2017年04月06日

腰痛(13)

腰痛症

特異的腰痛の問題

腰部脊柱管狭窄

最近この疾患名の患者さんが多いですね。

かなり心配され気になされ鬱的になられる方もおられます。

前回の神経根絞扼型椎間板ヘルニアとの明確な判断ができないので厄介ですね。

加えて、腰部脊柱管狭窄は椎間板ヘルニアとの合併することもある。・・・・と

記載されていますので、更に明確に区別できませんね。

腰部脊柱管狭窄は腰部脊柱管を走行している神経組織である馬尾や神経根と

骨性組織や軟部組織である周囲の組織が破綻し、神経症状をきたす状態ですので

ある意味むしろ理の当然と言えば当然です

要は、症候群に分類できる疾患ともいえます。

既に述べたように腰部脊柱管狭窄には三つの型があります。

 神経根型;下肢、臀部の疼痛・・・・自然寛解傾向にあり保存療法が第1選択

 馬尾型:下肢、臀部、会陰部の異常感覚

 混合型:馬尾型と神経根型の混合

脊柱管狭窄の内訳では神経根型70%混合型16%馬尾型14%

馬尾型の約30%が発症後5年内に最終的に手術に至るとのデーターがある。

反対に、脊柱管狭窄の馬尾型診断されても手術しない可能性は70%ということ。

保存療法で軽快する症例も多いという事実ですね。


そこで、腰部脊柱管狭窄において注意する神経障害の症状

脊柱管狭窄の馬尾型の症状として
           
 頻尿感、残尿感、尿閉、便秘
           
 両脚の「しびれ」や「まひ」(痛みはない)、だるさ
           
 異常な勃起(男性)、会陰部に「ほてり」異常な感覚(女性)

 ある意味では痛みのある神経根型、混合型の方が安心?


脊柱管狭窄で留意する点

 ★頻尿感、残尿感、尿閉の膀胱障害です。

   下肢の疼痛やシビレ等の神経症状は通常の腰痛症や腰椎ヘルニア等でも見られます

   しかし、会陰部の症状や膀胱や直腸障害は見られない。

 ★排尿の特徴

    尿の排出障害と蓄尿障害に注意

    残尿感や排出困難が約50%

    催尿感や頻尿という蓄尿障害も約20%に見られる

    下位腰椎の病変が原因の馬尾障害では脊髄神経は仙髄の排尿中枢より末梢の

    馬尾部で障害される

 ★神経性間歇跛行に伴う膀胱障害の特徴

    排尿に伴う症状が歩行による下肢症状の出現と同時に発生。 

    催尿感は、歩行のみに自覚。

    これはベッドサイドの臨床で非常に重要で、間欠性跛行の下肢症状の変化と同様に、

    立位歩行時の排尿に伴う症状の出現の有無を確認することは。

    残尿量が多いとの報告もありますが、これはベッドサイドの臨床では判別がつかない。

 ★神経性の間歇跛行

    安静時無症状の場合に下肢症状は、

     ●歩行開始時には存在しない

     ●歩行を困難にさせるような性質のもの

     ●短い休息により消失

    安静時根症状のある場合に下肢症状は

     ●安静時の片側ないし両側の疼痛や神経症候が歩行により広範囲になる

     ●間歇跛行時には安静時と異なった側に症状が出現する

     ●歩行により安静時とは異なった性質の障害が出現する


脊柱管狭窄のMRIでの画像診断により、三つの型に分類するだけではなく、

自覚症状として、上記の確認は必ず行ってください。

手術するか? 保存療法を継続するか?の判断にも役立つと思います。





touyou8syok9 at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)特異的腰痛 | 脊柱管狭窄

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