や棘上筋自体を圧迫すると同じ痛みが出現してくればビンゴーです。
 
 治療としては、棘上筋を使わない動作を指導することです。

 肩甲骨の外転を伴う肋骨の可動性の向上、体幹の回旋を得ることにより疼痛が改善します。
 痛みをとることが重要です。

以上。簡にして明。誠に的確なアドバイスを先生からすぐにいただきました。


患側の大結節および棘上筋に圧痛が存在しており、かつ外転運動の急激な減少ですので

肩関節周囲炎の4)変性性腱板炎の腱板不全断裂に相当するするのでしょう。

患者にその旨を通告し、棘上筋を使わない動作の指導を行い、

肩甲骨の外転、股関節・体幹の可動域の改善は自分なりの手技を行うことができましたが、

肋骨の可動性の向上は理解できないまま呼吸による胸郭の施術を実施しました。

その結果

約1ヵ月間(週1回)でなんとか悪化の以前の良好な状態(外転115度)まで回復されました。

・・・・・・・・・がその後、現在まで来院がありませんので、本当の状況が分からないまま

未消化な治療に終わってしまいました。

(大きな有名病院にも毎月1回通院されていましたので、何らかの指示があったかもしれません。)


悪化後は棘上筋を使わない動作の指導が、最も効果的だったのかもしれません。

非常に残念な臨床結果に終わりましたが、この患者様に教わった事は多く存在し肩関節の施術

に大きく役立つ事につながることになります。


そして今回、

平成23年7月17日、18日に行われた、小林孝誌先生の触圧覚刺激法特別講習会においての

肩関節の触圧覚刺激法の実技および講演は、私にはタイムリーで非常に役に立ちました。

ありがとうございます。

講習会においては、単に触圧覚刺激法の実技の習得だけでなく、

肩甲骨の外転を伴う肋骨の可動性を向上させる手技、体幹の回旋を得る手技をお教えいただきました。

肩甲骨を含む肋骨、上肢帯を含む上半身の体幹、下肢帯を含む下半身の体幹まで

非常にダイナミックで無理のない一連の手技で様々な疾患に応用できることも学ぶことができました。


また、肩関節周囲炎がなぜ?

直接的、明確な外傷が無いのにも関わらず引き起こされる原因について、(まさに今回の症例)

解剖学的、病理的、運動学的なども網羅され疾病の観察法をふくめ治療方法に至るまで

理路整然とご教示していただき、そして、手技や対処法まで教えていただいたのです。


上記の患者様の肩関節周囲炎の50肩に至る詳細な情報、経過は述べていませんが、

なぜ肩関節周囲に陥ったのか?

患者様は特別変わったことはしていないのに、なぜ急激に再発したのか?

私の施術で何が欠けていたのか?

ほぼ全ての疑問が理解でき、今後どのような対処をすべきかも理解できました。

この患者様の再発が無いように・・・・・・・・・と願うばかりです。


特別講習会後、約1カ月しか経過しておりませんが、

三角筋に仮骨形成された肩関節の疼痛の消失および可動域の改善、

高齢者の50肩様の疼痛の消失、可動域改善、腱板炎の疼痛の改善、投球後の腱板炎の疼痛の消失、

野球肩の腱板損傷の後遺症による疼痛および可動域の改善などなど

意外と早く施術の効果が確認できその効果の程度も以前より飛躍的に高まっています。

今後もっと難治で複雑な肩の疾患に遭遇するかもしれませんが今は肩関節の臨床が楽しいです。


このブログでは触圧覚刺激法の講習会は会員が一人一人先生に指導していただく関係で

宣伝はできるだけ避けようとしてしているのですが、今回の特別講習会が普段以上に素晴らしく、

それが私のこの触圧覚刺激法を学ぶきっかけである肩関節のことでもあったために昔を思い出し、

あまりにもうれしかったので思わず書いちゃいました。お許しください。


その他に

今回も会員さんの患者様2名が来られその場で解説されながら治療実技を披露していただきました。

内容に関してはいずれ触圧覚刺激法研究会のHP http://www.eonet.ne.jp/~syokuatyukaku/にて

掲載されると思います。


特別講習会にて私たちのような柔道整復師や鍼灸師に包み隠すことなくご教示していただく

小林孝誌先生に感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

これからもご指導よろしくお願いいたします。

touyou8syok9 at 21:35│Comments(0)TrackBack(0) 触圧覚刺激法講習会 | 肩関節

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