2017年05月11日

腰痛(15)

腰痛症

特異的腰痛の問題

腰椎ヘルニア、腰部脊柱管狭窄を含め神経の圧迫は、運動麻痺、感覚麻痺を生じます。

ところが診断を受けられた人は、むしろ腰痛という慢性的な疼痛に悩まされています。

 ※腰痛という慢性的な疼痛です。
  慢性疼痛はまた違った意味の疼痛に属します。    

臨床ではむしろ腰痛という慢性的な疼痛が主訴になっている場合が圧倒的に多いです。

問題は慢性的に続く腰痛が本当に神経の圧迫が原因なのか?


もう一度、解剖学的に考えると明かなのですが・・・・・・・

 知覚をつかさどる知覚神経は後根(DRGは後根神経節)

 運動をつかさどる運動神経は前根

椎間板が突出する場所に最も近くにある神経は運動神経の前根です。

さらに遠方に感覚神経である後根が位置しています。

つまり、

 最初に圧迫される神経は前根の運動神経で麻痺が起こりるはず。・・・・・です。

 小さく脱出れば、後根の感神経の圧迫はおこらない。・・・・・はずです。

 結果、運動麻痺が出現し、疼痛はおこらない。・・・・・はずです。

 仮に非常に大きい巨大なヘルニアが一気に存在すれば、

 前根、後根共に圧迫されるので、運動麻痺、疼痛が同時に起こる。

 最初、小さヘルニアだったのが、時間と共に巨大化すれば、

 最初に運動麻痺が出現し、運動麻痺が残存したまま時間経過に伴い新た疼痛が

 出現する。

稀なケースとして考えられるのは、

 解剖学的に非常に稀でしょうが、上手に前根を避けて後根の感覚神経のみを圧迫すれば?

 疼痛が出現するのみになる。

 その後に巨大化すれば後根も圧迫されば、運動麻痺がおこる。

どうでしょうか?

実地臨床では、むしろ疼痛を訴える人が大部分です。

運動麻痺が最初に起こってから、その後に疼痛を訴える人は多いでしょうか?

運動麻痺と同時に疼痛を訴える人が多いでしょうか?


整形は解剖学と言われているほど解剖に準じています。

それが明らかに解剖学から離れてしまって大きな矛盾を感じます


極論かもしれませんが、整形で一般的に言われているように・・・・・・・・神経圧迫が原因で

腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄による各症状がおこるとするならば、解剖学的にはその大部分に

麻痺が最初に出現するのが本物のヘルニア

腰痛という疼痛が最初に出現するのは偽物のヘルニア?・・・・・・ということになる。


ただし、解剖学的に注意すべき点として、
  
 前根には交感神経の遠心性線維も入っています。

 これが障害を受けると直腸膀胱傷害もおこり得ます。

 実際に脊柱管レベルで馬尾神経そのものが圧迫されたときには馬尾症候群は

 出現します。これは明らかな事実です。

 たとえば会陰部の症状としてサドル麻痺と呼ばれる肛門会陰部の知覚消失症状。

 加えて直腸膀胱障害の頻尿感、残尿感、尿閉の膀胱障害の出現です。

 従って、これらの症状が出現する腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄に対しては神経圧迫による

 除圧を目的とした手術をしなければ回復の見込みは難しい。

 増悪する前に手術するのが正しい。

反対に、これらの症状が無い場合むしろ手術の選択はむしろ稀になるのです。

神経圧迫が原因でないなら除圧を目的とした手術は必要が無い。

出現した症状に対しては保存療法が臨床の主体になるのは当たり前?



touyou8syok9 at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)腰痛 | 特異的腰痛

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