2012年09月20日

膝関節(53)

膝関節

○半月板損傷

 靭帯損傷につづき、比較的多い損傷です。

内側半月と外側半月の違いを簡単に。

 内側半月:形はC型、
        前方から後方まで関節包に付着している。
        内側側副靭帯に付着している。
        屈曲伸展時に6mm程度前後に移動する。
        下腿内旋時には半月板は前進する。
        下腿外旋時には半月板は後退する。
        損傷の形態は、縦断裂が多いとされています。

 外側半月:形はO型、
        前方2分の1まで関節包に付着している。
        外側側副靭帯と線維性の結合はない。
        屈曲伸展時に12mm程度前後に移動する。
        下腿内旋時には半月板は後退する。
        下腿外旋時には半月板は前進する。
        軸回旋も内側半月よりも自由な動きが可能。
        損傷の形態は、横断裂が多いとされています。

半月板損傷はサッカーやバスケットなどのスポーツ外傷によるものが多い。
また中高年者においては、変性を基盤として発生されるとされています。

前十字靭帯損傷と合併することも多いとされています。
したがって、靭帯の不安定性の有無を確認することは不可欠になります。
また他の靭帯あるいは軟骨損傷の合併も多く発生されているいわれます。

半月板は血行に乏しく関節包由来の血行により栄養をうけるが、中心部には全く血行がない。


したがって損傷がわずかの場合は保存療法として、ギプス固定、装具固定。

半月板付着部外側三分の一には血行が存在するため、この部位での損傷は半月板縫合術。

それ以外では、半月板切除術になります。

MRIによる半月板損傷の分類。

 グレード機半月板内の点状高信号
 グレード供半月板内の線上高信号
 グレード掘半月板表面に達する高信号

最終的に手術かどうかあるいは手術方式の決定も関節鏡視下での診断になっています。

主に、関節鏡視下での半月板縫合術あるいは半月板切除術が行われる。



理学的徒手検査

マックマレーテスト:膝関節最大屈曲し、膝を伸展させながら下腿に内旋外旋を加える。
            外旋時、内側関節裂隙にクリックを感じれば内側半月板損傷、
            内旋時、外側関節裂隙にクリックを感じれば外側半月板損傷を疑う。
            膝関節が最大屈曲に近い状態でクリックがあれば半月板後角、
            90°に近い場合は半月板中節の断裂を疑う。
        という有名な徒手検査です。、

   実際有力な理学的検査なのでしょうが、陽性ならばハッキリ損傷がわかるのですが、
   感度はあまりよくないように思います。

※そこで、検査器具がない私たち柔道整復師の場合には関節裂隙の圧痛があれば陽性とし、
  半月板損傷を疑い医師に託しMRIなどの精検を薦める方が患者のためです。
  関節裂隙を前方から後方にたどれば、半月板前角・中節・後角を触れる。
  半月板損傷においては、この部位に圧痛が出現します。

※側副靭帯損傷においては関節裂隙よりもむしろ靭帯の骨付着部に圧痛が出現する場合が多い。
  変形性膝関節症でもこの部位に圧痛が存在しますが、
  病歴や受傷機転などの問診にて区別は可能でしょう。

ということで、膝関節は最初に述べたように体表に近い関節ですので、
触診は重要であり熟知することは非常に臨床では有用になりますので、何度も練習しましょう。
診断が重要になります。

この半月板損傷も疑えば、ただちに医師に託しましょう。

しかしながら手術後あるいは長期による装具固定後における疼痛の軽減や機能回復においては、
柔道整復師の施術者レベルでも充分に対処、対応ができ効果も大きく期待できる疾患です。

くれぐれも焦らず、自信をもって診断し、疑えば医師に託しその後の施術にシッカリと対応しましょう。



touyou8syok9 at 21:17│Comments(0)TrackBack(0) 膝関節 

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